もうアーセナルのシーズンは終わったので、誰もWBAとの試合のブログエントリなんか見に来ないだろうと思っていたら、意外に読まれていたようで、この試合を楽しみにしてるひとがけっこういたんだなと。
ぼくは夜中3時にライヴで観る気力はなくて、今朝早起きして観た。PLのアーセナルをライヴで観なかったのは、いつぶりだったか思い出せない。
これまでとは当然観戦する心構えも違ってはいたのだけど、ちゃんと得点して勝ったということで、なんだかんだ楽しんだ。勝てば楽しいに決まってる。ESRのPL初ゴールに、ウィリアンのアーセナルでの初ゴールというおまけつき。
あと、WBAはこの試合で敗けると降格が決まる試合だったんだね(※残り試合すべて勝っても17位に追いつけない)。残留請負人ことサム・アラダイスは、マネジしたチームをPL降格させるのは初めてらしく。それもなかなか記念になる日となった。
この試合をざっくり振り返ろう。
West Brom down after defeat at Arsenal
アルテタの試合後コメント「試合に勝つことが最良の薬」
試合直後のインタヴュー。オフィシャルサイトより。
アルテタ:必要な勝利だった。木曜から失望を乗り越えるのに2日かかった。だが今日のわれわれは、残り試合に勝つために、リアルなアティチュードと渇望を見せねばならなかった。
われわれは成し遂げたと思うし、攻撃ではとてもポジティヴな時間帯があった。たくさんのチャンスをつくり、3つのワンダーなゴールズもあった。しかし失点してからは、ナーヴァスに見えた。もっとうまくやるべきだった。
敗けたあとは、正しいことを行い勝たなくてはならない。それで自信がブーストされ、チームの周囲にたくさんあるネガティヴィティを払拭できる。試合に勝つことが最良の薬なのだ。
試合後プレスカンファレンスでのコメント。オフィシャルサイトより。
(勝利に戻ってきました……)
アルテタ:試合に勝つことが、苦痛に対する最良のレメディ。3つの美しいゴールズがあり、たくさんのチャンシーズもつくった。それと、トーマスが入ってコントロールを取り戻す前は、失点してナーヴァスになっているように見えた。ファイナルへは行けなかったが、試合に勝つことはつねにとても重要だ。
(プレッシャーがなくなって自由にプレイできた?……)
ノー。われわれには毎試合で勝つ大きな責任がある。このクラブをレペゼンしているのだから。誰だってわれわれに疑問を投げかけることができる。レヴェル、能力、なんだって。しかし、われわれのアティチュードは問答無用(non-negotiable)なものであり、徹頭徹尾そこにある。われわれは試合に勝つようトライしなければならない。そしてどうなるか観てみよう。
(トッナムより上位でフィニッシュすること……)
それはもうひとつのモチヴェイションではある。それがとても重要だということも理解している。だが、現時点でわれわれがコントロールできるのは自分たちの結果だけ。彼らのそれはコントロールできない。だから試合に勝つしかない。
(ブカヨ・サカのヴァーサティリティはイングランドのEUROスクワッドにも……)
彼はいろんなポジションズを理解する賢いキッドだ。今日彼にはLBでプレイすることを求めた。WBAのセットアップからして、そこで彼のクオリティが活きると思ったのだ。当然守備では彼もまだ学ぶところがある。久しぶりにあのポジションでプレイしたのだから。しかし彼は正しいアプローチだったと思う。それこそが重要なことだった。彼のクオリティがたくさんの攻撃をつくった。
(チェルシーにダヴィド・ルイス、マリ、ジャカはフィットする?……)
どの程度リカヴァしているかチェックしないと。最近はかなり多くの選手を失っている。たくさんのビッグプレイヤーズを。彼らはチームにとって影響力が非常に大きいので、チェルシーのようなかなり難しい試合で戻ってこれるならグレイト。
(ヴィヤレアルでサカをLBでプレイさせなかったことを後悔している?……)
ノー。わたしが後悔するのはグラニトがスタートできなかったこと。それがわたしの最大の後悔。われわれの準備のすべては彼があのポジションにいるものだったから。
(ヨーロッパカンファレンスリーグへの出場は成功になる?……)
キミは以前もわたしにその質問をしたと思うが、外部での成功、達成、進捗。それだけがわれわれの結果と関係している。もちろん結果はクラブに関わるものでなければならない。それはPLを勝つことであり、EL、FAカップ、カラバオカップを勝つこと。われわれはどれひとつできていない。
しかし、多くのいろいろなことをやってきた。もしわたしに、1年前と比べて今日いる場所はどこかと問われれば、パフォーマンスを含めてものごとの90%は(成功から)程遠い。だが、結果だけで云えば、FAカップを勝ったし、今年はできなかった。
(スミス・ロウが足をひきずっていた……)
わからない。ハムストリングに違和感があったので、彼は替えた。
(スミス・ロウはしばらくアウト?……)
わからない。彼は痙攣を起こすことはあった。彼はまだこのリーグに適応している最中だから。3日ごとに試合という量がある。大したことないことを祈るよ。
(スミス・ロウのPL初ゴール……)
それが、われわれの現在位置を物語っているね。彼は12月にプレイし始めてからすごいシーズンを過ごしている。しかし、PLで初ゴール。アーセナルのNo.10にとってすごいシーズンというのは、15ゴールズと10アシスツすることだ。そうすれば、ヨーロッパでもこのリーグでもトップガイズの一員だ。彼にはそれができる能力がある。だが、やれていない。われわれは彼にはあせらない必要がある。正しいサポートとステップバイステップで。わたしは彼ならそこにたどり着けると思う。
(ウィリアンがアーセナルで初ゴール……)
ウィリアンがこれまでにもやってきたことだ。それは大きな違いになる。彼は何年もそれをやってきて、すべてを勝ち取ってきた。どういうわけか、今シーズンは彼のベストを引き出せていなかった。彼には彼のハイライツがあったが、今日はそのいい例になった。
(チェルシーでロテイトするので?……)
ELがあったときのスケジュールはクレイジーなものだった。3日ごとにいろいろな状況でプレイして、多くのケガ人も出た。選手を難しいポジションに置かねばならなかった。われわれはフレッシュになる必要がある。選手には正しいメンタリティとアティチュードを持ってもらう必要がある。
以上。
ESRとサカは毎度期待を裏切らないのがすごい。
さて、今回のボスコメントのなかでは「ESRの初ゴールがアーセナルの現在を物語っている」というくだりがなかなか興味深いと思った。
まったくそのとおりだから。アーセナルであのポジションでプレイするなら、本来はもっともっとゴールへの直接の脅威になっていなければいけない。
ただ、それはESR個人がどうこうというよりは、アーセナルのチームとしての問題そのものなので(MFからの得点貢献がリーグ最低とか)、来シーズンに向けての改善テーマのひとつになる。
それと、ウィリアンについてのコメント“Somehow we haven’t managed to get the best out of him.”(どういうわけか、彼のベストを引き出せていなかった)という一説のsomehowが、ちょっと注目されていた。
つまりそれは、結局のところ、どういうわけだったのか? あれだけの投資をしているのだから、よくわからないなんて結論ではだめでしょう。笑えるようで笑えない。
それもまたレヴューする必要があるんじゃなかろうか。いずれにせよ今後の教訓にしないと。
ESRのコメント「(サカと)お互いを知り尽くしている」
試合後のインタヴュー。オフィシャルサイトより。
💬 “We know each other inside out…”@emilesmithrowe 🤝 @BukayoSaka87
— Arsenal (@Arsenal) May 9, 2021
ESR:シーズン中ずっとこのときを待っていたんだ。このワンダフォーなクラブのために得点をずっと待ってた。だから夢がかなったよ。
B(サカ)がウィングでボールを持って入ってきてクロスをした。ぼくはできるだけ落ち着こうとしたんだ。それでいいフィニッシュになった。うれしい。
(サカは)もうすごく経験あるみたいに感じてる。とてもヴァーサタイルだし。彼はとてもいろんなポジションズでプレイできる。ぼくらはお互いのことを知り尽くしているし、これからもつづけていくんだ。一緒に試合をプレイしていく。
Bっていう愛称いいよね。毎度おもう。
サム・アラダイスのコメント「自分のためというよりクラブや選手のために残留したかった」
MOTDでのビッグサムの試合後コメント。勝ったので。『BBC Sports』より。
アラダイス:しばらくの間、厳しい状況が続いていましたが、我々は残留のチャンスを得るためにチャンスをものにできませんでした。
彼らは十分なパフォーマンスを見せてくれましたが、我々の得点力には失望しました。彼らは十分なパフォーマンスを見せてくれたが、我々の得点能力は我々を見捨ててしまった。
残念な夜ですが、これは受け止めなければなりません。私にとっては、クラブや選手にとってのような痛みはありません。自分よりもクラブや選手のために望んでいたのに、それが叶わなかったのは辛い。誰もがそれを受け入れ、早く回復しなければなりません。
DeepLにて失礼。
このひとアウェイでアーセナルに勝ったことがまだ一度もないそうで(これでW0 D3 L12。そして10連敗中)、降格は必至だったといえる。
去年のクリスマスには「アーセナルは降格を争うライヴァル」発言がだいぶ注目されたが、結局あだになってしまった。
いつもより早い時間にマルティネッリを交代させて
ウィリアンが残った苛立ちからか
ウィリアンの初ゴールを喜べず
意味のないゴールでスミス=ロウの初ゴールに水指すんじゃねぇ
と思った瞬間に自分がアンチウィリアンであることに気が付きました
レベルがさらに一段下がっても試合が増えることは歓迎ですね。
レベルが下がれば若手を試す機会になるし。今シーズンは若手を試せるカップ戦に早々に負けたから、機会が少なかった。
辺境の地に行くのは負担ですが、その辺もCLでないわけでもないし。
チェンさんのブログ、アーセナルブログの中で1番楽しみっす。
雀の涙程でも、アフターコロナで入場料収入が確保できるのでECLもあながち罰ゲーム要素だけでもないかもしれません。若手にチャンスをあげる場としても。
7位はヨーロッパリーグ予選から参加じゃないですか。
去年のウルブズと同じだと思いますが。
新設のカンファレンスリーグは現ELを分割して生まれるので、今期6位は本来ELに行けません。ただカップ戦の関係で繰り上がる蓋然性が高いという状況です。
サカとウィリアンが良かったですね。でも、リースやセドリックがもっと見たい。エンケティアはやはり売却まっしぐら、なのかしら?もうセバーヨスもオーデゴーアも来年にカウントできない可能性が高いなら、残り3試合で来期に繋がるオーダー組んでほしいですね。フロ、オコンクウォとかアズィーズとかコットレルとか。
他クラブの試合はCLの決勝でも見ませんがアーセナル 中毒なのでアーセナル の試合が増えるのは大歓迎です