アルテタコメントのトーキングポインツ
ルートンはご近所?
最近、ぼくはロンドンの地図をたまに眺めている。おもしろい。
ルートンがご近所という件、地図を調べたら、たしかにアーセナルの拠点からそれほど遠くはないみたいだ。
エミレーツ・スタジアム(イズリントン)から北のロンドン・コルニーのまでの距離と、そこからルートン・タウンがだいたい同じような距離。上野、川口、大宮みたいな位置関係。ルートンは大宮。コルニーは川口。異論は認める。
最近のアルテタは交通渋滞とかタクシーとか車移動にまつわるアナロジーを使いがちで、M25にも言及したことがあった。こうして地図を観るとM25は外環(東京外かく環状道路)ぽい。ちなみにワトフォードは、ロンドン・コルニーの西側。トレイニンググラウンドが隣接しているという、こっちは間違いなくご近所。
おっと、脱線した。
ジンチェンコ起用のリスク&リウォード
ウォルヴズで失点の直接の原因になったジンチェンコは、今回のアルテタ発言もあって、議論が活発になっているところがある。思えば、ウォルヴズの前の彼は、今年のジンチェンコは守備が進歩しているなんてことも云われていたが、そこからのアレだった。
Oleksandr Zinchenko is not perfect but he is essential for #AFC. They are far better with him than without him.
Arteta: “With Alex, the win rate that we have is incredibly high. That’s it.”
Zinchenko’s strengths outweigh his weaknesses @TeleFootballhttps://t.co/BAa5LlmP6G
— Sam Dean (@SamJDean) December 4, 2023
彼にはいいところもあるし、悪いところもある。だから、それをどううまく使っていくか。難しいところではある。誰かが云っていた「ジンチェンコ税」。100タッチごとに発生する的な。これは言い得て妙。
トミヤスの攻守両面における存在感が急速に増していることもあるし、近い将来ティンバーも戻ってくる。たしかにいまは彼にリスクをかける価値があると思われているが、より完成度の高いチームを目指すなら、フルバックにおけるジンチェンコのトレイドオフは、今後見過ごせないものになっていくかもしれない。
トレイニングでかける負荷マネジメント
あとは、ケガなどフィットネスに問題があるトミヤスとベンジャミンについて、アーセナルはトレイニングでかける負荷をマネジする必要があるという件。
🚨Arsenal carefully managing players training workload to ensure title chase isn’t derailed by fitness issues. Story: https://t.co/lMcvgovWKB
— Sami Mokbel (@SamiMokbel81_DM) December 4, 2023
こちらも興味深い話。
トミヤスなんかは前回のケガは、復帰が早すぎたとも云われているように、慎重にならざるを得ない。
ラムズデイルについてアルテタ「1月に去るものがひとりもいないとは云わない」
会見の後半部分だからか、あるいはセンシティヴマター(笑い)だからか、各所で取り上げられていたラムズデイルについてのやりとりは、AFC公式のテキストには含まれず。
Mikel Arteta got HEATED when asked about Aaron Ramsdale’s future 🥵
🔗 https://t.co/i7PEGHYy6q pic.twitter.com/ojPnX9BjCc
— Hayters TV (@HaytersTV) December 4, 2023
(ラムズデイルとニューカッスルのリンクについて……)
アルテタ:わたしはアーロンにはいてほしい。ふたりのとてもとてもいいGKがいて、わたしはたいへんに満足。アーロンはチームといっしょにいる。
(ナショナルチームでプレイしたいラムズデイルを来年もとどめておくのは難しい……)
そうは思わない。アーロンがプレイしたいのは、ほかの選手たちみんなと同じこと。彼がここでいいプレイをしてイングランドでもプレイすることを望んでいる。
(GKを手放すのはリスクが高すぎてできない……)
われわれはもっとよくなりたい。だから既存のものにさらに加えたい。それがわれわれのなかにある意図だ。
(ラムズデイルは1月に移籍させない選手のひとり?……)
キミは、わたしの5本の指をこんなふうにさせたいのかい?(右手を前に出して誰かを追うジェスチャ・一同笑) わたしからは、アーセナルの選手が1月に去らないとは云えないよ。誰もだ。あるいは、彼がここにあと3年いるとも。
ニューカッスルだろうが、そこへ行く選手が誰もいないとも云わないということ。スタッフでも誰でも。わたしは云わない。キミがイエスかノーか訊いても、わたしも云うつもりはない。
これでわかってもらえた? 答えはノーだ。どの選手についてもノー。誰についても何も云わない。スタッフでも誰でも、1月に去るものがいないと保証できるものはひとりもいない。ニューカッスルでもほかのクラブでも。だから、つまりノーだ。わかった? よし。
ラムズデイルの移籍については、ほかの選手と同じようにノーコメントということだろう。
基本的に、ミケルはいまラムズデイルについて訊かれることにフラストレイションを感じているようだけど、そこをツッコまれるのはもうあきらめて、ちょっと冗談めかして答えるくらいの余裕を見せているという感じ。
ラムズデイルとニューカッスルとのリンクについては、ニック・ポープがケガで4-5ヶ月間アウトの報道があって、ラムが1月に彼らのターゲットになるんじゃないかと憶測が一瞬ヒートアップした。大金で選手を買える数少ない金づるのひとつ。
が、昨日の時点では、彼らは現在フリーのデ・ヘア(31)へ向かうというニュースが。アーセナルがラムズデイルに要求する£50mは払いたくないとかなんとか。まあ、でもそっちのほうが合理的かもしれない。デ・ヘアのサラリーは高そうだが、浪人中とあっては交渉もできるだろうし。彼らがほしいのは、その場しのぎのGK。ラムズデイルだって、クラブでもポープとNo.1を争うなんてやりたくないだろう。