試合について
ファースト11
SofaScoreより。
4-3-3
マルティネリ、ハヴァーツ、サカ
ライス、ジョルジーニョ、オーデガード
キヴィオール、ガブリエル、サリバ、ホワイト
ラヤ
サブは、ジンチェンコ(46 キヴィオール)、トロサール(66 マルティネリ)、ジェズース(67 ジョルジーニョ)、パーティ(86 ハヴァーツ)
この日のサプライズはやっぱりキヴィオール。想定されるバイエルンの攻撃脅威もあり、試合前はメディアもファンもトミヤスの抜擢を予想/期待が多かった。
そして結果的には、キウイは前半だけで交代せざるを得ない状況に。チームセレクションに関する件は後述。
あとは、マルティネリがスタート。彼は、停滞した左サイドの影響を受けた面もあるし、あるいは本人も100%という感じでもなく。若干悔いの残るパフォーマンスだった。
マッチスタッツ
『BBC Sport』より。
さすがCLのQFだけあって、お互いアプローチはふだんよりももっと慎重だっただろう。数字は、だいたい試合を観ていた印象が反映されている感じ。
試合全体としては、概ねホームチームがボールを持ってプレイしようとしていたが、バイエルンのミッドブロックの攻略には終始苦労し、バックラインでボールを回す時間が長く。また、ボールを失えばすぐカウンターアタックにさらされるということを繰り返していたような印象がある。
今回のスタッツのなかで興味深いのは、バイエルンのロングボール成功率。28/52で54%(※アーセナルは10/27で37%)。これはかなり高い数字なのでは。アーセナルのハイプレスを無効化しようとして、ある程度はロングボールでそれを成功させていたと云える。
それと、バイエルンは前半のショッツ2、SoT2でG2という効率の良さ。シュートをワクに飛ばせば全部ネットに入れた。彼らの後半のSoTはゼロである。終盤ポストに当てたショットはSoTにカウントされていない。
Opta AnalystによるxGは、1.22 vs 2.08。
バイエルンはペンが含まれているため、それを除けば概ね同等のチャンス量。
この日の試合を通しての最大のチャンスは、90分のComanのポストにヒットしたショット。あれ単体で0.67xGある。
PLでもキヴィオル左SBで勝てていた時期もあるので、左サイドの停滞は彼だけじゃなくて、ジョルジーニョが機能しなかったのが大きいでしょうね。
ミドルブロックが分厚いのでジョルジーニョもウーデゴールも頻繁に下がってしまい、危険なエリアにスルーパスする機会自体が制限されましたよね。
とはいえ2点目はキヴィオルにかなり過失があるのは事実。抜かれたあとにつかんで止めようとしてたけど、させる暇もなくぶち抜かれたのでさすがサネというところでしょうか。
ジョルジーニョも追いつけなかったし、そもそもあーいうトランジション勝負を挑まないようなゲームプラン、人選だと思うので、そこは失敗というか、やはりバイエルン。
正直敵わない相手とは思えないので、ミュンヘンでリベンジですね!
キヴィオルもマガリャンもサイドを気にして中を空けてしまう癖があり、
もっとコンパクトに守る必要があると感じます。
CLでバイヤンに対して、
目一杯広がってポゼッションをして中スカスカ&ジョルジアンカーってのは
ちょっと舐め過ぎましたね。
ビルドアップでジョルジはケインとムシアラに消され、敵の速攻に対しては自動ドアに。
一失点目でアルテタが気づいて修正すべきでしたがそれはなく、
似たような形で二回やられたのはトゥヘルの方が一枚上手だった印象です。
HTからのジンチェンコに交代ってのもホームならではの采配で、
アウェーでそれはハイリスクだし1週間で修正できるかなかなかハードな課題です。