こんにちは。
今朝観たこのニュース。今年のはじめくらいからアーセナルともリンクされていたローゼンバーグBKのMFプロスペクト、Sverre Nypan(18)が、アストン・ヴィラ移籍に近づいているということ。
彼とアーセナルのうわさについては、1月にこのブログでも伝えている。
アーセナルがローゼンボリの18才Sverre Nypan獲得に向かっている | ARSENAL CHANGE EVERYTHING
今回のヴィラとのリンクは、オーンステインもリポートし、ノルウェイでの報道もあるように、ニュースの信ぴょう性は高そうだ。
アーセナルファンのわれらはがっかりすべきなのか?
「Sverre Nypanがアストン・ヴィラとの合意に近づいている」by. Adressa
記事はペイウォールで読めない。
r/Gunnersのノルウェイ人?によると、このメディアはローゼンバーグの地元紙で、彼のニュースに関しては非常に信頼できるということ。
昨日(日本時間今朝)のオーンステイン。
🚨 Aston Villa working to close deal for Sverre Nypan from Rosenborg. Heavily pursued by likes of Arsenal + Girona but #AVFC confident 18yo midfielder keen to join. Must still agree fee & personal terms so not done but attempting to finalise @TheAthleticFC https://t.co/bqHAmpnlPg
— David Ornstein (@David_Ornstein) April 14, 2025
オーンステイン:アストン・ヴィラが、ローゼンバーグのSverre Nypanとの契約を完了しようと取り組んでいる。アーセナルやジローナなどのクラブのように熱心に彼を追っているが、ヴィラは18才MFが加入に前向きと自信がある。
まだ移籍金と個人条件に合意する必要があるため完了はしていないが、彼らはそれに努めている。
ちなみに選手本人の関係者とつながる友人がいるというあるredditユーザは、このニュースについて「友人に聞いたところ、まだ決定はしていないがヴィラが嗅ぎ回っているのは確か。ノルウェイのリーグは始まったばかりで決断までは少し時間はかかるかもとのこと」のように述べた。
Haalandやオーデガードを輩出しているノルウェイのあらたな才能と噂されるSverre Nypan。これまでは、本人もアーセナル移籍を望んでいて、その実現もありそうなニュースの伝えられ方だったが、彼が結局アストン・ヴィラを選んだとすると、たしかにがっかりな気はする。もちろん、まだ決まったわけではないようなので、どうなるかわからないが。
しかし、このニュースに多くのアーセナルファンはあまり失望もしていないようだ。
18才の有望な外国人がアーセナルを選ばないのは理にかなう
アーセナルファンがこのニュースに失望していないのは、まだ彼の実力がどれほどのものかわからないということもあるし、なによりわれわれにはもう18才以下のプロスペクトたちがいるからだろう。
15才にしてU18でプレイするマックス・ダウマンの活躍は連日のように伝えられているし、今シーズンですらアーセナルは年齢のためにプレイできない彼のために、PLにルール変更を打診したとも云われるほど。現在も絶好調で、直近3試合で6ゴールを決め、U18ではチームキャプテンすら務めている。
25/26シーズンは、彼のファーストチーム入りだって不思議はない。
U21という意味では、ファーストチームにはすでにMLSとワネーリもいる。守備的なポジションのMLSはすでにレギュラーのようにプレイしているなか、ワネーリは攻撃的なポジションでさらなるプレイ時間を狙っている。ここでさらにPL初挑戦の18才の外国人がアタッカーとしてファーストチームに入っていくのは、さすがに簡単じゃない。
以前にも伝えられていたように、Nypanの側は加入してすぐにファーストチームでのプレイを求めているとも云われており、それがアーセナルでは望みが薄いとなれば、移籍をためらう理由はある。
もっとも、ヴィラもPLの強いほうのチームであり、アーセナルとともにCLのQFまで残り、来年のCLをかけて現在もバトルしているところ。MFのデプスも、なんならアーセナルより充実しているため、彼がファーストチームでのプレイ機会のためにヴィラを選んだとすれば、やや不可解な選択ではある。
それが最大のプライオリティなら、もっと現実味のチームもある。PLならブライトンやブレントフォード、フォレストのようなチームのほうがチャンスがありそうだし、あるいは毎週プレイしたいなら、そもそもPLではなくブンデスリーガのようなリーグのほうがよほど理にかなっているだろう。
やはり、ウナイ・エメリが直々に彼を説得したんだろうか。チームのローテイションについては、アルテタよりもエメリのほうがやるタイプだ。
個人的には、そこもNypanの側にとって、アーセナルがあまりいい印象を与えていないんじゃないかとも思っている。アルテタはレギュラーチームをかなり固定化するから。
Nypanがアーセナルに移籍したと仮定して、実際の自分の姿をもっとも想像しやすいのはイーサン・ワネーリだろう。
しかし、彼は15才でPLデビューしてから、2年ほどほとんどファーストチームでの機会はなかった。今シーズンは同じポジション(AM)のオーデガードの不在の期間ですら、アルテタにはまともなチャンスは与えてもらえず。サカがケガしてからは、ジェズース、トロサール、マルティネリとまんべんなくシニアをテストしてから、ようやく彼のチャンスがまわってきたようなものだ。
彼はそこでアルテタを納得させウィンガーとしてチャンスをつかんだかたちだが、サカが戻れば、彼もまたベンチに戻っている。ワネーリのここまでの経緯は、彼ほどの選手でもアルテタの下、ファーストチームでコンスタントにプレイするのは難しいということを物語っているだろう。
だから、このリンクが報じられた当初、アーセナルが彼の側にファーストチーム入りを条件として提示すると云われていたが、そのような約束はけっこう眉唾に思えるし、ポジション争いになればそれを勝ち抜くのは実力以上のものが必要になる難しさがあると、彼の側でも認識されていそうに思える。
そもそもアーセナルは、イングランドでどれだけのパフォーマンスを発揮できるか未知数な彼にファーストチームを約束するなら、その前に、すでに間近で著しい成長を見せつづけるダウマンにそれを約束するんじゃないか。
Nypanは右足の8で、利き足的には、左足のワネーリともダウマンとも違うポジションでプレイできるタイプらしい。未来のスター候補として非常に評価の高い彼がアーセナルに来ないならとても残念ではあるが、いまのアーセナルのスクワッド状況ならしかたないか。
チームが強くなるのも、将来有望な若い選手が多くいるのも素晴らしいことだが、こういう点では不利になる。これもトップクラブの宿命。思えば遠くへ来たもんだ。
おわり