アーセナルは、18年ぶりというPLスタートから3連勝。そしてテーブルのトップへ。
もちろん今年のフィクスチャからして、この展開は期待はしていたけど、やっぱりうれしいもんだ。
しかも、内容も(とくに前半)かなりよかったので、またまた大満足。あれだけゴール不足、クリエイション不足が叫ばれたこのチームが、3試合でG9。今回ももっと取れた。ウィリアム・サリーバまでゴールを決めるとはできすぎにもほどがある。ちょっとテキーラ買ってくる!
メディアを観ていても、このスタートで、この内容で、そろそろ世間も今年のアーセナルがひとあじ違うことに気づき始めたような気がしている。ふだんアーセナル界隈で見かけない名前のライターが、アーセナルについての記事を書き始めたみたいな。ぼくらファンはプリシーズンからすでにそれに気づいていたんだから、この状況はけっこう痛快だ。
試合を振り返ろう。
Rampant Arsenal thump Bournemouth to go top
アルテタの試合後コメンツ「とても満足している」
試合直後のインタヴュー。AFCオフィシャルサイトのトランスクリプトより。
アルテタ:(サリーバにはストライカーとしての能力がある?)いや、ないでしょ(にこり)。あのゴールは、個人の才能と、彼が今日観せたクオリティの瞬間だった。だが、わたしは彼のパフォーマンスにはとても満足している。
彼がいまやっていることは21才ではめずらしい。そして彼は謙虚さを失っていない。毎日彼は学びたがり、トレインしたがる。自分自身への要求も高く、チームにたくさんのものをもたらしている。
クリンシートもとても重要だ。みんながゴールしているのも、いいこと。
ここで3-0で勝てたことにとても満足している。われわれは最初からとても支配的で、確信があった。試合をつかみたかったし、脅威になりたかった。もちろん、2ゴールズがあたえた自信も大きい。
先行しているときは試合が変わるものだ。ゴールしたあとは、より自信のあるポジションをとれる。そして、3点めで殺した。
われわれはセカンドハーフのボーンマスは、きっととても違うリアクションをしてくると予想していたし、実際にそうなった。彼らは、ロングスロウを頻繁につかうようになってボックスに放り込んできた。それで、われわれは試合のコントロールにすこし苦しんだ。
(Steve Braddockの訃報)この勝利を彼と彼の家族に捧げたい。彼と出会えたことは名誉だった。彼のひととなりを知り、どれだけクラブで愛されているか知った。彼が残したもののレガシーは、ただとてつもないもの。彼には安らかに眠ってほしい。家族はこれを乗り越えてほしい。
試合後のプレス会見。AFCオフィシャルサイトより。
(パフォーマンスについて……)
アルテタ:わたしはとても満足している。ここで3-0で勝つのはとても難しい。だから、ボーイズを称賛する。彼らのプレイ、とくにどのように試合を始め、プレイをつづけたか。それはかんたんではないとわかっていたし、アストン・ヴィラとのプレイといういい例もあった。あの試合からどれほど違う試合になったか、セカンドハーフのある部分でも違うものになった。
同時に、まだたくさんのエリアを改善できるので、われわれは自分たちを見つめ直す必要がある。
(テーブルのトップに……)
たった3試合だ。なんの意味もない。これから、ほかのチームともプレイせねばならない。これが意味するものは、われわれがなんとか3試合勝てたということ。ゴールし、クリンシーツをキープし、チームがよくパフォーミングしていて、とてもよく競っている。
しかし、月曜にはまたトレイニングを始め、必要なほかのところもよくなるようにする。(来週の)フラムに集中する。
(グラニト・ジャカがピッチ高くでプレイしている件……)
それがわたしがやりたいプレイだ。つねに支配すべきスペイスがある。観てのとおり、アレックスと、マルティネリと、ジャカと、そこではユニットとしてたくさんのロテイションがある。彼にはそれをやる能力とキャパシティがある。今日の彼はまたとてもいいポジショニングがあった。それは選手の進化だ。
(アレックス・ジンチェンコのロール?……)
彼はいろいろなやりかたで攻撃に柔軟性をもたらす。相手がなにをやりたいか、なにをやらせたくないかにも関連するし、自分たちが利用したいスペイスをつくることにも関連する。それはチームのなかにあるとよいものだ。
(ガブリエル・ジェズースがこのグループにもたらしているもの?……)
あたらしい自信。新しいスパーク。それは彼のウィニングメンタリティで、どのボールにも競っていくし、エナジーとクオリティをチーム全体に伝達していく。それは今日もまた見られたことだろう。彼はゴールズに関与した。彼のゴールを認められなかったため自分でゴールはしなかったが、彼はそれに関わっていた。
(ジェズースのアティチュードについて……)
イエス。彼はフットボールで勝つことがいかに難しいか知っている。そのためにどれほどのものが必要か。彼はまだ自分が若いと知っている。しかし彼には経験があり、チームのみんなにもとてもいい模範になっていると思う。
(ウィリアム・サリーバのゴール……)
あれは今週ずっとトレイニングしてきた! とても驚いたが。個人の才能であり、クオリティを出した瞬間。あれをキミたちがなんと呼ぶのかはわからないが、わたしは誰も想像してなかったんじゃないかと思うね。すごかった。だから彼のためにもとてもうれしい。
(ジンチェンコは彼にシュートに行くなと云っていたので?……)
たぶん! そこから左足でシュートなんかするなと。これは内緒にしといたほうがよさそうだ!
(このシーズンスタートで、移籍ウィンドウでのプレッシャーが軽減されている?……)
リアクティヴにはなりたくない。われわれはほしい選手たちがほしいし、それでチームに大きなインパクトが残せると思う。それができるよう、トライしていく。もしそれができないなら、既存の選手とスクワッドで行く。
(補強についてファンのプレッシャーはない?……)
これまでと変わったことはないが、自分たちはまだ足りないとわかっているし、より火力を加えねばならない。それができるなら、やる。
(サリーバのオールラウンドパフォーマンス……)
彼はクリンシートも得た。それがディフェンダーにとってもっとも重要なこと。ゴールはボーナスだ。彼らはやるべきことをやっている。毎試合でクリンシートをキープしようとしている。
(彼は帰り道でもあたらしいチャントを歌う?……)
選手たちは、もうドレッシングルームで歌っていたよ!
(今後の退団?……)
残念だが、何人かの選手はスクワッドから外さねばならない。ツラいことだ。しかし、だが試合に勝つためにチームとスクワッドをベストコンディションにしなければならない。
(あなたが同じ場所で初めて試合をやったときからの進歩を観て……)
なにかを得るのに時間はかかる。今日いる選手と当時の選手たちをくらべて、大きな大きな変化がある。わたしはハッピーだ。みんながよりチームとクラブに愛着をもっていて、自分たちのプレイがある。そして、いま試合に勝ちつづけている。
(このポイントに到達するまで、思ったより時間がかかった?……)
それは云わないでおこう!
(今日は3人の違う選手がアームバンドを巻いた……)
彼らはわたしがキャプテンに指名したリーダーたちだ。そして、彼らはチームが決めたリーダーシップチームでもある。わたしは、そこにとても違うキャラクターズがあるのがとてもうれしい。いろいろな存在、考えがあり、彼らはみないい意味でクラブをレペゼンしているのだと思う。
アレックス・ジンチェンコの試合後コメント「ファンに大感謝」
なんというか。クオリティのレヴェルが違う。メモリが多い。128GB。今回も攻守に大活躍のジンチェンコ。試合後コメント。AFCオフィシャルサイトより。
ジンチェンコ:3ポインツと無失点。最高の気分さ。
試合が始まってすぐにゴールはいつだって重要だ。あのファーストゴールで、試合をコントロールする自信を得た。ぼくらはうまくやったよ。とくにファーストハーフは、相手はなにもできなかった。彼らのショッツオンターゲットはゼロだった。(※訳注:前半はショッツ自体がゼロ)
セカンドハーフでは、彼らはバック3にして、ぼくらもいくらか苦しめられた。でも結局失点はなかった。それがもっとも重要なことだ。まだ、進歩すべきところはたくさんあるが、ぼくらは正しい道を進んでいると思う。
(サリーバについて)彼はヤバいね。もうすごく経験が豊富みたいに観える。でもまだかなり若い。ぼくらは、激ヤバなセンターバックを得たんだ。
彼は、すごくナイスガイでもあるよ。だからこれにふさわしい。ファンにも大感謝だ。彼らが試合中ずっとすごかったし、当然かなり助けられた。ウィリアムはあのうたに値するよ。もし、ぼくらが今後も毎試合でクリンシートをつづけるなら、彼らは毎回うたってくれるだろう!
— Tim Stillman (@Stillberto) August 20, 2022
これはまだシーズンの始まりにすぎない。まだたくさんの試合が残っている。まだたくさん進歩の余地もある。つぎの試合、つぎの試合、そしてそのつぎの試合に集中していくことだ。
ぼくらは、なにをうまくやれたのか、どこを改善すべきか、どこを変えるべきか、分析する必要がある。それは、きっとマネジャーが教えてくれるはず。ぼくらは、毎週ベストパフォーマンスを見せる必要がある。
こっちのインタヴューでも、サリーバを大絶賛。
Oleksandr Zinchenko’s post-match reaction to Saliba’s goal “Oh my gosh, this guy is incredible, honestly he’s unbelievable!” pic.twitter.com/vfCPb0YBKg
— Gilles 🇳🇬🏴 (@_Grimanditweets) August 20, 2022
ジンチェンコといえば、こんな数字も話題になっていた。彼はプレイしたPL試合の勝率がトップなのだとか。
82.3% – Oleksandr Zinchenko has finished on the winning side in 82.3% of his Premier League appearances (65/79), the best figure for any player with 50+ games in the competition.
82.3% – Oleksandr Zinchenko
82.1% – Arjen Robben
81.5% – Aymeric Laporte
79.8% – Phil FodenCharm. pic.twitter.com/oe2qm6HzoF
— OptaJoe (@OptaJoe) August 20, 2022
シティのようなチームでプレイしていれば、おのずとプレイした試合の勝率も上がるだろうが、シティのなかでもとくにそれが高いということは。
彼がいればチームは勝てる。これは定説です。
やっと届いたオーデガードのユニを着て観戦したら大活躍で感激!
でもスミスロウも同じくらい好きで、彼をもっと観たいという気持ちもあり…。
何にせよ、今のベストフォームを続けていただき、トーマスの控えをなんとか今夏に用意して欲しい。