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【マッチプレビュー】20/21UEL R32 2ndレグ アーセナル vs ベンフィカ(25/Feb/2021)カップファイナル?

こんにちは。

くやしいファーストレグ(A)のドロウから一週間。

この間には、現在の自分たちの立ち位置を痛感させられたPLマンシティ(H)の敗戦もあって、6戦無敗が終わった1月のFAカップのサウサンプトン以降では、アーセナルは8試合でたったの2勝しかできていない(※全コンペティション W2 D2 L4)という、それまでのファインフォームから一転不調に陥っているのが現状だ。

今シーズンの結果を振り返ると、アーセナルは不調/好調を一定期間ごとに繰り返している印象があり、今回はどうなるか。タイミング的にはそろそろ反転してもよさそうにも見えるが……。

またセカンドレグはアーセナルのホームながら、今回もCovid理由により中立地での試合となる(オリンピアコスのホーム笑)。ファーストレグ同様、ホームアウェイの地の利の差が実質的にないなかで、アウェイゴールだけは結果に大きく関わってくるというトリッキーな状況。

この試合のアウェイゴールはベンフィカが握っているということは、むしろホームのアーセナルのほうが失点に関しては神経質にならざるを得ず、非常に難しい試合マネジメントが要求される。

試合をプレヴューしてゆこう。



アルテタの試合前コメント「この試合はファイナル」

昨日行われた試合前記者会見。アテネへの移動は当日にするようで、試合前日にはまだコルニーでトレイニングしていた。オフィシャルサイトのトランスクリプトより。雑訳版で。

ベンフィカ戦

(どういう試合になりそう?)違う試合になる。アウェイゴールはつねに重要だが、この状況では関係ないと思う。まだ自分たちが試合を握っている。これは試合のセカンドハーフであり、勝たねばならない。いろんなことがあるが、ファンがおらず自分たちのステディアムでもないことで試合はとてもトリッキーになる。

(この試合は今シーズン最大の試合?)ビッグシーズンだから精神的にも自信のうえでもとても重要な試合。リーグ以外のコンペティションがあるかないかで、このあと数週間を決めることになる。これはわれわれには必須。タフな相手。この手の試合に慣れた選手がたくさんいるCLチーム。経験豊富なマネジャー。明日はファイナルになる。

(試合前にプレッシャーを感じている?)わたしはいつも感じている。プレイするときはいつもそうだし、このクラブならどの試合でも勝利が要求される。だからいつもと大して違わない。

(伸るか反るかのビッグゲイムスを楽しんでいる?)それがわれわれがここにいる理由! こういうコンペティションでこういう試合。ファイナルも。プレッシャーは望むところ。プレッシャーがあるほうがマシ。とても楽しんでいる。そうじゃなきゃここにいない。

(Adel Taarabtとプレイしたおもひで?)彼はNo.10でプレイしていてすごく才能があってクリエイティヴな選手だった。PLでもいいシーズンを過ごした。彼と対戦するのはとてもキツかった。彼とは近くでプレイしたから。いまはポジションを少し変えている。ディシプリンも多少。彼がプレイしているのを見るのはナイス。

(オフサイズを取りまくったベンフィカの守備ポジションにどう対応?)かなりアグレッシヴなバックライン。明日バック3か4かはわからない。何をやろうとしてくるかわからないが、彼らのプレイには基本の原則がありよく状況をつくりだす。われわれは何度もオフサイドを取られた。試合に関してはとてもタフな試合になる。とてもアグレッシヴなチーム。同じようにしてくるだろうと思っている。

(エウゼビオへの憧れと彼のブーツを持っている件)わたしはフットボールの歴史にはずっと憧憬を持っていた。そこで何が起きたのか、どの選手が今日あるような美しい試合に貢献したのか、理解したくて。思うに彼はそこに名を残した偉大な人物。彼は巨大なパーソナリティとカリスマで大きな称賛を生み出した選手だった。わたしにはキャリアのなかで大切なポルトガル人の友人も何人かいたので、そのことがフットボールを語るとき、ファンや友人たちとのつながりのきっかけになったりした。エウゼビオのブーツはプレゼントされたもの。大切にしている。

(ELがCLへの唯一の道?)算数的にはまだどんな可能性もある。リーグだってハードにトライしないと。ELはまた違ったルートであり、まだつづけてプレイしたいコンペティション。明日は前進のためのさらなる機会になる。ELでよければリーグでもまたよいパフォーミングをすることになるはず。どちらのコンペティションでも生きている必要がある。

(PLのシーズンが終わるまでにファンが戻ってくる?)ファンがステディアムに戻ってくるのは待ちきれない。選手もクラブのみんなもエミレーツにファンが戻ってほしくて震えている。彼らが大きな違いになるから。わたしもそうだが、とくにエナジー、モチヴェイション、パッション、それが選手に伝わる。それがいま失っているもの。以前にも述べたように、自分がその一部であると感じているのに、それをとても気にしているひとたちとシェアすることなくやるのは、非常にむなしい。たくさんのエモさはこのゲイムの美しさ。だから彼らにはすぐに戻ってもらいたい。

チームニュース

(チームニュース?)トーマスはとても近づいている。彼は今日最終テストを行う。もし彼がいい感じなら試合でプレイすることができる。ロブについては準備できていない。彼は脳震盪をやった。検査もしてまったく問題はなかったが、プロトコルズに則る必要がある。

ベレリンについて

(ヘクタ・ベレリンとは特別な関係がある?)数年前にそう訊かれたのなら、わたしはおそらく彼のやり方で彼はナイスだと答えた。なぜならわれわれには強い関係があったし、わたしもできるだけ彼を助けようとした。

いまはまた違った関係がある。もちろん彼の人となりと彼の職業を知っていれば、彼に手を貸すことはかんたんになる。彼がどう感じるか、何を必要としているかがわかるから。どうやったら彼のベストを出せるかとか。今シーズンの彼はより一貫性を身に着けているのはたしか。より多くの試合で起用できる。彼はいまこの2年のあいだのケガのことを忘れている。

(つまり彼はもう友人ではないと?)とてもトリッキーな話。ひとは誰かに対する感情を変えることはできない。だがフェアにならねばならないとすれば、とても要求を高くしていく必要があり、そして選手とマネジャーとしては違ったやり方でシェアし生きねばならない。ひとに対して異なった気持ちを持つことが問題ではないのだ。

(彼の場所はセドリックに脅かされている?)全員がお互いに競い合っている。セドリックはとてもよくやっている。いまはカラムもいて彼はこの3-4週間はとてもよくトレイニングしている。チームに入ってくる準備は完全にできているように見える。だから全員がベストレヴェルでプレイしなきゃいけない。試合の量からすれば選手のロテイトは必要になる。

(彼はベンフィカでスタートするので?)さあね。今晩ラインナップは決めるつもり。

サカについて

(サカはもっとも重要な選手のひとり?)彼のフォームが示しているとおり。彼はどんどんよくなっている。パフォーマンスレヴェルも高止まり。ここ数ヶ月の彼はもっとも重要な選手のひとりであることは間違いない。

(サカの安定っぷりは若い選手ではふつうじゃない)かなりふつうじゃない。ふつうじゃないことをたくさんやってる。彼は年齢以上に成熟している。インテリジェンスもある。

オバメヤンについて

(オバメヤンに対するジェイミー・レドナップのコメンツについて)見てない。聞いたけど。わたしは選手たちをサポートするためにここにいる。それがいつもやろうとしていること。難しいときにはアドヴァイスをする。一緒にいる。それをいつもやろうとしている。

(オバメヤンはピッチで反発できる?)つねにピッチ上で語ることがベストだと思う。先週にはリーズでハットトリックがあり、4-5点は取れていたかもしれない。彼はまたメインマンになっていた。ベンフィカでもハットトリックの可能性があった。だが違った。結局彼にとってはゴールするかどうかが問題。それが彼の楽しみかた。

以上

試合前後のプレス会見を読んでいていつも思うのだけど、プレスの皆さんにはもうちょっとだけ気の利いた質問をしてくれないかなと。

「ELが唯一のCLへの道?」みたいな毎回同じ質問を繰り返すのは正直どうかと思うよね。回答もだいたい想像できるわけで。日本のメディアが試合後の選手に「勝ちました。いまの心境を教えてください」みたいな質問をするのと大差ない。昔、村上龍がよくこういう批判をしていたなあ(古い)。

ベンフィカのオフサイドトラップについてみたいな質問はとてもよい。まさにここで聞きたいこと。

ベレリンのPSG移籍報道

さて、ベレリンに関する質問が出ているのは、おとといだったかPSGへの移籍報道が出ていたからだろう。すでに夏の退団希望をアーセナルに伝えているとかなんとか(ちなみにGFFNはすぐにPSG情報筋が否定したと云ってたけども)。

去年の夏にもPSGとベレリンのリンクはあったので、それが再燃しているかたち。

いまこのニュースがある種の信憑性をもってアーセナルのファンに受け止められているのは、現在のチームにおける本人の微妙な立場もあると思われる。

大怪我以降の彼は残念ながら、トップフォームに戻っているとはいえず。少なくとも左のKTに比べると物足りなさは否めない。KTの離脱でチャンスをつかんだセドリックが台頭していることもあり、今回もプレスから質問されているようにRBのポジションをセドリックに奪われる可能性すらある。

ぼくはいまの彼についてけっして基準以下の選手だとは思わないが、皮肉なのは、比較対象が過去の彼自身だということだろう。彼がドビュッシー不在でチャンスを得たときのシーズンはほんとうにすごかった。スーパーブだった。もしあの年式のベレリンとKTがいま同時にプレイしていたら、リーグのベストフルバックコンビだったかもしれない。だが現実は……

彼は夏には残り契約2年で、できるだけ高額で売るならタイミングではある。どうなるか見てみよう。

ところで、今回のアルテタのヘッキーに関するコメントは何か重要なことを云っているようで、いまいち何を云っているのかよくわからない。「ひとは誰かに対する感情を変えることはできない」。???

ジェイミー・レドナップの批判「オバメヤンは旬を過ぎた」

レドナップのバメやんに対するコメンツというのはこれ。シティの試合のあと。「彼はすでにスーパーパワーを失った」と

Pierre-Emerick Aubameyang: Arsenal striker is past his best and has lost his superpower, says Jamie Redknapp

まあああいう試合でキャプテンが存在感を示せないでいれば、こうした批判を受けるのはある程度はしかたがあるまい。とは思う。

ラッパーならラップで。ブロガーならブログで。フットボーラーなら云いたいことはピッチで云おう。

ジャカのコメント「ピッチでやるべきことはすべてクリアになっている」

今回はプレスカンファレンスでジャカもプレスの質問に応えていた。

ぼくはこの動画をゆうべ飲酒をしながらつらつらと眺めていて、なかなか終わらねえと思ったらなんと18分もあった! 長いはずだ。11分のアルテタより長い。それだけプレスの皆さんもいま彼に聞きたいことがたくさんあるということ。いつも話題の中心にいるひとである。

以下オフィシャルサイトより。

ジャカ:これがベストシーズンかどうかは難しいところ。ひとつ感じていることはコーチから得ている自信。フィジカリーにもメンタリーにもとてもいいシェイプ。ぼくにはそれがキーなんだ。すべてがクリアになっていなきゃならない。ピッチで自分たちは何をしたいのか。いまはそんなふうにできている。

コーチにはとても助けられてる。みんなが知っているようにぼくがいまもこのクラブにいるのは彼のおかげでもある。とてもいい関係がある。ピッチの内外で毎日助けてもらっている。とても感謝している。自信と自由を与えてくれるコーチがいたら、選手には役に立つものさ。

彼はMFだったし、このポジションを完璧に理解している。それはぼくにとても重要。だって彼はピッチ上でぼくに示せる。身体の向きやボールがないとき、どこでステイすべきか。試合のなかでどこを進歩させられるか。チームプレイも。

ぼくにはピッチでやるべきことがすべてクリアになっている。チームを助けるうえではぼくにはもっとも重要だ。もちろん外部からはいいとか悪いとか云われているが、結局ぼくに一番重要なことはチームであり、マネジャーであり、スタッフであり。彼らがぼくにハッピーならぼくも当然そうなる。いまぼくはチームのなかでとても重要だと実感している。いいシェイプだよ。

(パーティとのプレイ)彼と一緒にたくさんプレイできてないのが残念だね。彼にはふたつ大きなケガがあったから。でも一緒にプレイした試合では、とてもよかったしソリッドだったと思う。

ピッチのなかでも外でもぼくらはとてもいい感じさ。彼はラヴリーな漢だよ。彼はチームを進化させてくれる。このレヴェルでの経験を見てごらんよ。ぼくにとってもいいことだ。

チームのなかのほかのMFsだってちょっとずつ進歩している。重要なことは自分たちの進歩が見られて感じられること。つづけていかないと。シーズン終了後にどうなっているか見てみよう。

最近のパフォーマンスからもわかるように、自信に満ちあふれている。幸せそうでなによりである。

これは18分のほんの一部。ジャカっ子のみんなはインタヴュー動画を観よう。

ジャカ「批判したいならぼくにしろ。家族は関係ない」

オフィシャルサイトでは触れられていないようだが、この会見コメンツで一番注目を集めていたのはオンラインアビューズについてのこのくだり。『CBS Sports』より。

ジャカ:ピッチにいるのはぼくだ。ワイフでもないし、うちのちびでも家族でもない。批判をしたいのなら、ぼくを批判してくれ。

ぼくは彼らに会ってみたいよ。腰を落ち着けて問いたいんだ。なぜキミらはそういうことを書くんだ?ってね。

もちろん批判はしてもいいし、フットボールについてなんでも好きなことを云えばいい。しかし人格(person)についてはそうじゃない。家族についてはそうじゃないんだ。

問題は敗けたとき。勝ったときは問題にならない。敗ければみんなから憎まれる。理解をすることが不可能なようなことをみんなが書いている。どうやったらこんなことを書けるんだというようなことを。

家族が脅迫されるとかヤバすぎる。これが黒人となるとよりいっそうひどいことばを使われるのだから、うんざりする。ただのスポーツですぜ? や、わしだって敗けたとき否定的なことを書いていてヒートアップはするけど、公に書いていいことといけないことの区別はつく。本人を脅迫するってもはや犯罪者だろ。。

最近アーセナルでもエンケティアやウィロックらがやはりアビューズの標的になっていると訴えていたし、ジャカやベレリンのような白人だって例外じゃない。

この世界では、匿名ならばと一線を超えてしまうバカチンがいる。そしてそれが多すぎるほど多い。これだけ問題になって話題になっていても、現在進行系でこれをやるものがいる。なんてひどい世の中なんだ。絶望した。

※コメントくださるかたにお願い
プレヴューエントリでは、試合の結果がわかるようなコメントはお控えください
お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

2 Comments on “【マッチプレビュー】20/21UEL R32 2ndレグ アーセナル vs ベンフィカ(25/Feb/2021)カップファイナル?

  1. ホントに、パーティとサカのコンディションには気を付けて欲しいですね。
    特に、サカとロウ、そしてマルティネリは我々の未来。
    今日の試合がファイナルなんて気負わず戦って欲しい。
    大丈夫ですよ! きっと! COYG!!!

  2. 次が中1日、しかも海外移動→国内移動のレスター戦。
    これだけサッカーがフィジカルに激しくなってる中で、よくこんな日程を組んで平気でいられるものだと感心する。

    テクニカルな質を優先するならベストのメンバーを選び続けるべきだと思うけど、フィジカルな質を優先するなら極論2チーム作って完全に入れ替えたほうがいいと思う。こんな狂った日程の時だけは。

    あとベジェリンはずっと出ずっぱりなんで、さすがにそろそろ休ませたい。
    総力戦で行こう。COYG!

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