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セヴィーヤに6-0大勝で22-23プリシーズンを終了。アーセナルの新シーズンを占う

こんばんは。

ゆうべの試合は楽しかったっすなあ。エミレーツカップ2022セヴィーヤ。とくに最初の20分。4点めが入ったのが19分だもの。

これでアーセナルは、22-23のプリシーズン6試合はすべて勝ち。アグリゲイト25 v 5。いい雰囲気で、来週金曜日から始まる本番を待つこととなった。

このプリシーズンの試合をつぶさに観ていたひとにはもう云うまでもなく、ジェズースらキープレイヤーズを加えて、このチームが去年よりも進歩しているのは、もう間違いないように思える。各エリアで技術レヴェルが進歩して、チームプレイのなかにアルテタの戦術的意図がちゃんと観える。少なくとも、これまでの進化しているのだか、退化しているのだかよくわからないチームではなくなっている。

もちろん、ただのプリシーズンだ。この連勝をめぐるポジティヴな雰囲気にはアルテタも、繰り返しチームは調子に乗って自分たちを見失わないことだと戒めている。

しかし、それにしてもエヴァトンやチェルシー、セヴィーヤのような相手にも観せたわれらのチームパフォーマンスに、進化のサインを観ないわけにはいかない。相手がどうこうというよりは、自分たちのやりたいことをやろうとしていたし、多くの時間でそれができていた。アーセナルのファンの誰しもがそう感じたのだろう、ファンベイスの期待の高まりも非常に感じる。あんまりよかったので、逆に怖いくらいである。

この試合を振り返りつつ、今年のプリシーズンをまとめよう。

Arsenal 6-0 Sevilla: Gabriel Jesus scores hat-trick as Bukayo Saka and Eddie Nketiah round off Emirates Cup thrashing



アルテタの試合後コメンツ「市場が許す限り、まだ補強をしたい」

試合直後のインタヴュー。AFCオフィシャルサイトより。

アルテタ:(サポーターには)どの選手も愛するようになってほしい。彼らのコミットメントと、ピッチで出そうとしているすべてに。その絆は築かれてきていると思う。彼らも、選手が自分たちがやろうとしていることを伝えていることをわかっているから。

われわれはサポーターたちに正しい喜び、正しいパフォーマンスをもたらしたい。彼らをハッピーにするために。そしてわれわれもまた、すべてを彼らから返してもらう。そこにはいいケミストリがあると思う。

今日は最初からグレイトなパフォーマンスだった。われわれの始めかた、インテンシティ、あらためてみんなとつくったアトモスフィア。それが今日を特別にした。もちろん、結果は大きい。しかし、これはテストマッチにすぎない。

われわれは、チーム全体でできるだけうまくプレイ時間を共有した。水曜には、またコルニーで試合があるので、そこでは全員がフィットしている必要がある。金曜までに何がおきるかわからないから。みんながベストパフォーマンスできるよう、準備できていなければならない。

われわれはこのシーズンをとても楽しみにしている。金曜の試合はとても違う試合になるだろうこともわかっている。違うコンテキストとアトモスフィアがある。それにはとてもいい準備しなければならない。

(スペインユースNTでともにプレイしたレイエスを偲ぶ)あれはとてもいい時間だった。完璧なセットアップだったと思うし、われわれが思いを馳せるよき日だった。とくにわたしにとって彼はとても大切だ。わたしは彼のチームメイトだったから。彼の家族、父親と会って、過ごして、とても特別だったと思う。

試合後のプレスコンファレンス。AFCオフィシャルサイトより。

(試合について……)

アルテタ:この数年でとてもとても成功しているチームを相手にするため、われわれも準備をしていた。彼らにはかなりのヨーロピアン経験があり、われわれも違うテストがしたかった。彼らはまた違うやりかたでプレイするし、違うキャラクターがある。試合のなかでプレイせねばならない試合は違うものだから、チームにはいい準備になった。試合のなかにはたくさんうまくいったところもあった。もちろん、これはビッグスコアだが、われわれにもたくさん進歩の余地がある。

(守備のクオリティ……)

すべての選手たちのつながりだ。すべてのユニッツ、インテンシティ、できるだけピッチの高いところでボールを奪い返す意志。ボールを渡してしまったとき、チームがどう反応するか。どれだけコンパクトになれるか、プレスが破られたとき、どれだけもう一度コンパクトになって奪い返すか。これはチームの努力であり、個人でも集団でも、彼らはどのボールにもとても貪欲だった。それこそ、われわれが彼らに求めていることだ。

(ガブリエル・ジェズースがかなり馴染んでいる……)

そうなることは望まれていただろうが、もちろん選手は新しい街、クラブ、チームメイツに慣れねばならなかった。彼は、それをとても早く自然にやった。ピッチのうえで、チームメイツが彼を探すところを観ただろう。ボールがあってもなくても、それが彼がピッチのうえで伝達できること。わたしはそれがとてもうれしい。

(マーティン・オーデガードについて……)

思うに、彼がガビーをよくしている。そして、彼も彼の前で脅威になる必要がある。なぜなら、彼はどんなときでもラストパスを見つけることができる選手だから。もし彼が閉じていようが、開いていようがスペイスにいるとき、われわれは彼にうまくやらせる誰かが必要だ。わたしは、そこにすでにコネクションがあるし、ウィンガーたちともあると思う。

(昨シーズンはアプフロントに動きがなかったのか?……)

われわれはチームを進歩させようとしていて、もっとよくなるためにリクルートしようとした。そこにはわれわれにはないものがあったのだ。われわれは彼らを取り、既存の選手を進歩させる、それがいつでもやりたいことだ。

(このチームのなかでのジェズースの役割?……)

この全員に観ているものは、ガビーだけでなく、あのインテンシティでプレイすること。そしてボールに勝とうとする意志。ミステイクスを誘い、できるだけ相手ハーフでプレイする。もしフロントの選手が歩いていたら、トラックしていなければ、それはできない。もし、その本能がなければ、やりたいように相手を挑発する意図がなければ。ガビーはその点ではバケモノだ。

(彼は純粋なセンターフォーワード?……)

彼のヴァーサティリティはよく知られている。だから、われわれは彼を9として使い、左でも右でもウィンガーとして使い。同様に、このプリシーズンでもやってきたように、シェイプを少しだけ変えて、2ストライカーズでもプレイできる。彼はチームにたくさんの柔軟性をもたらしてくれる。

(スクワッドの強度……)

われわれはマーケットが許す限り、いまもまだほかにもやれることを望んでいる。いくつかの逆の動きをこの数日で観ることになるだろうが、それはわれわれが完璧なバランスを求めているから。はじめからそのようなプランを持っていた。それが叶えられるかどうかはさておき、ひとまずわたしは現状に満足している。

(ベレリンがタヴァーレスのあとを追ってローンへ……)

わからない。ケイスバイケイスで行く。ヌーノの成長、わたしはそれは非常に重要だと考えている。もちろん、われわれはそのポジションにオレクスを取っているし、キーランもいる。つまりそのポジションにはふたりのとても力強い選手がいる。だから、われわれはヌーノにはそれがベストな解決策だと考えた。

(オーデガードがキャプテンに……)

わたしは彼がここへ来てからの18ヶ月を観てきた。彼はこのクラブとチーム、チームメイツとスタッフの価値をレペゼンしてきた。彼はこのクラブを違うレヴェルに連れて行こうという野心を観せている。チームをプッシュして、貢献して、そして彼自身も組織のなかでみんなにリスペクトされている。

彼はナショナルチームのキャプテンでもあり、わたしはそれは正しい判断だと思うし、わたしは誇りをもってこれをアナウンスする。彼はクラブへのコミットメントをもたらす、とてもよい人間でもあるから。

(選手たちが膝をつかなかった……)

それをやらなかったのかわからない。試合前にふたつのことをやるのは過剰だったからじゃないか。われわれは曲も流さなかった。今日はたくさんやることがあって、優先順位をつけねばならなかった。キックオフも遅れたし。ただ具合が悪いことがあっただけだと思う。

(プリシーズン全体について……)

われわれはロンドンでも遠征でもいっしょのときを過ごしてきた。そして、フォーメイションもプレイもとてもいろいろな相手と競争力ある試合をプレイしてきた。いろいろなコンディションもあった。ジャーマニーでは当地の天候に慣れる必要があったし、USでも同じだった。そしてここでは、また違うコンテキストとアトモスフィアがある。

だから全体的に、わたしはチームは準備ができていると感じている。金曜の夜にボールは転がり始めるが、それはまた別の話だ。

(ケガしている選手たちも金曜には準備ができている?……)

ほとんどの選手はできると思う。彼らは今週やるべきことを乗り越えねばならないし、そのあと準備ができていることを願おう。彼らは試合をしてこなかったが、シーズン中に起きるほかのけが人同様、そこから築いていかねばならない。

(ジンチェンコについて……)

まず第一に、彼のメンタリティ。彼は勝つことに慣れている。勝つしかなく、正しく勝つこと。彼は完璧主義者で、とても欲しがりボーイだ。わたしは彼をよく知っている。彼はこのスクワッドになかったクオリティーズをもたらしてくれる。彼はいろいろなスペイスで、チームにオプションをもたらしてくれる。彼がいてくれて、わたしはとてもうれしい。

以上

 

オーデガードとジェズース。オーデガードとサカ。このあたりのホットラインは新シーズンのカギになりそう。

今回の会見コメントでは、アルテタがまだ移籍市場で動くつもりだと述べた部分が注目されていた。これまでを考えれば、いまのスクワッドでも充実しているが、まだ行くと。野心を見せてる。

とりあえず、もっとも必要だと考えられているのはRW(サカのバックアップ)だろうか。もうPPがどうなるかを待っていられないとか。

CMについては、最近のジャカのパフォーマンスを観るかぎり、トッププライオリティでなくなっている可能性はありそう。ティーレマンスの目が点になっちゃう。

それと、アルテタも言及しているチームニュースは、KT、トミヤス、ESRがトレイニングに復帰しているようだ。ESRはともかく、KTやトミヤスは仮にフィットしていても金曜にいきなりベンチに入るかは微妙か。ファビオはまだなのかい。

オーデガードの試合後コメント「キャプテンに選ばれたことが誇らしい」

正式にキャプテンのおひろめ。大活躍で勝利に貢献。MØの試合後コメント。AFCオフィシャルサイトより。

(パフォーマンスについて……)

オーデガード:イェア。グレイトだった。試合の始まりからすぐスウィッチが入った。ぼくらもリーグが始まる前にいいフィーリングを得たかった。だから、うまくやったと思う。それに、またエミレーツでファンの前でプレイできたこともナイス。ナイスな日だった。

(チームの自信……)

自信は高いと思う。いい試合をしてきたし、この2試合でもいいチームスに勝った。いいプレイもした。だから当然ぼくらもいいフィーリングがある。だが、落ち着く必要がある。謙虚にハードワークをつづけないと。

これからもかんたんだとは思わないから、ハードワークをつづけるし、つねに用心をする。それがすべてだ。毎日プッシュしていくよ。

(キャプテンとしてトロフィをかかげた……)

悪いスタートじゃないね! いい感じだ。もちろん、ぼくにもビッグモウメントで、このすばらしいフットボールクラブでキャプテンでいることがとても誇らしい。ぼくには大きな日だった。

(キャプテンに選ばれたときのリアクション?……)

もちろん、うれしかった。信頼は光栄だったし、彼にキャプテンを望まれたことは誇らしかった。これはぼくには大きなご褒美だ。こんないいチームの一員であることがナイスだし、それを楽しむことにするよ。

(スクワッドのなかにほかのリーダーズは?……)

もちろん、みんなでリーダーシップを取るのは重要だ。ぼくだけでなく、ほかの何人かも(リーダー)。でも、ぼくが思うに、みんながリーダーシップを取ることが、チームにとってはいちばんいいことだ。だから、全員がそれをやらないと。

(金曜のパレスとの試合……)

ようやくだ! これをずっと待ってた。また始まることが楽しみだし、また重要な試合がプレイできるのがナイス。いいスタートができるといいな。

以上

 

ヴァイスキャプテンとか、リーダーシップグループについての質問もでているが、具体的な名前は挙げられず。

この試合前の円陣では、ジャカがチームトークをやっているようなところがカメラに抜かれていた。あれはなんだったんだろう。

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3 Comments on “セヴィーヤに6-0大勝で22-23プリシーズンを終了。アーセナルの新シーズンを占う

  1. もうホントかなりやばいっすね。
    シティもリバプールもてにおえなかったころ比べてちょっと落ち目に見えるし(勝手な解釈)、我々、遂にプレミア制覇も夢じゃない強力なスカッドを手に入れましたね。
    どのポジションにもグレイトな選手しかいない。
    このメンバーシップだからこそジャカが輝くのもうなずけますね。これでジャカのカードがなくなったら、きっとそうゆうことだったのでしょうね。
    あとは放出をきっちりしてもらって、中盤かBのバックアップをとって、レアルがフンミンソンをとれば完璧。
    開幕が待ち遠しいです。COYG

  2. トーマス、ジャカのどちかが欠けると中盤のクオリティがかなり下がる気がします。ティーレマンスはいいと思うけどなぁ。相手の強さ次第では多分アンカーもできるし、ジャカのやっている役割も次第にできるようになる気がします。ギュンドアン的な。スミス郎をどう使うのか。
     サカの控えは誰がいいんですかね。マルティネッリはカットインするタイプではなくて、縦にいくようにドンドンなっているのでサカいないときに右でもいいと思うけれど、もう一枚両サイドできる選手が欲しいですね。ポゼンスとかいいと思うけど。
     あとジンチェンコ、ジャカの左サイドだと若干カウンター時に怖いなと思いました。守備の敏捷性がある二人じゃないし、流動的に位置を入れ替えるので、速い右wgとかにやられそう。ティアニーの方がいい意味で役割がはっきりするのかなと。とにかく新シーズン楽しみです!

  3. 地味に、マルティネッリが良かったです。アシストしまくり、ジェズースと相性ばっちり。あとは2ndの底上げですね。リースネルソン、マルキーニョスが先発WGをおびやかす、AMNがアンカーとして覚醒してパーテイとポジション争いするようになる、ファビオがオーデガードからポジションを奪ってオーデガードが一列下がる、うーん、このうち1つは当たってほしい。クリスタルパレスは前回の0-3のリベンジですが、また試合前分析を楽しみにしています!COYG

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