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【マッチレビュー】19/20 FAカップ ポーツマス vs アーセナル(2/Mar/2020)キッズが大人なアーセナル

子どもなのに大人とは(これいかに)。

19-20FAカップの5thラウンド、ポーツマス v アーセナルは、アーセナルがややスロウスタートだったものの、90分で落ち着いた大人のフットボールを見せ、アウェイでクリンシート勝利。

順当につぎのラウンドに進出した。

Portsmouth 0-2 Arsenal: Gunners ease into FA Cup quarter-finals

これでELオリンピアコスを少しは忘れることができたか。

試合を振り返ろう。



アルテタの試合後コメント「(若い選手を使う)リスクをかける価値はあった」

試合後のプレスカンファレンスより。※オフィシャルサイトではいくつか記事が別れていたので合体した。

試合について

(パフォーマンスについて……)

アルテタ:このステディアムへ来て、U-23の選手を7人使い、試合を完全に支配したとあっては、少し非現実的のようだが、(試合の序盤を)なんとかやり過ごし、その後はボールを持って相手ハーフでよく状況を支配した。得点もしたが、もっとしているべきだったかもしれない。

(リース・ネルソンについて……)

全員に満足している。キッズたちはとてもよく反応した。エナジーや…… わたしは94分の彼らが、まだプレッシングし追いかけていたのを見ていた。それは喜びであり、彼らとの取り組みをほんとうに楽しんでいる。

彼らは完全にチャンスに値するし、このコンペティションで彼らを使うことがリスキーかどうかはわからないが、彼らにはリスクをかける価値がある。

(彼らになんの疑いもない?……)

まったくない。

(FAカップにビッグチームが残っていること……)

当然だ。どんなコンペティションでも勝つには、ドロウの幸運も必要になるし、幸運な瞬間というものもある。もし勝ちたいのならすべてのディーテイルを見なければ。(つぎのラウンドは8チーム中7チームのトップチームが入る可能性)そういったことになりそうだが、何が起きるか見てみよう。つぎのドロウがどうなるか。ただわれわれには土曜のPLがあるので、それに集中しよう。

(EL敗退後に若い選手たちを使うリスクを取ること……)

イエス。しかしELを勝っていたとしてもそれは…… わたしはチームを見て、フィジカリーには何人かは疲労困憊で、何人かは問題があり、また何人かはメンタリーにその日起きたことにやられていた。だからわたしは彼らの状態を知って、ふさわしいチームを選ぼうとした。勝てばOK。だが敗ければもちろん悪い決断だったことになる。

(オリンピアコスの結果が選手たちにメンタリーに影響している……)

当然それはある。だからこそ、このコンペティションを戦うにおいて、エナジー、集中、意志、渇望はとても重要だった。

(若い選手たちはこんなアトモスフィアのなかでプレイしたことはなかった……)

おそらくはなかっただろう。だが、彼らはイングランドに長いこと住んでいる。こういったステディアムでビッグチームが崩れるところを幾度となく見てきている。いいレッスンになったと思う。

選手について

(ソクラティスのRB……)

彼がちょっと不満そうにしていた(He moans)のは、そこは彼のポジションではないからだろう! しかし試合によっては、彼はとても役に立つし、いつも正しいアティチュードがある。必要なとき、大切な場面でそこでプレイするクオリティもある。

(ソクラティスにRBのインストラクションをかなりしている?……)

イエス。ボールを持っているときは、彼にとってはスペイスの使いかたなどが違うのでときどき解釈をする必要はあるが、概ね彼はとてもよくやっていると思う。

(エインズリー・メイトランド・ナイルズについて……)

エインズリーは落ち着いて仕事に集中せねばならないし(put his head down)、ハードワークして、毎日のトレイニングでそれをわたしに見せねばならない。誰よりももっとそれを欲しているのだと。彼はこのクラブでプレイしたがっているし、ポジションを争っているよ。

(マリについて……)

彼は楽にプレイしているように見えたね。とても声を出していたし、ボールを持ってもとても落ち着いている。つねにバック4を司令し、もう一ヶ月もプレイしているみたいだった。いい選手を取ったと思ったよ。

(エンケティアについて……)

彼はずっととんでもない。彼が注ぐワークレイト、プレッシングのリズム、試合の読み、いつ下がるかとかいつ裏へ飛び出すかとか。

それにいつもゴール前にいる。得点する準備ができている。

(トレイラについて……)

すごく痛そうにしていた。

あの瞬間はふんばった(in a brace)。この数日で検査することになるだろう。そのときにわかる。

骨なのか靭帯なのかわからない。まだ何もわからないんだ。

以上

若い選手を起用するリスク

今回アルテタは若い選手たちを使うリスクをかけてよかったと云っている。

たしかに経験の少ない選手を使うことはいつだってリスクだ。プレイが不安定なのは当たり前だし、敗ければ責められるのはよりリスキーな選択をしたマネージャーだろう。選手だっていざ大舞台で力を発揮できねば自信喪失しかねない。そういう難しさはある。

でもそのリスクを取らなければ、そもそもこういうチームは生まれないのだよね。アーセナルのようなビッグクラブが、あえてそれにチャレンジすることに価値がある。得られるリターンがとても大きい。

今回のアルテタの口ぶりからすれば、「賭けだった」と云っているようなものだと思うけど、ちゃんと選手たちはその信頼に応えた。

ヘッドコーチは彼らのクオリティを信じ、彼らはその信頼に応えようと必死になってがむしゃらになって結果も出した。その結果自信を得てつぎにつながっていく。

ここには好循環がある。

AMNの件

さて前回のFAカップと同様、この試合もパパがRBということでざわざわしていた。最近のAMNはいったいどうなっているのか? フィットしているのになぜ使われないのか。当然訊かねばならぬ質問だろう。ベンジはナイス。

そして今回はボスも「彼にはXXが必要だ」と、なんだかかなり具体的に言及している。

このコメントからすれば、現在のAMNは「XXが足りてない」と云っているのと同じだ。

自分の仕事に集中できていないし、毎日のトレイニングでハードワークもしておらず(見せていない)、渇望がない。要するにほかの選手たちのように、アルテタにアピールができていないと。彼は自分が選手に求めるものを明解にしているので、選手はいい訳ができない。

ところでおれはなんだか自分の若い頃、奇しくもいまの彼とちょうど同じ年の頃(22-23くらい)に、大人に似たようなことを云われたことがあるのを思い出してしまった。それはスポーツではなく仕事だったけども。だからとてもシンパシー。一般人とトップアスリートを比べるのもおこがましいけどね。

希望のポジションで使ってもらえないという、彼の現在おかれている立場の難しさについては同情の余地があるとは思うのだけど、ひとまずここはフルバックでもどこでも適応する姿勢を見せないとボスは満足しないのかもしれない。サカがいい例だが、まずは適応しようという姿勢でボスの信頼を勝ち取っている。

多くのファンから、なぜこの状況で彼が起用されないのかと疑問に思われていることは、彼への期待の裏返しだろう。アルテタの下ですら何度かすばらしいプレイを見せている。このままフェイドアウトなんて悲しすぎる。

ゲンドゥージもそうだが、アティチュードやディシプリンのようなフットボール以前のことで、足踏みするのはほんとうに残念なことだ。

ぼかあ彼にはすごくがんばってほしい。周りの大人は彼のことを助けてやってほしいと願ってやまない。

※コメントくださるかたにお願い
プレヴューエントリでは、試合の結果がわかるようなコメントはお控えください
お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

11 Comments on “【マッチレビュー】19/20 FAカップ ポーツマス vs アーセナル(2/Mar/2020)キッズが大人なアーセナル

  1. いつも更新お疲れ様です。

    ぺぺも典型的な単足ですし、ジャカも単足色が強いあたり、レフティは希少で強みになるがゆえ左足にこだわりすぎる傾向あるんですかね?
    リヤド・マーレズやディ・マリアあたりも単足っぽいですよね。

    何が言いたいかというと、単足が気に入りました笑

  2. いつも更新お疲れ様です。

    ぺぺも典型的な単足ですし、ジャカも単足色が強いあたり、レフティは珍しくて強みになるがゆえ左足にこだわりすぎる傾向あるんですかね?
    リヤド・マーレズやディ・マリアあたりも単足っぽいですよね。

    何が言いたいかというと、単足が気に入りました笑

  3. 「彼らにはてこずらされた」っていうエンケティアのコメントから漂う大物感がいいですね。どんどん自身の得点パターンを増やしていって欲しい。今はそういう時期かなと。

    ネルソンもうまく扱わないと来シーズンいるか微妙ですね。サカやマルティネッリの活躍を喜びつつも、一番焦っているのも彼だと思うので。

  4. エンケティアは普通に1stチョイスでいいんじゃないだろうか。ラカの底力を甘く見る気はないけど、この3試合に限って言えば本調子のラカと比較しても遜色ないと思う。特にポストプレーでのプレーエリアが非常に広いので(その点ちょっとVペルシ似てる気が)、ウイングの攻撃力を生かす意味ではラカ以上のものがあると思う。

    一発で裏を狙うルイスと違って、マリの堅実なフィードは(去年ルイスと組んでた)リュディガーを彷彿とさせる。グラウンダーも抜群に上手いし、言うほど足も遅くないと思った。この選手がたったの800万ユーロとは!

    RCBルイスについてはサイドの狭いコースに通すグラウンダーを見たかったけど、RBがソクラテスでは。。。w

  5. ELショックをやや払しょくできて良かったです。ネルソン、は明らかにもっと出番あたえるべき!ラカオーバペペでスタートして、60分からネルソンをラカの交代でいれてオーバトップにすればもっと点がとれそう。ブカヨの疲労とトレイラのケガが心配です。週末は3P必須、COYG

  6. 更新お疲れさまです!

    前半はイライラしながら観てましたけど、選手達も上手くいかないフラストレーションからか、攻守ともにミスが多かったように思いました。

    思うにアルテタはかなり堅実なチーム作りを目指しているようで、奇を衒った戦術や選手起用は殆ど無いですよね。
    なぜRSBがパパ?とは思ってるけど、ナイルズはSBとして数えて無いか、余程序列が低いんでしょうね。
    LSBのサカを休ませるにも至らず。
    ネルソンとの交代をみるにRWGとしての序列も低そうなので、今後が心配ですがまだまだ若いんで奮起して欲しいです。
    パパの起用は謎ではあったものの、セットプレー対策であったとしたら結果オーライどころか目論見通りでしたね。
    スローインの場面では笑っちゃいましたけど。

    攻撃面でも、極端にポジションチェンジやパスアンドムーブが少ないので、同じ選手が同じ位置でボールに触るシーンが多く、意外性が無い(退屈)様にも感じるんですが、好意的に捉えるならベースとなる守備組織の構築を優先してるのかと。
    エメリ一年目の様に試合毎に替わる惑わしの采配が徐々に通用しなくなっていったのも観てるんで、アルテタはベースが破綻しない事を優先している印象があります。
    同時に安定して勝ちを積み上げていける様になるのにもある程度時間が掛かるだろうな、と。
    ともあれ、エンケティアは頼もしくなってきたし、ネルソンも途中までは目立たなかったけどしっかり数字を残してきた辺り、未来は明るい!(はず)
    COYG

    1. > 奇を衒った戦術や選手起用は殆ど無いですよね。

      これはぼくもまったく同感でして。選手がポジションを逸脱しないことは、守備でのメリットはあるが、攻撃でのデメリットになっているという。ボールを持ってもいつも相手DFの前でプレイしている感じはします。

      1. ラムジーとかチェンボがまだ居たらアルテタはどう使ったかなーとか、ちょっと思いますね。
        左右のWGを入れ替えたりとかベンゲルさんはよくやってたけど、そんなんも無いし。古いのかもだけど。
        左ぺぺとかもやったら面白いと思うんですけどね。

  7. いつも楽しく拝見しています。

    私もAMNには頑張ってほしいです。
    これまでも便利屋扱いされてきた傾向はありますが、ユーティリティ性は一方で彼の戦術理解度の高さを示しているとも思うんですよね。
    アルテタ初戦に偽FBやったときは完全にはまり役だと思いましたし。

    ふとwhoscored見ると、disciplineがvery weak、concentrationがweakと評されていてるという…。
    ぜひ巻き返してほしいです。

  8. ネルソン、個人的にはアシストのシーンよりもボールを受けるまで何もしてない印象の方が強いというか。
    あれだけソクラテスからのスローインがあったのにほとんど(むしろ1回もでは?)ボールを受けることがなかった。
    ハーフタイムに入るときソクラテスに注意されてたのはその件じゃないかな。
    個人的にはまだPLで使えるレベルにない。部分的に通用するものはあると思うしタイプ的なメリットの部分はなるほどなのですが全体的にはまだだと思ってます。
    見極める為にPLに使うのも状況的にリスクがありすぎるかと。この試合ネルソンが試合に出たことアシストしたことはもちろんポジティブなんですが変に評価を見誤らないといいなと。
    ルイスにアドバイス受けてたのはトレイラのケガ治療中にもありましたよね。
    ペペとの対比はなるほどなのですが、ここ何試合かのペペは数的不利でも単独で挑んでいこうというのは激減したかと。

    ンケティアは良かったと思います。インパクトは少ないかもしれないけど一番効果的だったと思います。

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