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【マッチレビュー】23/24 EPL アーセナル vs ブライトン&ホーヴ・アルビオン(17/Dec/2023)ハイプレッシングで勝つ

ハヴァーツが好調をつづける

この試合のなかで、唯一ブライトンがきっかけをつかみそうになったのが、81分のMitomaがつくりだしたチャンス。もうBHAのSalahのような存在感すら感じさせる彼にも、ほとんどの時間仕事をさせなかったが、ここばかりはホワイトはきれいに裏を取られてクロスを許した。

アレがけっこうなチャンスに観えたので、あの直後だけは、ちょっと心配になった。残り10分で、まぐれでもなんでも失点すれば、1-1になってしまうという怖さ。彼らに、一瞬でも希望を与えてしまった。

だから、86分のハヴァーツのゴールは大きかった。相手の望みをくじくに十分なゴール。あれでゲイムオーヴァである。エンケティアのナイスアシストも見逃せない。彼もきっちり仕事をした。

あのゴールは自信喪失しているハヴァーツなら、いかにも外しそうなショットだったが、ボールはGKの脇腹を抜けてネットへ。いかにも、ゴールをつづけているいまの彼の勢いがボールに乗っかっていた。

これで彼はPLの直近5試合でG3。すべてのコンペティションでは7試合でG4。これは、彼のそれまでの40試合と同じゴール数だという。

レヴァークーゼン時代のフォームを取り戻しているというこの事実。

試合後のアルテタは、ハヴァーツもライスも、チームといっしょにプレイする時間が長くなればなるほど、相互理解も深まって、パフォーマンスが向上していくと述べた。これは、早々にフィットしたライスというより、とくにハヴァーツがそうだろう。

結局ずっとミケルが云ってきたとおりになっているということ。彼は、世間から疑いの目で観られながらも、ハヴァーツを信じ、ずっと適応に時間が必要だと主張してきたし、ずっと起用をつづけてきた。励ましてきた。そしてこれである。

チェルシーの皆さんが3年間かけてできなかったことを、いまアルテタはハヴァーツにやっている。まだ半年にもならない。

これはとんでもないことでは?

そういえば、ハヴァーツといえば、以前NTでLBでプレイしたことがだいぶ話題になったが、Nagelsmannによると彼はもうそこでプレイすることはないそうである。

「べつに失敗というわけじゃなかったが、もうそれはやらない」。なぜか残念な気持ちになる。

ハヴァーツのフォームがどこまでつづくのか、見届けたい。

ミケルのイエローカードアゲイン。プレッシャーに屈するレフ??

またタッチラインのマネジャーにカード。これも彼が<ハイプロファイル>だからなのか?

ところでこのシーン、アルテタがまた理不尽にカードを受けたということ以外でとても興味深かったのは、スタンドのホームファンからの圧力にレフが屈したように観えたこと。

このときピッチ上でカードを受けたのは、サカを手をつかって止めようとしたMitomaだが(42分)、これには伏線があって、37分にはベン・ホワイトが手を使ってMitomaを止めようとして問答無用でカードを受けていた。だから、その直後に同じようなことをサカにやったMitomaにカードが出ないのはおかしいと観客がいっせいに大きく反応(ミケルも大きく反応してカード)。なんだか、レフは最初は躊躇していたのに、結局その圧力に押されるようなかたちでカードを出したように観えたのだった。

中継コメンタリも「これは観客も手伝ってMitomaにカードを出させた」と云っていたので、誰しもにそう観えたのだろう。

で、ちょうどこの試合の前日にフラムのボスMarco Silvaがニューカッスル戦で起きた不公平なジャッジメントについて話すなかで、レフのプレッシャーへの対処について問題提起していたところだった。

「21分までレフリーはわれわれにはひとつのファウルも与えなかったのに、ニューカッスルには毎回フリーキックを与えていた」と不満を述べたうえで、

Marco Silva:こういう試合では、レフリーはプレッシャーに対処する能力がなくてはならない。なぜなら、つねにホームの観客がいるからだ。

PLは経験豊富でプレッシャーに対処できるレフリーを選ぶべき。

これは、プレッシャーに対処する経験を持たないレフリーの好例だ。どんな疑いがあっても、どんなファウルがあっても、彼はひとつもそれを取らなかった。エルボーがRaulの顔に入ってもだよ。

この発言によってSilvaがFAからなんらかの罰を受けるのか、それともアルテタほどハイプロファイルじゃないから罰せられないか、そこも興味深いが、それはともかくとして、このSilvaが述べていたことと同じことが、今回もエミレーツで起きた(ように観える)ことが興味深かった。

なんなら、アルテタのカードもその優柔不断さの犠牲になったのかも。Mitomaにカードを出すかどうか迷って、結局プレッシャーに負けてカードを出した自分を正当化するためだったとか。自分はちゃんと不正には正しく対処できますよ、というアピール。いやしらんけど。

今回は、われらのふたつのゴールも文句ないものだったし、久しぶりにVAR事案のないクリーンなPL試合だったが、前半のレフもサカとMilnerで無駄に注目されていたりして、やっぱりこうして今回もレフのことを考えずにすむ試合にはならなかったのだった。

おれのMOTM

マーティン・オーデガード。帰ってきたキャプテン・ファンタスティック。

もちろんファン投票で圧倒的MOTMのライスを認めないわけじゃないけど、おれのアーセナルはやっぱり彼。わたしは、彼のスルーボールをおかずにご飯が食えますので。

誕生日おめでとう。まだ25才である!

 

この試合については以上!

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