hotいま読まれているエントリ

Arsenal, Arteta, EPL, Match

【マッチレビュー】19/20EPL アーセナル vs ワトフォード(26/Jul/2020)ワーストシーズンが終了

試合の論点

アーセナル vs ワトフォードのトーキングポインツ。

問題はチーム(選手)のクオリティなのか。メンタリティなのか

結果的に試合には勝ってはいるが、チャンスをつくられすぎである。ワトフォードのようなチームを相手に。しかもホームである。xGで「4前後」というのは大変な数字だ。

あれだけ好き勝手やられるというのは、相手がつけいるスペイスがあるということだし、TVに映らないからわからないが、きっとコンパクトさがなかったんだろう。

イスマイラ・サーは明らかにスピードがあり、彼のような選手がいるおかげでラインを上げられなかったのかもしれない。

しかしそんなことを云ったらこちらにはオバメヤンがいた。

この試合のチームパフォーマンスについては誰の目にも問題は明らかだったと思うが、それはチームのクオリティに起因するのか、あるいはアストン・ヴィラに敗けて目標を失ったメンタリティ(モチヴェイション)の問題なのか。

まあ今回はどっちもあるんだろう。

心配なのは、まだFAカップファイナルを残していることで、アーセナルはこの試合のモチヴェイションは8位フィニッシュすることよりも、セルフコンフィデンスを築くことだったはず。それには盛大に失敗した。

選手たちがこの試合のあとに「よし、これならチェルシーに勝てる☆」なんて思っていたら怖いし、思っているはずがない。むしろ自信を失ったかもしれない。38試合を戦ったすえに降格するチームに対してアレでは。

この一週間で、アルテタがどうチームを精神的に蘇らせるのか、ここでもまた非常に難しいタスクになっている。

もしや催眠術が必要では?(久しぶり)

9試合ぶりのバック4

ところでアルテタがこのチームで4atbをやるのは、9試合ぶりだそう。試合前のインタヴューでは「4atbか?」と問われておとぼけをやっていたが。おちゃめさん。

それまで3CBである程度安定したパフォーマンスを見せていたところで、今回なぜにバック4に戻したのかは興味深い。やっぱりほんとはバック4でプレイしたいのか。

理由のひとつは、攻撃に参加する選手の数を増やすためだろうと思われる。

このところのアーセナルはやはり攻撃で物足りなさを見せており、その解決策としてバックを1人減らしたという説明が一番納得感がある。ホームの自分たちが相手を押し込む時間が多いと思ったのかもしれない。

結果としてそれが成功したかと云えば、首をひねらざるを得ない。

ただしこの試合は全体的にパフォーマンスが悪すぎて、DFの構成がバック3かバック4かの効果を正しく評価するのは難しいように思う。前半の3得点がバック4で攻撃的なセットアップになったおかげかどうかは判断がつかない。というかあまり関係なさそう。

実際序盤からワトフォードのパフォーマンスはずっと良くて、前半3点も取ったアーセナルだが、いつ失点してもおかしくないように見えた。それがバック4のせいかどうかもわからない。

あの点差で後半10分すぎにはコラシナツを入れてバック3に戻したのも理解できるが、結局アルテタはこの試合のフォーメイション変更で何を得ただろうか。

やはり(このDFたちでは)バック3しか安心できないと再確認しただけかもしれないし、あるいは何かしらの手応えを得てさらに調整すべきポイントを掴んだかもしれない。

FAカップファイナルでDFのフォーメイションをどうするか、注目ポインツのひとつになりそうだ。

マイク・ディーン™

どうしてもアーセナルにペナルティを与えたくなくて、その前のオフサイドまでさかのぼってしつこくチェックしたが、結局VARで仕方なく……。

アーセナルはPLに説明を求めるべき。

ていうか、全然笑えないんだけども。明白に片方のチームにバイアスを持ってるレフェリーが試合を審判してるっておかしいだろ。

アーセナルは自分たち自身にいろいろ問題があるのは間違いないが、こういう不公平なジャッジのような不可抗力で損をしている面もかなりあることは、ファンのあいだでは毎度話題になることだ。とくにVARの時代になり、それが顕著に可視化されるようになってきたようにも思う(ふつう以上にチェックに時間をかけたり。今回もまったくその好例だろう)。

アーセナルがどうこう以前に、中立の立場を維持できない人間がスポーツをジャッジするなんて、本来あってはならないことだ。PLみたいな世界でもっとも人気のあるプロスポーツで、こういうことが見逃されているのはほんとにおかしい。アーセナルはもっとこのことを重く見たほうがいいのではないか。

※コメントくださるかたにお願い
プレヴューエントリでは、試合の結果がわかるようなコメントはお控えください
お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

7 Comments on “【マッチレビュー】19/20EPL アーセナル vs ワトフォード(26/Jul/2020)ワーストシーズンが終了

  1. ピッチでの内容はそんなに差がなくても
    エメリとアルテタのコメントは雲泥の差がある
    セバージョスやスターリングを育てたコーチング技術もあるし
    アゴ触ってないし
    ドン底の状態から引き揚げてくれてアルテタには感謝してる

    マイクディーンがVAR担当だったらPKにはならなかったんでしょうね
    公正な判定のためにVAR担当の審判はFIFAから派遣してほしいです

  2. インスタでちらっと見ただけなので信憑性は低いかもしれませんけど、エミレーツのアンリの銅像のところで白煙を使ってなにやら撮影してたらしく、オーバの契約延長発表のための映像撮影してるのでは!?って話題になってました
    FAカップファイナルに向けた映像という可能性もありますけど

  3. あまり聞かねーけど言わないようにしようという不文律でもあるのかね?
    狐と狼から勝ち点ガッツリ削ってManUre と Chel$ki にアシスト決めてくれるとか。モーロンにもほどがある。
    両方とも”順当に”負けときゃ最終節ヌノは勝ちで、ロジャースは引き分けでCLだったんだよな。
    弱気をくじき強気を助ける。我らがガナーズ。大好きだ。

    まぁいい。厄払いシーズンてことで。

    エミマル、オーバ、そしてレノ。お疲れ。

  4. いろいろありすぎて3シーズンくらいいっきに終ったような感覚です。
    アルテタが来てチームプレーが築かれつつあるなかで続きは来シーズンですが、このメンバーでの限界を感じずにはいられないですね。
    シュートまでいけないのはつらい。グーナーとして。高額な選手がとれるとは思いませんけど、降格するチームからとるとかいろいろやって夢を見せてもらいたいですね。

  5. 今季オーバ、レノ、マルのスーパーな活躍が無かったら一体何位だったのか?考えたくも無いですね。補強予算も渋そうだし若手の成長に賭けるしかないですかね…

  6. スペイン人、スペインのチームでも「va=ヴァ」読みされていますが、ブログのカタカナ読みは英語ベースが基本ですか?

  7. 縦パスが出せるCBがもう1人、そして中盤底の支配者になれるようなアンカーが絶対的に必要ですね。
    アーセナルは長年ボランチがハイボールの競り合いに勝てないんでCBが自分のポジション捨ててまで飛び出して結果そのスペースを使われて失点が定番なんでこの改善が急務です。ハイボール、セカンドボールを拾えれば必然的に得点も増えるんで。強いチームはCB2人+DMF1人が必ず高くて強いんですよね。
    揺さぶるサイド攻撃だったりオープンプレイでの守備はかなり改善してきたんでとにかくアンカー。アンカーが必須。

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *