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【マッチレビュー】20/21カラバオカップQF アーセナル vs マンチェスター・シティ(22/Dec/2020)疑問噴出

敗けた。わしくやしい。ここで今年のカラバオカップは敗退だ。

一応はオープンプレイで1点は取っているし、時間帯によってはポジティヴになれるところもなくはなかったが、まあ90分を振り返れば概ね惨敗という内容だろう。クオリティ、メンタリティ、セルフコンフィデンス、あらゆる面でアーセナルはシティに劣っていた。

それにしても試合が始まって2分の失点シーンでもう頭を抱えることになるとは。あそこはゴール前にいた守備の選手が批判されたりしているが本質はそこじゃないよね。後ろでずっとボールを回していたシティが、いざミドルサードにボールを前進させただけで、もうゴール前にバック5が並んでいるというロウブロックっぷり。なんだあれ? ミドフィールドでボールを奪う気は最初からないという、まるきりボトムチームのメンタリティではないか。あそこはマネジャーは激怒すべきとこじゃないのか? それともあれがゲイムプランだったと?

ディフェンスのラインを上げる勇気は? タイトなスペイスを使うチャレンジは? 必ず勝つという信念は??? それなしでこのレヴェルの相手に勝とうなんてまず無理だ。アーセナルが得点直後に自信レヴェルが回復した時間帯でやっと互角に見えるという相手なのだから。ていうか、彼らに勝てるって本心では誰も信じてなかったよね?(一部選手を除いて)

そしてこの試合はまたホームだったわけだ。このチームはこの敗戦にちゃんと悔しがれているだろうか。もはや当然のことと受け止めていないか。それが心配だ。

アルテタはこの無観客という状況にだいぶ救われている。試合の始まりからこんな極度の消極的メンタリティを見せつけられたのでは、エミレーツのファンは黙っていられなかったろう。この一連の破壊されたフォームでは、とっくにセスナ機が頭上を飛んでいてもおかしくない。

この試合のあとには、このチームマネジメントについて、あらためて、さまざまな疑問が呈されることになっている。それについては後述しよう。

試合を振り返る。

Holders Man City hammer Arsenal to book EFL Cup semi-final spot



アルテタの試合後コメント「(マルティネスの放出)悔やんだところで仕方がない」

試合直後のインタヴュー。オフィシャルサイトより。

アルテタ:ターンアラウンドしないと。ここはシーズンのなかでも決定的なときで、今週にはそれをやらないといけない。

もちろんふたつの失点が試合をかなり難しい状況に追い込んでしまった。最初のものはほんとうにソフトだった。それは最悪のシナリオをもたらし、リアルテストになった。

われわれはトライを続けたあとにも、とてもいい反応があった。得点はとてもいいゴールだった。それから25分間はとてもよかった。相手よりもこちらのほうがいいチームだっただろうと思う。そして試合の一番いいときにまたソフトゴールで失点をした。

わたしは選手たちのことをほんとうに気の毒に思う。そしてファンにも。なぜなら毎試合で異なる理由で何かが起きているから。だがわれわれには結果が必要だ。

試合後のプレス会見。オフィシャルサイトより。

(結果について……)

アルテタ:またしてもひどく痛い。とても早くに失点して、あれはとてもソフトなゴールで、その後にはそれを乗り越えるのは当然難しかった。しかし、フェアに云えば選手たちはそれに反応したし、試合が進むにつれ盛り返していった。得点をして、あれはとてもいいゴールで、それ以降の25分間はわれわれのほうがよかったと思う。

しかし、試合のなかで一番いい時間帯がありながら、またしてもソフトゴールを取られてしまった。それでさらに厳しくなった。しかしそれでもわれわれはやり続けようとしてオープンな状況にした。ラカを通そうとしたところでパスをミスし、オフサイドながら3点めを取られた。そこで試合は終わった。

(グアルディオラはGKのエラーとオフサイドで試合が決まったと述べている……)

彼が優しくしようとしてくれているのかはわからないが、そうしたアクションはあった。しかし現実は、ある時間帯でのふたつのチームにある差だ。試合全体ではないが。試合を観ていればわかることだ。

(ルナーソンについてと、彼がカムバックするのは難しいのか?……)

われわれは勝つときも敗けるときも一緒だ。アレックスはほかの試合でもプレイしていた。われわれは彼を今夜プレイさせようと決めた理由はたくさんあったし、その責任はわれわれ全員のものだ。

(エミ・マルティネスを放出したことを後悔している……)

それを悔やんだところで仕方がない。ビジネス的にやらねばならない理由があった。それはもう済んだことで過去のことだ。彼は昨シーズンにはとてもいい数ヶ月があり、チームをほんとうに助けてくれた。もちろんわれわれのGKだってエラーをやるし、そうしたことはこれからもある。

(週末から8人を変えた件……)

試合の量、誰がプレイしたか、ケガなど複合的な理由だ。プレイするに値する選手も複数いる。

(試合中のバッドラックが続いている……)

それはわれわれがファイトしているものだが、これからもファイトは続いていく。ほかの道はない。受け入れるにはきつい結果だが、将来の糧になることを見るべきだ。これは云っておかねばならないが、若い選手たち、ほんとうに難しいシナリオのなかで、とてもよくやっている。

(ウィリアム・サリバはチームへの参加に近づいていた?……)

彼はスクワッドに登録されていないので参加はできなかった。

(EFLのフィクスチャではプレイする資格があった?……)

われわれが彼に下した判断であり、1月にどうするか見ていく。

(サリバはローンで出ていくので?……)

それについては話しているところだ。イエス。

試合後にグアルディオラが「彼を解任しようなんて大きな間違いだ」と必死に彼を擁護しようとしているのがまた余計にツラい。。

負傷したマルティネリについてアルテタ「彼はまったく問題ないと云っていた」

ほとんど唯一の光といってもいいガビ・マルティネリについてもアルテタはコメントしている。

アルテタ:スネをひどく蹴られた。腫れてしまって続けられなかった。

(ハーフタイムに)彼はやろうとしていて、まったく問題ないと云っていた。続けたがっていた。裂傷があったが、開いてはおらず、続けたがった。だからわれわれは彼にトライする機会を与え、ピッチに入って大丈夫だったが。彼を下げるのは簡単な決断だった。

彼にはユニークなエナジーがあり、試合への情熱の伝え方がある。彼はほかのどんな選手とも違うやり方でプレイする。誰かと比べるのは非常に難しい。だが、云わねばならないのは、彼が戻ってきてくれたことはグレイトだ。

その経験、ファイトをもたらすこと…… あれだけの長いあいだ離れていたあとにあんな相手とプレイすること。彼がファーストハーフにやったやり方は、とても誇りに思えることだし、うれしい。

ケガのシーンは惜しかった。ひとつ間違えばGKのレッドカードだっただろう。あそこで試合がまったく変わっていた可能性がある。

それにしても彼はああいう情熱的で勇敢なプレイスタイルだと、今後もこの手のケガに悩まされることになりそうだ。ファンとして、とても愛さずにはいられないプレイのスタイルだが、頭のなかのどこかでクールさを保っていなければならないとも思う。ケガで本来のポテンシャルを発揮できないフットボーラーなど数えきれないほどいるのだから。ケガで時間を無駄にするにはあまりにも惜しい。

※コメントくださるかたにお願い
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お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

12 Comments on “【マッチレビュー】20/21カラバオカップQF アーセナル vs マンチェスター・シティ(22/Dec/2020)疑問噴出

  1. 勝つ勝たない以前に、このクラブは何かがおかしい。言えないこともあるだろうからアルテタの言葉を全てそのまま鵜呑みにはしないにしても、選手の獲得けら選手の扱い、負傷時の対応までもどんどん首を傾げる所が多くなっている事がとても心配です。
    ムスタフィは噂のバルサが獲ったら面白いのに。ついでにコラシナツもセットで(笑)

  2. 泣いた。
    もちろん全然状況は違うけど、今季のバルサは積極的に若手を使ってる。
    結果は伴っていなくても(PL15位のチームのファンに言われたくは無いだろうけど)先を見据えた、革新に着手している事は見て取れる。
    アルテタも革新を期待されて抜擢されたんじゃ無かろうか?
    若手を使うのが、絶対的正義て事でも無いけど、チグハグなのは感じていたところ。
    もう一度読み返して、泣きます。
    メリクリ

    1. アルテタ、これだけ期待していたのに、蓋を開けたら“若手を使わないエメリ”だったとは…

      本当は上層部に何か言われてるのだろうと、思っていたが、それすらも最近はこちらが勝手にアルテタを高く見積もっていて、アルテタ本人が決めている事なのではないか?と思うようになってきました。
      何もかもがエメリ末期のデジャヴ………

      chanさんのブログは同じ試合結果でも切り込むポイントが色々あって読んでいて、救われます。

      1. 救われますね。
        とてもウイットに富んだ表現で、感じるモヤモヤを言語化されていて心の拠り所にさせて貰っています。
        ま、勝ってた時の方が格段楽しく読めましたけどね!(チェンさんのせいでは無い)

        “若手を使わないエメリ”。。。

        “ベンゲルとペップのハイブリッド”では無かったのか。。。

        COYG

  3. 素人ですが、メディカルの判断については非常に難しいからしょうがないかなと思います。
    機器を使えるならともかく、触診だけで怪我の程度なんかはっきりわかるはずない。本人が出来るといえば、まずは行かせるのが当然でしょう。脳震とうみたいに交代枠使えるならともかく、さらにPLは交代枠3人のうちのひとつを使わないといけないわけですし。

    ただ、今回のガビのケースではHT中にもう少し詳しい経過観察できたでしょうから、トーマスとは違うケースでしょうけども。

    ガブリエルが通用してるというか、うちでNo.1のCBなのに、リーグアンで同格とみられてたサリバが通用しない理由がわからんのだよなあ。せめてムスタフィよりはまともなプレイしてくれるじゃないかと思う

  4. いやはや、レビューお疲れ様です。

    バログンはこの起用方法が続くなら移籍でしょうね。
    下であれだけ結果出したのに上ではアピールの機会も碌に与えられないんじゃ致し方なし。
    レギュラーが突出した成績残してる訳でもないのに。
    カップ戦でスタメン張れないんだったらどこで使ってもらえるんだか…。

    僕はとにかく若手出せって思ってる訳ではないんですけど、あまりにも聖域が多すぎる。
    年齢が上になる程結果が全てでは。

    それでも何やかんや土曜日は頑張って観るんですけども。

    COYG

  5. ルイスのときもすぐ交代しなかったっすね。
    フットボール観戦の初心者が今シーズンのアーセナルを見ても、きっとファンにはならないだろうな。
    いつからこうなっちゃったのか。
    キーパーからボールをつなぐのも理由があったはずなののに、もう1年になるし選手もあまりかわってないのに、なんでうまくできないのでしょう。
    どうなることがうまくできたことになるかは、見ててよくわかりませんけど、ゴールとゆうよりシュートも打てないのだから、悲しすぎです。
    いつも悲しすぎ。

  6. マルティネッリと周りの温度差がやばかったですね。彼には申し訳ない気持ちになってくる。

  7. ESR、バロガン、ネルソン、マルティネッリ、パーティ…アーセナルの未来が壊れていく…これでサカとウィロックになにかあれば目も当てられない。単刀直入に言って、アルテタはもはやマネージメント出来てないし、ここは一旦交代でしょう。

  8. ベンゲルイズムの有望なユースが久しぶりに沢山出てきてるのに全く使わない現状はウンザリですな

  9. アーセナルにしては、10代の選手を大枚はたいて獲得したのに、
    2年もトップチームで試しもしないなんて・・・
    3・4年我慢しますから、ヤング グナー達の未来を感じさせて欲しいです。
    今日も頑張って応援しますから。
    COYG

  10. サリバに関していえばアルデタが欲して獲得した選手ではないので使われなくても仕方ないんじゃないですかね
    それでも責任を追及するならアルテタではなく獲得に関与した人間を責めるべきだと思う

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