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Arsenal, Arteta, Controversy

アーセナルのクリエイティヴィティ不足とチームの補強について語るアルテタ

EPL19-20シーズンの終了直前、『Sky Sports』の独占インタヴューに応えたミケル・アルテタ。

最近のアーセナルでは、間違いなく最大の問題のひとつになっているクリエイション不足や補強について、質問に答えていた。



アーセナルはクリエイティヴィティに問題を抱えている

ここで「クリエイティヴィティ」と云っているのは、いわゆるチャンスクリエイションのことである。得点の機会をつくること。

近頃アーセナルがチャンスをつくれなくなっていると云われて久しいが、本編に入る前にファクツをいくつか。

  • 19-20シーズンのアーセナルはシュート数でリーグ16位(393)
  • 同、xGでリーグ13位(45.4)

アタッキングフットボールを標榜しているチームがこれとは。深刻にDAZN。

そのチームのクリエイティヴィティを検証するには、実際の得点(アーセナルは53点でリーグ7位)を見るよりも、シュートアテンプトや「xG」(チャンスの質)を見るほうがより正確なのは云うまでもない。xG自体がそういう指標だし。

アーセナルはそういう意味で、PLでは完全にボトムハーフチームであり、かろうじて得点がそれなりにあるのは、優秀なストライカーの高CVに頼っているからだろう。アーセナルの攻撃は実際の見た目よりも、さらに悪い。だから深刻なのだ。オバメヤンがいなくなってしまったらどうなるか。

ちなみに今シーズンの半分以上はエメリ時代であるから、そのせいだと思う人がいるかもしれないが、じつはアルテタが来てから試合平均のxGは、エメリからさらに下がっている(※データ失念)。

アルテタのチームはバランスを取り戻しているように見えるが、攻撃(得点機会の創出)に関しては依然として大いに問題を抱えている。

Mikel Arteta exclusive: Arsenal ‘ready’ to strengthen squad and solve creativity problem

そして本編。タイミング的にとってもナイスな企画である。一部を抜粋。記事全体はオリジナルをご覧あれ。見出しは訳者による。

クリエイティヴィティを改善するには

アルテタ:(シットバックするチームを崩す)わたしにはマンシティで4年の経験があり、それを崩すベストウェイに取り組んできた。それはいまわれわれが直面しているチャレンジのひとつであり、進歩しなければならないエリアのひとつだ。

(アーセナルにはシルヴァもKDBもいない)ときに個人のクオリティが問題だと云われるが、スペイスで脅威になるためには、全体のストラクチャのほうがより重要になりうる。そういった攻撃をしつづけるには、どれだけの継続性が必要か、またボールの後ろでのストラクチャにも依存する。

すべてはリンクしているんだ。それを選手たちは理解しなければならない。

小さなスペイス、すべてのディーテイル、タッチ、ムーヴメントが決定的になるのだから、時間はかかる。そして、ときにそれはボールを誰に与えるかではなく、「いつ」ボールを与えるかが問題になる。それをいまやるか? あるいは1秒後? パスにおいては30ミリのズレがすべてを変えうる。

(エジルの不在)わたしはエジルがもたらせるものを知っている。彼のスタッツをチェックするだけで、彼が極小のエリアでできることを見れば…… わたしからはそれしか云えない。

(かつてのクリエイティヴなタレンツ)そのポジションにかつていた選手たちを見てほしい。カソルラ、ロシッキー、アルシャヴィンにラムジー。ミキタリアンもいた。ジャック・ウィルシャーだってよくそのポケッツでプレイしたものだ。もうそこにいない選手がこんなにもいる。そういう種類の選手がもういないのだから、われわれはこのサイクルを刷新せねばならない。彼らはどんなスクワッドでも大きなパートを占めただろう。

(セバーヨスはもっと前でプレイできる?)ダニがもっと前でプレイする能力があるのは間違いない。だが、いまのチームのニーズのなかでは、彼はボールを持ってチームをより安定させることができるので、彼をそこで使わなければならない。

補強プランについて

まず既存の選手、そこに追加で何か付け加えられるかどうか。よりよい環境を与えられるかどうか。そうしてから、マーケットでやるべきことをやる。誰がふさわしいか、そしてどれだけ早く行動できるか。

われわれは完全にそれについて準備万端だ。エドゥともとてもいい相互理解がある。一緒に納得できるプランをつくってきた。

それと同時に必要なチーム情報を持つことが重要だ。選手、それにそのほかのものも。それについても少し時間はかかるだろう。

(MFの補強)そこは進歩できるエリアのひとつだ。しかし重要なのは選手たちが自分たちの攻撃のやり方に沿ってやることだ。チームによっても違ったりするのだから。

たとえばリヴァプール。彼らはまた違ったやり方をする。そういうふうにポケットを使おうとしないスタイルだが、彼らはそれでもとても効果的だ。たとえばマンシティがやるようなNo.10によるアシストと比べても、彼らはふたりのフルバックスがそれをやる。(アシスターの)数は同じでもまったく違うスタイルだ。つまりやり方はいろいろあるということだ。

(選手のキャラクター)それが、わたしには誰かをクラブにつれてくるときNo.1の問いになる。

彼はどんな人か。困難にどう対処するか。リーダーか。チームメイツをプッシュするか。自分自身にハングリーか。あるいはチームでの野心を持っているか。長期に渡り一貫性、安定性を持ちうるか。

わたしにとっては、選手とサインするならそういったものが最初の問いになる。

今後もバック3を継続するか

築くためには勝利が必要。われわれはちょっとした安定性を持てる道を探さねばならなかった。それと自分たちがやりたいことをやるために少し予想不可になるために。われわれに合うと思えるいろいろなフォーメイションを見つけたんだ。そして実行した。結果のためにね。

ヴァーサティリティを持ちたかった。選手を混乱させることなく2-3の異なるフォーメイションをマスターできれば、相手からは支配されにくくなる。いつも同じ原則はある。だが、システムを変えることができるようになり、攻守でいろいろなやり方ができれば。

エミール・スミス・ロウについて

彼はアタッキングMFとして、そのポジションでポケットに入ってプレイできるとても具体的なクオリティがあるね。

わたしは彼とワークするのが楽しみだよ。彼とはずっと話していて、ローンしている最中もフォロウしていた。彼はインプレッシヴな選手になれると思う。

わたしが見ていたものにとても満足している。彼はあれくらいのプレイが必要だったし、いまはより成熟したように見える。プリシーズンに戻ってくればもっといい選手になると思う。

中略&後略で以上。なかなか興味深い発言があると思う。

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