hotいま読まれているエントリ

EPL, Misc

ギャリー・ネヴィルが語る。英プレミアリーグ10年の変化

ポインツ整理

ポッドキャストで、おそらく大した台本もなくしゃべっているのだろう、あとからこうしてテキストで読むと若干とりとめのない部分もある。

ネヴィルのコメントをまとめると。

  • 外国人コーチの台頭で増すPLの競争力
  • フットボールをめぐるテクノロジーの進化
  • 選手価値の増大によるフィットネス管理の重要性
  • フットボール以外の選手ライフ
  • チームのコンテンツ化

こんな感じだろうか。

どれもひとつひとつ掘り下げればまた興味深い記事がかけそうなテーマである。

少し思うところを書いてみたい。

進化/発展する英国フットボールのつぎのフェイズ

いま、イングランドには選手だけでなくマネージャーも世界中からエリートが集まっているのはご存知のとおり。

コンテ、ペップ、クロップ、ポッチェら、気鋭の外国人マネージャーたちがイングランドへやって来たのはこの5年のできごとだ。

国内リーグの経済的成功に比べて多少のタイムラグはあったが、なかなか勝てなかったヨーロッパの舞台でも、ようやくイングリッシュクラブが存在感を発揮するようになってきたのは、もちろん彼らトップマネージャーたちの貢献と無関係ではないだろう。成功しているのはこういったエリート外国人マネージャーが率いるクラブだ。

数シーズン前までドイツやスペインに比べ戦術進化の遅れが指摘されることもあったPLだが、去年はついにCL、ELともにファイナリストをすべて英国クラブが独占したのだから英国フットボールの隆盛を示す象徴的な年ではあった。

おそらく新しい戦術を開発したりというフットボールの革新という意味では、まだまだ外国に一日の長があるかもしれないが、やはり今後の発展の方向性として、つぎのフェイズではさらに豊かに、より実験的でチャレンジングなフットボールが英国に生まれてほしいと期待している。野心ある若いマネージャーによって。もちろんそのなかにはミケル・アルテタも含まれるといいなと。

どうなるVAR

テクノロジーについては、ここではVARについてまったく触れられていないが、つぎの10年を占うなら本来は無視はできないテーマだろうと思う。他国リーグに比べやや遅れて導入されたPLでも、いままさに毎週のように運用含めたVARの是非が問われている。

フェアで正確な判断を下すというお題目はあるものの、毎回確認に手間取り、いい場面でいちいち水を差されるようではファンの熱気も覚めてしまうというものだ。いまVARによる審判はフットボールの本来の楽しみが奪われてしまうというネガティヴな側面のほうが、よりクロースアップされている。それが現状だ。

VARについては個人的には賛成派で、いまある問題も技術的な進歩によって解決できることが多いのではないかと考えているが(レフェリーが確認する手間が劇的に短縮されるとか)、これからどうなるか注目していきたい。

技術的なところでは、われら大多数のファンが想像しているよりも、じつはもっともっと速く進化することも期待している。だって金はあるのだから、投入されるのは最先端技術のはず。

将来VARが理想的な状態で運用されるようになれば、誰も文句を云わなくなるに違いない。というより云えなくなるというべきか。フットボールを取り巻くみんなが歓迎すべきシステムだろうと思う。当事者を除く。。

チームのコンテンツ化

これはいまアーセナルもWebメディアなどで熱心に取り組んでいることだ。ほかのクラブもきっとそうだろう。しらんけど。

エメリもアルテタもファンとのつながりについては大変に重視していると幾度も口にしているのは、それが現在のクラブで共有されているテーマというか社是?みたいなものだからだろうと思う。プロスポーツはファンあってのものというのは大原則だし、アーセナルには幸いにもとくに人気のあるクラブながら、その立場は絶対にキープしていかなければならない。フィロソフィやアイデンティティのあるクラブという評判・名声は今後もキープしなければならない。

ファンにクラブやチームのことをもっと深く知ってもらい、彼らとのエンゲイジメントを高めて、どんどんロイヤルにしていくためにコンテンツは大変に重要で、それはもはやフットボールのプレイに限らない。それ以外にもクラブにはコンテンツになるものがまだまだ山ほどある。

現在でもすでに、選手やマネージャーだけでなくオーナーやボードメンバーらのインタヴュー、戦術解説に舞台裏のチラ見せや、選手たちのプライヴェイトといったものまでコンテンツ化されているが、それでもファンの興味は尽きることがない。

アーセナルのようなグローバルで巨大なファンベイスを持つクラブなら、コンテンツの威力はさらに高まる。

またクラブから発信するだけでなく、ロイヤルなファンを生み出しつづけられれば、ソーシャルメディアやブログなど彼らが自らつくるコンテンツでさらに盛り上げてくれることも期待できる。しかもクラブは一切コストをかけずに。。それもファンが誇りに思えるクラブであればこそだ。

ネヴィルはこのコンテンツ化についてこの10年で起きるだろう変化だと話しているが、現状を見れば、この加速度的に進化する世の中で10年も時間があったら、どんなことになっているかまったく想像もできない……。

まあしかし、なにはともあれフットボール。われらフットボールファンにとり一番重要なコンテンツはフットボールだ。

おわりに

試合がどんどんよくなっているというのはきっとそのとおりなんだろう。この10年に限っても、そういう実感はみんな少なからずあるのではないか。

ここ数年でもシティがあれだけの強さを見せて一強リーグになるのかと思いきや、つぎはリヴァプールが現れた。このPLにおいても異次元の強さ。

また中位・下位チームの競争力やクオリティもどんどん増していて、もはやPLではどのトップチームにとっても以前のように簡単に勝てる試合はなくなってしまった。

中立のファンにとってこれほどおもしろいリーグもないだろう。一強や二強が固定化しているリーグよりよほど魅力がある。だってどっちが勝つかいつもわからないのだから。ドイツもそんな傾向があるのかな?

アーセナルはこの厳しい世界で目標にたどり着けるのか。まったくタフな道のりである。

でもそのプロセスもまたコンテンツ。お楽しみはこれからだ。

 

おわり



3 Comments on “ギャリー・ネヴィルが語る。英プレミアリーグ10年の変化

  1. メディアへの対応はSNSもあってどんどん複雑化してますが、個人的には選手のコメントがどんどん画一化してるようなところは少し寂しいですね。みんな優等生というか。

    ニュアンス間違えるだけで炎上するような堪え性のない世の中になった気がしますが、ちょっと前で言えばイブラとかモウみたいなビックマウスもあってもいいと思ってます。人を傷つけるのはよくありませんが、あくまでエンターテイメントですからね。ちょっとした刺激もあっていいと思います。

    VARは運用初年度だし、課題が出るのは普通のことだと思います。方向性は間違ってないと思うので、次第に洗練されていくと思います。でも、数ミリ出てたからオフサイドとかもそのままなんですかね?ゴールラインテクノロジーと同じと考えたら同じ解釈なんでしょうけど。

  2. 私もVARは賛成派です。
    フィットネスの話が出てましたが、最近どこかで見たLFCのプレイヤーリクルートが「怪我しづらい」前提な点が興味深かったので、是非いつか「何故AFCの選手は怪我しやすいのか」を記事にしてください!
    (他力本願な上、既出だったらすみません)

  3. VARはチャレンジ制がいいのでは。何回チャレンジできるかは試行錯誤が必要でしょうけど、チャレンジしたことがわかれば、観客の盛り上がりに水を差すことは減るのかなあと。
    あとは、無駄に無機質な補助線(テクノロジー)で判定するのはなしにして、リプレイを見ながら肉眼で判定したらよいのでは。あくまでもVARは補助であって欲しいですね。

Leave a Reply

Your email address will not be published.