試合について
試合結果
ハヴァーツが26分に特大のチャンスを外しており、アーセナルは6ゴールも十分ありえた。
アーセナルのファースト11
SofaScoreより。またデザインがちょっと変わった。
4-3-3
トロサール、ハヴァーツ、マルティネリ
ライス、パーティ、オーデガード
MLS、ガブリエル、サリバ、ティンバー
ラヤ
サブは、メリーノ(84 オーデガード)、ワニエリ(84 トロサール)、カラフィオーリ(90 MLS)、スターリング(90 ハヴァーツ)
筋肉系のケガと伝えられていたラヤがフィット。あのパフォーマンスを思えば、彼がいてくれてほんとうに助かった。
それと期待していたワニエリのスタートはなかった。あとは順当なセレクションか。
最初のサブは84分。その時点で、アーセナルはすで4-1とリードしていたため、かなり余裕ある交代ができた。そして試合終了間際の93分に、ワニエリが左足でズドン。OMG.
いっぽう、シティのスターティング11では、GKがいつものあのひとではなく、そのことも彼らがアーセナルのハイプレスに苦しんだ原因のように思われる。GK含めてバックスの不安定さは感じた。
また彼らは、あの内容でふたりしかサブを使わなかったことも、チーム状況の悪さが察せられる。ベンチがあまり信頼されていないのかも。
マッチスタッツ
Sky Sportsより。
基本スタッツは概ね拮抗しているが、ポゼッションはアウェイのシティがやや上回り、ショッツやSoTではホームのアーセナルがはっきり上回った。アルテタのチームは、こうしたビッグゲイムではふだんと違うプラグマティックなアプローチを取りがちなので、典型的なそういうタイプの試合だったかもしれない。ボールは相手に譲っても、勝負は譲らないみたいな。
アーセナルは、SoT7でゴール5なのでかなり効率がよかった。
Opta AnalystによるxGは、1.04 vs 0.81。じつは、両者のチャンス量は大差ない。しかしこの結果。
アーセナルは1.04のチャンスでゴール5。アーセナルでこんな効率のよい試合はめったにない。それもそのはずで、5ゴールのうち3つが0.05かそれ以下のチャンスで決まっている。パーティ(0.05)、MLS(0.04)、ワニエリ(0.02)。
ところで、この試合のxG評価は、アナリスト各社で2分されていて、The xG Philosophy(2.14)、Scott Willis(2.0)、SofaScore(1.0)のようになっている。※SofaScoreはOptaデータを使用しているのかも
もしかしたらその原因のひとつは、例の26分のハヴァーツのショット評価かもしれない。Opta(0.298)、SofaScore(0.3)が、The xG Philosophyでは0.77と極めて高くカウントされている。
Kai Havertz with a miss worth 0.77(xG). pic.twitter.com/SLUtqX6XZj
— The xG Philosophy (@xGPhilosophy) February 2, 2025
たしかペナルティのxGが一律0.75とかに設定されていたはずなので、それより高いというのはちとおかしいような気はするが。どういう理屈だろう。
それはいいとして、今回のアーセナルの高効率は考えさせられる。アーセナルは相変わらずディープブロックの相手には苦しんでいるが、そうでない相手にはこうしてわりとすんなりゴールを決めたりする。1.04程度のxGで1ゴールも決まらないことなどわれらの日常茶飯事なのに、今回それが5。考えさせられる。