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アーセナル夏の移籍ウィンドウ展望その2【2022】獲得のうわさ編 近年のアーセナルにとり決定的に重要になる夏ウィンドウ

ユーリ・ティーレマンス(Youri Tielemans: Leicester)

複数の有力ソースが報じているように、アーセナルのNo.8ターゲットの本命と思われているレスターのティーレマンス。本人は移籍希望で、この夏に残り契約1年となり、レスターもカットプライスでも売却せざるを得ず。

彼はCLでのプレイを望んでいるということで、アーセナルがCLを逃したことが影響を及ぼすかどうか。その後のリポートを観ていないため進捗がわからない。一時はレアル・マドリッドのうわさもあったが、いまのところ、アーセナルに強力なライヴァルがいるという話は聞かない。ロマーノによれば、ティーレマンスには3つのクラブから関心がある。

レスターは£30M以上での売却を望んでいて、アーセナルは£25Mあたりで彼を獲得できると考えているという。レスターは3年前に彼をモナコから€45Mで買っているので、アーセナルはそのレンジの金額で彼を獲得できるなら、かなり割安だ。ちなみに現在の彼のMVは€55M。

MFとして彼の課題は守備ということで、アルテタのチームのなかでどれだけフィットするか不安はなくはない。が、個人的には、彼のようなタイプのMFがアーセナルに必要だとつねづね感じていたので、とても歓迎したい。アーセナルにとっては、アーロン・ラムジー以来のゴールできるMF。

オレクサンドル・ジンチェンコ(Oleksandr Zinchenko: Man City)

またシティ。アーセナルはこの夏、ジェズースとジンチェンコのふたりをシティからぶっこ抜こうとしている。ウクライナ人は応援せざるを得ない。

この選手はかなりヴァーサタイルで、シティではLBがメインながら、ウクライナNTではMFとしてプレイしているそう。そして、この件で興味深いのは、アルテタは彼をMFとして取るつもりだということ。

このプロファイルは、アーセナルの補強ポイントにばっちりハマるものだろう。MFのデプスを厚くしつつ、KTになにかあればNTより彼を優先できる。プロファイルだけを観ても、非常に納得感ある動きだ。

この夏のアーセナルが、どういう補強をしようとしているかを象徴している案件。ジェズース同様、グアルディオラは退団を希望する選手の邪魔はしない主義ということで、アーセナルが本気なら望みはある。

ところで、このジンチェンコはかなり以前にヴェンゲルさんが獲得を希望していたというエピソードがあるらしい。2016は、彼がシティに加入した年。

ジンチェンコ代理人(2016の発言):2年前、アーセン・ヴェンゲルがわたしに電話してきたんだ。シャフタールにいたジンチェンコは17才で、アーセナルとUEFAユースリーグで対戦した。アーセンはその試合を観ていて、即座に電話してきてこう云った「ジンチェンコがほしい」。

アーセナルはオファーをしたんだが、ちょっと問題があってね。その後彼はたくさんのひとに見つかることになったが、ヴェンゲルはそのときの彼にすでに自信を持っていたんだ。

Cheick Doucoure(RC Lens)

なんて読むのかわからない。チェイック・ドゥクレ?

『Mirror』がスクープしていた。マリ代表の22才。イヴ・ビスーマのチームメイト。18才のときにNTデビューしている。ポジションはDMでCBでもプレイできるという、これまたアーセナルにはありがたいプロファイル。彼は、この夏に移籍する可能性が高いようだ。

Arsenal facing Premier League competition for “complete” Lens star Doucoure

アーセナルのほかに彼に興味を持っているPLクラブは、ブライトン、パレス、エヴァトン、ウォルヴズ。

ぼくは彼のことはまったく知らないが、CBでもプレイできるような守備マインドのDMというのは、アーセナルのミドフィールドにとても必要なプロファイルに思える。アレックス・ソング的。

 

つづいてフルバック。

アーロン・ヒッキー(Aaron Hickey: Bologna)

ボローニャ? フルバック? 両足? ヒッキー? なんだまた日本人か。と思ったら違った。比企谷くんじゃないのか。

彼もまた、LBでもRBでもプレイできるというヴァーサティリティあるタイプ。アルテタがほしがる理由がわかる。19才にして、すでにスコティッシュNTにもデビュー済み。

ボローニャの若く優秀なFBという、アーセナルにとってはなかなか吉兆に思える選手プロファイルだけでなく、彼はそれにくわえてスコットランド人のLBという、まったくもってKTの後輩。New KT。そして名前がアーロン。FCガブリエルかアーロンFCか。アーセナルとゆかりがありすぎてウケる。

ちなみにKTがアーセナルに移籍したとき、セルティックがハーツにいた彼をリプレイスメントに取るという話もあったらしい。しかし、選手はボローニャを選んだ。

ヒッキーについては、ボローニャのスポーティングディレクターがNLDを観に訪れていたり(PLクラブスと交渉のため)、

Mercato – Il diesse Riccardo Bigon è a Londra

すでにアーセナルと移籍で合意しているというガセっぽいネタがあったり。彼の獲得には、ナポリが熱心だということで(いつものこと)ナポリ方面からのニュースも多い。彼らは諦めムードのようだ。

彼はニューカッスルらPLクラブも狙っていて、アーセナルは€20Mと見込まれる彼よりも、もっとチープな代替案(インテルのFederico Dimarco)にターゲットを変えたという報道もあった。

ボローニャとアーセナルはトミヤスの取引もあったことで、有効な関係にあるはずという、それも憶測の根拠になっていると思われる。

クリス・ウィートリーが伝えていた本人コメント。

ヒッキー:たくさんのうわさがあるのは観ている。ほかのいろんなクラブから興味があるのはナイスだ。自信になる。でも、ぼくはフットボールに集中しないと。

※このエントリを書いている最中に観たニュース。『Gazzetta dello Sport』によると、ヒッキーについてアーセナルは€25Mのオファーでめっさプッシュしているとのこと。ほんとかな?

ジェド・スペンス(Djed Spence: Middlesbrough FC)

マルティネリが手こずってしまったRB。21才。あの試合で、アーセナルのファンには一躍有名人に。それだけインパクトがあった。

ローン先のノッティンガム・フォレストはPL昇格を決めたということで、非常にめでたい。FAカップでも、アーセナルとレスターに連勝。彼らは強かったもんな。

その後アーセナルは彼に動くといううわさもあって、よく名前は取りざたされていた。だが、具体的な動きはほとんど報じられていないと思う。

ノッティンガム・フォレストの昇格、アーセナル戦でのパフォーマンス、彼が注目される要素はかなりあるので、ミドルスブラはどこかのPLクラブにいい金額で売るのではないか。それともノッティンガム・フォレストが買えるのか。

本人はフォレストに残留希望のようだ。というか、そもそもボロはなぜに彼のような選手をローンに出していたのかが謎。

Nahuel Molina(Udinese)

なんて読むのかわからない。ナーウェル・モリーナ? アルゼンチン代表。ウディネーゼのRB。アーセナル、アトレチコ、ユヴェントスが興味という『GOAL』のインタヴュー記事。

Meet Nahuel Molina: The top-scoring defender in Europe linked with Arsenal, Atletico & Juventus | Goal.com

彼は昨シーズンのセリエAの35試合でG7。ヨーロッパの5大リーグで、ディフェンダーとしては最高得点だったという。ゴールできるFB。

ウディネーゼということで、パブロ・マリーを彼の取引に使うんじゃないかという説も。

ディ・マルツィオの記事では、アトレチコの夏のトップターゲットで、右ウィンガーとして狙っているとかなんとか。

 

ひとまず以上。キリなし。

ローン選手の出戻りとアカデミー選手のプロモーション

今回のエントリでは、アカデミー選手のことや、ローンから戻ってくる選手のことについてはあまり触れなかった。

ローンではトレイラやAMNらのニュースを観ていると、予想外にチームに戻ってくる選手もいるのかもしれない。アーセナル的にプラン外の彼らでも、「まったく売れない」ということは考えにくいが、もしそのようなことがあれば、それもまたアーセナルの補強に影響を与えかねない。どうなるか観てみよう。

それとアカデミー選手は、昨シーズンは、終盤で何人かにチャンスが与えられるのではないかという見立てもあったが、あの状況で結局ならず。試合数が増える来シーズンはスクワッドのなかで、彼らの存在感が増していくという説もある。

一部報道によれば、来シーズン前半のELグループステイジなどで、若い彼らが積極的に使われていくとも云われていた。アルテタは来シーズンはフルスクワッドにする意向があるということながら、そのすくなくない部分をアカデミー卒業生が担うのかもしれない。

昨シーズンも何度もファーストチームのベンチに入っていた、パティーノ、ハッチンソン、アズィーズといった、つぎのヘイルエンダーズに、今回アーセナルの「スカラー・オブ・ザ・シーズン」に選ばれたブルック・ノートン・カフィなんかは、18才でファーストチームに定着するようなことがあれば、事件である。彼らが試されるであろう、プリシーズンが楽しみだ。

 

ひきつづき、あたらしいアーセナルの移籍ニュースがあればこのブログでお伝えしよう。

おわり



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プレヴューエントリでは、試合の結果がわかるようなコメントはお控えください
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One Commnet on “アーセナル夏の移籍ウィンドウ展望その2【2022】獲得のうわさ編 近年のアーセナルにとり決定的に重要になる夏ウィンドウ

  1. いつも興味深い記事を投稿していただき、ありがとうございます。

    ここまでの移籍の噂を見るに、アルテタは今季のチームからの継続路線を取るようですね。チームとして離脱が手痛いサカ、ウーデゴール、トーマス、ティアニー、冨安をカバーできるように、ジェズス、ティーレマンス、ジンチェンコ、ヒッキー、サリバ(復帰)を獲得しようとしているのは狙いがハッキリしててよいと思います。

    フィジカル系のストライカー、2列目をカバーできる経験豊富な選手、相手のボールを刈り取るタックラーも欲しいところですが、一度の市場で全てをやりきるのは難しいと思います。

    新しい選手に誰を取るかも楽しみですが、個人的には、交代枠が5枚になることによってアルテタの采配がどう変わるかも楽しみなんですよね。3枚だと手堅く逃げ切りか、とてつもないファイヤーフォーメーションになるアルテタですが、5枚だともう少し戦略的になるのではと見ています。相手を動かすため、相手を止めるため、負傷を回避するためなど色んな意味合いで5枚の交代カードを切ってくるのではないかと。

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