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【マッチレビュー】23/24 UCL アーセナル vs バイエルン・ミュニック(9/Apr/2024)悔いの残るドロウ

これは大きなフラストレイション。CLのQFバイエルンは、エミレーツでのファーストレグが終わって2-2のドロウ。アーセナルは、6万人の声援を受けても勝つことはできなかった。

彼らのようなビッグクラブ相手に180分の勝負で前半2-2なら、まあたしかに悪い結果ではないかもしれない。追いついたのはこちらで、敗けていた可能性すらあったし。

だが、かなり有利な状況が揃っていたはずのホームチームが、それなりに優勢に試合を進めながら、それでも勝てなかったのが痛い。ふたつの失点だって、どちらも避けられた。

来週のリターンレグはバイエルンのホームで、アーセナルにとっては今回の試合よりあきらかにタフなものになる。今回の結果で、つぎに難しい仕事を残すことになった。

これがCLの厳しさなのか。

この試合を振り返ろう。

Kane scores as Arsenal draw with Bayern Munich



アルテタの試合後コメント「チームのリアクションはよかった」

試合直後のアルテタのインタヴュー。AFC公式サイトの書き起こしより。

アルテタ:とてもインテンスな試合だった。われわれのスタートはとてもよかったと思う。支配から入り、相手ハーフでプレイした。勢いもあったし、Bがとてもいいゴールを決めた。そして、ベン・ホワイトがNeuerの正面に行った瞬間は、2-0になるチャンスだった。だがその後に勝負は急に変わっていった。

われわれがゴールを決めず、その後不運があった。個人クオリティあるチームに、ふたつのプアなゴールを与えてしまったこと。あれは罰せられる。

(後半は相手のSoTを1に抑え、ゴールを決める)チームはとてもよく反応をした。試合はとても混沌としたものになりえたし、規律をやや失い始めて、相手のランを許すようになっていたから。あのとき、勝負に敗けることもありえた。

チームは決してそうはしなかった。われわれは何人かの変更を行い、また支配的になった。またしてもサブが、勝負を50/50にするグレイトなことをやった。このあとは、ミュニックへ行かねばならない。

われわれはもっとほしい。ミュニックで素晴らしいものを得るつもりだ。だから、これから回復していく。日曜にはヴィラとのタフなやつもある。またここからやっていく。

試合後の記者会見。AFC公式サイトより。

(最後のペナルティアピール……)

アルテタ:わたしは観ていなかった。決断は下されたし、われわれは自分たちがコントロールできるべつの側面にフォーカスすべきだろう。今夜はもっとうまくやれた。

(最後のサカは転ばずにいられた?……)

わたしは映像を観てない。わたしが遠くからなにか云うのは簡単だが、いずれにせよあとで観てみる。

(ファーストレグが終わり、バイエルンでのセカンドレグに向けての自信について……)

われわれはとてもいいスタートをしたと思う。相手ハーフで支配的にプレイした。勢いもつくり、ゴールも決めた。そしてその後に試合の決定的場面があった。ベン・ホワイトがNeuerの前で2-0にできた。あれは決めなければならない。その後は違う時間になっていった。CLでは、相手に何かを与えてはいけない。

今日われわれは彼らにふたつゴールを与えてしまって、そういう状況があれば罰せられる。

このコンペティションではマージンはかなり小さい。相手のなかに侵入していくのはかなり難しいし、あのレヴェルの相手に大きなチャンスをつくるのも難しい。相手になにか与えてもいけない。

しかし、2-1になったあともチームは大いに落ち着きを見せていたと思う。おもちゃを投げ捨ててしまうところだったし、相手にたくさんスペイスを与えてしまい、20分で敗けてしまうところだったのだから。

われわれがそうならなかったのは、サブが大きなインパクトを出したからだと思う。彼らのピッチへの入り方、ボディランゲージ、姿勢、チームに大きな違いをつくりことを起こそうとするイニシアティブ。

(最近のポジティヴな守備パフォーマンスがありながら2失点……)

それは起きうる。罰せられなかっただけで、以前にも起きたかもしれない。しかし、これがこのレヴェルだ。相手選手、相手チームのクオリティ、とくに彼らにスペイスを与えれば罰せられる。

われわれは、しばしば彼らのランを許してしまったが、そこはリターンレグではわれわれはもっとうまくやらねばならないところだ。

(ガブリエルへのHarry Kaneのチャレンジについて……)

それも観てなかった。レフリーが決断して、済んだこと。

(サブのポジティヴなインパクト……)

そのとおり。いくつかの変更をするためアレックスはHTにすぐに入り、そしてレオとガビー。そのあとにトーマス。試合はちょっと混沌としていたから、あれは大きな危機だった。思うに、彼ら全員が大きなインパクトをもたらした。

(勢いのシフトはこのコンペティションにおける経験不足のせい……)

わからないが、それがチームのなかにある程度の不安定さを生み出したのは確かだ。われわれは、本来は彼らが自分たちで稼ぐべきものを自ら与えてしまい、その後には彼らが使うオープンスペイスを守ることになった。

しかし、そのあとのわれわれはいい反応を見せ、決してあきらめなかった。

観客の皆さんにはあの雰囲気をつくってくれて、あらためて感謝する。信じられないものだった。ミュニックでまたやっていく。

(CLでプレイすることで自分たちのスクワッドについて学んでいる教訓……)

そうだね、これは経験だ。試合のなかには決定的になる時間があり、とくにCLではそのはっきりとした事例を観ている。

(ペナルティをもらえなかったサカの反応について……)

わたしはもうほかのゴールのことを考えている。なぜなら試合はまだ終わっていないから。彼のリアクションよりそっちを気にしている。

(サカに同情する?……)

そうだね。彼がそう信じるなら、きっとペナルティなんだろう。ああいうリアクションになるさ。

(今夜のドロウでドレッシングルームの雰囲気はいかが?……)

われわれは躍動し、逆境でもやるべきことをやった。だが、同時に試合のある側面ではレヴェルを上げる必要があるという理解もある。試合に勝つためには、もっとよくなり、本物のチャンスをつかむ必要がある。

(CLの経験があまりないスクワッドをマネジすること……)

今日のチームはいくつかのミスをやったとは思うし、つぎには起きないようにしなければならない。今日起きたことはもういいんだ。しかし、そこから学ぶことだ。信じられないようなパフォーマンスをしている選手たちを支えよう。それもフットボールの一部なのだから。

(結果からポジティヴなものを得る……)

そう。それをピッチで感じなければならない。試合の状態がたくさんの情報をもたらす。試合から学び、リスクのレヴェルを上げ、より選手を前進させることにコミットする。あるいは試合のなかでの状況によって、注意深くなること。

たしか、ゴールが決まったあと、連続して3回、4-5回とボールを相手に渡してしまい、トランジションを許してしまった。それでは勝てない。ちょっとのミスをやっただけで、敗けに近づいてしまう。

(2-1と先行されてからの選手たちの反応が誇らしい?……)

わたしはとても誇らしいよ。信念を感じるし、ミュニックへ行って勝つためのチャンスを得るために、ある部分ではもっとよくならなければならない。そこを準備していくつもりだ。

以上

レアンドロ・トロサールの試合後コメント「ぼくらなら彼らを倒せる」

試合終盤に追いつく貴重なゴール。サブからのゴールでは、ヨーロッパトップ5リーグで最多という。試合後のインタビュー。AFC公式サイトより。

LT:(ドレッシングルーム?)複雑なフィーリング。ぼくらは最初の15分はよかったと思う。2-3つゴールが決められた。そして、彼らのクオリティだ。とくにアプフロントの個人クオリティ。とても強い。とくにカウンターアタックで、今日はそこに苦しめられた。

最後には、ぼくらもイコライザーを決めて満足できたと思う。それで引き分けに持ち込めたし、あとはあっちでやるべきことをやるだけだ。

(ゴールについて)彼(GJ)がドリブルで抜けてボックスに入ったとき、ぼくは彼の名前を叫んだ。自分はフリーだったから。幸運にも彼はぼくを観てくれた。そしてチームにとって完璧なゴール。グレイトなフィーリングだった。

フットボーラーなら誰でも最高レヴェルでプレイしたいと思う。CLがそれだ。とくにホームファンの前でプレイするのはいつもナイス。うれしかった。

(15年ぶりのセミファイナル進出をかけた来週の試合)つぎもタフな試合になると思う。今日彼らが観せたように、彼らは相手を苦しめられる。だから、ぼくらは来週に向けて、そこに取り組んでいく必要があると思う。正直、もしぼくらが自分たちのトップレヴェルでプレイするなら、彼らを倒せる。

今日はボールを持てたかもしれないが、そうはならなかった。だから、ぼくらはどこに取り組むべきかわかっている。あっちでフィニッシュできることを望む。

自信はかなりある。今日の試合がなくても。ぼくらはこの数週間、数ヶ月かなりいいプレイをしてきた。イコライザーを決められたこともよかった。ミュニックへ行き、結果を得ることがとても重要だ。全力でプレイする。

※コメントくださるかたにお願い
プレヴューエントリでは、試合の結果がわかるようなコメントはお控えください
お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

2 Comments on “【マッチレビュー】23/24 UCL アーセナル vs バイエルン・ミュニック(9/Apr/2024)悔いの残るドロウ

  1. PLでもキヴィオル左SBで勝てていた時期もあるので、左サイドの停滞は彼だけじゃなくて、ジョルジーニョが機能しなかったのが大きいでしょうね。

    ミドルブロックが分厚いのでジョルジーニョもウーデゴールも頻繁に下がってしまい、危険なエリアにスルーパスする機会自体が制限されましたよね。

    とはいえ2点目はキヴィオルにかなり過失があるのは事実。抜かれたあとにつかんで止めようとしてたけど、させる暇もなくぶち抜かれたのでさすがサネというところでしょうか。

    ジョルジーニョも追いつけなかったし、そもそもあーいうトランジション勝負を挑まないようなゲームプラン、人選だと思うので、そこは失敗というか、やはりバイエルン。

    正直敵わない相手とは思えないので、ミュンヘンでリベンジですね!

  2. キヴィオルもマガリャンもサイドを気にして中を空けてしまう癖があり、
    もっとコンパクトに守る必要があると感じます。
    CLでバイヤンに対して、
    目一杯広がってポゼッションをして中スカスカ&ジョルジアンカーってのは
    ちょっと舐め過ぎましたね。
    ビルドアップでジョルジはケインとムシアラに消され、敵の速攻に対しては自動ドアに。

    一失点目でアルテタが気づいて修正すべきでしたがそれはなく、
    似たような形で二回やられたのはトゥヘルの方が一枚上手だった印象です。
    HTからのジンチェンコに交代ってのもホームならではの采配で、
    アウェーでそれはハイリスクだし1週間で修正できるかなかなかハードな課題です。

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