リヴァプールFC。イングランド国内だけでなく、ヨーロッパでもあきらかに最強チームのひとつ。ということは、ほとんど世界最強。
もちろんリヴァプールはマンチェスターUやアーセナル同様、英国の伝統的なビッグクラブではあるが、数年前までの彼らを思えば、いまのような状況は誰が予想したろうか。
よく指摘されるように、やはりわれわれは、成功するチームのロールモデルとして彼らを観るべきなんだろう。クロップを迎えて以降、この数年で劇的に変化したのは、彼らが正しい道を見つけて、その道筋を間違えずに進んだからに違いなく。すくなくともいまの彼らの強さは、ほかの金満クラブのような金で買ったものではない。
そして、われらはこれからリヴァプールになれるかどうか。そのきざしは、だんだんと見えてきているとわれわれは感じている。萌芽がある。だが、このチームが完全に信じられるチームなのかどうかは、まだわからない。
今回の試合は、その信用がより確かなものになるのか、あるいはこれまでも繰り返し経験してきたように、揺らいでしまうのか。ビッグテストになる。
リヴァプールもここでポインツを落とすとタイトル争いに影響しかねない。アーセナルもトップ4を目指すという本気同士。タイミングもいい。
この試合をプレヴューしてゆこう。
アルテタの試合前コメンツ「ベストパフォーマンスが要求される」
昨日のプレスコンファレンス。オフィシャルサイトより。
(最近のフォームの理由……)
アルテタ:われわれはいま、いいプレイをしている。自分たちがなにをやりたいのかの理解がある。正しいレヴェルの自信、信念と相互理解があり、すべてがよりよく、速くクリックしている。
(何試合か手中にある件……)
それらをどのように使えるかはわからない。ほかのチームに追いつきたいのでプレイしたい。なぜならパフォーマンスがそのままテーブルでポジションに反映されないことがあるから。なるようになる。そうした試合をプレイするときになれば、プレイするのだから。
(最後にリヴァプールと対戦して以来、われわれの最大の違いはなに?……)
5ヶ月! われわれは間違いなくリーグベストかセカンドベストのチームとプレイする。そしてグレイトなフォームにあるチームで、彼らを倒すにはベストでプレイする必要がある。
(あなたがクラブに来て以来では、ベストなプレイをしている……)
試合を通しての自信のレヴェル、試合ごとを通しての自信のレヴェルについてなら、イエスと云おう。
(4位にいることがメンタリティを変えている?……)
とても期待していたポジションにいるのはたしか。それは、この国のトップチームスといっしょにそこにいるという信念を与えてくれる。しかし、現実はまだ長い道のりがある。
(現在のわれわれのランのなかでは、もっともタフな相手?……)
いくつかのトップチームスとはすでにプレイしていて、シティと戦ったのもそんなに前じゃないので、彼らがもたらす問題についてもわかっている。
PLでは毎週がテストであり、毎回かなり違う。しかし、明日は間違いなく試合のどの側面も支配するチームであり、そのようなことになれば、こちらもベストでいなければならない。
(ユルゲン・クロップがしている仕事について……)
ユルゲンを称賛する。コーチングスタッフとクラブにも。
彼らがつくったのは、競争力あるチームや成功というだけでなく、今日のリヴァプールがどういうチームかわかる巨大な文化的理解だ。彼らのつくりだすステディアムの雰囲気、サポート、レヴェル、どうコミュニケイトするか。たくさんのことがある。個人だけでなく、あるいは連れてきた選手たちだけでなく、彼らが到達しなければならなかった計画があった。それは、わたしがとても価値あるものと考える全体計画だ。
(リヴァプールはアーセナルが参考すべき青写真……)
歴史も違うので、かなり違いがある。成功するタイミングも違う。しかし、われわれがみんな成し遂げたいのは同じことだ。このリーグでベストのチームになること。それがわれわれの集中だ。
(選手たちの自信についてと、マンシティと似たパフォーマンスが必要になる?……)
ああいうパフォーマンスが必要であり、あれをやるなら結果が必要。なぜわれわれがシティ相手に結果を得られなかったのかの理由は、つまり試合のどの側面でも支配しなかったからだ。ドアが開いているなら、罰せられる。
明日は、最低でもあのレヴェルのプレイが要求される。あるいはもっとよいもの。どんなシナリオもコントロールしないと。
(シティ戦ではできなかったタッチラインへの復帰……)
選手たちが早くそこに誰もいなくてもよくなるといいのだけど! 彼らは自分たちだけでもやれるし、必要なときは理解もできる。しかし、実際はわたしはコーチングスタッフ全員といっしょにそこにいるし、ほかのバックルームスタッフも可能なかぎり選手たちをサポートしている。
(現時点で、アーセナルはこの国のベストチームスのひとつ?……)
ノー。もっといいチームがいくつもいる。それがリーグテーブルが示していることだ。われわれはまだなにもやっていない。
いまわれわれがやっていることは、進歩しようとトライしていること。自分たちが望むものをもっとよく理解すること。パフォーマンスと結果においてもっと安定すること。しかし、まだまだだ。
(明日の夜はなにか戦術的なサプライズを用意している?……)
明日わかる。
(現在のポジションを考えると、4位フィニッシュできなければ失敗だと思う?……)
わたしはそんなふうには考えられない。わたしは今日と明日のことを考えている。そのポジションにいて、わたしが勇気づけられるのはテーブルの上を観ることであり、期待をすること。鏡を見始めることはない。それはいいきざしだとは思わない。
(いまやチェルシーにも追いつきそう。いまの彼らの状況に同情する?……)
あのクラブにいるたくさんのひとが苦しんでいるかもしれないのだから、もちろんイエス。しかし、わたしにはプロセスや何が起きているのかも判断することはできない。
(ベン・ホワイトについてと、彼がイングランドのベストセンターハーフになっていると思う?……)
わからない。彼のパフォーマンスにはとても満足しているし、彼の適応や彼がチームにもたらしているものにも。彼にはご褒美を得てほしいと思う。なぜなら、彼のトレインのしかたや、自分自身のみかた、パフォーマンスがあるから。たしかに彼はたくさんのひとから、注目を集めている。
(ラカゼットについてと、彼がシーズン終了後もチームに残ると思う?……)
アレックスについては、彼がチームにもたらしているものはとてもはっきりしていると思う。彼は、わたしがここに来てからずっと一貫性を示している。われわれが解決せねばならないのは、契約のタイミングであり、できるだけいいやりかたで、全員が同じ頁にいるときにやらねばならない。
(トップ4の本命になっていることが、プレッシャーになっている?……)
このクラブでプレイすることのプレッシャーだ。ベストにならねばならないが、まだそうなっていない。目標があるならば、それはプレッシャーにはならない。モティヴェイションやチャレンジにしなければならない。
このクラブのためにプレイする目的をはっきり理解すること。それはただベストになることだけであり、これまでやってきたことはなんでもない。わたしが思うに、全員が、進歩しもっとよくなる道をみつける可能性に、勇気づけられ、力づけられなければならない。
(勝利がこのシーズンにとって意味するものは?……)
このリーグで試合に勝つことはつねに勢いをもたらす。この国でもっとインフォームなチームを倒せるのなら、それはとてもとても大きい。それが明日の目標だ。
(アーセナルに来てから、いまが最高にハッピー?……)
とくにここにキミたちがいるからだね! わたしの人生が変わったときだったよ。
(この試合の前に、ペップ・グアルディオラと話した?……)
まだ。彼からはなにも聞いていない。
(ブレンダン・ロジャースがアーロン・ラムズデイルをベスト英国人GKだと述べていた件……)
そんなふうに考えてくれて、まずはブレンダンに感謝しよう。アーロンにはそうしたことばや、サポートから自信を得なければいけないと思う。
わたしがいつも云っているのは、彼がここへ来た最初の日からずっとすごいということ。ピッチのうえだけでなく。彼が伝達するもの、彼がもたらすもの。それが、われわれがクラブに連れてきたいタイプの人間だ。
(クラブのなかにあるイングリッシュコアがアーロンには馴染みやすかった?……)
たしかに、彼の相互理解やケミストリはそうした恩恵はあるだろう。彼らは何年も知り合いだし、それはいつも役立つものだ。新しいクラブではいつでも難しいときもあるが、適応プロセスをスピードアップしてくれる。
トミヤスについてのコメントもあった。
トミーは、唯一試合の欠場が疑われる選手だ。
われわれは、ずっと彼をプッシュしようとしているが、すこしばかりハンドブレーキがある。なぜならまた彼のケガを再発させたくないから。明日が早すぎるかどうかはわからない。今日のトレインの様子を観てみよう。
C O Y G !!!!!!
チームとしてベストにならなきゃ通用しないと思う。あと観客と。何かいいものを見せてもらおうと待ってるだけの見物人だったら、アンフィールドと比べて大きなアドバンテージを相手に与えることになる。
実力差はもちろんあるし、やり方はアルテタに任せる以外ないと思う。でもはっきりしてるのは、決して負けていい試合なんかじゃない。やっつけましょう。COYG!