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【マッチプレビューその1】19/20EPL トッナム・ホットスパー vs アーセナル(12/Jul/2020)灼熱のNLD【コメント集】

脚光をあびるVAR問題

さて今週話題になっていたことと云えば、やはりVAR問題っすよね。

もちろんわれらもエディ・エンケティアをVARで失ったばかりだし、その後のPLでもVARの判定への疑義が相次ぎ、金曜にはBBC Sportsが「木曜の3試合すべてでVAR誤審があったとPLが認めた」と報じていた。3試合全部だよ? ちょっとした異常事態である。

この会見のなかでも質問が出ているが、そのうちのひとつがケインがペナルティを見逃された件。そしてボーンマスと0-0ドロウ。こりゃ恨むよね。

それと、試合の勝敗にはあまり関係なかったようだが、マンUのブルーノ・フェルナンデス。試合後にバズっていた証拠写真ではボックス内で足を踏んでいたのは明らかにフェルナンデスのほうで、レフがVARでチェックしながらこれを見逃したとはにわかに信じがたい。またマンUびいきか!?とこちらも大きな注目を集めた。

決定的な場面での審判については、レフェリーも今後いままで以上にプレッシャーが高まることだろう。

そういえば、この事案のあとに(タイミング的には偶然だろうが)FIFAが「VARはFIFAがすべて行う」と各国リーグに通達したというのがニュースになっていた。

FIFA takes full control of VAR in letter to member associations

さすがヴェンゲルさんである。。

 

さて今回はまたプレスカンファレンスと別にたくさんのコメンツを残しているボス。せっかくなのでフォロウしておこう。

NLDの思い出についてアルテタ「NLDがファンにどれほど意味あるものか選手は理解しないと」

アルテタ:(2012年2月の)「5-2」は、われわれがケイムバックした結果だったんだ。クレイジーな始まりだったが、それにどう反応したか。決して諦めなかったし、自分たちを信じつづけてやりとげた。支えてくれた人たちがいたしね。

あの日に受けたサポートと盛り返すエナジーのレヴェル、劣勢からの勝利、自分たちのやり方、スーパーブだった。ファンと選手のあいだにとてもいいつながりを生んでいた。

試合の何日も前から気づくことができたのは、エナジーの高まりと期待と、バッジを守る人たちにとりどんな意味があるかということ、われわれがレペゼンしているシャツ。わたしはいつもライヴァリーの空気は感じていたが、それはとてもリスペクトフルなライヴァリーだ。それがグラウンドでとても特別なアトモスフィアになる。

大きな衝突やヘイトはなかっただろう。リスペクトと勝利への意志はスポーツにおける美点だ。わたしはそのいくつかに関わった。たくさんのゴール、興奮、試合中の主導権争い。

選手たちはそれがみんなにどれだけの意味があるのかを理解しなくちゃならない。自分たちが勝つことでどれだけたくさんの人たちを幸せにできるのかを。

ティエニーについてアルテタ「彼はクラブのみんなから愛されている」

アルテタ:(ロジャーズがチルウェルの後任に狙っているという噂)彼はどこにも行かないよ。わたしは彼のことがとても好きだし、感心させられている。わたしが来てから、彼が試合でプレイし始める前からそう。

彼がどう行動し、リハブに取り組んできたか。クラブのみんなが彼を大好きだし、それは偶然でもない。人との接し方やものごとへの取り組み方、その場に持ち込むエナジーで、彼は毎日それを勝ち取っているんだ。

そして彼のパフォーマンス。わたしはとてもうれしいね。彼はとてもとてもよく適応している。どのセッションでも全力を出す選手だし、試合ごとにチームにクオリティを加えてくれる。彼はまだとても若いし、もちろんまだ成長しなければならない部分もある。だが、彼はチームにとって素晴らしい補強になっているよ。

ケガのせいでとても難しい時間を過ごしてきた。違う街に来て、グラスゴウとは違ったコンテキストがある。(セルティックは)いつも勝っていて、そこでとても定着していた。彼はチャレンジなんだ。

彼は困難のなかでも可能な限りベストのやり方でものごとに取り組んでいる。彼は慣れるためにサポートをするクラブやチームメイツが必要だった。われわれはみんなで彼を助けようとしている。喜んでやっているよ。だって仕事に取り組むときのやる気や進歩など、チームにもたらしてくれるものがある。

もちろんこれは集団ゲイムで正しいストラクチャが必要だし、正しい人たち、サポートする正しい選手が周囲にいる必要がある。われわれも彼がより快適でいられるよう学んでいるし、チームに大きなインパクトをもたらしてもらいたい。

いまはプロセスの途中だが、彼はリーグをとてもよく理解していたし、守備もすぐにやれた。誰も彼に説明する必要がなかったんだ。彼はすべてを予期していたし、それはとてもうれしいね。

ボスに愛されているなあ。イアン・ライトもそうだけど、KTに期待している大人は多い。それだけ彼が見せてきているアティチュードが、素晴らしいということなんだろう。

<アーセナルのトレイニングとKTのとまどい>

ところで、最近KTとアーセナルのトレイニングにおける興味深いリポート(ジェイムズ・オリー@espn)もあり。

それによれば、KTはアーセナルに来た当初彼らのトレイニングのやり方に馴染まなかったという。彼が来たときアーセナルはまだエメリ(あるいはヴェンゲル)のやり方でトレインしており、セルティック流に「train as you play(試合のときのようにトレインする)」ことに慣れていたKTに、チームメイトの何人かはトーンダウンしてくれと頼んだそうな。そんなにガツガツやらんでくれと。ケガしたらどうすんだと。

それもアルテタが来て(つねに100%でトレインさせる)すべてが変わったということで、いまはもう問題は何もないようだが。

しかし、このエピソードって、まるっきり「アーセナルのソフトタッチ問題」あるいは「インテンシティの欠如問題」にも通じる話だなと。最近はこのブログでも、しばらくアグレッシヴなプレイの重要性について書いているが、どうもこれまでは普段からそういったことをチームとして避けてきたみたいだ。

アルテタが来てから、アグレッシヴさで相手に負けたり、試合中に走れなくなってしまうというのはしばしば問題になっている(だから90分一貫性がない)わけだけれど、これまでにそういうトレイニング状況があったのなら、そうしたことが起きてもおかしくなかったのかもしれない。

最近プレイのアグレッシヴさについて考えていたなかでは、なかなか興味深いエピソードだった。

マルチネーリがトレイニング中に膝をぶつけて大怪我ってのもあるから、たしかに試合以外で激しくやることのリスクはあるんだろうが、それもまあカルチャーよな。

コロ・トゥレのエピソード思い出すなあ。

ムスタフィについてアルテタ「見てのとおり、わたしは彼にとても満足している」

アルテタ後はひとが変わったように集中したプレイを見せているムスティ。もう契約切れが間近に迫っているが。『Mirror』より。

アルテタ:(ムスタフィとの契約延長)クラブが解決しなきゃならない問題だ。でも彼はわたしの意向を知っているよ。

わたしは見てのとおり、彼についてとても満足している。彼のプレイの仕方、いまわれわれがやろうとしているすべてのことについて、彼がどうコミットしているか。3-4日おきの試合でのパフォーマンスのレヴェル。彼はずっととても安定している。

契約延長すんのかな。まあ外国のリーグから新しい選手を連れてきてその可能性に賭けるよりは、ギャンブル成分は少ないか。しかし。うっそ。まじで。

※コメントくださるかたにお願い
プレヴューエントリでは、試合の結果がわかるようなコメントはお控えください
お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

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