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【マッチレビュー】20/21EPL アーセナル vs ウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン(9/May/2021)ウィリアンの初ゴールでビッグサム降格

試合の論点

アーセナル vs WBAのトーキングポインツ。

得点でしか覚醒できないチームの弱さ

序盤はWBAの積極的なプレッシングにわりとやられていて、EL敗退ショックの影響を感じたものだが、しばらくするとアーセナルが落ち着きを取り戻して、ボールを持ち相手を押し込むかたちに。

しかし、ボールを持って押し込んだはいいが、どうにも攻め手がないという感じがありありで観ていてストレスがたまった。

前の選手はたしかに陣形はつくっているものの、とりあえず云われたとおりのポジションを維持しているというだけで、ボールをスペイスで受けようという動きも乏しく。

ビルドアップのなかで、ぺぺやESRらがたびたび裏抜けをしようと走り出す様子がカメラの端に映っても、チャレンジングなボールは出てこず。

そこでボールを前に出せる、というタイミングでことごとく後ろや横にパスを出すとか。左右にボールを回すばかりとか。ボールを持った選手がつぎにどこへパスを出すのか、迷うようなシーンもちらほら。

MFパーティがいたらまた違ったのかもしれないが、今回はセバーヨスがピッチの中心でゲイムメイキングをしており、パーティのようなパスは望むべくもなかった(よきスルーボールはひとつあったけど)。

典型的なボールを持たされているという感じの遅攻で、もしあのまま得点が生まれなかったら、これまでの悪い試合のまったく同じ繰り返しになっていたかもしれない。

結局早くに得点をしたので、試合後はこのもやもやがウヤムヤになってしまっている。

興味深く思ったのは、得点したあと。

チームはあきらかに動きがよくなっていて、もっと前にパスが出るようになって、動きがよくなっていった。チームが生き生きし始めた。

そういうことはどんなチームでもあることなのかもしれないが、いまのアーセナルは極端すぎるように思う。スロウスターターということばで片付けたくない。単純に試合開始から全力で行く準備ができていないということだから。おもにメンタリティの部分で準備ができていない。

結局選手たちだって、あんなしゃっちょこばったプレイはやっていて楽しくないと思うのだ。いくらボールをまわしても、相手の裏もかけない。ほしいところでボールが来ないし、なぜかいつもよりパスの精度が雑になる。アイディアが浮かばない。もっと自由になって自分たちを表現できたほうがずっと楽しいはず。

ところが、いまのチームはそのような精神状態になるきっかけにできるものが唯一得点しかない。いつの間にかそうなってしまった。だから得点できないとつねに苦しむ。そんなことを繰り返している。

本来マネジャーとしては、そんな弱々しいメンタリティを、間違えた試合へのアプローチを変えなきゃいけない。それができる役はマネジャーだけだろう。

アルテタは夏のスクワッド再構築に期待しているようだが、彼はそれ以前にやるべき自分の仕事があるんじゃなかろうか。

「non-negotiable」だと云いながら、いまのようなチームのメンタリティを許しているのは、なんだかちぐはぐに思える。

それを変えなければ、どうせまた似たような試合をやるに決まっている。※チェルシーは自動的にスウィッチが入る試合だからカウントしない

サカのLBはELでやるべきだったか

サカのLB。

彼の活躍っぷりに、試合後には、なぜELでそうしなかったんだと苛立つファンが多数見受けられた。たしかに。

サカがLBに入るということはジャカがそこにいるよりも、もっと攻撃的なセットアップになるはずだが、あの試合は最初から得点して勝たなきゃならない試合だったのだから、十分にそうする理由はあった。ましてやKTのフィットネスのなさぶりを見れば。

この件でプレスから、ELでサカをLBで使わなかったことを後悔しているかと問われ、アルテタは「まったく後悔していない」と回答。

まあ「ぶっちゃけ後悔してまーす。サーセンね。てへへ」なんて云えるはずもないのはたしかなのだが。

この回答では、同時にジャカがフィットしていたらジャカをLBでひきつづき使うつもりだったことも明かした。

まったくこだわりのひとである。

その他試合について

  • WBAはサカを放置していた。サカは左サイドであまりにフリーになるので逆に困るという珍しい状況に
  • サカとESR
  • マルティネリはちょっち空回り。継続して使ってもらいたい
  • ぺぺはドリブルよりシュートのほうが上手
  • ぺぺと対峙していた相手DFはぺぺの利き足を知らなかった説(ぺぺが裏をかいて縦に抜けようとしたときもふつうについてきた)
  • WBAのMatheus Pereiraの単独ゴール。彼はMFで今シーズンG10 A5。アーセナルにいたらとっくにヒーロー。夏に行くべきかも?

この試合については以上。

※コメントくださるかたにお願い
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8 Comments on “【マッチレビュー】20/21EPL アーセナル vs ウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン(9/May/2021)ウィリアンの初ゴールでビッグサム降格

  1. いつもより早い時間にマルティネッリを交代させて
    ウィリアンが残った苛立ちからか
    ウィリアンの初ゴールを喜べず
    意味のないゴールでスミス=ロウの初ゴールに水指すんじゃねぇ
    と思った瞬間に自分がアンチウィリアンであることに気が付きました

  2. レベルがさらに一段下がっても試合が増えることは歓迎ですね。

    レベルが下がれば若手を試す機会になるし。今シーズンは若手を試せるカップ戦に早々に負けたから、機会が少なかった。

    辺境の地に行くのは負担ですが、その辺もCLでないわけでもないし。

  3. 雀の涙程でも、アフターコロナで入場料収入が確保できるのでECLもあながち罰ゲーム要素だけでもないかもしれません。若手にチャンスをあげる場としても。

  4. 7位はヨーロッパリーグ予選から参加じゃないですか。
    去年のウルブズと同じだと思いますが。

    1. 新設のカンファレンスリーグは現ELを分割して生まれるので、今期6位は本来ELに行けません。ただカップ戦の関係で繰り上がる蓋然性が高いという状況です。

  5. サカとウィリアンが良かったですね。でも、リースやセドリックがもっと見たい。エンケティアはやはり売却まっしぐら、なのかしら?もうセバーヨスもオーデゴーアも来年にカウントできない可能性が高いなら、残り3試合で来期に繋がるオーダー組んでほしいですね。フロ、オコンクウォとかアズィーズとかコットレルとか。

  6. 他クラブの試合はCLの決勝でも見ませんがアーセナル 中毒なのでアーセナル の試合が増えるのは大歓迎です

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