FCポルトについて
複雑なロゴデザイン。
ポルトはポルトガルのビッグクラブ。Jose Mourinhoがビゴップさせたクラブ。
現在のマネジャーは、Sérgio Conceição。セルジオ・コンセイソンて懐かしい名前だなあ。
ポルトガルリーグでは現在3位。トップを争うスポルティングとベンフィカには、ポインツはちょっとだけ離されている。
エントリ冒頭にも書いたように、アーセナルが彼らと最後に対戦したのは、09-10CLの同ステイジだった。そこで勝ち、クウォーターファイナルでバルサに敗け。それ以来、アーセナルはCLでQFに進出したことはなく、ことごとくラスト16で敗退している。
「ラスト16に心理的バリアがあるのか?」なんて記者から訊かれるわけである。
だから、ここでこうして彼らと対戦するのは、なんだか奇妙なめぐり合わせも感じる。14年前にこのラウンドで彼ら相手に勝ち抜けたことは、吉兆ととらえたい。
フォーム
国内リーグでは、直近6試合はW4 D1 L1。WWWDLW。
ところで、ポルトガルリーグのトップチームのリザルトを確認すると、レッドカードが出た試合がめちゃくちゃ多くて怖い。
彼らは、ホームが強い。すべてのコンペティションで、彼らがホームで敗けたのは、去年11月3日の試合が最後。それ以来、W10 D1 L0。
CLは、バルセロナ、アントワープ、シャフタールというグループで2位で勝ち抜け。バルサにホーム・アウェイで2敗しているほかは、全勝している。
チームニュース
Zaidu SanusiとIvan Marcanoがアウト。
Mehdi Taremiがダウト。このひとイラン人らしいので、日本代表とプレイしたひと?
キープレイヤーズ
アルテタの会見でも名前が出ているDiogo CostaはGK。24才。現在のMVは€45mでかなり優秀らしい。ポルトガルNTで19キャプス。
それと、キープレイヤーかどうかわからないが、注目は40才のCB、Pepe。レアル・マドリッドで10年プレイした漢。この試合でもスタートが予想される。
PLだとそこまでの高齢選手はおらず(?)、いろんな意味で興味深い。さすがにピークは過ぎてると思うのだが。。
顔で思い出すものもある。
※このチームにはPepeはもうひとりいる
これまでの対戦
アーセナルとの直近6試合(すべてCL)で、ポルトのW2 D1 L3。というかこの6試合がわれらの全対戦なのか。
14年前、アーセナルが彼らを相手にQFに勝ち上がった試合は、アウェイで2-1敗け、ホームで5-0勝ちと逆転勝利している。
試合結果予想
BBC Sport (Chris Sutton’s prediction) N/A
Sky Sports (Jones Knows) N/A
WhoScored.com 0-2
試合のみどころ
BBQのひとが書いたこの試合のプレヴューによれば、アーセナルファンの多くはこのドロウに安心したようだが、そう簡単にはなりそうにないという。
ひとつは、守備。ポルトは今シーズンのPPDAが6.67を記録しており、非常にハイプレスに積極的なチームらしいこと。ヘビメタ。先日もすこし書いたように、今シーズンのPLでのベスト(リヴァプールとアーセナル)でもPPDAが8.7あるので、それよりもかなりインテンスということになる。パス2本分は大きい。
なので、アーセナルはいつもの調子でバックラインで辛抱強くボールを回そうとしたときに、彼らのプレスに捕まらないように注意しなければならない。アウェイのファーストレグで慎重になるなら、無理せずロングボールを選ぶことも重要だろう。そこは、ラヤとハヴァーツの見せ場になる。
彼らのxGAはリーグ2位で、守備もそうとうに固いと思ったほうがよさそうだ。そしてイエローカードが69でリーグワースト2位。アグレッシヴな守備も覚悟しておいたほうがいいかもしれない。
彼らのキープレイヤーである、GKのDiogo Costaのセイヴパーセンテイジが79.1%。PLにはこの率でショットストップをやっているGKはいない(※トップのAlissonが75.3%)。超優秀。いずれビッグクラブでプレイしそう。
ただ、守備が固いからといって、彼らはいわゆる堅守速攻のチームではない。平均ポゼッション61.9%はリーグベスト。ボールを持ちたがるチームで、ロングボールに頼らずビルドアップもクリーンであると。
攻撃では、リーグでのパフォーマンスはほぼ順位どおりのような位置にいるが、Goal/SoTのスタットがやや低い(3.0。リーグ8位タイ)。フィニッシュ/チャンスコンヴァージョンに課題。そのためか、リーグゴールも37と比較的少ない。(※リーグ4位。アーセナルは58)
セットピースといえば、最近のアーセナルの明白なストロングポイントであるいっぽうで、ポルトもセットピース強者のようだ。直近5試合でコーナーからG2。
と、こうして攻守で相手のキャラクターをみるに、たしかにタフな試合にはなるだろうが、アーセナルには正直悪くない相手のように思える。相手がポゼッション志向というのがいい。アーセナルは、すこしくらい相手にボールを持たれたときのほうがいい攻撃パフォーマンスがあるから。
ポゼッションを競う必要なぞまるでない。ゴールを入れるときに必要な分だけボールを持てばそれでよい。アーセナルでは、不必要に相手を押し込んで、終始ゴール前を混雑させて、結局ゴールできないというのがパターンである。
まあ、今回は相手のホームで彼らもリーグでは強者のチーム。もちろん、アーセナルが相手だからと最初から弱者のアプローチなどはしないだろう。
どんな試合になるのか楽しみだ。
エミレーツでのセカンドレグが消化試合みたいになるくらい圧勝してくれたら最高である。
キックオフは、日本時間で2月22日(木)早朝5:00。
勝ちましょう。
COYG!