こんにちは。
それにしても昨日はクロップ氏のニュースで大盛りあがりだったな。わたしも偶然ほぼリアルタイムでそれに気づいたので、ちょっとしたお祭りさわぎを楽しんだ。ジャーナリストたちにすら藪から棒だったみたいで、驚いているひとが多かった。
リヴァプールが発表した彼のコメント映像は、神妙な面持ちでいかにも云いにくいことを話そうとする様子が、なんだかとても生々しかった。今シーズンかぎりでクラブを去るという彼の決断が、シーズン後半のチームにどのような影響を与えるか。興味深い。いまリーグでトップにいるチームだし。
後任は、元リヴァプールのチャビ・アロンゾが噂されている。ミケルの幼馴染。ジャカを連れてきたりしてな。ぜひやめていただきたい。
さて、アーセナルはほかのチームがカップ戦などをせっせとプレイしているあいだも試合がぜんぜんなくて、このブログもすっかり蜘蛛の巣がはってきそうなので、今回はここしばらくためていたニュースをまとめよう。
冬の移籍ウィンドウ?
もちろんまずはこのトピックだが、来週水曜のデッドラインデイまでに実現しそうなのがセドリックの退団(ガラタサライ?)くらいしかないという塩っ辛さ。これはしょっぱい。
なお、アーセナルのターゲットといわれるストライカーについては、最近本人たちが移籍についてコメントを残したりしている。
Ivan Toney ?
まずは、ブレントフォードのIvan Toney。この発言はもう10日ほど前なので、すでにニュースでもないけど。『Sky Sports』の単独インタビュー。彼は今月しばらくのバンからの復帰ということで、注目を集めてもいた。
Toney:(移籍について)移籍するのにいつがふさわしいかなんて誰にもわかりっこないが、もちろんぼくはトップクラブでプレイしたい。
みんながタイトルを狙うトップクラブでプレイしたがっている。それが1月か、どんな金額になるか、誰にわかるだろう?
でも、ぼくはいまピッチですることに集中している。ほかのことはほうっておくよ。
トップクラブ。アーセナルかな?
Toneyは先日の復帰戦でフリーキックからゴールするなど、なかなか持ってる。といっても相手が壁をつくってる最中にこっそりボールの位置を変えて、あとで大ひんしゅくだったけど。あれはマリーシアで済むんだろうか?
いずれにせよ、今月の移籍はないと見られている。
Victor Osimhen ?
それと、ナポリのVictor Osimhen。いまから4日前の『CBS Sports』のインタビュー。
“I already know the next step I want to take.”
Victor Osimhen reveals on Morning Footy that later this year he will “come out with the decision I’ve already made” on where he wants to play next season. 😳 pic.twitter.com/Na0tuodGpK
— CBS Sports Golazo ⚽️ (@CBSSportsGolazo) January 23, 2024
Osimhen:シーズンが終わってからのつぎのステップについて、ぼくはもう決心したんだ。
もう決めたよ。計画もある。つぎに何をしたいか、自分がやりたいことはわかってるからね。
もちろん彼は多くのアーセナルファンが獲得を熱望している選手であるが、このニュースについて、r/Gunnersなどでは「チェルシーか」「チェルシーですね」「チェルシーで決まった」みたいな反応がほとんどだった。まるで誰も彼がアーセナルに来るなんて信じてないみたいである。
彼はもともとチェルシーのファンで、チェルシーも彼に本気なクラブのひとつだと云われている。相思相愛。
彼も今月の動きはない。夏にどうなるか。観てみよう。
今月にKarim Benzemaのローン?
今月ストライカーに動くかどうかについてで興味深いのは、『Mirror』のSami Mokbelが「ベンゼマは今月早くにアーセナルにオファーされていた」と地味に報じていたこと。
彼がサウジのAl-Ittihadで、トレイニングに姿を見せないなどトラブルを起こしていることがニュースになったときは、みんな冗談でアーセナルが半年ローンで取れみたいに云っていたと思うのだけど、実際にオファーされていたという(代理人から?)。
これがデッドラインデイまでにあるか? いや、わからんよ。36才。
Martín Zubimendi ?
ストライカー以外のエリアで大きな話題になっていたのは、ソシエダのMF、Martín Zubimendi。ズビメンディって名前がまずいいよ。ズビ。濁音が強い。
彼はバイエルンのメインターゲットだそうで、そっち方面からのニュースも多い。
Martín Zubimendi is Bayern’s priority target for the midfield in the summer. However, the club will face tough competition from Arsenal for the player – coach Mikel Arteta has already spoken to him and Zubimendi can imagine a move if Arsenal get serious [@altobelli13, @cfbayern] pic.twitter.com/y8jyFwFrVX
— Bayern & Germany (@iMiaSanMia) January 25, 2024
こうしたもろもろの報道によると、かねてより彼とリンクされているアーセナルが交渉をリードしており、アルテタがすでにZubimendi本人とも話をしているという。これがほんとうなら大きい。ジェズースもライスも、移籍が実現する半年前からアルテタと話してヴィジョンを聞いていたというし、そうなるとこの移籍はけっこうありそうである。
ちなみに、彼とソシエダの契約には、£52-53mのリリースクロウスが設定されているそうなので、つまりクラブ間交渉の上限がそこになるのだろう。だいぶ優秀なCM(DM)だそうなので、妥当な金額かもしれない。
彼が、トーマス・パーティの後継者になるのだろうか。
そういえば、ソシエダといえば、KTが先日ケガをしてしまったようである。呪われているなあ。
ヌーノ・タヴァーレスを売りたいが売れない複雑な事情
ここ数日で、ニュースになっていたのが現在ノッティンガム・フォレストにローン中のヌーノ・タヴァーレス。
去年、彼がローンでプレイしていたオリンピック・マルセイユが、この冬彼をパーマネントでの獲得を望んでいるという。彼を手放したいアーセナルとしても渡りに船ながら、フォレストのローンを中断できる契約を持っておらず。
Talks ongoing between Arsenal & Marseille over Nuno Tavares.
Marseille want to sign Tavares on a permanent deal, Arsenal and Tavares are open to that. But there is no break clause in the current loan deal with Forest and they are not keen, yet, on letting him go. Complicated. pic.twitter.com/BYNN9ljBJ6
— Charles Watts (@charles_watts) January 25, 2024
ヌーノは、フォレストでもプレイ機会が限られており(今シーズンここまでPLで4試合、FAカップで3試合)、だったらいっそ返してもらいたいのが歯がゆいところである。
ただ、チャールズ・ワッツも指摘しているように、交渉によっては今後彼らが態度を変える可能性もあるみたいだ。アーセナルが違約金を払うとか? それはウケる。
フォレストは先月、ヘッドコーチがNuno Espírito Santoに変わって、ヌーノはPLでスタートするチャンスを得ているため、今後彼のプレイ機会は増えるかもしれない。そうなると、やはり今月中の彼の売却は無理になりそう。
こういうことに備えた契約があればよかった。「XX分以上プレイしないなら冬にローン契約を終了できる」とか。あとの祭り。
フルバックのバックアップでKyle Walker-Peters ?
その他の案件では、こんなのが。デッドラインまでに注目しておくべき名前。
Our sources have stated that Southampton’s Kyle Walker-Peters is a name for Arsenal fans to keep an eye on over the next week ahead of next Thursday’s deadline. [@TEAMtalk]
— Z (@ZRAFC) January 23, 2024
現在はチャンピオンシップのサウサンプトンでプレイするKyle Walker-Peters(26)。以前から、アーセナル界隈では何度か取りざたされてきた選手。あきらかにバックアップのための獲得で、失礼ながらあんまりワクワクしない系ではある。
彼は左右のフルバックでプレイできるそうなので(TM)、セドリックが移籍するならという感じか。
ティンバーが復帰するのが早くて4月、トミヤスもAsian Cupでノックアウトラウンドに進んだということで、2月なかばまで戻らない?(リヴァプールに間に合わないのはショック大きい) となれば、やはりフルバックのデプスにかなり心配はあるため、理にかなった動きではある。PL proven。
彼の現在のMVが€20m。FFPが気になる予算にも合致するのかも。セドリックOUTでKWP INなら、給与の節約もできそう。
移籍関係はこれくらい。来週のデッドラインデイまでにメジャーな動きがあれば、またお伝えしよう!
リチャード・ガーリックが夏にマネイジング・ダイレクターに昇格
AFCから人事のおしらせ。
We’re pleased to announce our Director of Football Operations, Richard Garlick, will take the role of Arsenal’s Managing Director in summer 2024.
— Arsenal (@Arsenal) January 25, 2024
Director of Football Operationsのリチャード・ガーリックが、2024夏からアーセナルのManaging Directorになります
リチャードは、昨年退任を発表したヴィナイ・ヴェンカテシャン最高経営責任者(CEO)のアーセナル退任に伴い、その役職に就く。
尊敬を集める指導者であり、弁護士の資格も持つリチャードは、業界で注目される数々の役職を歴任した後、2021年にフットボール・オペレーションズ・ディレクターとしてアーセナルに入社。そこで彼は、女子フットボールや選手のケアを含め、クラブ全体のフットボール運営と管理全般の執行責任を担っている。
リチャードは、ウェスト・ブロムウィッチ・アルビオンで多くの職務を経験したあと、プレミアリーグでフットボール・ディレクターを務め、2010年12月に取締役にも就任した。
ジョッシュ・クロンキ:リチャードはその豊富な経験で業界全体から認められ、尊敬されており、彼が2021年にわれわれのフットボール戦略を次のレベルに引き上げるために加わってくれたことをうれしく思っている。
彼は入団以来、スポーツ・ディレクターのエドゥと密接に協力しながら、クラブのフットボール戦略の立案と実施に多大な影響を及ぼしてきた。 彼はクラブ全体、そして業界全体と強い関係を築いてきた。
リッチは、最近の移籍を含め、クラブとしての進歩のカギを握っており、彼がエグゼクティブ・チームを率い、情熱を持ってクラブを前進させ続けてくれることに感激している。
リチャード・ガーリック:2021年にアーセナルに加わって以来、私はこの素晴らしいクラブのほぼすべての側面に携わる機会に恵まれた。 オーナーであるスタンとジョシュのヴィジョンを実現するための次の段階に進むにあたり、新しい役割で私たちを前進させることに興奮している。
これまで私を支えてくれた取締役会、そしてこの機会を与えてくれたエドゥに感謝したい。 また、過去14年間にわたってクラブを牽引し、貢献してくれたヴィナイにも感謝したい。
この新しい役割に移行し、クラブを前進させるために、彼ら全員と仕事を続けることを楽しみにしている。
CEOが退いたあとに、マネイジングダイレクターになるというのはどういうことか。よくわからない。が、redditでガーリックがやるマネイジングダイレクターは、「CEO(代表取締役)+COO(執行責任者)である」といってるひとがいて、そうだとすると、VVの後任でありつつ、より広い範囲で仕事をするということになるのかもしれない。
彼のこれまでの仕事ぶりは、今回の記事中にも詳しく説明されている。クラブやクラブの上位組織(PL)などでのかなり幅広い業務を担ってきたことがよくわかる。
これまでAFCは、スポーツ面はエドゥ、ビジネス面はVVというコンビでしばらくやってきたが、夏からはエドゥとガーリックのコンビがクラブを率いることになると思っておけばよさそうである。なんという出世。47才である。
今回はここまで。