PL Week27。今週ミドウィークに試合がなかったこともあり、ついにアーセナルは消化試合が多いチームから少ないチームのほうに入ってきた。テーブルを見るうえで、消化試合が揃うのはいいものだ。
さて一週間ぶりのPLで、今回のアーセナルの相手はバーンリー。アーセナルにとっては、PLライヴァルのなかではあきらかに格下感はあるものの、近年は何かとトラブルを起こされ、簡単には勝てない相手という印象がある。今回はどうなるか。
今晩の試合をプレヴューしてゆこう。
アルテタの試合前コメンツ「チームミケルには程遠い」
試合前プレスカンファレンスでのボスコメントは、このブログでもおとといお伝えしたとおり。
そして予想どおりというか、やはり試合前日となる昨日もまたアルテタはメディアの取材に応えていた。まったくしゃべりたがりである。『football.london』より。これはふつうにプレスカンファレンスに見える。2回やったということ? 以下、雑訳版にて。
(エミールがイングランドスクワッドを夢見るのは現実的?)可能性はあると思う。ブカヨと同じ決意とこれまでどおりのパーソナリティを見せれば。かなりチャンスはある。エミルにはすべての能力とクオリティーズがある。それはNTでプレイするのに必要。
あとは一貫性。そのレヴェルに合わせないと。彼は今シーズンそれができることを示した。だがこれからはそれが長期で続けられるか。もっとアシストとゴールをして、いまやっているようにハードワークをする。彼はすごかったと思う。
(ブカヨはイングランドではウィングバック。彼はフルバックではなく、スターリングやフォーデン、ラシュフォードにチャレンジできる?)わからない。ベストポジションを決めるのはマネジャー。ブカヨのいいところはヴァーサティリティ。彼はどのポジションにも適応した。賢いから。だから彼らも彼をそんなふうに使える。彼がチームにいればハッピーになれること請け合い。
(来年はショーン・ダイチのバーンリー10周年。あなたもクラブでの10年を想像できる?)もちろんできる。自分がいるところにハッピーで、最重要は自分の仕事でみんながハッピーになれること。それでとても強い関係になる。彼がやっていることは際立っていると思う。PLでチームを維持しているそのやり方。
(あなたはエヴァトンとアーセナルで長期のマネジャーの下でプレイしました。彼らマネジャーにどんなアドヴァンテッジを与えたと思う?)フットボールにおける安定はとても難しい。しかし安定があり、いいリーダーシップがあり、クラブをどうしたいか明確なオーナーシップがあれば、何でも可能になると思う。なぜなら困難なときを乗り越えるには、「絶対にこのルートが正しい、ひとつやふたつの結果に惑わされない」ことが必要だから。
だからわたしにとってメインのアドヴァンテッジは、選手・スタッフ・全員が自分たちがいる場所を知り、やっていることを信じ、毎度起きることに決してとらわれないこと。それが多くの安全と安定をクラブにもたらすと思っている。
(アーセナルではいま自分はどの地点にいると思うか? あるいはそこにはもういる?)わからないが、わたしの目標はそこへ行くことじゃない。わたしの目標は自分に毎日チャレンジすることで、それが必要だと思う。明日のことを考え、明日のために今日どうやってそれができるか考える。いつも翌日にはよりよい場所にいられるように。
この仕事のいいところは、時間がかなり早く過ぎ去ること。もし1年前に起きたことを訊かれていたら「なにを云っている?」と答えていただろうが、現実ではたくさんのことが起きている。だから試合づつだ。
(ミケル・アルテタチームにはどれだけ近づいている?)まだ全然(Very far. Very, very far.)。まだ進歩の余地がかなりある。加えるべきたくさんのクオリティがあり、(ピッチでの)意思決定はもっと効果的にしないと。アドヴァンテッジがあるならもっと素早くオープンにする。もっと多くのフィニッシュ状況をつくって、もっと試合をコントロールし、相手ハーフでのディフェンシヴアクションをもっと。オウンハーフでそれをもっと少なく。もっとゴール、もっとクリエイティヴィティ。(自分のチームにするには)たくさんやることがある。
(近づいてきてはいる?)イエス。そう思う。前回の試合では数ヶ月前といまのチームを観た。進歩を確認するにはいい見方だと思う。
(UEFAがスパーズのELフィクスチャを変更したことで、彼らに利益を与える?)そうなる。残念なことはわれわれはそれを変更できないこと。われわれは声を上げることはできるしそうすべき。だって少なくともふたつのチームは平等のコンディションであってほしいから。
しかし決断はされてしまった。それで終わりだ。わたしは「ああこれで相手が有利になった」といい訳はしたくない。
(Covidでいろいろなことが止まってから1年。ステディアムにファンがいないことがキツくなっている?)わたしにはネガティヴしか見えない。ファンがいなければパッションもない。ホームでもアウェイでもサポーターのエナジーもない。
われわれがこれをやっているのはみんなにできるだけ最良のやり方で喜びと幸福を与えるため。われわれには何かを与えることができる。誰かのボディラングエッジが作り出すもの。それは美しい。
(バーンリー(H)は今シーズンのどん底のようだった。もしもっと多くのファンがあそこにいたらどうなっていた?)とてもおかしな試合だった。昨日あらためて確認したら、多くのチャンスをつくっていた。しかしたしかにわれわれは10人になり、セットピースで失点。大惨事になった。しかしそういう試合もある。10人でプレイする試合が4つもあれば、非常に悪いポジションになってしまう。ファンはそれを受け入れたくはないだろうが。
しかしそれはいいことだ。ファンがクラブのスタンダーズをセットする。彼らの要求はこのクラブの歴史に関わっており、期待があるのは当然。われわれはそれを叶えるためにここにいる。
(いまテーブルでのポジションよりもあなたの期待は高いですよね?)まったく。リーグテーブルを見れば、現在いるところは受け入れ難い。われわれはアーセナルフットボールクラブであり、そんなところにいるべきではない。もし誰かが現状に満足だというのなら、彼らは間違ったところにいると思う。
(ダヴィド・ルイスはドレッシングルームでリーダーとしてあなたに貢献している? この2ヶ月の彼はかなりいい影響を与えているように見えます)いい影響を与えている。完全にポジティヴ。彼はプロフェッショナルで、自分自身を管理するだけでなく、チームメイツの面倒も見る。彼はいつでも助けようとしている、いつでも周囲にポジティヴな存在。勝ち取ることについても大きな経験がある。だが同時に困難なときをどうマネジするかもわかっている。それは必要なものだ。
それとピッチではボールがあってもなくてもチームに大いに落ち着きを与える。彼にはプレゼンスがある。リーダーでありいまとてもいいプレイをしている選手でもある。わたしが臨むのは、彼がシーズン終了までこういうプレイをつづけてくれること。そして一緒に決断をしていく。
以上。たくさんしゃべるなあ。
「チームミケル」にはほど遠い。正直ものである。正直ものだが、例の「4-3-3には5-6人足りない」発言と同じく、選手たちをがっかりさせないといいのだが。ちょっとだけ心配になる。最近はいい感じだからとくに。
スパーズのフィクスチャ変更でNLDが不利に
プレスの質問のなかでここだけ補足が必要と思われる。
これはEL(UEFA)の試合を「同都市同時開催しない」都合でスパーズのフィクスチャが変更になり(アーセナルも彼らも1stレグはアウェイのドロウだった)、来週末のNLDの前に彼らだけがホームに変更され移動の負担がなくなったという。これは明確にアーセナルには不利益だろう。
この件を素直に受け入れにくいのは、そもそも「同都市同時開催しない」ルールが適用される前提条件が、無観客試合をやっているいまは無効になっていると思われるから。
このルールは同じ都市に一度に数万人単位で多すぎる人間が集まりすぎないようにするためだろうが、コロナ禍で観客がいない以上、理由にならない。
UEFAなあ。
アーセナルの経営状況も気になりますが、デロイトのマネーリーグも出て、他クラブの状況も気になります。インテルに売却の話が(また)でたりと、夏の移籍に影響していくでしょうね。
前の試合からけっこう時間もありましたし、ベストメンバーでいくでしょうね。
一試合ずつ、確実に勝ってほしい。
サカとペペ、そこに11番とエースがからめばきっと大丈夫でしょう。
マルティネッリ、見たいですね。
こっちのビルドアップは良くなってるので敵陣に押し込めるとは思うけど、ここは毎年ピッチが畑なので引かれたら引かれたで(スペースない上にパスが走らないから)難しいと思う。
ボールを保持してサイドチェンジで広げるために、左にウィリアンを入れたら効果的かも。
極論、CFラカも選択肢に入ると思う。相手が最初からガチガチに引いてくるなら。
バーンリーのハイプレスは強度はあるけど、抜かれた時の帰陣は遅いのでサイドにけっこうスペースがあると思う。ハイプレスに来させる展開にできたらズタズタにできそうな気もする。
スカッと勝ちたいですナ。COYG!