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EPL18/19シーズンにエメリが直面する3つの課題&期待しすぎは禁物? by Sky Sports

さてそろそろEPLも新シーズンが開幕に近づいてきたということで、メディアでもシーズン予想記事がぽつぽつと出始めている。

ざっと目を通した限りでは予想どおりというか、今季もアーセナルがトップ4フィニッシュできると考えているひとはかなり少ない。グアルディオラ3シーズン目にして盤石なシティと、積極補強を敢行したリヴァプールの2強が大本命、残りの2席を4チームが争うという大激戦。簡単にことは運びそうもない。

SKY Sportsが、新シーズンのアーセナルについて展望記事を出していた。

Arsenal season preview: Unai Emery facing tough job but Gunners are optimistic

「アーセナル・シーズン・プレビュー:ウナイ・エメリが直面するタフな仕事。一方で楽観的な空気もあるガナーズ」

今回はこちらと、もうひとつちょっとネガティブな記事をあわせて、ざっくり紹介していこう。



新しいシーズンをアウトサイダーとして迎えるアーセナル

エメリの新しいコンセプトがどのくらいのスピードでチームに行き渡らせることができるか、注目をされているアーセナル。

夏の補強に関してはトップ6のなかでも比較的積極的に行われ、不安が残る部分もあるものの概ね成功といえそうではある。

またオバメヤンとラカゼットのコンビにも期待が集まっており、ファンのなかには楽観的に構えるものも多い。

「エメリが直面する3つの課題」by Sky Sports

1、インテンシティを上げる

エメリはエキサイティングなフットボールスタイルを携えてアーセナルにやってきた。そのハイプレッシング・アプローチは、ボールを失ったときには選手たちは疲れ知らずの仕事を要求される。この哲学を浸透させようと集中しているさまは、プリシーズンでも見ることができた。

これはかなり大きなチャレンジになる。エメリは選手たちを教育するために何時間ものヴィデオ・フッテージを使うようなねちっこいコーチで、ヴェンゲル下での放任主義的なアプローチとは一線を画す。まさに多くの選手たちがコメントしているように、トレイニングにおいても劇的な変化が見られるという。エメリはこの準備が報われることを望んでいる。

2、守備問題の解決

アーセナルの昨シーズンのもっとも大きな弱点は間違いなくディフェンスである。ヴェンゲルのチームはプレミアリーグで51失点した。これは7位のバーンリーよりも多く、10位のニューカッソーでさえこれより悪くない。実際、それはヴェンゲルの時代でも単一シーズンで最悪の失点数だった。

エメリにとってアーセナルの守備を鍛え上げることはプライオリティだが、それは簡単ではないだろう。いまだにセンターバックには疑問符がつく。獲得したソクラティスはドルトムントでスターティングを確保できなかった選手だし、コシエルニはまた怪我をしてしまい、ムスタフィ、ホールディング、チェンバースはいずれも過去にやらかしてしまいがちな選手だった。

エメリは彼のコーチングメソッドが彼らの進歩をもたらすことを期待している。またDMのスペシャリストであるトレイラについても影響を与えられることを期待しているだろう。彼はガナーズが失っていた守備のディシプリンと精力的な動きをもたらす選手である。

3、エジル問題

エメリの優先事項のひとつは最高のエジルを引き出すことだ。エジルは今回のワールドカップでトラウマティックな時間を過ごしたが、彼がインターナショナル・フットボールから身を引くということは、彼をフットボールに集中させることができるということ。それはまたシーズンを通して彼のリカバリー時間が増えるということでもある。

エメリはすでにエジルへの信頼を見せており、5-1で勝ったPSGとの試合ではキャプテンを任せて、彼について「彼が一番気持ちよくプレイできる場所で使う」とすらコメントしている。しかしエメリはなだめすかすようにしてエジルに安定したプレイをさせられるだろうか? エジルのフォームはアーセナルでのキャリアを通してずっと不安定だ。エメリのタスクはエジルのフルの能力を可能なかぎりシーズンを通して引き出すことだ。

チャーリー・ニコラス(SKYパンディット)によるアーセナルの18/19シーズン展望

ニコラス:エメリのコーチ就任はとても喜ばしいことだと思う。

アーセナルの選手たちはもしエメリの期待に応えられなければポジションはないことを知るだろうことは間違いない。ベレリンがダメならリヒトシュタイナーがプレイするし、レノは他のGKを追い出そうとしている。ふたりのCMがセンターを固め、エジルはついに彼がもっとも輝くNo.10でプレイすることになる。

オバメヤンとラカゼットは相手にダメージを与えることができるだろうし、彼らの形作るチームはとても好ましい。

ラムジーには新契約にサインしてほしい。シーズンが始まる前には解決してほしいね。

以上

うーん、課題を挙げているとはいえなかなかマイルドな。。当たり障りのない感じであまり突っ込んでいる部分がない。チャーリー・ニコラスのコメントといい、ぼくが目にしている範囲ではかなりアーセナルに寄ったポジティブ記事に感じる。もしかして関心がないのだろうか?(笑い)

アーセナルがエメリに与える時間的猶予?

ここでも鍵はエメリがアーセナルに自らのフィロソフィをどれくらいの期間で浸透させるか。それが指摘されている。

アーセナルがエメリに結果を出すまでどれくらいの時間を与えるかも気になるところだ。

いま振り返ればグアルディオラはシティに与えられた2年後にはしっかり結果を出したということだ(さすがに昨シーズンは期待以上だったろうね……)。クロップも今シーズンは下馬評ですでにまっとうなタイトルチャレンジャーといわれるまでになっているし、まあそんな感じだろう。

エメリも彼らの足跡をたどれればいいと思うが、問題はAFCがそれらのチームほど補強にコストをかけないだろうということだ。その点ではエメリのほうが彼らよりもっともっと難しいタスクを背負っているといえるかもしれない。

「エメリへの疑問」by Sunday Supplement

さて、もういっちょSky Sportsからの記事を紹介したい。こちらはズバリ、今季のアーセナルにそんな期待しないほうがいいのではという記事。

「ウナイ・エメリでアーセナルが急激に変化するわけでもない」

Unai Emery will not bring sudden change to Arsenal, says Sunday Supplement

この記事は「Sunday Supplement(サンデイ・サプリメント)」というSKYの番組(ウナイ・エメリへの疑問)でパネラーたちが話した内容を紹介したもの。

ざっくり紹介してみよう。The Timesのチーフ・スポーツ・ライター、マット・ディケンスン(Matt Dickinson)によるコメント。

ディケンスン:われわれが見ることができる進歩したアーセナルには、ふたつの方面があると思うんだ。

いくつかのしっかりとした補強がある。けど、わたしはそれが劇的な転換になるとは全然思えない。この補強で自動的に20ポイント上乗せされるなんてまったく思えない。良くはなるだろうけど。

彼らには敵のことを研究したりチームを調整したりする時間がもっと必要だね。それはおそらくヴェンゲルの最大の失敗でもある。エメリはもっともっとその点に関しては細かい(ヴィデオ分析)。

エメリはチームに丈夫な背骨を通そうとしているようだし、かつての彼らによく見られたへちゃむくれな日々は減るんじゃないかな。

われわれは、いきなりの変化というよりは、もっと着実な進歩を見ることになるんだと思う。

しかし、エメリについては同時に疑問もあるんだ。彼がPSGで行ったことはインプレッシヴだと思える。けど、あれだけのリソースがありながらヨーロッパ(※UCL)を席巻することができなかったんだ。

だから、わたしにとって彼は、「中の上(high on the B-list)」のマネージャーといった感じで、ヴェリーヴェリーエリートというふうには見えない。

以上。

だからあんま期待すんなよと。こりゃ手厳しいや。

そして、最後の指摘にはちょっとギクリとするものがある。

エメリを信頼する理由がほしい。それがシティ戦の勝利なら最高だが……

ときおりぼくも、シーズンの開幕が迫るなかで、エメリについて素晴らしいマネージャーなんだ、素晴らしいコーチなんだ、ヴェンゲル時代とは一線を画すんだ、これでやっと潮目が変わるんだと、新時代が必ず良いものになるとなんとか思い込もうとしている自分を発見するときがある。

が、ここに一抹の不安があるとすると、彼はモダンフットボールをやる戦術家でありトップコーチのひとりであるという高い評価もある一方で、ここでいわれているようにPSGの2シーズンで世界最高に近い選手たちを抱えながらもヨーロッパでは成功できなかったという暗い事実があること。

また以前にこのブログでも紹介したように、彼はセヴィーリャやPSGにいた時代おいてもトップマネージャー相手にほとんど勝利できていなかったり、ほかにもいくつかの不安要素がある。

もちろんトップマネージャーが率いているのはビッグクラブなので、彼が率いていたセヴィーリャと比べればそこは割り引く必要はあるものの、この期間PSGを率いてヴェンゲル(アーセナル)にすら勝てていない(2ドロー)ことを知るといまでは複雑な気持ちになってしまう。

ウナイ・エメリのいいところと悪いところ

プレミアリーグでは、グアルディオラ、クロップ、モウリーニョ、ポッチェティーノ、サリ……彼らトップマネージャーと伍していかねばならないと考えると、リーグ開幕前から不安も募ろうというものだ。考えれば考えるほど不安になってしまっても仕方がないじゃないか。(あたし心配性なんでしょうか。。)

新シーズンの予想で、エメリの早期解任を予想している人もいたが、想像以上に結果がでなければ、いくらAFCでも最悪そういうことも起こりうるんだということは覚悟していたおいても損はないかもしれない。それもまたポスト・ヴェンゲル時代らしいノーマルなフットボールクラブの姿。

開幕シティ戦の重要性

初戦のシティはじつはぼくはめちゃくちゃ重要だと思う。

リーグ最序盤というのはマッチ・フィットネスがさほど整っていないチーム同士の戦いとなりがちだが、おそらくエメリもこの試合の重要度がわかっていて、ここまで激しいトレーニングを行っていたんじゃないかと予想する。

しかもフィットネスという意味では、ワールドカップに大量の選手を送り込んだシティよりもアーセナルのほうがだいぶ分がある。

そのうえで、仮にホームでチャンピオンチーム相手にいいところなく負けるようなことがあれば、試合内容によってはファンの彼へのアツい期待はしおしおとしぼんでしまうんじゃないだろうか。期待が大きいだけになおさら。

そしてそれはある程度のリアリティを持って想像できるところがまた怖い。

ぼくは先日行われたコミュニティ・シールドのハイライトを観ただけで恐ろしくなった。彼らは思った以上にフィットしていたし、KDBやシルヴァ、エデルソンといった主力を欠いてなおあの強さである。

シティ戦は勝ってほしいし、悪くても引き分け。とにかく「いい内容」のプレイを見せてほしい。

そうしないとガタガタっと自信レベルが崩れて、またいつものようにキャプテンシーに疑問が呈され、チームが試練に耐えられるか試されるみたいな悪循環にハマるような気がしてならない。

ひょんなことから調子を崩してしまうそういう打たれ弱さ、脆さも、新造チームでは覚悟しておかねばならないことだと思う。

チームが自信をつけるには勝利が一番の薬になることはいうまでもない。

ゆえに、エメリ・アーセナルにとって今季序盤は、セルフ・コンフィデンスを醸成するための非常に重要な期間なのである。



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