直近4試合、すべてでリードを追いつかれドロウ。結果もさることながらプアすぎるパフォーマンスをつづけ、ウナイ・エメリのヘッドコーチ就任以降でもかなり悪いときを過ごしているアーセナル。
PL Week12、アーセナルとは逆にフォームを維持してPLトップ4フィニッシュの本命になりつつあるレスター・シティと対戦する。
アーセナルが現在のレスターを相手に善戦する要素を見つけることは難しいが、レスターが現在のアーセナルを蹂躙する姿は容易に想像できる。
トップ4フィニッシュという今シーズン最大の目標に向けて、現在のポインツ差(6)を詰める大きなチャンスであり、それをさらに広げられるピンチでもある。アーセナルにとっては、シーズン前半の大きな山場のひとつになりそうだ。
エメリの試合前コメント「勝たなければならない試合」
昨日行われた試合前プレスカンファレンスより。要約にて。
- (チームニュース?)ダニ・セバーヨスは軽いケガで明日はアウト。あとは全員問題ないと思う。ドクターと相談して様子を見る
- (レスターはどれだけタフな相手か?)彼らはとてもうまくやっている。毎試合で自信を深めている。われわれとは6ポインツ差あり明日はビッグチャレンジになる。お互いにとりチャンス。自分たちがそれにどう対応するか楽しみにしている
- (ジャカはスクワッドに入るか?)まだだ。
- (ジャカがプレイしない理由)彼とは火曜に話して彼の状態を見た。彼はとてもよくトレイニングしているが、まだプレイするには十分な気分ではないと云っていた。彼を待つ
- (エジルはスタートする可能性がある?)よくトレイニングしている。いまトレイニングでも安定するようになったと思う。チームを助けてくれるしそれはポジティヴ。プレイするかどうか明日考える
- (PEAをキャプテンに選んだ理由)彼は(もともと)キャプテンだ。去年のキャプテンが全員いなくなり、キャラクターを見てキャプテンを決めた。ジャカのキャプテンでシーズンを始めたが、ああいったことがあって、彼を外すことを決めた。つぎにいたのがオバメヤン。セカンドがベレリン、サードがラカゼット、フォースがエジル。オバメヤンがファーストなのは、彼に経験がありドレッシングルームでリスペクトされているから。去年のPLのトップスコアラーでもある。100%の責任を負うにはまだ時間が必要でもある
- (オーバにはさらなるプレッシャー)昨日ソクラティスも云っていたが全員にキャプテンとしての責任がある。力強いファミリーでありたい。サポーターにはファーストキャプテンがとても重要だとも理解している。わたしがオーバに決めてみんながそれに賛同した。彼にはそれを完璧に成し遂げるクオリティとヴァリューがある
- (守備で自信喪失している)進歩する必要があるが、またプロセスのなかにいる。彼らはたくさんのことを抱えている。キャプテンの状況、コラシナツとエジルのような何人かの選手の(個人的な)状況。ジャカの状況。いまジャカという重要な選手を失っている。しかしわたしは選手たちとその取組には自信を持っている。いまはプロセスのなかにおり、クラブとも話し合っているところだ。クラブの責任、クラブがチームをサポートしているし、選手たちはわたしをサポートしてくれている
- 若い選手たちについてわれわれに責任があると理解している。しかし若い選手は責任やパフォーマンスにおいてプロセスが必要。彼らを助ける。ブカヨ・サカの成長はとてもいいニュース。彼にもプレイた必要でプレイすることで経験と自信を得ていく。彼には未来があると思っている。ぺぺも同じ。セバーヨスも同じ
- ホームではいくつかポインツを失っているが、敗けてはいない。ホームでの強さをアウェイに持っていく。明日はとてもいい機会になる
- (自分の未来についてボードと話しているか?)ノーノーノー。わたしたちが話しているのはプロセスと取り組みをつづけていくことだけ。彼らはわたしを疑っていない
- (最近のホームゲイムで35の枠内シュートを受けている)ホームではよくやっていると思う。ふたつのドロウについてはベストな結果ではなかった。去年もこの2チームはホームでたくさんの問題を起こされた。わたしは選手たちに進歩するためのネクストステップについて話した。それは明快なこと。ふたつのやり方がある。ひとつはボールをもってうまくプレイすること。自分たちのスタイルに自信を持ってプレイすること。それとピッチ上ではより責任を取ること。最初のほうはわたしの責任だが、ピッチ上でのことは彼らに任せる
- それと力強い守備のストラクチャが明日のわれわれの優先するチャレンジだ。去年、われわれはシーズン中に進歩した。だからわれわれはもっとよくやれる
- (この試合は絶対勝たねばならない試合か?)マストウィン? そうだ。勝つ必要がある。しかしプレイするときのわれわれのメンタリティは、ベストストラクチャとオーガニゼイションを使い力強くあること。選手個人がクオリティを使い勝つこと。どの試合でもわれわれのあたまのなかにあるのは勝利
- (ブレンダン・ロジャースがあなたへの支持を表明したこと)ロジャースはとてもいいマネージャーで、イングランドでもリヴァプール、スウォンジーでとてもよくやっている。グラスゴウ・セルティックでも。彼は去年レスターに来てチームは前進した。だからわたしにとり今年は驚きではない。いいチーム、いいコーチ、とてもオーガナイズされたチーム
- われわれにはいいときもあったし悪いときもあった。一番重要なことはバランスを保つこと。わたしはコーチとしてそれを学んだ。勝つとき、敗けるときのバランス
- 明日はプレッシャーはない。変化のための大きなチャンスがあると思ってプレイする
- われわれは前回の試合でドロウだった。勝てなかったのだから、そういった試合をネガティヴに見ることもできるし、あるいは敗けなかったとポジティヴにもなれる。われわれはバランスのなかにいる。しかし、アーセナルのようなチームにいるなら、引き分けや敗けよりも勝たなければならない
以上。
ほんとにサンレヒやエドゥは彼の云うプロセスを疑ってないんかね。まあ近いうちにイヤでも疑わねばならなくなるんだけど。
それと、また公式サイトのトランスクリプトでは省略されているようだが、この会見を受けて、エメリが「ジャカがもうアーセナルでプレイしない可能性があることを認めた」とかなり多くのメディアが取り上げていた。
I don’t know if he’s going to play again.
おそらくもうジャカはアーセナルのシャツを着てプレイすることはないのだろう。1月まではあとふたつきほど。ニューカッスルが冬の獲得に興味を持っているというニュースがあるが、彼がアーセナルからPLのボトムサイドチームに行きたがるとも思えない。ドイツ行きが有力とも云われるが。
さらに語るに落ちるエメリ
さて今回もエメリのコメントにはツッコミたいことがいくつかあるなあ。
Unai Emery: ‘We are drawing the last matches, we can see those matches negatively because we didn’t win or positively because we didn’t lose.’
— Z (@ZR_7G1) November 8, 2019
「前回試合で引き分けた。勝てなかったからネガティヴだし、敗けなかったのはポジティヴ」…… うん?
https://t.co/TmBjfLb0qE pic.twitter.com/upYTpvOft6
— Ian Wright (@IanWright0) November 8, 2019
ライティも困惑。
— Tim Stillman (@Stillberto) November 8, 2019
このシリーズ好きだな。
ていうか勝ちと敗けのバランスってなんだよっていう。勝敗にこだわらなければこころを平静に保てると云いたいのか? プレッシャーを感じずにプレイできると云いたいのか? ビッグクラブのヘッドコーチが云うべきことかね。
それと、個人的にはここでも「守備を優先する」とした部分もちょっと納得がいかない。
たしかに、いまのレスター相手ならアウェイでそういう戦略も間違いじゃない。ドロウで満足ならワトフォードにやったようにゴール前にバスを停めればいい。でも彼は自分でこの試合は絶対勝たなきゃいけないと云ってる。だったら、もっと違う云い方があるんじゃねーのかな。「守備で力強くある必要があるが、勝つために恐れず前からプッシュする」とか。
いまアーセナルがなにをやってもうまくいかない諸悪の根源は、攻撃より守備を優先しすぎるからでしょう。プレイマインドが後ろを向いているからだ。悪い場所でボールを失うことを極端に恐れているから、ボールを持って積極的に前に行こうというメンタリティに欠けているから、ピッチの中央は使えないし、狭いエリアでショートパスもできず確度の低いロングボールに逃げることになる。だからビルドアップやポゼッションができず、いつも攻められている。シュートの数で負けるわけだよ。こんなの「縦に速い」モダンゲイムでもなんでもない。
でも心底がっかりなのが、これが間違いない彼の本音なんだよね。どんなときも守備ファースト&カウンター。
この試合も守る時間が長くなりそうだけど、アーセナルのディフェンダーは、おそらくヨーロッパのビッグクラブのなかでもっとも気の毒な境遇におかれていると思う。こんな劣悪な職場環境で失点を選手クオリティのせいにされちゃ救われない。
いまソユンチュとエヴァンスがやけに賞賛されているけど、彼らだっていまのアーセナルでプレイしたらPLでワーストのCBコンビになれるよ。これは間違いない。
うまい表現が見当たらないが、勝ってエメリの首がつながるより、負けてすっぱりクビ切ってほしいと思う。最高の結果は泥臭くても勝ってエメリ更迭ってのが一番最高なんだが。。
こんな感情で見るなんて複雑な心境。それでもCOYG
いろいろとあり過ぎて褒めるのも忘れてたが、前節のエジルはすごかった。
笑っちゃうくらいうまい、以外に言葉が浮かばない。
しかし前節の4-3-1-2はボランチの3人がフィールドの横幅一杯をカバーするタスクを負わされていて(たぶん)、誰もエジルに積極的に絡みにいけなかった。
3バックは、左右のルイスとホールディング(先発?)から配球できるので悪くないと思う。
また前節の3ボランチよりは、WBとボランチで4人並んだほうが多少は前に出やすいだろう。
今のメンバーでエメリのサッカーをやるなら、たぶん3バックが一番マシじゃないだろうか。
しかし、いずれにせよゲームメイクは完全にエジル一人だ。
レスター対エジル。頑張れエジル。
(注;チーム不振のため普段より多めの妄想を含みます)
>この試合も守る時間が長くなりそうだけど、アーセナルのディフェンダーは、おそらくヨーロッパのビッグクラブのなかでもっとも気の毒な境遇におかれていると思う。こんな劣悪な職場環境で失点を選手クオリティのせいにされちゃ救われない。
この部分がよくわかんなくて、攻撃のためにスペース開けまくりのチームならDFに同情の余地あるけども今のアーセナルみたいに後ろに重心置いてるチームでこれだけ失点するのはDFのクオリティの問題なんだなぁ
後方からビルドアップするならソクラテスは不向きだし引いて守るならルイスは軽い
私はエメリ解任には賛成派だけどルイスで補強した気になったサンレヒくんもどうなんでしょうねぇ
前節ウルブズの失点もヒメネスのヘッドはチェンバースが遅れて対応して、ソクラテスは見送って…
空中戦に強いCBなら普通に押し返せたんじゃねえのか、と
マークを簡単に外すザルDFラインではあるけどもね
被シュートが30とかなってセットプレイで1点とかでもいいから、頼む勝ってくれ
COYG
違約金払えないから残すって、それがほんとならヒドイ話しですね。違約金より来年のCLの方が大事だと思うんですけど。
ただなんかエメリはもってるとゆうか、戦術関係なくペペのラッキーゴールが決まりまくってしれっと勝っちゃうとかもありそうな気がします。ないか。
でもおれたちのチームが負けるのはやっぱ見たくないんで勝ってほしい。
COYG
個人的にリバプール時代からロジャース好きな監督だったんでレスター戦も全部観てますが勝てないでしょうね。チームの完成度のレベルというか次元が違う。レスターは4141ですがコンパクトで速くて連動も良く4141の弱点である間延びを完全に消してます。4141の弱点はアンカーの両脇と言いますがそこが弱点になる原因は選手間が広がる間延びなんでコンパクトすればCBやSBが潰しにいける。ただコンパクトにするには全員の集中力と連動と運動量が必要でかなり高度。
前プレからのショートカウンター
リトリートからのロングカウンター
4141を活かして相手を押し込んだポゼッション
今のレスターは高いレベルで全部こなせるんで相当やられそう
これがフラグになってくれればと願うのみ
試合結果でうんざりするばっかりの今シーズンであっても、なんだかんだで期待しない試合は無いんで打ち合って4:3で勝つイメージだけ持っときます。
オバ・ラカ・エジル・パパの4ゴールでぺぺ2アシスト予言しておきます。
COYG
トップ4に入れず、オーバ、らかぜ、セバージョス、トレイら、が抜けて、でも、KT、サリバ、ホールディング、べジェリン、ゲンドージ、エジル、サカ、スミスロー、ペペ、マルチネリ、ヌケティア、のチームをば見てみたいとも思います。
AWさんがむにっくを断ったようですので、此の試合の後に電撃復帰でしょうか。
予想通りの3-4-1-2ぽいですね。
どういう入り方をするのか見ものですが、
どちらにせよこの噛み合わせだと両WBが相手のSBとSHの両方を見なきゃいけないため、復帰したてのベジェリンと守備に難ありのコラシナツにその任務が遂行できるかどうか。
しかもロジャースレスターはビルドアップ時にサイドバックを起点にすることが多いため、ここを抑えられないと、サイドが決壊する可能性が高いです。
はてさて結果がどうなるか、見守りましょう。