こんにちは。 リヴァプール戦のショックから4日たっても、まだもやもやしている。わしはアーセナル依存症みたいなものだからしょうがない。アーセナルがハッピーじゃなければ、ぼくはハッピーになれないのだ。 しかし、悪い流れを変える機会はちゃんとやってくる。 UELもようやくクウォーターファイナル(ラスト8)へ。あと3チームスに勝てばタイトルだ。 アーセナルのファーストレグの相手は、スラヴィア・プラーグ(スラヴィア・プラハ)。ホームから始まる2レグス。 8チームスの名前を観れば、アーセナルは珍しくドロウで当たりを引いたとも云えるが、どんな相手にも苦戦するのがいまのアーセナル。ここで楽勝するなんてことはまったく期待できない。いつだって敵は自分たち自身なのだから当然だ。どんな相手だろうと苦労するに決まっているのである。 なんつって、懲りずにまた期待している自分もいてイヤになる。 また胃の痛い試合になるのか、あるいは見違えたパフォーマンスを見せるのか。 今晩の試合をプレヴューしてゆこう。
プレスが苦手なアーセナル
土曜のリヴァプール戦について、どうにかうまいことまとめてブログに書きたいと、ずっとあれやこれやと考えていた、 そして昨日、アーセナルのプレッシャーについて触れているこのとてもインサイトフルなブログエントリを読んで、これを元ネタにして少し書いてみたいと思った。 Two steps forward, three steps back ぼくのブログではおなじみの7am氏の「2歩進んで、3歩下がる」というタイトルのブログエントリ。ぼくは最近のチームは「3歩進んで2歩下がる」のように、少しづつでも着実に進歩しているものだと思っていたのだが、どうも毎試合でちょっとずつ後退していっているというほうが、だんだんしっくりし始めてきてしまった。
【マッチレビュー】20/21EPL アーセナル vs リヴァプール(3/Apr/2021)ワーストパフォーマンス
© あfろ・芳文社/野外活動委員会 いや、そりゃねえだろと。いくらなんでも。 土曜のリヴァプール戦は、今シーズンのアーセナルのワーストゲイムに推そう。 アルテタのチームにはこれまでも数々のひどい試合があったが、これは観ていてもう我慢ならないというレヴェルでひどかった。 しかも「いま」というのが気に食わない。去年末のどん底のような時期ならまだしも、このチームはようやく自分たちの本来のポテンシャルに気づき始めたところではなかったのか。 残り20分で股抜きで3点目が決まったときは、ほんとうに観るのを止めようと思った(結局最後まで観たんだけども)。わしはどんなにひどい試合でも、つまようじで両まぶたをこじ開けて最後まで観るくらいには訓練されたAFC信者だが、今回ばかりはほんとうに信心を試された。ビッグテストだった。 試合を振り返ろう。苦行。 Liverpool cruise to victory at Arsenal
【マッチプレビュー】20/21EPL アーセナル vs リヴァプール(3/Apr/2021)不調リヴァプール?
PL is back! ついに戻ってきましたね。ありがとう。そして4月。どんなときも桜はうつくしい。 さてさて、2週間ぶりのEPLとなる今回のMD30、アーセナルの対戦相手はリヴァプール。エミレーツステイディアムにて。 ここ数年はCLタイトルとPLタイトルをとって世界最強の名をほしいままにしていた彼らながら、今シーズンはけが人続出、一転して不安定に。 とくにクリスマス以降のフォームは、フォームを取り戻したアーセナルとはまったくの逆で悲惨のひとこと。この間のPL15試合で勝利はわずか4つ(W4 D3 L8)。あの難攻不落にも思えたアンフィールドではなんと6連敗中という。現在PLテーブルで7位。アーセナルとのポインツ差も4まで縮まっている。 盛者必衰はこの世のことわりとはいえ、この世の春を謳歌しているように見えたあのチームが、来シーズンはヨーロッパでプレイすることすら危なくなっているというこの極端さ。リヴァプールの予想外の低迷は、Covid禍のクレイジーな今シーズンを象徴するできごとのひとつと云えそうである。 ただ、彼らもCLでは好調を維持している。このあとミドウィークにはレアル・マドリッドとのQFファーストレグを控えている。 一方のアーセナルも、来シーズンのCLを考えれば、PLよりELを重視するほうが現実的だ。われわれはこのあと、木曜にELスラヴィア・プラーグがある。 今回の対戦は、PLで望みをつなぐためにも両者にとって敗けられない試合でありながらも、それぞれがやや後ろ髪を引かれる状況はあるっちゃある。チームセレクションへの影響は多少はありそうだ。 試合をプレヴューしてゆきましょうか。
【試合前記者会見】20/21EPL アーセナル vs リヴァプール(3/Apr/2021)ラカゼットの去就、アグエロ?、サカとESR……
インターナショナルブレイクがやっと終わった。今回はすごく長く感じたのはなぜなんだ。 さて、TV都合で日曜から土曜にリスケされたPLリヴァプール(※日本時間では日曜早朝)。毎度エキサイティンなこの対戦。今回も楽しい試合が期待される。 昨日木曜に、アルテタが試合前プレス会見を行っていた。 お伝えしよう。
傷心のルーカス・トレイラ「ボカに行く」
先日、Covid-19で母君を亡くしたルーカス・トレイラ。気の毒にもほどがある。最近はAFTVのClaudeも亡くなってしまい、アーセナル界隈では訃報が続いている。 Lucas, our thoughts, love and support are with you and your family at this difficult time We are all with you ❤️ pic.twitter.com/ijTZkhtru4 — Arsenal (@Arsenal) April 1, 2021 彼のソーシャルメディアでもたびたび登場し、仲睦まじいところを見せていた最愛のお母さまだけに、ファンのあいだでも彼のハートブレイキングはいかばかりかと心配されていた。 そして昨日、本人が南米メディアに語ったところによると、どうも彼のホームシックはもう限界に来ているようである。
UCLのリフォームとアーセナルへの影響
UEFAチャンピオンズリーグが、コンペティション自体の刷新を図った新案が話題になっている。 Told its 99% certain the new 36 team Champions League, including 10-match ‘Swiss style’ first section from 2024 will be agreed and signed off within next 36 hours. — Simon Stone (@sistoney67) March 30, 2021 昨日かなりシェアされていたこのtweetによれば、「2024年から36チームによる「スイス式」トーナメント10試合を含む新しいCLが、このあと36時間のあいだに合意されるのは99%確かである」ということ。 新しいかたちのチャンピオンズリーグの概要、それとアーセナルへの影響について少し書こう。
おもしろいフットボールとアーセナル
ゆうべは、日本代表(オリンピック代表)のアルゼンチンとのフレンドリーマッチを3-0になるところまで観ていた。 アルゼンチンの皆さんはコーチ含めて、インド人のレフェリーにだいぶフラストレイションをためていたようだが、ぼくにはそこまでホームチームに有利な判定にも見えなかったがどうだろう。多少はあったのか。でも、そこを考慮しても、日本チームはちゃんと強かったと思う。田中碧っちゅー選手はゲンドゥージみたいでいいね! いちばん印象に残ったのは、プレイのインテンシティと攻撃での積極性。相手に臆せず、自分たちが主導権を握る気まんまんでガツガツ行くし、ボールを奪えば落ち着きと勇気が同居していて、チームとして非常に大人びていた。なにより観ていてすごくおもしろかった。あんなプレイができるなら、本番でもいいところまで行くんじゃないだろうか(ていうか東京オリンピックってやるの?)。 ぼくのあたまのなかはつねにアーセナルでいっぱいなので、ほかのどんなチームを観てもアーセナルのことばかり考えてしまうのだけど、この極東の若いチームにすら、アーセナルをよくするヒントのようなものがあるなあと思った次第。
スヴェン・ミズリンタット、アーセナル退団の舞台裏、アーセナル時代に獲得した選手たちについて語る
こんにちは。 インターナショナルブレイクで少しご無沙汰。アーセナルのない日々はつまらんすね。 さて今回は、いささか旧聞に属するような話になってしまうが、アーセナルの元スカウト部長(Head of recruitment)、いまはシュツットガルトにお勤めのスヴェン・ミズリンタットのインタヴューを紹介したい。 Mislintat exclusive: I don’t feel ashamed of any of the transfers at Arsenal 今年3/9に『The Athletic』(※要課金)で発表された彼の独占インタヴューから、アーセナルにまつわる部分だけ。 基本的には彼のキャリア全般にフォーカスされた記事だが、そのなかでアーセナル時代についても多く語っており、アーセナルのファンにとっても興味深いものとなっていると思う。 インタヴューは、ドイツ情報Tier1ジャーナリストのRaphael Honigstein。 ではざっくりとHere we go.
【マッチレビュー】20/21EPL ウェスト・ハム・ユナイテッド vs アーセナル(21/Mar/2021)ふたつのアーセナル
今回アーセナルが戦った相手がいわゆるビッグ6チームとかだったら、すごい試合をやったもんだと思っただろうし、ファンの記憶にも残ると思うのだよ。 ところが今回の相手はハムですよハム。いやハムというのは基本うまい食べ物でパンに挟んで食べるのに最適でハムの地位を貶める意図はまったくないけども。塩漬肉と書いてそう読ませたいけども。 ウェスト・ハムのようなレヴェルのチームにこれではいけませんねえ。いずれトップをねらうチームになろうというのならば。 しかも今回もまた、とくにすばらしい敵にやられたというわけでもなく、ほとんど自滅。なんだあのエナジーも集中力もない試合の始め方は。最初に失点したときだって、なんだか悪い予感はしていたもの。3失点もしてやっと目覚めるという。メンタリティに問題がある。 このチームに必要なのは、もはやフットボールのトレイニングではなく、カウンセリングかもしれないよ。五円玉にひもつけて目の前でぶーらぶーらするやつ。あ・それ催眠術か。でも、まじめな話、そっちのほうがよほど効果があるかもしれない。 ということで、今回もまたアーセナル一行が「自分たちが最大の敵」ということを再認識した試合となったのである。 試合を振り返ろう。 This game will give me nightmares – Arteta
【マッチプレビュー】20/21EPL ウェスト・ハム・ユナイテッド vs アーセナル(21/Mar/2021)好調モイーズ
PLマッチデイ29。2週間のインターナショナルブレイク直前、アーセナルはウェスト・ハムのロンドン・ステイディアムへ。ロンドンダービー。 ここで結果を出すかどうかは、われらのアーセナルファンの来週と再来週のQOLに関わる重大事。いまウェスト・ハムは強い。強い相手に勝てば、自分たちの強さを実感できる。お得。 ここ最近のアーセナルはずっと「XX歩進んでYY歩下がる」のような試合を繰り返しているが、少しづつ前進はしているはず。 今回もまたベストな11人を選べる。きっと強いチームのはずだ。 遅くなってしまったが、今晩のこの試合をざっくりプレヴューしてゆこう。
エミール・スミス・ロウのインタヴュー「アーセナルでグレイトなことをする運命」
こちらもPLウェスト・ハムのプレヴューエントリに加えようと思ったのだが、長いしおもしろいので独立エントリに。 Arsenal’s rising star Smith Rowe on his brilliant breakthrough season PLのシーズンはまだ10試合ほど残しているが、現時点でエミール・スミス・ロウといえば、ブカヨ・サカとともに今年のヤングガナーを代表するひとりになったと云ってもいいだろう。 クリスマス以降のアーセナルのインフォームにおいては、はっきり彼のNo.10起用がきっかけになっており、彼のそれまでの扱われ方からすれば、中途半端に埋もれていた可能性もあり。そのなかから、文字通りブレイクした。 1月にクラブがマーティン・オーデガードを取ったおかげで中央ポジションを彼に譲ることも増えたが、ワイドから脅威になれることもしっかり証明している。 そんなアーセナルの未来のひとり、ESRにジェイミー・レドナップがインタヴューしている。
ミケル・アルテタのロングインタヴュー。クリスマス以降のフォームと逆境からのレッスンを語る
オリンピアコスを相手にELのR16を勝ち抜けたあと、『Sky Sports』がエクスクルーシヴでミケル・アルテタのインタヴューを行っていた。 今日はPLウェスト・ハムだが、今回もELから時間がないためか試合前プレスカンファレンスは行われていないようで、このインタヴューをボスコメントの代わりに入れるつもりだったが、あまりにも長い&充実したインタヴューになっているので、独立したエントリとして紹介したい。 Mikel Arteta exclusive interview: Arsenal evolution, progress since Christmas and the lessons of adversity
20-21UELクウォーターファイナル、アーセナルはスラヴィア・プラハと
R16でオリンピアコス相手に勝ち抜けた翌日となる、つい先ほど。ELのQFドロウが行われ(ドロウのプレゼンターはガエル・クリシー氏)、アーセナルはスラヴィア・プラハを引いた。
【マッチレビュー】20/21UEL R16 2ndレグ アーセナル vs オリンピアコス(18/Mar/2021)ゲイムマネジメントに失敗するの巻
ファーストレグでアウェイゴールズ3という圧倒的マージンがありながら、ホームでギリシャチーム相手にたじたじ。一時はほんとうにやばいかもと思えたくらい。 最後の10分で相手に退場者が出なければ、何が起きてもおかしくない雰囲気だった。 結局アグリゲイトスコアでわれわれがクウォーターファイナル(ラスト8)に勝ち進んだものの、この試合自体は1-0で敗けている。この勝ち抜けを手放しで喜ぶ気にはなれない。 Arsenal lose but progress to last eight われらがチャンスの多さのわりに最後まで得点できなかったことについては、たしかにアンラッキーな面もある。ショッツのうちいくつかゴールが決まっていても決しておかしくはなかったし、それらが決まっていれば、まったく違う試合になっていたかもしれない。 しかし結局はああいった内容で、「敵は自分たち自身」という最近のトレンドを繰り返している。 もちろんいいプレイだってなかにはあったが、試合後に残っている印象はといえば、もっぱらチームとして状況に対応できない精神的な未熟さばかり。試合後のボスや選手たちのコメンツを見ても、彼ら自身もあのパフォーマンスには大いにフラストレイションを感じているようだ。当然だろう。 ぼくはこの試合には成熟したゲイムマネジメントを期待していたので、非常にディサポインティッドだった(©ジャスラック)。 試合を振り返ろう。