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23-24CLドロウ結果。アーセナルはワーストシナリオ回避に成功

どうも。

ゆうべのCLドロウは観ましたか。グループラウンドのグループ分け。おれは1:00AMを待てず寝てしまい、朝起きてからドロウショウを視聴した。プレゼンターは、エリック・アビダルとジョー・コール。

結果はどうだろう。

ほかのグループなど全体を俯瞰しても、アーセナルはビッグクラブとしては幸運にも、比較的いいグループに入れたんじゃないか。少なくともタフと云われるほどのグループではなかった。CLにおけるアーセナル恒例のバイエルンやバルサを引かなかっただけでもだいぶマシ。

ドロウを俯瞰しつつつつ、アーセナルが入ったグループBを展望してゆこう。



23/24UCL GroupStageDraw結果

まずは手っ取り早く結果を。

Pot2のアーセナルは、グループBに入った。

このグループには、“ELジャイアント”のセヴィーヤ、去年はELでもアーセナルと対戦したPSV、そしてUEFA Coefficientでも参加32チーム中で最低ランクのランスが入った。彼らをあんまり甘くみすぎるとしっぺ返しをくらいそうだが、もっとイヤなグループになった可能性を考慮すれば、まあいまは喜んでもよさげ。

PLのファンとして、アーセナル以外で気になるのはほかのイングランドのチーム。

まず、マンUがグループAでバイエルンを引いた。やっちまった。グループトップをバイエルンと競わねばならないタフさ。

そしてニューカッスルよ。。Oh…。PSG、BVB、ミランが入ったグループFは、あきらかに今回のドロウにおける死のグループであり、ニューカッスルはイングランドのチームのなかでは、もっともタフなドロウになった。ほかの3チームだって、ここにニューカッスルが入ってくるのはイヤだったろう。PSGとは、サウジ vs カタール対決とか。

グループGのシティ。タイトルホルダーの彼らも、グループトップを勝ち抜くのにそれほど困難があるように観えないグループ。

この8グループのなかでも前半のグループAからDまでが火曜に試合が行われるということで、今年からアーセナルのミドウィークは、木曜レギュラーから火曜レギュラーにお引越し。これでいまわしい月曜試合もなくなった。

われらファンにとっても、6シーズンぶりのルーティーンが帰ってくる。わくわく。

グループ全体について

『Opta Analyst』が、データを使って今回のCLドロウを分析している。

彼ら独自のクラブランキングシステム「Opta Power Rankings」による、各グループごとの難しさ(参加チームの平均レイティングの高さ合計)は以下のようになっている。

もっとも難しいのが、もちろんグループF。そして、もっとも楽なのがグループE。アーセナルのグループBは、5番め。バイエルンとマンUがいるグループAと同ポインツ。それは意外。

ちなみに、現時点でのOpta PRでの15位までのランキング。アーセナルは5位。

Opta Power Rankingsは、もっと直近の勢いが反映された評価で、過去5年のUEFAコンペティションの結果やリーグのクオリティを観るUEFA Coefficientを使ったいわゆるUEFAランキングとはかなり違う。こちらではアーセナルは23位である。

グループB展望。アーセナルはグループトップでフィニッシュできるか

今回のドロウでアーセナルが入ったグループBは、「ELっぽい」と云われるようなグループだった。たしかに。ELっぽさには、アーセナル自身も含まれているのが笑えないところだが。

メガクラブもおらず、新興の成金クラブもいない。そういう点ではアーセナルは、やはり多少ラッキーだったかもしれない。

グループの対戦相手をざっと観ていこう。※『The Athletic』の記事を参考にした部分あり

RC Lens

過去アーセナルとは、1998のCL(アウェイでドロウ、ハイバリーで敗け)、2000のUEFAカップのセミファイナル(アーセナルの2勝)で対戦している。

彼らは、リーグ2で5年過ごしたあと、2019-20からリーグ・アン昇格。去年はリーグ2位でフィニッシュ。3-4-2-1の堅守で、失点はリーグベストだった。

ただし、今シーズンはすでにふたりのキープレイヤーを失っている。去年20ゴールのストライカーLois Openda、それとMFのSeko Fofana。

彼らを売った金でモンペリエからElye Wahiなど若いスターを獲得した。

今シーズンはここまでリーグで3試合消化してW0 D1 L2で15位。

Opta Power Rankingでは、現在33位(※クリスタル・パレスのひとつうえ)。

PSV Eindhoven

昨シーズン、UELのグループラウンドでアーセナルと戦い、アーセナルはアウェイで2-0で敗けている。

この夏からマネジャーはファン・ニステルローイに代わって、現在は元アヤックス、元BVBのPeter Boszが率いる。

アーセナルと去年ELで対戦したときからのスクワッドの違いは、Cody Gakpo、Xavi Simonsがいないこと。また、プレイメイカーのIbrahim Sangare、RWのJohan BakayokoといったキープレイヤーもデッドラインデイまでにPLクラブに移籍する可能性が高い(それぞれフォレスト、ブレントフォード)。

夏に獲得されたNoa Langが興味深い。アーセナル界隈では、人間性に問題ありという評価で獲得候補リストから外れたと云われる(笑い)ウィンガー。

Boszのスタイルは流動的、ポゼッションベイスながら、彼が率いたどのクラブでも守備の脆弱さが批判されがちで、レンジャーズとのプレイオフでも観られたように、PSVでもそのきらいがある。

今シーズンはここまでリーグで2試合消化してW2で4位。

Opta Power Rankingでは、現在22位(※その上下にブレントフォードとWHU)。

Sevilla

2006から現在まで、UEFAカップ、ELのトロフィを7つも取っているというスペシャリスト。去年もELを勝っている。

ただしCLでは、直近2シーズンでグループステイジ敗退。

チームは今年3月に降格危機で、マネジャーがJorge SampaoliからJose Luis Mendilibarにかわった。その直後から10試合で1敗のみとただちに結果を出し、ELでも、PSV、Fenerbache、Manchester United、Juventusに勝っている。

マンシティとのスーパーカップでも示したように、ストライカーの Youssef En-Nesyriが空中戦で脅威。ほかに、アーセナルファンに馴染みある名前として、チームにはJesus Navas(37)、Ivan Rakitic(35)、Erik Lamelaらがいる。

しかしモロッコ代表のGK、Yassine Bounou を失い、今シーズンのリーグではスタートから3連敗でテーブルで最下位。

Opta Power Rankingでは、現在56位。

 

このようなグループBの顔ぶれのなか、Opta Power RankingによるCL予想だと、アーセナルがラウンド16に進出する確率は87.2%とかなり高い。

それもそのはず。アーセナルは全体でも3位の高評価。タイトルが7%。これは高いのか低いのか。

よく観ると、グループBにおいてはPot1のセヴィーヤよりPot3のPSVのほうがグループ勝ち抜けの確率が高くなっている。

いずれにせよ、アーセナルが順当に実力を発揮できれば、今回のCLではかなりいいところまで行けるはず。順当に実力を発揮。それができるかどうかが大きな問題。

ローテイション希望

ほかのタフなグループを観ると、アーセナルのドロウはけっこう安堵できる結果だと思うが、やはりイージーとまで云ったら云い過ぎだろう。われらはここまでPLの3試合だって、フォレスト、パレス、フラムといったミッドテーブルクラブに随分と苦労させられているのだから。もう名前やクラブの格は全然当てにならない。

アーセナルとしては、ここでも名前や実績にとらわれずに粛々とポインツを重ねていくべきだろう。なによりもまず自分たちのパフォーマンスに集中する。

グループラウンドの目標はもちろんグループトップ。そうすれば、つぎのラウンドでほかのグループの最強チームを避けられる可能性が高まる。

逆にいえば、ここで是が非でも1位でフィニッシュしないと、この先がキツい。間違ってラスト16でバイエルンやレアルのようなチームと当たったら目も当てられない。

それと、今シーズンのCLを含むアーセナルのカップ戦はとくにローテイションに注目したいと思っている。

今シーズンに入ってもPLであまりローテイションに積極的に観えないアルテタが、「あと数週間で劇的に状況が変わる」のように先日述べていたのは、おそらくカップ戦のことだろうと思う。そこで、ようやく総力戦になり、PLで出番のなかった選手にもプレイ機会が訪れる。

とはいえ、CLはグループステイジといえど、さすがにレギュラーチームがメインになるだろうから、バックアップの選手にそこまで期待はできないかもだが、それでもESRやネルソン、ヴィエラのような若いタレントたちにもっとチャンスを与えていってもらいたい。カラバオカップみたいなところではなく、ちゃんとCLの晴れ舞台でも。

ふだんプレイ機会の限定された彼らがそこで活躍すれば、またあらたにスクワッド全体で競争が生まれ、それは結果的にチーム力の強化にもつながる。いいことしかない。ローテイションには、もっと積極的になるべき理由がある。

もし、アルテタがCLのグループステイジでもレギュラー選手にこだわるようなら、きっとバックアップ選手たちの士気は下がるだろう。そこですらそうなのだとしたら、その先のラウンドだってよりいっそうそうなるのだから。CLでも、もうバックアップはバックアップとして固定される。長いシーズンを考えれば、それはよくない傾向に思える。

結局レギュラーを酷使して故障させ、あわててバックアップ選手を使ってみても試合勘のなさからパフォームできず……みたいなことになれば、去年までと同じことの繰り返しだ。

アーセナルは去年までとくらべても、スクワッドデプスはかなり向上した。レギュラーだけじゃなく、ベンチを含めたチーム全体で戦っていることを示すとき。

 

9月19日(火)から開始されるグループラウンドのCLフィクスチャは、今日(9月1日)発表されるようなので、楽しみに待とう。今月から毎週あのアンセムを聴く日々がやってくる。最高。

 

おわり



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One Commnet on “23-24CLドロウ結果。アーセナルはワーストシナリオ回避に成功

  1. chanさんが書かれるまですっかり忘れていましたが、木曜日から火曜日に!マンデーナイトが減る!CL最高!!

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