試合について
アーセナルのファースト11
『BBC Sports』より。
4-2-3-1
オバメヤン
ESR、オーデガード、サカ
ジャカ、セバーヨス
セドリック、ガビ、ダヴィド・ルイス、ベレリン
レノ
オーデガードのスタートは一応ぼくも予想はしていたが、まさかこんなかたちで全体を変えてくるとは。
好調を維持していたラカゼットもぺぺもいないし、最近はずっとレギュラーだったホールディングもいない。彼らはベンチには入っていたので、純粋なタクティカルリーズンの変更だ。
とくにオバメヤンの後ろの3人にセバーヨスを加えた、かなりボールの扱いが上手な選手たち。4人のクリエイターがいたというのが最近のアーセナルにしては非常に特徴的だった。
No.10に加えて、さらにワイドにウィンガータイプではなくゲイムメイカータイプを置くという、往年のヴェンゲルさんをほうふつとさせるセクション。
サブは、ウィリアン(62 ESR)、エルネニー(78 オーデガード)、ホールディング(89 セバーヨス)。
マッチスタッツ
『BBC Sports』より。
アウェイチームにポゼッションで負けている。これは後半開始から早々にアーセナルが4点めを入れてほぼ試合を決めてしまったことも大きかっただろう。後半のポゼッションはだいぶ相手に譲っている(62%)。
ちなみにリーズというチームは、テンポが早いフットボールをするということであまりポゼッションにこだわるイメージのないチームだが、じつはP90の平均ポゼッションでリーグで4位(60.8)とかなりボールを持つチームだ。アーセナルは7位(52.7)。
そのほか基本スタッツはだいたい互角だが、リーズはファウルがかなり多い。そのあたりに彼らのアグレッシヴさが現れている。
前回25本打たれたショッツを9本に抑えたこともだいぶポジティヴ。SoTも同数だが、いくつかはレノの正面で大した威力のあるシュートでもなかった。
Understat.comのxGは、2.51 v 0.77。ペナルティを除いても、倍くらいは差がある。
試合のオープンさを示すグラフ。エンタテインメント。
アーセナルのゴールになっていないふたつの大きなチャンスは、27分のオバメヤン(ダヴィド・ルイスのドリブル単独突破から)、75分のポストを叩いたオバメヤン(ジャカから)のふたつ。オバメヤンは5点取れてたかもしれない。
Scott Willisのtweetより。今回もまたバランスがよい健全なチームのパッシングレイン。
ところで、KTアウトでセドリックがレフトバックでプレイするようになってから、毎試合のように彼がタッチーズでトップ。
それは彼がというより彼のポジションが理由なのだろうが、ビルドアップフェイズでいかにフルバックが重要かということを示している。そして、彼が左からボールを持ってボックスに侵入する開始10分のシーン(前にたっぷりスペイスがあったのにそれを活かせず)が象徴的だったように、LBが右足というハンディキャップ。フラストレイションがある。
逆にKTが戻ってくるとここが一気にストロングポイントになるのだから、彼の復帰が熱望されているのはしかたがないっすね。
前半はリーズのプレスを問題にしなかったし、ペナの角のあたりを活用したサッカーができてたのは素晴らしいと思う。あれだけ簡単に前進されるビエルサの戦術も効果がない。
でも後半ボールを前進させたのはロングボールと個人技だけで、ほぼ何もできなかった。
リーズは4-0でもちゃんと生き返ってきたし、もしフィリップスがいればもっと容赦ない攻撃だったはず。
たぶんベジェリンの意見が正しいんだと思う。
もう少し長い時間ゲームを支配できないと、本当に強い相手には通用しないと思った。
ウーデゴーアは上手いけど、少し寄せが遅いと思う。
先日エジルの試合も見たんだけど、トランジションに目をつぶれば今でも超絶に上手い。
あれですらダメでウーデゴーアを選んだのだから、もう少し戦わないと。
長々と申し訳ない、オーバのCF話も。
理想を言えばラカは不要なのかも。この試合のようにESRをウイングに置く余裕があるのなら、CFも含めたパス&ムーブでシュートチャンスを作るのがポゼッションサッカーだと思うし。
ただ現実との兼ね合いだと思う。
多少ともインテンシティが落ちるウーデゴーアを使わないとトップ下がいないし、ウィリアンもまだ機能してない。その一方でストライカーだけは大量にいる。
またリーズのように極端なマンマーク、かつガンガン前に出てくるチームはめったになくて、普通はゾーンとの併用でもっと自陣のスペースを消してくる。
それをパスワークで崩すのがポゼッションサッカーの真髄ではあるけども、少なくともこの試合よりはだいぶハードルが高いと思う。オーバにとっても、チーム全体にとっても。
逆にゾーンならワン・ツーが効きやすいし、スペースが狭くてもラカはあまり苦にしない。
そういう理由でCFラカが重要な選択肢なんだと思う。現時点では。
スミスロウにはロシツキーの香りを感じてワクワクしまっすね。
リーズはやはりフィリップスが不在だとビルドアップ時に外回しするかしょぼくボランチにつけるかだが、それをアルテタが選手にこの1weekできちっと選手にインストールできてた印象。1weekの間開くのは、アルテタのように研究+対策の人にはとても向いている印象。
あとはマンマークだから1:1で選手の質の差が結構でたっすね。フィリップス不在という良いタイミングで当たったかと。
たぶんガナはミドルゾーンで適切にブロックとプレスを両用してくるヴィラとかレスターが苦手だけど、マンマークには結構準備してくれば行けるとわかった感じ。
セドリックのタッチが多いのは納得です。ベレリンはもっとうまくなってくれると信じてた(5年前)。。
あとはサカ無双。
ナイス勝利でした!
やっぱりやらかしがなかったら普通に勝てる実力が付きつつあるのかなと感じました。
ウィリアンについてですが、流石にそろそろ片鱗くらいは見せてくれないと…。マルティネッリが不公平を感じ出したら、それこそクラブにとって大きな損失に繋がりかねませんし…。
ここ数試合マルティネッリをまともに見れてないので、そろそろ見たいですねー。
この試合のオーバは良かったですね。久しぶりに良く走れてましたね。ファーストディフェンダーの役割以外でもサボらず戻っての守備や他の人が上がって戻れない部分のカバーもしていた。ゴールも良かった。リンクアップも。この調子を続けて欲しいですね。
ウィリアンについては同意です。交代選手についても納得して見てました。次のELなりでぺぺやマルティネッリ使うならなお納得。
CMの二人が高い位置を取ることが多かったのも攻撃面では良かったかと。それもまぁ全体でのプレスが上手く機能していたからかもしれないですが。プレスを躱されたり押し込まれた後の攻撃の場面でもそれが一貫して出来るかは今後注目したいですね。体力的についていかないかも。後半は少し減った気もしますし。
相手のメンバーが色々落ちていたのもあるでしょうが良い勝利でしたね。