今日はPLアストン・ヴィラ(A)。いまや絶好調の対戦相手ということもあり、トップをキープしたいアーセナルにとってはかなり重要な試合になっている。
そのような試合を前に、アルテタがSky Sportsの独占インタヴューに応えていた。
この試合のプレヴューエントリもまだ全然書いていないのだけど、こっちも興味深いので先にちゃちゃっと。
アルテタのロングインタビュー@Sky Sports 2023年12月
ルートンでの勝ちかた
アルテタ:(ルートンに勝利)勝利への渇望を注入するということだ。試合は、ある特定のフェイズや、乗り越えねばならない特定の時間を通っていくということを理解すること。
あるエリアでベストでないのなら、とくに自分たちのボックスのなかで、ほかのエリアで勝つ権利を勝ち取れるようエクセレントでいなければならない。ハーフタイムでさえ、わたしはチームの渇望を感じたよ。それをあの非常にトリッキーですごい雰囲気のなかでやろうとしていた。
(昨シーズンの教訓)そのひとつは、3月、4月になったときには、24人全員がプレイできていなければならない。全員フィットし、ベストな状態でいること。なぜなら、そこでタイトルが決まるからだ。
われわれにはそれがなかった。いくつかのキーになるケガ人がチームにかなり影響を与えた。
そして、あるときにはそれをひねり出すことだ。勢いを維持し、何も与えてはいけない。それをやるには、われわれの去年の経験が必要になるかもしれない。そこから学ぶために。
そこはリファレンスポイントのようなものだ。楽しみにしなければならないし、そこがこのスポーツの美しさ。それがそこにあり、ときどき観ることもできる。しかし、のぞみを実現するには、よりハードにドライヴせねばならないし、より納得できるやりかたが必要になる。
コントロールよりドミナンス
コントロールより、わたしはドミナンス(支配)がほしい。正しいエリアで支配し、相手が息をすることを許さない。これがわれわれのやることだ。ピッチの特定のエリアでのコントロールには、わたしはまったく興味がない。なぜなら、それをやろうとすると、トラブルに陥りかねないからだ。
われわれは支配したい。脅威になって、相手にはつねにプレッシャーを感じさせたい。
それがこのゲイムの美学だ。境界線がそこにある。毛布みたいなものだよ。首が寒ければそれを引き上げるが、今度は足が冷たくなって、逆のことをしたくなる。
それは、つねに微妙なバランスなのだ。ときには、選手がそれをもたらすことがある。フォーメイションのときもある。経験あるいはゲイムステイトでそうなることもある。つまり、アートだ。だが、チームが成功するには、支配ができなければいけない。
デクラン・ライスのユニークなオーラ
(ライスを評価する点)彼が試合のカギになる側面を支配する、そのやりかた。
まずなにより、彼の試合の読みがある。彼の知性、ボールあるなしでの意思決定、パスするとき、どうパスするか、どこを観るか、どう実行するか、そしてそのタイミング。そこがとてもとても関係している。とくに彼のポジションにおいては。
そして、彼はほかの選手がなにをするかの前に、それを読むことができるという事実がある。ピッチの中央であるかどうか、あるいは相手ボックスのなか。そこは大きなアドヴァンテッジだ。
(チームメイツに与える影響力)説明が難しいのだが、あえて具体的に云わねばならないのなら、灯台だと云おう。わたしが、こちらに来てからの彼を観ていたときに感じていたことだ。彼のとなりで観ていて。
彼がWHUでプレイしていたときも、彼はユニークな存在感のある漢だと思っていた。彼はなにか違うと。わたしが思うに、チームに必要なのはそういうものだったんだ。
(WHUとスタイルの違うアーセナルでこんなに早く適応すると思っていた?)わたしの想像では、すべては極めてポジティヴだった。もちろん、われわれは彼が非常に高価な選手になるとわかっていたが、彼はすでにとてもハイレヴェルでプレイしていた選手だった。だから、わたしの予想したすべては非常にポジティヴだったよ。
そして、その結果が出るのはとてもとても早かった。その適応は、彼の功績だ。そして、周囲のみんなもとても協力的であり、彼を助けたんだ。
頭角を現しはじめた「知的な」ハヴァーツ
(ハヴァーツを励ましつづけねばならなかった?)誰もが周囲のことを感じるのだと思う。そこまでうまくいっていないとき、それにとらわれることがあるし、とてもうまくいっているときも、そうなることがある。
しかし、彼はチームメイト全員とクラブからのサポートを感じていたと思う。そしていま、彼はみんなからのサポートを感じているところだ。それは極めて重要なことで、彼のポテンシャルを非常に増幅することができる。だから、いまわれわれは彼のグレイトヴァージョンを観ているのだろう。
(ジャカを代替する難しさ)彼は、チームにとってとても大きな選手だったよ。われわれはグラニトを恋しく思っている。わたしもだ。ひととしての彼も大好きだったから。
われわれは、各所でそれをやらねばならない。ひとつのアイディアだけではいられないんだ。結局、あのポジションでは決断をせねばならなかったし、役割と要求もあった。そこにフィットする具体的なクオリティがあり、そうしたクオリティをさらにエンパワする必要があった。
もしなにかうまくいかないことがあったとしても、われわれはそれを微調整して、適応させていかねばならない。なぜなら、結局のところ、われわれが望むことは、彼ができるだけいいかたちでチームにインパクトを与えることだったのだから。彼がそれをやるためには、快適さを感じている必要があったのだと思う。
彼にはビッグクオリティがある。それが彼のフットボールインテリジェンス。彼のスペイスの読みかた、そうしたスペイスを使うときのタイミング、相手に対してどう動くか。
それはとても得難いものだ。わたしの意見では、それは彼のベストクオリティーズのひとつだ。
アーセナルがまだまだこれからのチームである理由
(アーセナルには進歩の余地がある?)わたしは、このチームがこれからまだまだよくなれると、まったくもって確信している。多くの選手個人がもう一段上のレヴェルへ行けるポテンシャルがある。そして、彼らはハングリーだ。ほんとうにそうなりたがっているし、われわれには彼らを成長させるとてもよい人たちがいる。
まずはじめに、われわれはメジャーなトロフィを勝ちとる必要がある。われわれは、まだそれをやれていない。それをやるためには、毎日の行い、トレイン、プレイをいかに安定させるかだ。どうやって、困難な状況を乗り越えていくか。
いま、われわれには何人かの非常に重要なけが人がいて、それでも勝っているし、プレイしているし、とてもよくパフォーミングしている。これはチームにはビッグチャレンジで、チームはよく反応している。
だから、すべてのハードルを越えていくことだ。このリーグでは、小さなものと、とても大きなものと乗り越えねばならないものがある。シーズンの最後に自分たちが望む場所にいるために。
以上
お楽しみはこれからだ!
PLアストン・ヴィラ(A)のマッチプレヴューは、夜までにはアップしたい。またあとで来てください。