キャプテン・オーデガードに批判集まる
あの彼らしいスルーボールからのゴールアシストはみごとだったが、それ以外は。最近の彼のいつもどおりというか、低フォーム。自ら設定した高いスタンダードに満たないパフォーマンス。云うほど悪くはないけど、ふつうの選手になってしまったなあという。かつてマジシャンだったのに。
最近は、TLに流れてくるから目に入ってしまう心無いファンの批判ももう見たくないという気がしている。やれ、スピードがないとかシュートが下手とかフィジカリティがないとか。今回ボーンマスの2点めでは、彼が相手を抑えきれてなかったようにも見えるから、そういう批判もしかたない部分もあるが。
それにしたって、いま批判的に云われていることの多くはいままでもわかっていたことじゃないか。いまの彼の問題は、とにかくシャープさに欠けることだと思う。繊細なボールタッチ、クイックネス、正確なパス、状況判断。とくにタッチはちょっと雑になっていると感じる。足に吸い付かない。今回、マークがしつこくついてきたときに、ボールを持って何度かフェイクの動きをしても相手を出し抜けなかったシーンにも、シャープさの減退をとても感じた。
それと、そういったことからくる自信の欠如。それでプレイ精度を失うという悪循環がある。今シーズンの彼はゴール前がとくに問題で、シュートを打つタイミングや精度などに著しく影響を及ぼしているように思える。
この日は誰もがため息をついたであろう、彼の60分の場面が印象的だった。ボックスの際でシュートを打とうか打つまいか迷って、自らバランスを崩して倒れてしまうという。彼のあんな無様な姿は見たくなかった。
彼は、やっぱりどこか悪いんじゃないか。足が痛いとか。
今シーズンは、もうリセットするための時間がない。来シーズンからどうなるか。ぼくも以前にすこし書いたが、キャプテンはライスに譲るべきというファンの声も日増しに高まっているし、彼もチームのリーダーであり一員としてこのままではいられないだろう。
CLのビッグマッチは、復活を印象付けるには最高の舞台だが。
いいところ探し
ライスはよかったな!
ゴールはもちろんよかったし、この日のパフォーマンスは随所で光っていた。デュエルは6/7とさすがのタフさ。前半はとくに、何度かタックルでボールも奪い、チームの勢いを取り戻そうとハードワークしていた。この日の試合結果に落胆するファンのあいだでは、ライスだけが頼りになるみたいな声も多かった。
試合途中、多少足を引きずるような仕草がカメラに抜かれたときはちょっと心配になったが、彼のプレイスタイルならあれくらいいつものことか。
彼は、いまもっともチームに必要な選手になっているだろう。
それと、マルティネリも最近のフォームを維持している。彼はよかった。
この試合では右サイドでサカが試合に入っていくのに苦労していて(それもPSGファーストレグに似ていた)、アーセナルは左サイドからの攻撃がいつもより増えていたなか、シャープだったのがマルティネリ。彼は、何度か相手DFを抜いて質の高いクロスを供給していたし、裏へのランや中央での連携など、かなり調子を上げているように見えた。
この日は、残念ながらゴールもアシストも記録できなかったが、サカのいる右サイドが重点的に守られる傾向のあるなかで、左から彼が攻撃脅威になれるのは素晴らしいこと。
PSGでの活躍にも期待したい。
今週のVAR判例集
73分。ボーンマスのゴールにおけるVAR事案。このゴールは認められた。
— The AFC-Chan 🇺🇦 (@NewArsenalShirt) May 5, 2025
まあ、ふつうにヒジに当たってますわな。ボールが胴体に当たっただけならあんあふうに跳ね返らないし。しかし、彼の腕がナチュラルポジションにあったということなんだろう。故意性もないし、人間は腕を外すこともできないんだから不可抗力だ。これはハンボーじゃないね。
ん・待てよ?
— The AFC-Chan 🇺🇦 (@NewArsenalShirt) May 3, 2025
今年1月のPLヴィラ(H)。メリーノのショットはハヴァーツに当たってゴール。こっちはVARによりハンボーのファウルで取り消された。試合はドロウで、この判定のおかげでわれらはホームで2ポインツ落とした。
あっちはゴールで、こっちはノーゴール。基準は?
奇しくもこのふたつの試合のレフは、どちらもJarred Gillett。またおまえだよ。プールサポ。
この試合の前、アルテタが「来シーズンはすべてのチームに公平な判定をやってほしい」と述べていた矢先のできごとだった。
アーセナルにはべつの判定基準がある。事例がたまるなあ。
この試合については以上