Football is back! 2週間ぶり。元気ですか。
わしはIBをまるまるCovidで過ごしてしまった。いまは味覚もちょっとだけ改善してきて、だいぶ日常生活に戻った。心配してくれたかた、まじありがとう。
アーセナルはIBから大きなトラブルもなく選手たちもロンドンに戻ったようで、まずは一安心。この週からは週末のPLに加えてミドウィークにCLも始まるしで、身体的には一気にタフな期間になっていく。大きな懸念なく、そうした期間に入っていけるのはいいことだ。
さて、PLのリスタート、アーセナルの相手はエヴァトン(A)。エヴァトンは毎年降格ギリギリでPLに残っているようなチームにもかかわらず、なぜかアーセナルはグディソン・パークでめっぽう弱い。最後にそこで勝ったのは、ヴェンゲルさんの時代(2017)まで遡らねばならないというのだから、まったくひどい話である。
今回はそうした悪い流れを断ち切る試合になる。
試合前から、メディアなどではアーセナルの改善されたフィジカリティについてフォーカスされているが、ショーン・ダイチとのフィジカルバトル、グディソン・パークの敵対的雰囲気を乗り越えるという、二重の意味で新しいアーセナルをみせるいい機会になりそうである。
日曜の試合をプレヴューしてゆこう。
アルテタの試合前コメント 「(ぺぺについて)うまくいかないなら、前へ進まないと」
昨日のアルテタの試合前プレスコンファレンス。AFCオフィシャルサイトより。
(代表のおつとめから戻った選手たちは週末は大丈夫?……)
アルテタ:全員よし。全員問題なく戻って、今日はみんなトレインしている。彼らはいい調子だ。
(トーマス・パーティのフィットネス……)
彼はまだ数週間かかる。筋肉のケガで、よくなってきてはいるが、まだ数週間は必要だ。
(その他日曜に起用できるのは……)
あとは起用できる。
(サカのアキレスの痛みの件……)
彼は大丈夫。今日もふつうにトレインしていた。なにも報告することはない。どんな選手も痛みや問題を抱えている。エリートスポーツではふつうのことで、何も心配することはない。
(オーデガードの契約について……)
彼はわれわれのキャプテンだ。現在も将来もチームにとって非常に重要な選手。われわれは、彼がいてくれることをとてもうれしく思っているし、長期間キープしたい。
わたしはつねに楽観的だ。彼とも彼のエイジェントともとてもいい関係がある。われわれは彼らととても親密。それについては決まったらお知らせするよ。
(これからの週への興奮。CLがあり、エヴァトンとNLDもある……)
もちろん、わたしもすごく興奮している。まず頭のなかにあるのはエヴァトンだけ。もちろんわれわれの記録が物語る。この6年、われわれはそこで勝っていない。だから、勝たねばならないし、あそこで彼らに勝つには自分たちもベストでいなければならない。それが、われわれができていなかったこと。だから、そこが始める場所になる。
(エヴァトンのアウェイに期待すること?……)
もちろん、わたしにはあのクラブにとても感傷的な気持ちを抱いている。彼らのわたしへの接し方や、わたしが過ごした日々。素晴らしい思い出であり、つねに感謝している。あれは、わたしのプレイングキャリアにとり大きな大きなものになった。
そして現在はコーチとして彼らと対戦せねばならない。もちろん勝ちたい。
(この試合で勝つための計画について……)
わたしがここに来る前には17年間も勝っていなかったようなグラウンドでも、われわれは勝ってきた。だから、これは重要性の理解なんだ。そうした試合でわれわれが欠いていたもの。正しいことにトライし、やりとげる。
(代表チームから戻ってきた選手たちとどれくらいワークできる?……)
今日(※金曜)が最初だった。ちょっとしかできなかった。何人かの選手は試合日から2日しかたっていなかったから。だから、最初からやっていくしかないということはわかっていた。彼らには情報を与えすぎないことだ。とくに10日間出ていたあとで。
だが、全員が再接続していることは確認していく。自分たちがやることがはっきりしているか、それをどのようにやっていきたいのか。自分たちのプレイ。それだけだ。
(エヴァトンのここ数年について……)
それはクラブの歴史であり、われわれが全員直面しているチャレンジ。彼らの新ステディアムでのプロジェクト、彼らがやろうとしているすべてのことはとてもエキサイティングでもある。しかし、ほかのみんなと同じように、タフな時期というのはある。それをどう乗り越え、よりよくなっていくかだろう。
(デクラン・ライスの馴染みかたの早さとすぐにファンフェイヴァリットになったこと……)
イェア。それがつねに望ましいことだ。トランジションがスムースで早い。だが、そのあと現実というものは非常に違っていったりする。
この場合、わたしはとてもポジティヴだと思うけれど。彼らはとてもらくらくとその道を見つけていったと思う。彼はチームとチームのプレイをとてもとても早く理解した。彼にとってもうまくいっていると思う。
(CEOのヴィナイ・ヴェンカテシャンが来年夏に退職する……)
彼は14年ここにいて、彼には自分で決める権利があると思う。彼の決断だ。それが自分にとって、彼の将来、彼の家族にとりベストだと考えた。
わたしのほうから云えるのは、彼とは仕事上での素晴らしい関係があったということ。楽しんだよ。なによりもまず、わたしはひととして彼を評価する。われわれがやってきたことにずっと貢献してきた。彼のこれからに期待したい。
といっても、彼にはまだシーズン終了までやってもらわなきゃいけないことがやまほどあるけどね!
(CLではチームはどれほどテストされそう?……)
去年とまったく同じだ。われわれは3日ごとにプレイした。ELだったけれど。だから違うのは、コンペティション。もちろん、要求も期待も違うものになる。とくにわれわれは7年もそこから遠ざかっていたのだから。
しかしこれは興奮だ。これこそわれわれがいたかった場所。フィクスチャと試合を観れば、みんなとても楽しみになっていると思う。
(ぺぺがクラブを去った……)
退団する選手たちにとっては悲しいときだ。彼だけでなく、ロブも去ったし、ほかにも去った選手がいるし、ローンに出た選手もいる。感傷的な気持ちになる。
彼らのベストを引き出そうと努力もしてきた。だが、このようなときがあり、それが選手の意志じゃないときだってある。自分がとてもよくプレイできるポジションのためということもある。多くの要素があるのだ。
しかし、われわれは彼ら全員の成功を祈っている。ほかの場所でも夢を叶えることができることを。
(いまやスクワッドのほとんどが自分が選んだ選手になったことでプレッシャーはある?……)
われわれが毎日欠かさず内部的に自ら課しているものより大きなプレッシャーがあるようには思えない。それに関わらず、そこにいる選手たちをコーチする。
彼らはわたしの選手ではない。彼らはクラブから来た選手であり、チームが進化し、スクワッドが進化することで、あと数年そこにいるならば、世界のどのスポーツでもそうなるように、それは起きる。
(フィジカルバトルでエヴァトンと競える?……)
バトルを避けることができないときもある。それをやらねばならないときがある。彼らのプレイスタイルはとてもはっきりしている。彼らは単純にそれが得意なのだ。われわれにはとても違うスタイルがある。
自分たちのプレイと戦術をインポーズしようとするなら、相手の強みを完全に消すことだ。そうすれば、自分たちのものが出てきてプレイの可能性をかなえる。それこそが、日曜にお互いのマネジャーとチームが目指すものだろうと思う。
(ぺぺの契約から学べることは?……)
わらかない。わたしはその取り引きに関与していなかったから。わたしがひととして彼に云えることは、彼はとんでもない少年だったということ。彼はとてもハードにトライしていたよ。当時われわれが彼のために支払った金額は、彼のせいじゃない。
ものごとがうまくいかなかったら、そこから先へ進まなければならない。うまくいっていないときにトライをつづける意味はないし、決断はされた。それは、すべてのパーティに恩恵があったとわたしは思う。
(ぺぺは契約満了前に去っていった……)
どのケイスも違うものだ。最終的には、それに合意しなければならないいくつかのパーティ次第だった。わたしが独断で決めたことじゃない。
(リーダーシップグループは決める?……)
それは、正式にとか公にするようなことじゃない。われわれのスクワッドには多くのリーダーたちがいる。キャプテンはマーティンで、この数試合やプリシーズンでも見られたように、変更することもある。ナンバー2やナンバー3がいて、もしかしたら4や5だっているかも!
だから、わたしが興味を持っているのは、彼らの人間としてのクオリティをエンパワリングすることだ。そしてそこからリーダーが出てくること。
われわれは誰も制限をしない。だって、いまそれができる多くのものがいるのだから。
(マーティンのうしろにいるナンバー2と3は誰?……)
試合を観ればわかるよ。
以上。気になるコメンツをいくつか。
サカのアキレス腱の痛み
今回はかなり静かだったIB中のアーセナル世界で唯一ちょっとした話題になっていたのが、サカのアキレス。
サカはイングランドNTに合流してから、トレイニングを休んだり(そのときは通常のルーティーンだったと云われてた)、スコットランド戦でのベンチスタートもあって、『Daily Mail』(Sami Mokbel)が伝えた内容「サカはアキレスのniggleがつづいている」はけっこう大げさに伝わったという感じがあった。
アルテタも今回の会見でそれについて問われ、そんなのプロスポーツでは問題でもなんでもないと一蹴していた。
まあ、しかし今後の試合で相手DFがサカの足(どっちのアキレスか?)を狙ってチャレンジするようなら、スタンドのアーセナルファンが大ブーイングを浴びせるはず。今回のエヴァトンでも注目しておこう。
ヴィナイ・ヴェンカテシャンの退職
このひと14年もクラブにいたってけっこうすごい。VV。クラブのいいときも悪いときも観てきた。いい仕事もたくさんしているので、転職市場では引っ張りだこ。
ファンが彼の存在を意識するようになったのは、ヴェンゲルさんが退任して、ラウール・サンレヒ(スポーツ面)とVV(ビジネス面)のふたりのマネジメント体制になったときからだと思われるので、AFCではもっと目立たない役回りだった時期が長かった。
しかし、エドゥがテクニカルダイレクターからスポーティングダイレクターに昇格して、アルテタはもちろん、リチャード・ガーリックやティム・ルイスのような面々もクラブにとってはますます重要性が増していくなかで、VVにとっては世代が交代していくような感覚もあったのかもしれない。いやしらんけど。だいたいこのひとだって40代とかでまだ若いんだよね。
来年夏の退職をこのタイミングで公表するというのもわりと異例なんじゃないかと思う。円満退社と受け取っておこう。ありがとうVV。
オーデガードの新契約
誰も心配してないやつ。各リポートによれば、クラブはもちろん本人も前向きで交渉は順調。同時に、ベニー・ブランコの契約交渉も進んでいるらしい。
レギュラー選手との契約交渉は、だいたいいつも苦労しないんだよね。
ノルウェイメディアに対して。
MØ:(AFCとの契約更新について)それについて云うことはあんまりないな。ぼくはアーセナルで幸せだし、長くいたい。
ヤコブ・キヴィオールの試合前コメント「ジンチェンコにかなり助けられた」
キヴィオールがエヴァトン前にインタヴューにこたえていた。AFCオフィシャルサイトより。
JK:(エヴァトン)難しい試合になるだろう。去年も難しかったから今年もそうなるはず。このリーグでは簡単なアウェイマッチはない。しかし、ぼくらは試合に勝つためにやるべきことを準備しなければならない。
もちろん、ワクワクしている。ぼくは試合の日をずっと待ち望んでいるタイプの選手だから、試合の日はぼくにはとても重要なんだ。
(プレイするまで忍耐が必要)もしベンチスタートになっても、ぼくはいつも出ていってプレイする準備はできている。チームとコーチのためにベストを尽くすよう準備できてる。
チームのみんなが、ぼくと同じようにコーチととてもいい関係があると思う。
(自分の強みとヴァーサティリティ)ぼくがもっと若かったころ、すべてのポジションでプレイしていた。センターバックでプレイを始めたのがいつからかわからないが、それがすごく役立ってる。Speziaでプレイしていたとき中央でプレイするようになって、最初はなぜかわからなかった。でも、それがほかのことを理解するのにかなり役立つとそのあとにわかったんだ。
自分のポジションが気になったとき、ぼくのインスピレイションはSergio Ramosだった。彼のヴィデオクリップをよく観たものさ。
(PLとほかの国との違い)ぼくはPLでプレイすることをずっと夢見てきた。このリーグがほんとに好きだし、これこそ思い描いていたものだ。試合はつねにハードで難しく、雰囲気はグレイト。TVでPLを観ていたときも想像していたことはあったけど、いまやぼくはそれを経験している。
ぼくが4才のとき、父が初めてトレイニングセッションに連れて行ってくれた。もちろん、その当時はぼくも真面目に考えてはいなかった。でも16才で海外へ行って、それをもっと現実のものとして考え始めた。
(アーセナルライフ)ここのみんながこんなにも親身にぼくを助けようとしてくれるなんて、思ってもいなかった。ぼくはクラブにすごく歓迎されたよ。
みんながぼくと話そうとしてくれて、だから誰か一人を挙げることは難しいんだけど、最初に更衣室に入っていったときにひとりの選手が助けてくれたのを思い出す。ジンチェンコさ。
ぼくも、ぼくらがPLをリードしているということはいつだって気づいている。ぼくらのゴールはPLを勝つことで、まだ成功はしていない。でも今年はそれをやりたいね。