ホームでチェルシーに勝利。4試合勝ちなしからの3-1快勝。予想以上に不甲斐ない相手に、とくに前半のアーセナルのパフォーマンスはパーフェクトだった。
試合数が揃っていないので暫定ながら、これでアーセナルはシティを追い抜いて、またリーグトップに返り咲いた。
これは必要な勝利でバウンスバックだった。今シーズンの冒険をまだ終わらせないためにも、あるいは来シーズンに希望を持てるかたちでシーズンを終えるためにも。
ひきつづきフロントの選手たちが攻撃で躍動し、またキヴィオールが初めてPLでスタートして安定したプレイを観せるなど、多くのポジティヴな側面もあった。
試合を振り返ろう。
Arsenal outclass sorry Chelsea to return to top
アルテタの試合後コメント「チームベストに戻った」
試合直後のアルテタのインタヴュー。AFCオフィシャルサイトのトランスクリプトより。
アルテタ:われわれは、この試合に対してかなり違うアプローチをしたかった。そしてそれを開始すぐからやった。チームはベストに戻っている。たくさんのエナジー、決意、クオリティ、動きがあり、とてもちからが入っていた。ふたつのすごいゴールがあり観客ともすぐにつながって、試合をコントロールした。完全に勝利にふさわしい。
われわれには断固たる決意があるのだと証明したかった。わたしには、ここ数日それが観られた。いい準備もできていた。精神的にも正しいムードで、正しいレヴェルのエナジーがあった。すべてがうまくいったことが、重要だった。
われわれには、いろいろな試合で難しい週があった。今日はリーグのトップに戻った。どうなるか観てみよう。
(オーデガード)われわれには、選手たちの限界はわからない。クオリティがあり毎日学ぼうという選手がいれば、彼はまだ進歩できる余地がかなりあることを受け入れる。
彼はコンスタンツにそれについて取り組んでいる。そしてしれが最後には報われた。彼を称賛する。
試合後のプレスコンファレンス。AFCオフィシャルサイトより。
(ファーストハーフのパフォーマンスについて……)
アルテタ:わたしは最初の60分に非常に満足している。試合へのアプローチ、試合の始めかた、エナジー。たくさんの動きがあり、前へプレイし、いくつかのグレイトなゴールを決め、サポーターともよくつながり、ほしかった雰囲気をつくった。
60分のあと、われわれは4点めか5点めを入れるべきだった。それをやらずに、失点した。まだ長い時間が残っていたので、もっとうまく試合をマネジすべきだった。
(この結果はどれほど必要だったもの?……)
数字では云えないが、個人的にはたくさん。なぜなら、このリーグを勝つチャンスがほしければ、今日は勝たねばならなかった。われわれがトップに戻るためのあるものがそこにあった。今夜のわれわれと、今日やった仕事があり、そしてまだ4試合残っている。
(ヤコブ・キヴィオールのパフォーマンスについて……)
彼は準備ができているように観えた。フレッシュで、とても決意もあった。彼は毎日どんどんよくなっていた。トレイニングだけでなく、彼の指示もことばも。
彼はより落ち着いてきていて、彼はわたしのとても好む選手だ。だから彼とサインした。彼はあの年齢にして、グレイトな選手になれるポテンシャルがある。今日対戦した相手の選手からすれば、彼にはビッグタスクだった。彼はとてもよくやったと思うよ。
(ガブリエルのケガ……)
彼(の状態)はよくなかった。われわれは10-15分ほど様子を観たが、彼はつづけられなかった。ガビにしては珍しい。だから、少し心配をしている。なぜなら、ふだんの彼はピッチを去りたいと云うような選手ではないから。
(前回の試合後のオーデガードへの批判はフェアだった?……)※おそらく、ギャリー・ネヴィルがMØを含め彼らのリーダーシップを問うような発言をしていた件
わらかない。なぜなら、わたしはそれを読んでいないから。わたしが云えるのは、彼はチームにとりずっとすごいということだ。彼の貢献を観てほしい。チームのなかで毎日彼が毎回チームのためにやること。それはとてつもないものだ。つねに完璧なフットボールをプレイする完璧な選手なぞ、存在しない。だが、マーティンが今シーズンにやっていることは、大いに称賛に値するものだ。
(彼の今シーズンのゴール・アシスト……)
それこそ、われわれが彼から引き出さねばならないもの。彼には才能がある。しかし、彼には支配せねばならないいろいろスペイスがあり、脅威にならねばならない。そして試合をコントロールするだけでなく、勝つメンタリティを持たねばならない。
わたしはそこが変わったのだと思う。彼のように謙虚で、毎日プッシュして学んでトレインする選手がいれば、そうしたことが起きる。彼はそうしたワークのご褒美を得たのだと思う。
(選手たちもタイトル争いは終わっていないと信じている?……)
間違いない。それについて話もしている。いまわれわれはトップにいる。あと4試合ある。ここからはニューカッスルの準備をする。なにが起きるか観てみよう。自分たちにできるのは自分たちの試合に勝つことだけであり、それをやるためにはできるだけいいパフォームをせねばならない。
(落ち込んでしまうのは簡単だった?……)
われわれにはそれはできない。10ヶ月たったあと自分たちがいるポジションにいるためには、戦っている相手との対戦、今夜はトップに行けるチャンスがあり、われわれは誰にもそのようなことを話すこと、感じることも許さない。
われわれは楽しむ必要があり、光栄に思う必要がある。いまある機会を最大化する必要がある。なぜなら、われわれもなにが起きるかわからないのだから。
(このインテンスな期間からあなたが学んだことは?……)
フットボールの試合に勝つのがいかにすばらしいか。いまわたしが感じているフィーリングは比べるものがない。ドレッシングルームへ行き、エナジーを感じる。なにとも比べられない。
われわれが経験してきたすべては、ポジティヴでもネガティヴでもある。そうしたことを得られることに価値がある。だが、難しい時期に彼らといっしょにいるとき、彼らはわれわれからすべてを得られるべき。彼らのトライのしかた、それはほかのときよりもいいことだってある。彼らはわれわれのフルサポートに値する。
(タフな時期に自分を保ちつづけるのは困難だとわかった?……)
ノー。それは彼らにたくさんメッセージを与えるということではない。わたしは朝目覚めてから、ワークを始めるのが楽しみでならない。今日はなにをやるのか、どうやって維持をしていこうか、何人かの選手たちには自分たちがいるところの限界まで連れていく。しかし、それが唯一のやりかたではない。
(先週のマンシティでのプレイで、今夜のパフォーマンスが過小評価される?……)
わからないが、これはわれわれの仕事だ。
エリートスポーツでは、敗けた気分になるときもあるし、みんなをがっかりさせてしまったとも感じることもある。それはわたしには最悪のことで、それは、われわれはとてもうまくつくってきたフィーリングであり、みんなをがっかりさせてしまったと感じるなら、それはナイスな感情ではない。それを自分のシステムから追い出すのに、しばらく時間もかかる。
しかし、われわれはバウンスバックせねばならない。喜びと誇りをみんなに与えたい。それこそが、われわれがプレイするときにやろうとしていることだ。
(今夜の結果は、ニューカッスル前にあらたにチームにエナジーを与えた?……)
勝利がチームにリセットをもたらす。自分たちのやりかたでプレイし、試合に勝つ。もちろん、それが自信になるし、楽になる。ニューカッスルのための明日からの準備にもいい。
(今夜ジョルジーニョがチームにもたらしたもの……)
彼が毎日のトレイニングでもたらしているものだ。リーダーシップ、インテリジェンス、試合をコントロールするキャパシティ。彼のコミュニケイション、クオリティ、注意のレヴェル、経験。なぜなら、彼は以前からこうした状況を経験してきているから。それが彼のプレイなのだ。
(マンシティの試合後、目の前のタスクに集中しやすくなった?……)
イエス。あのチャプターは終わった。今夜のものは、明日の朝に終わっている。われわれはつぎに集中しなければならないのは、ニューカッスル。試合に勝つために準備をする。
(今夜はオーデガードがトーンをセットした?……)
イエス。だが、わたしが思うに、彼はシーズンを通してそれをやってきた。彼のエナジー、彼がボールを持っていないとき、動き、クオリティ、ドレッシングルームでの彼は際立っている。われわれは、彼がキャプテンでいてくれて、非常にうれしい。
以上
プレスの皆さんはシティの敗戦を引っ張るなあ。
マーティン・オーデガードの試合後コメント「シティでの怒りを利用した」
G2。大活躍のキャプテンの試合後インタヴュー。『Sky Sports』より。
オーデガード:とくにファーストハーフはブリリアントだった。前回とは違うスピリットを示した。セカンドハーフはちょっとメッシーだったけど、この勝利が必要だった。
シティの試合後はみんなが傷ついた。でも、ぼくらはその怒りをバウンスバックのために利用した。試合には敗けることもある。だが、あれはぼくらじゃなかった。今日のぼくらは違う面を観せたと思う。
セカンドハーフはボールを十分にキープしなくなって、相手は少しダイレクトになった。ちょっとケイオティックだったけど、勝ちだ。つづけていかないと。タイトルのために最後まで戦う。
納得のMOTM。
Premier League Player of the Match: Martin Odegaard 🪄 pic.twitter.com/809lbkTAJW
— Arsenal (@Arsenal) May 2, 2023
グラニト・ジャカの試合後コメント「自分たちの仕事をしていく」
記録ではA2。ほとんどアシストのハットトリック。AFCオフィシャルサイトより。
ジャカ:今日はビッグリアクションを観せたかった。60分はそれをやれたと思う。とてもいい試合だったし、結局はぼくらが勝利にふさわしかった。
たくさんのエナジーで始めたかった。最初の45分はほぼパーフェクトだったと思う。セカンドハーフには、4点めか5点めを取りたかったから、ちょっとがっかりした。でも最後は3ポインツとり、それが最重要。
チームとしては、4試合勝ちなしから、今日はいい努力があった。ぼくらは3ポインツが必要だった。それがもっとも重要なこと。
ファンのためにリアクションもほしかった。自分たちが自信をもってカムバックするために。このあとの4試合でもこれをつづけていきたい。
(トップに戻る)ぼくらは自分たちの仕事をすることだ。できるだけ多くのポインツを取る。そのあとに、少しだけ祈ることになる。なぜなら、もうぼくらの手中にすべてあるわけではないから。
PLではなんでも起きる。ぼくらのことを良く云うひとがいようが、悪く云うひとがいようが、これはぼくらの仕事のうちだ。自分たちに集中して、自分たちの仕事をする。そしてそのあとどうなるか。
SkyのTV中継では、試合後、ジャカが(その後アルテタも)ジミー・ハッセルバインク、セスク・ファブレガス、パトリック・ヴィエラと語らう場面があった。大先輩たちとのやりとりがなかなかだった。
ヤコブ・キヴィオールの試合後コメント「チャンスを活かさないと」
PLで初スタート。アルテタがやっと使ってくれた。そしてポジティヴなパフォーマンス。@emiliaroe42 のトランスクリプトより。
Bardzo dobry mecz Jakuba Kiwiora z Chelsea! Polak wykorzystał szansę.
Jak w skali 1-10 ocenilibyście dziś Kiwiora? pic.twitter.com/tGpx7bF8e3
— Viaplay Sport Polska (@viaplaysportpl) May 2, 2023
キヴィオール:ようやく試合全体でプレイするチャンスが得られてうれしい。いまフィールドでの時間をもらえることはぼくには重要なんだ。
チームメイツを助けられてうれしい。チャンスを得たのだから、それを活かさないと。ただうれしいね。
前回の試合のあとで士気をリセットするためにも、こういう勝利が必要だった。今日は勝つために、みんなとても集中していた。
今日ぼくは自分になにができるかを観せた。コーチからぼくがプレイすると云われたら、ぼくはもう準備できている!
チェンさんが触れなかったので。
ジンチェンコあれは駄目でしょう。後半でKTにすべき。
サカもさっさとネルソンに変える。
交代策に関してはアルテタを全く信頼ができない
まずは勝ててよかった。
来季はローテーション用の戦術も仕込んでもっと選手交代で戦術に幅をつけることをやってくるんでしょうから、今日のキヴィオール起用はその布石になりましたかね。なんにせよ選手は試合に出んと成長せんのよ。
もちろん残り試合は全力でしょうが、来季も見据えて出場機会がなかったESR,ヴィエラ、ティアニー、キヴィオール、ネルソン。このあたりはガンガン使っていってほしいですね。んでパティーノくんにも、お前も来季出れるぞとアピールして翻意してほしい。
それと、この試合はダービーだったんですね。それも結構大きな。試合開始直後からあんまりそんな雰囲気もないし、プレミアにしては相手の4局面が雑だしで、どこと戦ってるのかわからなくなるくらいでしたよ。トップレベルのチームでもこんなにも簡単にチームが壊れてしまうものかと目を覆いたくなりました。