hotいま読まれているエントリ

Arsenal, Match, UEFA EL

【マッチレビュー】18/19UELグループステージ アーセナル vs カラバグ(13/Dec/2018)フー・イズ・バカヨ・サカ?

これで18/19 UCL/UELグループステージ全日程が終了。これでELのラスト32のクラブが出揃ったことに。

アーセナルはもちろんグループをトップで通過しているので、あとはドローを待つばかり。

今回のカラバグはすでに消化試合となっており、平日夜開催ということもあってか、中継から確認できるかぎり客入りもまばらで、試合内容もどこか集中を欠いた残念なものだった。

それでも、ファンやメディアはコシエルニの帰還やヤングタレントたちのパフォーマンスに湧いている。

Arsenal 1-0 Qarabag FK: Alexandre Lacazette’s strike settles Europa League clash



アーセナルのファースト11

またしても予想をだいぶ外してしまった(最近当たらねえなあ……)。

エミマルを使ってきたこと、AMNのLB、サカを最初から使ってきたことが意外だった。

このメンツでこのフォーメイションはあまりうまくいっている感じはしなかった。

とくにうまく守られた前半は、エンネニーとウィロックではなかなか攻撃を加速できず、ジャカの不在を感じた。

またFBの攻撃参加も物足りず、やはりベレリンやコラシナツの不在を強く感じた。

ワイドを使った攻撃がハマりだしたのは、やはり63分にメドリーを入れてバック3にかたちを変えてからだろう。

そこからは目に見えて攻撃が活性化しだした印象がある。

ボスの試合後のみことば

試合後のプレスカンファレンスより。

(コシエルニはどうだった……)

エメリ:グドゥイーブニン。わたしたちは彼が大けがを負ったあとにともにプロセスをやってきた。ファーストチームとのトレイニングを始め、U-23でのプレイ、そして今日は彼にとってはまた一歩となった。彼がこの試合でプレイしたあと、明日と土曜どのように感じるか把握する必要がある。日曜にプレイできるかどうかね。

(コシエルニがピッチを去るとき笑顔が見られました。彼も気分がよかったのか……)

コシエルニのように大けがのあとにカムバックするとき、選手にとっては格別の瞬間だろう。わたしもコシエルニにとってよかったと思うし、またこのタイミングで復帰してくれたのもよかった。彼の復帰にはサポーターみんながハッピーだ。そしてこのプロセスが選手に自信を与え、試合でプレイするリズムをもたらす。日曜にもこのプロセスをつづけるつもりだ。

(サカのディスプレイ……)

われわれには、どの若い選手にもチャンスを与える責任がある。まず一緒にトレイニングし、パフォーマンスを要求していく。今日のような試合で可能なときにチャンスを与える。彼らはそういった試合でポジティヴな印象を見せてくれる。今日はサカがいいパフォーマンスを見せた。ハーフタイムに話していた大きなパーソナリティでね。彼らはなんとかしようとがんばっていたよ。ワン・オン・ワンやラインをブレイクするのに、彼のパーソナリティ、クオリティはとても重要だった。彼はビッグ・パーソナリティをもってプレイしていたし、ときにはとてもいいパフォーマンスもあった。彼が自信を得るためにはとてもよかった。なぜなら彼と彼のクオリティを見ているから。

(若い選手たちのクオリティと可能性にワクワク……)

3週間前にはわれわれはキエフでプレイし、エミールとウィロックがゴールした。エンケティアは今日プレイしていいパフォーマンスを見せた。さらなるプロセスが必要だが、現時点でも彼らはわたしたちに成長具合を見せる必要がある。

(ラカゼットとソクラティスが忙しいスケジュールなのにプレイした……)

まず、ファースト11は若い選手(とシニア選手)のミックスする必要があった。ピッチでは助けてくれる選手がいてこそ、成長できるし、よくなれる。たとえば、ソクラティス。彼は日曜にプレイできないので今日プレイできた。ラカゼットについては、彼にはプレイのリズムが必要で、今日プレイすることは悪いことじゃなかった。そういった理由があったので、今日プレイしたどの選手も日曜にプレイできる。

コシエルニのコメント

うれしそうなのが印象的だったキャプテン。ボスエルニ。試合後のインタヴュー。

(おかえりなさい。どんな気分でしょう?)

コシエルニ:今日はぼくにとってはとても重要な日だった。これからぼくのキャリアの新しいチャプターが始まるんだ、ヘッドやフィジカルも良くなっていると思うよ。だから、ぼくには今日チームメイトたちと楽しむことがただ重要だった。ピッチにいるだけでもね。フットボーラーにとって一番大切なことは仲間たちとピッチにいることだから。そして今日はそれができた。とてもうれしいよ。

(カムバックするには適した試合だった? あまり苦しめられる場面もなかった)

そうだね。彼らがうまくプレイしたから難しい試合だったよ。ぼくらにはいくつかのチャンスもあったけど、でも選手たちにとって重要なのはこの調子をつづけて自信をつけていくことだ。クリスマス時期にはビッグチャレンジがあり、多くの選手が必要になる。今日はたくさんの若い選手たちもプレイした。彼らはとても決意があって、仕事に集中していた。ぼくらは勝ったし、グループトップでフィニッシュできたことが重要だ。

(けがしているあいだはどれだけキツかった?)

難しかったな。ときには困難なこともある。ぼくの初めての大きなけがだった。そしてピッチから長期間離れることになった。難しかったよ。けど自分のことについてよく知ることもできたし、助けてくれる人たちもまわりにいた。いったように、ぼくはとてもハッピーだ。落ち着いているし、集中したメンタリティもある。ピッチから離れることでタフになっていったんだ。いまはそれは終わって、笑顔でいられる。ぼくはぼくのクラブで楽しむよ。ぼくのシーズンをこれから始めるんだ。

キャプテ~ン(泣)。

そして、まるで入れ替わるかのように長期離脱になってしまったロブ・ホールディングにもメッセージ。

コシエルニ:彼(ホールディング)には苦難のときだね。でも彼は強くいる必要があるよ。強くいつづける必要が。

ぼくは彼が戦うことが好きなディフェンダーだと知っている。一番重要なことは彼と寄り添うことだ。彼を助けるために。

リハブの最中はいいときも悪いときもある。いつも望み通りに進むわけでもないからね。でも彼はアーセナルのみんなが彼のそばにいることを知っているし、ぼくらは彼にとってのファミリーでもあるんだ。

だからもし彼が話したいときやぼくらと一緒にいたいなら、いつでも家族のもとに来れるとわかるだろう。

キャプテン!くぅ~

バカヨ・サカのコメント

試合が終わってみればなんだかんだ話題の中心に。待望のウインガー、バカヨ・サカ(17)のコメント。

(ホームデビュー……)

サカ:夢がかなった。ぼくは8才でこのクラブに入ってからずっとエミレイツでプレイするのが夢だったんだ。だから今夜ぼくをサポートしてくれたコーチやファンみんなにとってよかった。

(試合のなかで自信を深めていった……)

最初は試合に入っていけなかったけど、だんだんとやりたいようにできてきた。相手を抜いて、チャンスをつくる。そして最後には得点できたのに。何が起きたのかわからないよ。

(今日プレイすることを知ったのはいつ……)

たしか水曜のトレイニングのとき、チームメイトたちのあいだを通ろうとしたら、呼ばれて。信じられなかったよ。でもやらなきゃって思った。ただ集中していた。そして今日のことばかり考えずにいられなくて、どうやってプレイしようかとか、最後にはまあ問題ないと思えるようになった。でもあのゴールはしなきゃだめだったなあ!(苦笑)

(家族の反応……)

大騒ぎだったね。昨夜は笑うのをやめられなくて。でもぼくのことは早く寝かせようとした(笑い)。みんなただハッピーだよ。

(勝利チームの一員でいること……)

気分がいいね。長い無敗がつづいているし、終わりにしたくなかったから。勝って、勝って、勝って、それがぼくらのメンタリティだ。それがコーチがぼくらにいっていること。いつもつづけて、戦いつづけて、それがぼくらが今夜やったことだ。仕事を完遂したし、つぎのラウンドに進む。

(もっとチャンスを得るには何が必要……)

アカデミーレヴェルでもいいプレイをつづけていくことだと思う。ファーストチームでトレイニングする機会があればそのときもだね。ヘッドコーチに印象づける必要があるし、ぼくができることを見せないと。そしてぼくを信じてもらえて、今日みたいに使ってもらえる。

試合の論点

コシエルニの復帰

一番のトピックはもちろんキャプテンのカムバック。厳しいリハビリを乗り越えてついにここまで。。感無量。

しかもクリスマス前の試合復帰ということは、当初の予想よりもだいぶ前倒しだったことになる。

ローラン・コシエルニのキャリアの終わり

当たり前だけど、彼に過度な期待はできない。

この試合ではほとんどテストらしいテストにもならなかったが、現時点で彼が全盛期のパフォーマンスを取り戻せていると考えるのは楽観的もいいところである。

FAカップも始まるし、今後しばらくはカップ戦やリーグでもサブから使うなど、慎重に起用をしていってもらいたい。

でも久しぶりに観た彼のキックはなんか懐かしかったなあ。あの右足でビシッと通すスピード。パスの球筋で選手を思い出せるってなんかすごい。

おつかれさまです!

Who Is Bukayo Saka?

試合後のインタヴューにもあったように、終盤にかけてやたら存在感がましていったバカヨ・サカ。

ウインガーらしく、ひとりよがりな感じがとても好感を持てた。

この試合の彼のスタッツは、

  • 1 key pass
  • 3 shots on target
  • 8/10 dribbles
  • 14/19 duels won
  • fouled 5 times
  • 1 tackle.

だそうで。ドリブルとデュエルがヤベえ。

彼が見せたとくに後半~終盤にかけてのパフォーマンスが、つまりエメリがプレス会見などで毎度のようにいっている「パーソナリティ」や「レスポンシビリティ(責任感)」の発露なのかなあと思った。

エメリからはミスしても構わないから、どんどんトライしろといわれていると以前イウォビも語っていた。

そういう意味では、どんどんいっていた。どんどん。それが大事。

逆に、エンネニーみたいなプレイはやっぱりエメリは好きじゃないのかも。

ああいう安全第一なプレイもチームのなかでは必要かもしれないけど、エメリはたぶんゲンドゥージのハチャメチャなプレイのほうがもっと好きなんだよね。彼はいつでもリスクをかけようとしている。そこに選手のパーソナリティや責任感を感じるんだ。

ヤングスターズの記録

エンケティアのあのゴールが決まってればなあ!

試合については以上。

UELラスト32チームが決まる

Who is in the UEFA Europa League round of 32?

Seeded teams: Arsenal, Benfica*, Betis, Chelsea, Dinamo Zagreb, Dynamo Kyiv, Frankfurt, Genk, Internazionale Milano*, Leverkusen, Napoli*, Salzburg, Sevilla, Valencia*, Villarreal, Zenit

Unseeded teams: BATE Borisov, Celtic, Club Brugge*, Fenerbahçe, Galatasaray*, Krasnodar, Lazio, Malmö, Olympiacos, Rapid Wien, Rennes, Slavia Praha, Sporting CP, Shakhtar Donetsk*, Viktoria Plzeň*, Zürich

*印がCL脱落クラブ。

上がシードで、下の列がアンシード。よくわかんないけど、シードのチームはファーストレグをアウェイで戦うようだ(セカンドレグがホームで有利)。

ざっと見たところ、アーセナルの敵になりそうなのは、チェルシー、インテル・ミラノ、ナポリくらいか。アトレチコもドルトムントもいないし、ToTもリヴァプールも落ちてこなかった。

あれ? ACミランがいない。ELグループステージで脱落するってどんだけ。

ちなみにエメリといえばEL3連覇がよく知られているけど、そういう意味ではセヴィーリャもEL3連覇クラブなんだよね。

まあ去年よりは、というだけで今年も簡単じゃないだろう。PLトップ4フィニッシュはかなり難しい。ここでがんばろう。

以上

つぎの試合は日曜のサウサンプトン(A)。プレヴューエントリでまたお会いしましょう。



※コメントくださるかたにお願い
プレヴューエントリでは、試合の結果がわかるようなコメントはお控えください
お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

3 Comments on “【マッチレビュー】18/19UELグループステージ アーセナル vs カラバグ(13/Dec/2018)フー・イズ・バカヨ・サカ?

  1. アニキ!長い間お疲れさまでした!
    ラカゼットとゲンドゥージのフランス組。いいですね。
    思ったより早い復帰ですが、慌てず焦らずコンディションを上げていって欲しいです。
    大事な年末年始ですからね。

  2. 何よりもキャプテン帰ってきたことに涙ちょちょぎれっす。

    日曜の楽しみできました。

  3. ファーストタッチの拍手には感動しました。サッカー選手として脂が乗ってる時期を全てガナーズに捧げてくれたキャプテンには何とか大きなタイトルを取らせてあげたいですよね。プレミア、CLがベストですがまずはEL。

Leave a Reply to Arsenal#14 Cancel reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *