また世界の幸せの総量が減ってしまった。
なんという既視感のある試合。ミケルのアーセナルは、こんな試合を何度繰り返せば気が済むのだろう。某ジャーナリスト氏が云っていたように、この試合はアーセナルにとり、これまでで最大の試合だった。チームにそういう覚悟はあっただろうか。
ぼくにはこの結果が不運だとはまったく思えない。
あと数分適当にあしらっていれば勝利で終わっていたあの展開から1-1という結果は、憤懣やるかたない。だが同時に、90分を振り返ってみれば、いたってフェアな結果だというふうにも感じている。
アーセナルはかなり攻めてチャンスもつくったし、いくつかのチャンスを決めていれば、らくらく勝っていただろうことも事実だ。4-0とか5-0もふつうにありえたと思う。
だが一方で、スラヴィア・プラーグはアーセナルを十分苦しめたし、十分危険だったことも事実。正直なところ、彼我で選手クオリティの差がそれほどあるようには見えなかった。これはアーセナルが選手たちに投資している金額からすれば、驚くべきことだ。
そして、彼らのプレイはなにより勇敢だった。それはこの日のアーセナルにも最近のアーセナルにもずっと欠けているものだ。
敗けるべくして敗けた(※敗けてないが)と思えるような試合。振り返ろう。信者の苦行はつづく。徳を積むのだ。
Slavia Prague stun Arsenal with stoppage time equaliser
アルテタの試合後コメント「チャンスがあれば決めねばならない」
試合直後のインタヴュー。オフィシャルサイトより。
アルテタ:とても失望している。つくったビッグチャンスからすればもっとできたはずだから。
もっと得点すべきだったことは間違いない。一度結果を得たにも関わらず、悪い判断からコーナーを取られて、そこから失点した。大きな打撃だ。
ヨーロッパではトップな相手に10のチャンスはつくれない。そうした大きなチャンスがあるとき、それはネットに入れねばならない。
コンペティションを勝ち抜くために、自分たちを最高の可能性あるところに置きたい。今日はわれわれはそれをやらなかった。セットピースからレイトゴールを奪われた。それは失望であり、そのせいで今日ピッチで起きたことからは、まったく異なる勝負になってしまった。
試合後プレスカンファレンスでのコメント。オフィシャルサイトより。
(パフォーマンスについて……)
アルテタ:欠けていたことは、ヨーロッパでビッグチャンスをつくったときにどうするかということ。チャンスはつかまねばならない。思うにわれわれは結果よりももっとよかった。自分たちで悪くしてしまった。ファーストゴールを取り、あとは4-5分待つだけ。もっといい試合マネジができた。それに失敗し、この勝負を変えてしまった。ピッチで起きたことを振り返れば、それは予想もしないものだった。
(選手たちにはもっと期待していた……)
選手たちはよくやったと思うし、すべてを出した。個人ジュエルスの量からして、とても難しい相手だったし、彼らがつくったマントゥマンの状況もあった。しかしわれわれもある時間帯ではとてもよく対処していた。今日のわれわれはよりアグレッシヴだった。試合をプレイする野心があり、いくつかの大きなチャンスもつくった。
(まだ勝ち抜けられると信じている?……)
試合に勝てると完全に信じている。そうでなければここにはいない。マインドセットは、そこへ行き、得点し、試合に勝つこと。なぜなら勝ち抜けたければ得点するしかないからだ。
(オーバをベンチに置いた決断……)
誰かを外すのは大きな決断だ。しかし試合の始めるにベストチャンスのチームでいこうと決めた。必要なときに試合を変えるキープレイヤーズもほしかった。彼らが入ったときはリアルなインパクトがあったと思う。それはこのコンペティションではとても必要なことであり、彼らは期待どおりだった。
(もっと早くにサブを使うべきだった?……)
彼らを入れたのは、正しいときだと思ったときだ。そして彼らがセットアップを変更したときで、われわれはそれで彼らを苦しめられると思った。それはもっと早ければということではない。もっと早くすべきかどうだったかなんて、誰にわかる?
(イコライザーではチームはスウィッチオフした……)
そうは思わない。ボールを取られるような場所でプレイしようと決めたのはわれわれであり、そこからコーナーを喫した。しかしそれは抜きにしても、そうは思わない。
(これでオールドファッションな一発勝負になった……)
いいポイントだ。思うに、心理的には、そこで1-0と1-1はまったく違う。われわれはそこで得点し試合に勝たねばならない。もう試合はない。われわれはそこへ行き攻撃的なチームになり彼らを苦しめなければならない。
(イコライザーのあと選手のあいだで変更があった?……)
わからない。観てない。ごめん。
(試合後グラニトとロブとセドリックのあいだで激しい口論があったことは好ましい?……)
彼らが話し合いをすることはいいことだ。あれが起きる前だったらなおのことよかった。
(オーバはなぜ自分がスタートしなかったか理解している?……)
個人については話せない。しかし、われわれは透明性を持とうとしているし、選手ともできるだけ役割を理解してもらうようにコミュニケイトをしている。彼が入ったとき、彼は正しいアティチュードと正しいコミットメントを見せていたよ。
(マーティン・オーデガードの不在と、彼はどれくらい悪いのかについて……)
わからない。彼は今日プレイできなかった。おそらくはつぎの1試合かあるいはそのつぎもアウトだ。しかし、まだわからない。
(リードを守れないことについてなにか取り組みはしている?……)
スパーズで起きたことと、今夜起きたことでもとても異なるのだとわたしは思う。彼らは最後は4人のストライカーズがいて、とてもダイレクトだった。とても決意があり、かなりハードだった。しかし、わたしが云ったのは、われわれがやった最後の時間でひとつかふたつのボールを入れてはいけないエリアに入れたことについてだ。おそらくは、それが失点した理由になった。しかし、コーナーになった時点で、彼らは得点しなきゃならなかった。そしてそれは起きるべくして起きた。
(チームのメンタリティに懸念がある?……)
わたしのチームのメンタリティ? ノー。なんの心配もない。
以上。
MØの復帰がいつかわからない?…… だと?……
ヘクター・ベレリンのコメント「それでも1-1。まだ90分ある」
夏の移籍が噂されるヘッキー。オバメヤンが不在でキャプテンに。オフィシャルサイトより。
ベレリン:試合に勝てなかったことはとても残念だ。もう勝ったと思っていた試合で、勝たねばならなかった。
受け入れるのは難しい。でも、結局まだ試合はあるし、1-1というに過ぎない。彼らのプレイはわかったし、ぼくらもこの試合ではとてもいい時間もあった。
ぼくらは相手のプレッシャーを破って、チャンスもつくった。だからぼくは何も悲観していない。プラーグに行き仕事をするだけさ。
好きなだけ責めることはできるよ。でも、結局すべては得点と失点だ。思うに、試合を通してぼくらは自分たちでリードを守れていればという状況にした。それもフットボールだ。
トライをつづけないと。トライして、また別の試合ではぼくらが得点する。今日はその日じゃなかった。選手としては、1-0で終えていたほうがいいマネイジングのしかただとは思うけれど。ぼくらが責任を負うんだ。
自分たちがミステイクスをやったとわかっている。同時に、来週木曜に向けてはとてもポジティヴなパフォーマンスだったとも思っている。彼らはどんなチームが相手でも困難をもたらすチームだが、ぼくが感じたのは、ぼくらが余裕でボールを持てたことや、求められたことをやったということ。
まだ90分ある。それに備えるよ。
ベレリンはまだポジティヴ。それもまた励みになる。
だが、彼はもう退団を決めているという報道を考慮するに、なんだかむしろすでに興味を失って、さばさばしているようにも思える。
当地アメリカ国内の放送では、試合前に過去対戦の7-0のスコアシーンが出ていて、若きセスクの美しいミドルシュートから始まり、若きウォルコットが走りまくり、ヒールパスにゴール前の詰め・・・全てが美しかった。あの映像みせてから試合に臨んでいたらサカもラカも、あの1対1をリラックスして臨めたのかな・・・なんて。まあ、最後が全てでしょう。気持ちで押されていて、いつ入ってもおかしくない敗者のメンタリティー。ホームで1点しかとれないほうが、やっぱり問題な気がしますが。サカとマルティネッリはもうずっとスターターでお願いしたい。リースやエンケティアに、もう時間をもっと与えるべき。疲れたパーティーよりも、元気なエルネニーのほうがやっぱりいいので、交代の判断の遅さは常にボスの課題のような気がします。もっとベンチ活性化させてくれー。COYG
今回も楽しみにしてました!苦行のお供をさせてください!笑
ヴェンゲル+アルテタのコーチ陣は魅力的ですね、夢物語でしょうが。。
ウィリアンにしろガブリエルにしろトーマスにしろ、
デビュー直後は期待に応えたあと徐々に錆びついていく感じがするのが何とも切ないですね。。
次のゲームはとにかく1点取れるかどうかが焦点だと思うので
是非攻撃的な姿勢を見せて欲しいですね(特にメンタル的に)COYG!
アルテタ厳しすぎ問題はあるかもしれませんね
ミドルが少なかったり、Uシェイプが多かったり独創性が無いのもそうでしょう
結果が出てないのでそろそろエメリみたいに選手側から反乱起こすかも知れませんね
>アルテタ厳しすぎ
戦術的と言われる比較的若手の指揮官が、策に溺れてマネジメントに失敗するというのはありがちな気がします。
個人的にはエメリもその部類。
若手監督は心理の把握や組織マネジメントといった部分ではまだ未熟で、戦術定着とそこのバランスが取れないことがままあると思います。ある程度戦術を簡略化して指示をシンプルに、選手が動きやすくすることも必要だと思うのですよね。
まあ普通にプラハは強かったし、いいチームだった。
仮にもベスト8なんだから当然か。
一杯一杯という感じはするけど、何とかチャンスを作ってたのは評価したい。
アルテタのチームセレクトもかなり攻撃的だったと思う。
僕はもう少し守備的にやるべきだと思ってた(今でも)けど、一貫性という意味ではこれが王道ではあると思う。
今のストラクチャはかなり攻撃的で高い水準をキープしないと機能しないが、あくまでもその水準を越えるまでチームをプッシュしまくるつもりなのかも。
サド気質のベンゲル?w
攻撃的なサッカーを望んだのはファン自身でもあるし、これがアルテタのやり方なら最後までやらせるしかないかなあと。
「小便は自分のPでするしかない」。。。英国の(下品なオッサン達の間の)諺なんだそうで。