どうも。
この試合後、一部では「PL史に残るベストゲイム」のような評価も見かけたが、アーセナルのファンとしては正直、どっと疲れが出るような試合だったなと。
アーセナルは、2-0というスコアでアンフィールドでリードを奪い、ポジティヴな結果に期待を抱かせながら、前半のおわりころから明らかに形勢が逆転。ほとんど一方的な後半の流れから最後は2-2に追いつかれ、試合が終わってみれば、敗けなくてほんとによかったと思うような試合になってしまっていた。
タイトルを狙うわれらは、この試合、2ポインツを失ったのか。それとも、1ポイントを得たのか。
試合を振り返ろう。
Liverpool grab late draw to hurt Arsenal’s title bid
アルテタの試合後コメント「ファーストハーフにやったことを継続せねばならなかった」
試合直後のアルテタのインタヴュー。AFCオフィシャルサイトのトランスクリプトより。
アルテタ:超インテンスな試合だった。おそらくは、ふたつのかなり違うハーフが観られた珍しい試合。
ファーストハーフはわれわれが支配していて、とても落ち着きがあり、どう相手を攻撃するかとてもはっきりしていた。そしてふたつの美しいゴールが決まり、試合をコントロールしていた。
その後には、われわれはまったく同じことを行って試合を殺す必要があった。ハーフタイムに入るすこし前、われわれは失点した。それが相手に勢いを与えた。そしてセカンドハーフは、もう落ち着きを維持することだけになってしまった。なんとか自分たちが望む試合に戻そうと。
われわれにはそれができなかった。あまりにも多くのシンプルにボールを渡してしまった。あまりにもたくさんの危険なエリアで。彼らに走りこむスペイスを与え、彼らが望むケイオティックな試合をつくらせてしまった。それが、観客を取り戻すことになり、雰囲気を取り戻し、われわれは苦しんだ。
そうなれば、われわれはたくさん守備に対処せねばならない。とくにアーロン。あそこで失点しなかったのはラッキーだった。そして、最終的には失点し、われわれは試合を終わらせることはなかった。なぜなら、われわれは3つの大きくオープンな状況をつくってしまったから。でも、ポイントは取らねばならなかった。
(試合後、選手たちにかけたことば)それはクリスタルクリアである。そのレッスンは、われわれが最初からプレイしていたようにプレイすること。コンテキストや結果に関わらず、あのやりかたを継続する必要があった。なにか違うことをやろうなどと考えてはいけない。それがわれわれの強みなのだ。それが、われわれがたくさんの試合に勝っている理由。それが、われわれが今後もシーズン終わりまでたくさんの試合に勝つだろう勝ちかたである。
(残り8試合)最後の5-6分で2ポインツ失えば、いつだってタフなものだ。つねに受け入れがたい。しかし、わたしは云ったのだ。「みんな、フェアになろう。われわれがファーストハーフに素晴らしくやったことについて、セカンドハーフが高くついたことについて、フェアになろう」と。だが、われわれも現実的にならねばならない。もっとファーストハーフにやったようなプレイにトライするのだ。以上。
試合後のプレスコンファレンス。AFCオフィシャルサイトより。
(試合を通しての感情……)
アルテタ:Wow、なんて超絶インテンスな試合だったのか。われわれはかなり素晴らしく試合をスタートした。支配した。自分たちの望むものを得た。最初のゴールが決まり、それからも自分たちのやりたいプレイをつづけた。2点めが決まり、あそこが試合を殺すときだった。しかし、ハーフタイム直前に、われわれは彼らに望みを与えてしまった。
われわれは失点し、彼らはあのステディアムで特別な雰囲気のなか、信念を持ち出した。そして、セカンドハーフはまったく違うものになった。自分たちの始めかたではない。わたしは最初の数分はとてもよかったと思う。だが、そのあとわれわれはプレイをつづけなかった。
われわれはあらゆるボールを渡してしまった。とくにとくに危険なエリアで。世界一のベストチームにビッグトランジションでオープンスペイスを許した。そうしたことが起きれば、それはケイオス。ボックスのなかにたくさんボールが入ってくるし、そうした状況を排除するのは難しくなる。苦しまねばならないことになる。
われわれはアーロンの守備に頼った。彼らはペナルティも外した。そのあと、われわれにも試合でチャンスはあった。3つのカウンターでオーヴァロードしたり、あるいは2 v 2になったりした。そこでもわれわれは試合を決める無慈悲さを欠いた。
したがって、このふたつのハーフを観れば、おそらくはフェアな結果だろう。それを受け入れねばならないし、大きなレッスンになった。ファーストハーフのようなプレイをすべきだった。
(このチームはアンフィールドの観客のような雰囲気を経験したことはあった?……)
今シーズンも含めて、彼らがビッグチーム相手にやってきたことを振り返れば、彼らはとてつもないチームだ。彼らを90分支配するのは、かなりかなり難しい。どんなときでも、彼らは勢いをシフトできるし、やりたいような試合にできる。彼らがレヴェルを上げれば、それに対処できるチームはあまりないし、今年はまたそのような結果の例もある。だから、それが彼らの長所であり、彼らがいかにいいチームかということ。
(ジャカとTAAの衝突が観客を焚き付けてしまった?……)
そういうことなのかどうかはわからない。そのあと、われわれにもビッグチャンスはあったのだし。もしわれわれがあそこで3-0にしていれば、もしかしたら観客もそこまでエキサイトしなかったかもしれない。彼らがゴールし、それが勢いを変えて希望になった。だが、それでも、われわれはセカンドハーフにやらねばならなかったし、もっといいプレイをすべきだった。それがレッスン。
レッスンは「ファーストハーフにやったことに固執すること」。自分たちのパーソナリティでプレイし、それがプレイを継続する必要のあるやりかただった。もしそれができれば、われわれはたくさんの試合に勝てる。
(ドレッシングルームのムード?……)
最後に失点すれば、いつだって失った2ポインツのことを考えてしまうものだ。なぜなら、そうなってしまったことで苦しむから。だが、ある時間についてこう感じるのだ「ああすればよかった!」と。
しかし、自分たちについてフェアになるならば、彼らには4つゴールできるビッグチャンスがあり、ペナルティもミスした。われわれは鏡で自分たちの姿を観て、セカンドハーフはもっとうまくやるべきだったと思う。
(アーロン・ラムズデイルの決定的なセイヴズ……)
もし勝ちたいのなら、もしタイトル争いにいたいなら、ゴールキーパーが必要だ。Alissonがこれまでどれだけやってきたというのか? それがなければならないし、キーパーからそうしたマジックモウメンツが必要だ。今日、われわれは選手たちからいくつかのとてつもないモウメンツもあった。このようなグラウンドで勝とうとするなら、それが必要になる。
(チームはこの結果にどうリアクトする?……)
われわれはもう31試合に反応してきた。毎日がテストであり、いまがテスト。月曜にどれがうまくやれるのか。そして、ウェストハムを倒すためにどれほどいい準備をするのか。彼らを倒すためにどうプレイするのか。
以上。
マーティン・オーデガードの試合後コメント「ここでは最高の自分たちでなければならない」
80分のプレイでタッチが40。若干らしくなかったか。キャプテンの試合後コメント。AFCオフィシャルサイトより。
MØ:ぼくらはとてもよく試合を始めた。ゴールする前、こちらがすべてをコントロールしていた。自分たちのやりたいように、計画していたようにプレイし攻撃した。あれはよかった。
そのあと、彼らのゴールが決まり、試合がすこし変わってしまった。勢いが変わった。ぼくらは愚かな場所でボールを渡してしまい、あまりにも多く裏へのランを許した。それで、彼らはたくさんの問題をつくった。とくにセカンドハーフ。ランボーはうしろでとてもよかったが、それでは十分じゃなかった。フラストレイティング。1ポイントを受け入れて、先へ進むしかない。
結局、それは受け入れて進むしかない1ポイントなんだ。もちろん、みんな勝ちたかったから悔しがってる。でも、ぼくらは前へ進み、つぎを勝たないと。
ここへ来たら、どんな状況であっても最高の自分でなければならない。相手になにも与えてはいけないし、それで何が起きたかだ。タフな場所さ。しかし、ぼくは今日ぼくらにもチャンスがあったと感じている。だから、とくにセカンドハーフの試合の変わりかたに、大いに失望している。
(ラムズデイルについて)イエス。彼はグレイトな試合をやった。何度もチームを助けた。云ったように、ぼくはもっと失点していたかもしれなかった。しかし、彼はアンビリーバブルだった。ペナルティのミスもそう。だから、ぼくらはこの1ポイントで前へ進んでいくべきなんじゃないかな。
ユルゲン・クロップの試合後コメント「こうした試合でドロウにできるならチャンピオンになれる」
『Sky Sports』より。
クロップ:いかにも今シーズンのわれわれっぽい試合だった。アーセナルにとっても。完全にオープンな試合。彼らが最初の状況でゴールして、その後あまり時間をおかずに2点めを取った。われわれの問題は十分大きいものだったが、それを自分たちでさらに大きくしていた。
しかし、そのあとのリアクションはよかった。結局すごい試合になった。なぜわれわれが勝てなかったのか、それはわからない。あのチャンスの量があって。
これで1ポイント。2失点したあとだからいいリアクションだったし、ポジティヴになれる。だが、わたしは板挟みでもある。アーセナルとドロウで終わったことはなんの問題もない。超重要なポイントだ。なぜなら、こうした試合でドロウにできれば、チャンピオンになれるチャンスがあるんだから。
つねに、超、超、超説得力を持つようなことはできない。彼らはよかったが、彼らだって今日の試合では敗けていたかもしれない、あるいは敗けているべきだったと認めるだろう。しかし、彼らはそうならなかったのだから、このポイントはおそらく彼らにとっても悪くないはず。
これはお褒めいただいているのか?
予想通りレフェリーが試合を制御できてなかったのが不満ですね
僕にはマルティネッリのインテンシティはそこまで下がっているようには見えませんでした。押し込まれている時には、守備に奔走してくれるし、カウンターでは一気に飛び出してくれるしで、キーマンであり続けたと思います。今回に関しては、サブが遅かったというよりも、むしろ代えないほうがよかったのではという感じです。ジンチェンコ→ティアニーくらいはいいとしても、巧みに前からプレスをかけて、攻撃においてはタメを作っていたジェズス、ウーデゴールは最後まで使うべきだった。ジェズスはプレイタイムの制限があったのかもしれないけど。
前半終わり頃から左サイドはサラーとアーノルドの攻撃にさらされていたので、早くティアニー出してくれと思ってましたが、その前に攻略されてしまいましたね。冷徹に無慈悲に試合を終わらせるのであれば、後半からティアニーでも良かった。それがメッセージになりますから。
あと、苦しい試合だといつも思うんですが、CFにターゲットマンタイプが欲しい。デカくて強い人。ブレントフォードのトニーみたいなの。
インパクターみたいな大層な名前をお借りしてる割には、サブを全然信頼してないですよねアルテタは。私もネルソンに賭けてよかったのでは、とつくづく。
みなさんに同意!ティアニーはもっと早くジンチェンコとかえて、2−1でも勝つシナリオ作るべきだった。キヴィオールなんで?と思ったけど、高さが欲しかったのかな。でも、個人的にはESR、ネルソン、ジョルジを70分くらいから出すべきだった、と思います。ローテーションやサブについては引き続き疑問が残るものの、スクワッドデプスの違いは明らかでしたね。やはりタイトルは来年以降で、今年はCL確保の年なのか・・・いやいや最後まで応援していきましょう。COYG
ジャカについては同じ意見です。
瀕死の相手をわざわざ生き返させてしまいました。
結果論ではなく、粛々と試合を終わらせるべきでした。
ジンチェンコについては、彼のせいと言うよりも、ウーデゴール交代時に一緒に変えるべきでしたよね。
なぜなら、守備的にするためにキウイに替えたのだからLSBも替えるべきでした。
とはいえ、ラムズデールの神技により、1Pは死守しました。
この1Pを生かして欲しいです。
負けてしまったのは悔しいですが、結果あのアンフィールドでここまで勝ち負けできるようになったことを嬉しく思っています。これまでがあまりにも…
今シーズンの目標は既に達成したと思っているので優勝はボーナスですが、残りも気を抜かずトップを目指してほしいです。ほんとプレミアは簡単じゃないリーグですねー