アーセナルミニニュース
アーセナルがアカデミーの超有望な16才、Myles Lewis-Skellyとスカラシップ契約へ
昨日のデイヴィッド・オーンステインのマンデイリポート(※要課金)によると、アーセナルがU18 MF、Myles Lewis-Skelly(16)とスカラシップ契約に合意したとのこと。彼はワールドカップ期間中、ドゥバイキャンプのフレンドリーマッチ、リヨン戦では後半からプレイもしている期待の選手。
とはいえU18でプレイするわずか16才のアカデミー選手、しかもスカラシップ契約というだけで、なぜにニュースになるか。それは、彼がスーパー優秀だからである。
今シーズンは、アーセナルが15才のEhthan NwaneriをPLでプレイさせたことが話題になったが、そのときに彼と並びアーセナルアカデミーのベストプロスペクトと称されていたのがひとつ年長のMyles Lewis-Skellyだった。ひとつ年長といっても、Nwaneriが2007年3月、Lewis-Skellyが2006年9月という誕生日なので、学年は同じと思われる。
このふたりは、イングランドU17でもチームメイトのMFであり(AFC U18のシステムを観るとNwaneriがAM、Lewis-SkellyがCMという関係のようだ)、AFC U18デビューもいっしょと、今後もなにかとセットで語られる機会が多くなりそうである。
ちなみに、現在ふたりがプレイしているアーセナルU18は、「FAユースカップ」5thラウンドのワトフォード戦2-0をひっくり返してセミファイナルに進出しているという(相手はマンシティかオックスフォードのどちらか)。伝説の始まり?
15才でPLデビューの衝撃。アーセナルのEthan Nwaneriとは誰? | ARSENAL CHANGE EVERYTHING
Lewis-Skellyは8才からアーセナルに所属しており(現在はマンシティでユースリクルート部長をやっているSamuel Fagbemiというスカウトが連れてきたとのこと)、スカラシップは彼の17才の誕生日まで。17才になると、プロ契約ができるということのようだ。
これはとても明るいニュース。ファーストチームで若い選手たち、とくにアカデミー出身者たちが大活躍していて、いまアカデミーでプレイしている選手たちをインスパイヤしている。まったく好循環というほかない。
来年に大活躍する彼を報じる『The Sun』の見出しを考えた。ライミングをやりがち。
SCARY(こわいほどの)
SKILLS(スキルだぜ)
LEWIS-SKELLY(ルイスケリー)He’s ONLY 17!(まだ17才!)
AFC U18でCMということは、直接ジャック・ウィルシャーからいろいろ教わっているはず。
彼に素晴らしい将来がありますように。なむなむ。
ジャックのユースMFたちへのコメントがあった。
JW:Myles Lewis-Skelly、Ethan Nwaneri、Bradley Ibrahim、Jimi Gower…… 彼らに観るもの。彼らは、コーチできないことをやっている。
それが彼らがアーセナルにいる理由だ。戦術的なことはいくらかやる必要はあるけど。
わたしは、選手たちがハーフターンをやって、前にプレイして、前にタッチして、できるかぎりドリブルすることを好む。Mylesがドライヴするとき、Ethanがハーフターンするとき、Amario Cozier-Duberryが1 v 1をやるとき、われわれには素敵な時間になる。
そうしたことができるならば、われわれは問題なし。今日はReuell WaltersがCBとしてプレイしていてすら、それを観ることができただろう。前に向かってドライヴするとき、風景が変わるのさ。
試合結果予想
BBC Sport (Chris Sutton’s prediction) 2-0
Sky Sports (Jones Knows) N/A
WhoScored.com 2-1
アーセナルはホームでクリンシートが全然ないので(ホーム11試合でたった2)、失点予想もやむを得ずか。
サットン:日曜のエヴァトンのヴィラ戦はちゃんとした試合だったが、敗けてしまいボトム3に戻っていった。大きな問題は、彼らがいまだに火力が足りていないこと。
BBCのチーフフットボールライターであるPhil McNultyのtweetを見かけた。トフィーズがいかに去年夏、あるいは1月にストライカー獲得に失敗したか。それゆえに、上位に上がっていくためにはDominic Calvert-Lewinが、いかに重要な部分を占めるかということ。
水曜は、エヴァトンがゴールに近づける機会がそれほどあるとは思えない。アーセナルはマンシティに敗けたあと、ヴィラ、レスターとタフなアウェイ2試合でスーパーブリーにバウンスバックしている。
ガナーズは2月あたまにグディソン・パークで敗けているので、ここで証明すべきことがある。あれはショーン・ダイチのエヴァトンでの最初の試合だった。わたしは、今回はアーセナルがなんら問題を起こされるとは思えない。
試合のみどころ
前回対戦のグディソン・パークでの敗けかたを思い出すに、彼らはエミレーツでも似たようなやりかたでトライしてくるだろうと思われる。DMを3人並べたミッドブロックで、とにかく中央エリアはボールを通させないやりかた。アーセナルのようなチーム対策の定石でもある。
ホーム・アウェイ以外で前回と違う要素があるとすれば、ホールドアッププレイができて、高さがあるDCLがいないということ。おもに攻撃面において、その影響は彼らにはけっこう大きそうだ。ボールを奪ったあとが制限される。相手DFがパスの出し先がなく、ボールを持ってもたもたしてくれれば、アーセナルのカウンタープレスがより効くはず。
ボールを持つアーセナルは、ホームサポーターを背負ってエナジー満タンでプレイできるし、プレイスピードもパスの精度も上げていけるだろう。中央エリアのスペイスを埋めるためナロウになる相手に、プレイのサイドを変えるダイアゴナルのロングパスの多用は、今回も武器になるはず。サカやネリが、ワイドエリアで1 v 1になれる機会を多くつくりたいし、とくに右はホワイトはオーヴァラップに躊躇せず深くのスペイスを使いたい。
前回の試合は、冬にアーセナルともリンクされていたAmadou OnanaがMOTMだった。相手のDFがもっとも活躍した選手になるような試合はしてはいけない。
アーセナルのキープレイヤーは、オーデガードにしよう。パーティ/ジョルジーニョでもいい。クリエイター。
アーセナルはとにかく固く守ろうとする彼らの裏をかく必要がある。彼らが中央エリアを使われたくないというのなら、むしろ無理してでもそこをこじ開けていく。そして狭いエリアで相手が殺到したところを広くなったワイドに展開。守るほうは、とにかく想定外のことが起きるのがイヤなわけだから。心理的にも物理的にも、つねに相手の裏を狙いたい。
アーセナルが悪いときは、いくらボールを持っても、だいたい相手の眼の前で想定の範囲内で動いているとき。この試合は、相手ブロックのなかでパニック状態をつくるクリエイションに注目しよう。
その意味では、ビルドアップでミドフィールドに落ちて数的優位をつくる、エンケティア/トロサールのフォルス9の動きも観ておきたい。
キックオフは、日本時間で3月2日(木)早朝4:45。
たくさんゴールして勝とう。
COYG!