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【マッチレビュー】18/19EPL アーセナル vs ウォルヴァーハンプトン(11/Nov/18)ホームで集中力欠如とミスが招いた手痛いドロー

いやあ。試合前はぼく密かにたくさん点を取ってくれることを期待してたんだけど。それどころじゃなく。

なんだか懐かしいような、ひさしぶりにうんこみたいなパフォーマンスを繰り広げましたな。

アウェイだったらまだ無敗をキープできたことがポジティヴに思えたかもしれないけど、これホームだからなあ。

でも相手が強かった。

こっからインターナショナルブレイクで2週間この気分を引きずるのかと思うとげんなりするものがある。今週『Fallout76』買おうか迷ってたけどこれは買いますわ。買って忘れるわ。

Arsenal 1-1 Wolves: Henrikh Mkhitaryan snatches point for Gunners

せめてものなぐさめは自分がユナイテッドのファンじゃなかったことくらいか。



アーセナルのファースト11

予想は右のイウォビだけ外した。

でも右で使うならやっぱり最初からミッキーのがよかったんじゃねえかなあ。

この試合のイウォビは完全にエメリの期待を裏切ったよ。あのパフォーマンスじゃあ前半かぎりで交代もやむなし。最近おつかれかな?

マッチスタッツ

ポゼッション72%なのにシュートもSoTも負け。しかしコーナーの数だけは圧倒。

ゴール前を厚く守られて為す術がなかったという試合展開が浮き彫りですな。

Caley Graphicsのツイートより。

よく負けなかったねこれ。

ボスの試合後のみことば

グドゥイーブニン。要約ヴァージョンで。( )は質問。

  • 彼らが強いのは知ってたけど実際強かった
  • 勝ちたかったからドローに持ち込んだあともリスクをかけた。そのおかげでチャンスもつくられた
  • 結果に満足していない
  • (ハーフタイムに何を伝えたか?)リスクをかけることが必要だといった。バランスを取るためにトランジションが大事
  • キャラクターは見せたと思う
  • しかし試合後には「OK」ともいえるかも。お互いにそれに値した
  • (ベルント・レノのベストゲイム)今日はリスクをかけて攻めたのでGKのあのパフォーマンスが必要だった。彼はよかった
  • (イウォビとゲンドゥージを変えた理由)戦術的なものだ。両フルバックを高く置いてインサイドでポゼッションを取り戻したかった
  • (ジャカのパフォーマンス)彼には大きなコミットメントとキャラクターがある。チームに必要。大切なのは自信と進歩。少しづつでもやっているジャカもその最中
  • (前半が心配)90分間ではスタートはインテンシティ高く、だんだんと試合に入っていき、個人のクオリティとフィジカルの強さ。彼らはファーストハーフはよかったから簡単じゃなかった
  • ファーストハーフを改善することは重要なことかもしれないが、それはわたしたちの取り組みに自然に追いついてくるものだ
  • (オジルの下げたこととウェルベックについて)ミキタリアンやラムジーのような攻撃の選手を入れたかった。それが理由
  • ウェルベックのけがは大きなもの。昨日も今日も彼と話した。彼のことは個人的にもサポートするし、スタッフもそうする
  • (足首を骨折したのか?)そうだ。金曜に手術をする
  • (今シーズン戻ってこれそうか?)ドクターに訊いてもらったほうがいいと思う。彼のほうが適任だろう

たしかに後半のプッシュはヤバかった。ヴェンゲル時代をほうふつとさせる実質2バックのカミカゼアタック。同点にしてからの残り10分は手に汗握った。

ウェルベックは足首の骨折か。。長期離脱は免れないどころか、今後のキャリアに影響が出ることは必至。

レノのコメント

SKYもBBCもMOTMに選出。見せ場たくさんあったもんな。

(慌ただしい試合。評価は)

レノ:どちらのチームもたくさんのチャンスがあったと思う。最後にはどちらも勝っても負けてもおかしくなかった。だから結果はオーケイだ。

(ウォルヴズのチャンスを止める重要なセイヴ)

2点目を失ったら試合が終わってしまうと思ったんだ。だから失点は最低でも1点におさえてドローに持ち込もうとした。そして最後には勝つ可能性だってあった。

(勝ち街道に戻りたい)

もちろんぼくらは16試合負けていないが、こういった試合には勝たないといけないね。なぜならホームでの試合はとても重要だから。今日の結果は少しがっかりなんだ。

レノはここまで、安定したプレイを見せているな。

リヴァプール戦ではハイボールの目測を謝ったり若干不安定さもあったけれど、その後の数々のセイヴを見れば、彼のプレイは総合的には大満足できるレヴェルと思う。ショットストップもいいじゃんね。

ヌーノ・エスピリート・サントのコメント

ウォルヴズのボスのコメントも。

ヌーノ:エミレイツであんなふうにプレイした。それは誇るべきだね。

わたしたちは自分たちに何ができないと思っていたのか、話し合わねばならない。明らかな進歩があり、守備がよく、たくさんのチャンスをつくりつづけた。

アーセナルに同点にされたときですら、われわれには最高のチャンスがあった。レフェリーにもっと時間を求めたくらいだ。もっと時間があれば、もっとよくなったかもしれない。

そのわりにはおたくのキーパーはたっぷり時間使ってたけどな。

ところでこのひとの風貌が気に入った。作務衣とか着てほしい。中世ヨーロッパ風の甲冑でも可。

アーセナル vs ウォルヴズの論点

うーんあんまり思い出したくもないけど。ひとことでまとめると彼らはとても強かったということ。

ウォルヴズの策にハマるアーセナル

この試合も既視感があったんだけど、たぶん気のせいじゃない。

ボールをいくら持たせてもセンターエリアには入れさせず。ブロックの外側を回させてミスを待つ。彼らの守備は90分を通してとても組織だっていた。

その結果、ファイナルサードで待ってもボールの来ないエジルが何度もミドルサードまでボールを触りに降りてくるが、前方にはせっかくのパスの出し先がなく、やむなく近くの選手とのパス交換で少しボールを前に運ぶだけ。やっぱりエジルは危険な場所でボールを受けなきゃ輝かない。

中央のスペースを消しているおかげでワイドは空くけれど、ワイドからファイナルサードまでいっても結局ゴール前が固く、単純なクロスを出すことを嫌うアーセナルはまた中盤に戻してやり直し。ゴール前で左右を行ったり来たりの繰り返し。

たまにやる仕掛けがうまくいかないと、今度は失敗を恐れてどんどん思い切ったプレイができなくなる悪循環。突破には個人スキルやクリエイティヴなアイディアがほしい局面だったが、イウォビやエジルが使いたいDFの背後はかなりケアされている印象があった。

確度の低いクロスやスルーボールより、守備のほころびを見つけるまで左右に辛抱強くパスを回すのはまさにアーセナルのプレイスタイルだが、これが読まれてたびたびインターセプションされる。

とくにウォルヴズの左サイドを守っていた選手は、ベレリンへのスクエアパスを狙うこととベレリンの背後へのランについていくことを徹底されている感じで、いかにも事前に指示があったような動きだった。

ラカゼットもゴール前であれだけスペースを消されると能力を発揮するのが難しい。

結果、アーセナルはこれまでどおりファイナルサードで固い守備ブロックに大いに苦労するのだった。や、もちろんゴール前を固められればどんなチームだってこじ開けるのに苦労はするのだけど。

問題がやや深刻に思えるのは、前にも似たようなことを書いたように、こういうアーセナルのわかりやすい一辺倒なプレイスタイルへの対策をやってくるチームはウォルヴズに限らないことなのである。そしてアーセナルは毎回それに苦労すると。

すでに今年18試合を戦っているというのに、いつまでたっても改善しないこの前半のスロウスタートが、おもに相手がアーセナルをスカウティングした結果だということについてはエメリはどのように感じているのだろうか。もしエメリだって相手のスカウティングはかなりしているというのなら、要するに読み負けをしているということにならないだろうか?

今シーズンのPL12試合で、前半に先行したことがないのはアーセナルとカーディフのみ。

ゴール前でボールを回してなかなかリスクを取りたがらないといえば、ぼくがゲンドゥージを評価したい理由はそこにある。彼はそのへんであまり空気を読まない。

こういう膠着した局面でも平気で遠い位置からシュートを打つし(失敗するとチームだけでなくステディアム中から顰蹙買うやつ)、今回のラムジーに出したみたいに思い切った浮き玉のパスを出したりする。ムスタフィのひどいパスミスを見ていれば躊躇してしまうようなやつだ。他人の目を気にしないというのか、遠慮がない。この手のゴール前を守られる試合では、そういう冒険心とか遊び心みたいなアイディアが必要なことが多い。

ミスの代償

最初の失点は完全にジャカの個人ミスだった。

彼のことをエラーで責めるのはなんだかひさしぶりに思えるが、彼がエメリの下でいくら成熟しチームに貢献しミスも少なくなったとはいっても、彼のポジションでひとつ大きなミスをしたら台無しである。

強いチームには残念ながらこういう選手はいない。シティやチェルシーがこういう愚かなエラーをやるか。まずやらない。

ところで、この試合どういうわけか試合が始まってからチーム全体がずっと集中力を欠いているようにも見えた。アーセナルの試合開始からの集中力のなさはどこから来ていたんだろう。どこか上の空というか。

ウェルベックがいないことでむしろメンタリティとしては一致団結するものと思っていたので、ぼくにはちょっと不思議だった。第一次世界大戦の戦没者に思いを馳せていたのかな?

そういう意味では、彼一人をうっかりミスで責めるのもフェアではないかもしれない。しかし、もし仮にチームがそのような状態であったとしたら、今季はキャプテンのひとりに任命された彼のような選手こそがリーダーシップを発揮してムードを変えていかねばならなかった。

その後のプレイではいつもどおり安定したプレイを見せていたが、彼はたった一瞬の油断が命取りなポジションに自分がいるということをもっと自覚する必要があるだろう。

ちなみに、ぼくはジャカのシーンのあと、トレイラが何かミスをやらかさないか注意深く観ていたけれど、彼はいつも適所でボールを受けていたし、もし中盤のやや混み合ったキツい場所でボールを持ってパスコースを探しているときでも、まるで背中にも目がついているみたいに注意深く、愚かなミスを一切しなかった。

そういう目立たないところにも、トレイラの格の違いを観た気がした。

ラカ&オーバのコンヴァージョン

終盤のアーセナルはスクランブル状態でもうしゃにむに攻撃をしていて、絶対に1点取るという気迫を感じたが、得点は結局ミキタリアンのややラッキーなゴールだけで、ラカゼットとオバメヤンも得点することはできなかった。

オバメヤンのアレが入っていれば勝ててたのにな。「オバメヤンはビッグチャンスをかなり外すストライカーである」という前評判をまた思い出すことになった。

アーセナルは連勝中もずっとまぐれな結果といわれていて、ぼくもラカゼットとオバメヤンのコンヴァージョンが下がるだけで結果が出なくなるとどこかで書いたが、PL3連続ドローでそのとおりの結果になりつつある。

この試合だって、彼らがいくつかのチャンスを確実に決めていたら、こんなに悪い内容でも勝ってしまっていたのだ。この試合はじつはラカゼットとオバメヤンがチャンスを逃したというだけで、これまでのほかの試合とそれほど違いはないのかもしれない。

ちなみにドローというと最悪の結果でないように思えるが、3ポインツが1ポイントになったということは2ポインツ失っているということ。ドローは勝ちよりは負けに近いということを思い出すべきだ。

攻撃の切り札の存在

それと、今回残り15分でエジルに代わり投入されたラムジーの、アーセナルにとっての存在の貴重さをあらためて考えた。

彼はミキタリアンのゴールの直前にボックスに飛び込んで惜しいシュートを放っているが、あの時間にかぎらずアーセナルに必要なのはああいった機動力だったろう。

前線で張るラカゼットやオバメヤンの飛び出しが警戒されているところでは、深い位置からボックスに侵入してくる予測不能な動きこそ、堅牢な城を崩すのに有効なプレイだった。

あるいはアーセナルにドリブルが超得意なスーパーサブでもいたら、また展開が変わっていたかもしれない。

これは皮肉なことだが、ウォルヴズにはアダマ・トラオレという明らかな切り札というかゲイムチェインジャーというか隠し玉がいた。ホールディングをぶち抜いたときはステディアムが湧いたよね。

幸いにも今回は彼のプレイから得点は生まれなかったものの、彼にもう少しフットボールセンスがあれば、逃げ切りを図る状況ではこれ以上ない最高の武器になるだろう。ぼくがプレヴューエントリで、先行されてトラオレが出てきたら最悪と書いたらまさにそんな展開になったので少し笑ってしまった。

アーセナルにはあのような選手はいない。

あの場面のアーセナルに必要だったのはアダマ・トラオレではないが(リース・ネルソン?)、膠着した状況を打開できるああいったインパクトのある選手がほしかったなあと思わずにはいられなかった。

1月の獲得はほんとどうすんだろね。

試合については以上。

プロジェクト84進捗状況

「プロジェクト84」の進捗を報告しよう。

プレミアリーグの大事な試合で引き分けた! クソが!

トップ6外は、勝つつもりだったウォルヴァーハンプトン(H)と分けたので2ポインツ借りが増えて、累計4ポインツの借金(23/27)。

トップ6は、1ポイントの貯金のママ(1/9)。

現在のポイントは、24/27ポインツ。取得率89%。

いやあ、ホームでリーグ中位チームに引き分けたのはまことに痛い。アウェイのためにとっとかないと。

以上。

つぎアーセナルの試合が観られるのは、2週間後のボーンマス(A)。地味にイヤな相手がつづくな。。



※コメントくださるかたにお願い
プレヴューエントリでは、試合の結果がわかるようなコメントはお控えください
お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

7 Comments on “【マッチレビュー】18/19EPL アーセナル vs ウォルヴァーハンプトン(11/Nov/18)ホームで集中力欠如とミスが招いた手痛いドロー

  1. 更新ご苦労様です。たしかに気迫が感じられませんでしたね。けどマンCもウルブズと引き分けたことを考えると(しかもスコアまで一緒だった?)sosoって言う感じじゃないですか?クリバリ欲しい

    1. どもども。

      シティはアウェイだったというのが大きな違いかと。われらはホームですぞ。

  2. あの試合を観た後の月曜の仕事眠くて辛くて…
    一緒に『Fallout76』を楽しみましょうw

    1. わ、うちのPCじゃスペック足りてないってことに気づいた!

  3. マジでなんとも言えない気分で月曜日を迎えることになりました(´;ω;`)
    点を取ってくれたムヒタリアンですがなんか最近細かいミスが目立つような気がします。前なら収まっていたボールをロストしてしまうとか、不用意なパスミスだったりと。
    まあこの試合では救世主でしたが、、

    あと、いくらアーセナルのパフォーマンスが酷かったとはいえDAZNの渡邉一平さんの解説はイライラしましたわ笑

    1. あーあの解説のひと、たしかにちょっとこうイラッとさせられるものがありますな。

  4. 試練の11月ですね。そんな所は前任者から引き継がなくていいのですが。
    低いテンション、凡ミス特にコラシナツは気合い入れ直してほしいです。
    収穫はこんな展開でもトレイラとレノが安定して活躍していることです。本当に良い選手獲りましたね。
    現メンバーではやはり4231がベストバランスだと思いますが、左ワイドにオバ、イウォビ、ミキがいますが、右ワイド適正の選手がいないバランスの悪さがちょっと気になります。ラムジー抜けて噂のマタ!?が来たら右ワイドで試してほしいです。

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