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【マッチプレビュー】22/23EPL クリスタル・パレス vs アーセナル(5/Aug/2022)大きな期待とともに新シーズンのスタート

ついに新シーズン。

8月は始まったばかりだが、もうフットボールが始まる。ちょっとうれしい。今年は冬にワールドカップがあるおかげで、やや前倒しの日程になっている。

さて、22-23EPLアーセナルの初戦は、クリスタル・パレス(A)。

この夏のアーセナルは、補強が比較的順調で、プリシーズンも充実。この低迷していた数年のなかでは、確実にファンの期待度がもっとも高まっているシーズンスタートではないだろうか。

いっぽうで、クリスタル・パレスは、アーセナルにとっては難敵であり、しかもアウェイ。このチームがほんとうに信じられるのかどうか、しょっぱなからビッグテストになっている。

この現地金曜夜の試合は、ほかの試合にさきがけて単独で開催されるリーグのシーズンオープナーでもある。

これまでのメディア等のもろもろのシーズン予想を観るに、一般の下馬評では、ファンの大きな期待に反してアーセナルはいまだトップ4フィニッシュを疑われているところもある。

今年のアーセナルがほんものかどうか。今回は、プリシーズンマッチではわからなかったそれを測るいい試合になりそうだ。ひきつづき熾烈な競争になるだろうPLのトップ4争いを占ううえで、ライヴァルチームのファンも注目するだろう重要な試合。

今晩の試合をプレヴューしてゆこう。



アルテタの試合前コメント「違うレヴェルでプレイできると確信している」

昨日行われた、シーズン最初のアルテタの試合前プレス会見。オフィシャルサイトより。

(去年のこの試合との違いについて……)

アルテタ:違うものだ。もちろん、あの試合の前に起きたすべてのことは、とても奇妙で珍しいものだった。準備があり、プリシーズンがあり、違うコンテキストがある。

われわれはとても興奮している。新シーズンを非常に楽しみにしている。できるだけいいスタートをしたい。それが、われわれがいかに準備に集中しているかということ。

(このチームはいまやあなたのチームになっている?……)

つねにわたしのチームだったよ。自分たちの選手がいるし、つねに彼らからベストを引き出そうとしてきたのだから。スクワッドを削っているのはたしかではあるし、とくにこのふたつのウィンドウでかなりスクワッドを変えた。だから、基本的にいまいる選手たちは、われわれが望むプレイに対し、より具体的に、よりよくなっているように観えるのだろう。

(ジェズースへの期待……)

トッププレイヤーを連れてくるなら、トップクラブから来る数年にわたって成功してきた選手なら、期待はするものだ。ここでのガビーの役割は、以前いたクラブでの役割とはかなり違うものになるだろう。それには適応も必要だし、時間も必要。彼は、それはすばらしくよくやっている。みんなその早さに驚いているくらいだ。

しかし、われわれは責任を共有せねばならない。彼はとてつもないタレントであり、影響力のあるメンタリティを持つ選手。彼はチームにたくさんのものをもたらす。だが、結局はそれもチームとしての貢献になる。

(クリスタル・パレスのプロスペクトたち……)

彼らは昨シーズンにそれを示していた。いかにタフで、倒すのがいかに難しいか。ホームでの安定ぶりも。とくに、ビッグチーム相手では、すばらしい結果を出したりもしている。

われわれにも結果を出しているが、チームには願わくばあの日の教訓を生かしてほしい。とくに、要求されるスタンダードから程遠かったあの30分。その代償を支払った。

(新シーズン、新加入選手に対する興奮……)

全員が熱意を持っていると思う。やりたかったようなプリシーズンがあったし、とてもオーガナイズされていた。いい結果も得て、いいパフォーマンスもあり、いい準備ができた。しかし、明日の夜からはボールが転がりだす。PLチームとの試合はまったくコンテキストが異なるし、どうなるかもわかっている。

しかし、これもほんとうだ。チームにはエナジーのレヴェルがあるし、シーズンを成功させようという野心もある。だから、明日の夜、それをピッチのうえで示さねば。

(まだ選手の補強はつづける?……)

ごらんのとおり、補強も売却も熱心にやっている。すべてはまだオープンだ。長いウィンドウであり、たくさんのことが起きている。PL全体でも、どれほどのビジネスが行われているか。それはこのリーグの競争力を示しているし、今シーズンもそれは終わらない。

去らねばならなくなる選手たちがいるし、まだすべてがオープンだ。

(『All or Nothing』がリリースされて気が散らなかった?……)

ノーだ。注意力が散ったり、集まったりというのは、去年ここで毎日起きていた。最後には、みんなで団結してワークしようとした。生み出せるものがなんであれ、このクラブがどう運営されているかの現実であり、みんなの情熱であり、目的であり、全員が取り組む必要のある責任だった。

いかに、われわれがそれを気にしているか、クラブを愛しているか、どれだけのよろこびをみんなにもたらそうとしているか。

(ケガの選手たちについて……)

(トミヤス、ESR、KT、ヴィエラ)4人のうち3人は、今日の午後にはトレイニングをする。そしてうまくいけば、彼らはセレクションに含まれる。

できれば、彼らには回復を始められるようになってもらいたい。なぜなら、彼らはプリシーズンを含めて長いあいだ離脱していたし、チームにとってとても重要な選手たちだから。

(膝つきの件……)※PLクラブのキャプテン会議で、今シーズンの試合前の膝つきは決まった機会だけに限定することが決定

同じように生産的であることを願うし、クラブとしてこれからもとても重要なメッセージを送ることはできる。平等は、われわれにとっても大きなことなのだと打ち出したい。われわれのクラブは誰でも歓迎するし、この産業全体でもそうだと願う。そのメッセージは、われわれも力強く維持をつづけることが必要だ。

(クラブ周辺での期待感……)

みんながワクワクしているのはグレイトなこと。しかし、PL全体でも大きな興奮がある。たくさんのクラブがたくさんのビジネスをしているし、もっともっと強くなっているから。このコンペティションはとても大きいものだ。われわれは自分たちにできることに集中する。なにをやりたいのか。テーブルのトップにいたい。

(マネジャーとしてあなたにかかるプレッシャーが増している……)

去年のある試合にあったプレッシャーを観れば、それより大きいとは思えないね! 結局、ひとはコンテキストなど観たくないのだ。どのようにスタートしたか、ただ結果を観るだけ。

われわれが判断を下されるのは、フットボールの試合に勝つか敗けるか。シンプルだ。

(マーティン・オーデガードがキャプテンに……)

今シーズンは、自分たちがワークすると信じることができるチャンスがある。マーティンはわれわれと18ヶ月いて、わたしの意見では、彼はこのクラブの価値を完璧にレペゼンしている。彼はチームのなかでもみんなからリスペクトされていて、スタッフ全員からもそう。23才にして、すでにナショナルチームでキャプテン経験すらある。

彼はゲイムに対する情熱があり、彼は毎日欠かさず自分のプレイでそれを観せている。だから、わたしは彼のようなひとが、率先してそれをやってくれるのがとてもうれしい。彼も責任を楽しんでいるし、そして彼もまたサポートが必要になる。だが、彼にとってもとても大きなことであることは間違いない。

(リーダーシップグループというのはまだあるので?……)

ある。

(子どものころの心臓手術が、あなたの視野を広げた?……)※『AoN』で、アルテタが2才のころにスペインでも初だったという心臓外科手術を受けたと告白するシーンがある

ときどき、そこにカメラがあることを忘れてしまう! あれは、実際にあったことを述べただけ。結局、プレッシャーとはなんだ? それと比べられるか?

高いプレッシャーのかかる仕事をしているひとはいる。彼らは生活のために決断を下し、あるいは別の場所へ行くか。

われわれがやることは、フットボールの試合に勝つこと。ファンやクラブのみんなによろこびをもたらそうとすること。そして、美しい試合をプレイすること。しかし、それは同時に予測できないことでもある。そうしたときに、ちょっとした視野を持って実行する必要がある。

(あなたがここに来てから、もっともワクワクしている?……)

もっとワクワクするために毎日トライするものだ。もっと選手たちを愛し、自分たちがいる場所をもっと特権に感じること。やることは、自分がどう感じているかに関連するし、いまやっているようにクラブとその感情を共有すること。それが常識になる。

結局はわたしがどうこうではなく、みんなが自分たちがやっていることをどう思うか。われわれ全員が、自分もその欠かせない一員であると感じること。とくにサポーターたち。われわれがそれを行うならば、わたしがつねに云っているように、それはとてもとてもパワフルになる。

(ジェズースとジンチェンコの獲得はグアルディオラにお願いした?……)

どうやってそれをやったかについては話せないが、わたしから云えるのは、これらはどちらも両方のパーティが喜んでそれをやらねばならなかったということ。彼がわたしに云ったのは、彼が失うことになったのはふたりのすごい人間ということ。

わたしも彼らを知っているし、彼らがチームにいてくれる特権もわかっている。だから、わたしはとてもうれしい。

(ベルント・レノとヘクタ・ベレリン……)

ベルントについては、最後にはただプロフェッショナルな関係だった。彼は(No.1を)維持したかった。なぜなら、彼はこの11年間つねに試合でスタートしていて、それに慣れてしまっていたから。彼は代表選手でもある。

彼とはゆうべ話した。彼はここで記憶に残るだろう漢だ。彼とともにワークできたことは特権だった。しかし、フットボールでは決断をくださねばならないときもある。選手たちからベストを引き出し、自分たちのやりたいプレイをするために。そして、ベルントは彼の家族がハッピーでいられるような移籍をみつけた。彼の成功を祈る。

(レッドカードの目標設定はしている?……)

以前にもキミに伝えたように、それについては話さないほうがいいんだ。話さないほうが、いい結果になる。そうなることを願うよ。

(ティアニーとトミヤスのケガ……)

長くならないことを願う。彼らがしつこいケガに悩まされていた理由は、それぞれ違うものだ。おそらくは、スクワッドのなかで回復はしなかった。だから、必要なときもわれわれは彼らをプレイさせなかった。彼らが完全に回復していないとき、かなり疲労してしまうから。だから、ときどき彼らを急がせねばならなかった。

ふたりとも、そういったことの複合だった。彼らはとてもプッシュするし、チームに貢献したがる。

彼らふたりがフィットして、ベストでパフォーミングすれば、チームはもっとつよくなるとわれわれもわかっている。

この会見はArsenal.comで生中継されていたので、ぼくも観ていた。アルテタはとてもリラックスしていて、表情からはかなり自信もあるように見受けられた。いいスピリットで、新シーズンを迎えられるという感じがした。だいじなことだ。

今回もオフィシャルサイトで漏れている会見発言がある様子。以下は『The Guardian』より。

アルテタ:われわれは違うレヴェルに行く準備はできている。わたしは確信しているんだ。ほかのチームがやっていることは明白であり、ほかのクラブはわれわれよりももっと強いスクワッドがあるし、それでもなお4-5人の補強をしている。なかには7人も補強するクラブもある。

これはかんたんにはいかない。だから、われわれができるのは自分たちがやろうとしていること、できることに、ただ集中すること。すべてのことを同時にはできない。われわれは、それができると自信を持っている。

(経験がカギになる?)イエス。経験のない選手は、トッププレイヤーたちにインスパイヤされる。何年も容赦なくタイトルを勝ってきたトッププロフェッショナルたちに。彼らもそのような選手を観てきた。

ここからは、彼らが同じことをやるターンだ。そうした若い選手たちを彼らがインスパイヤする。勝ちかたを示し、勝ちつづけるために必要なディーテイル、渇望、奉仕のレヴェルをみせる。

(サリバのローンについて)彼がローンでプレイした量の時間、成長と発展のしかた、彼はわれわれが必要としている選手になれるたくさんの理由をもたらしている。そしてこの数週間で、彼をさらに一年間ローンに行かせたことは正しい決断だったと信じさせてくれている。彼は準備ができているように観えるから。

以上

パトリック・ヴィエラのコメント「アーセナルはタイトルに近づくことができる」

パレスのボスの試合前会見コメント。『Evening Standard』より。アーセナルレジェンドが、なかなかよいことを云っているので。

ヴィエラ:マネジャーとしては、いつだってもっと(選手が)ほしい。ここまで、連れてきてもらった選手たちについてはわたしはとても満足しているが。われわれは選手の数が足りていない。しかし、マーケットが終わるまではまだ数週間ある。

われわれはとてもいいシーズンを過ごした。チーム、それとマネジャーのわたしにとり重要なことは、チームの成長を助けるような安定性をキープすること。何人かの選手が来て、それでよりチャレンジできるようになる。スターティング11を選ぶのが難しくなる選手がほしいんだ。

スクワッドに関しては、たしかに少し足りない。しかし、すでに述べたように、われわれは去年よりももっと競争力を持てると信じている。

(アーセナルについて)彼らは去年よりもよくなっている。彼らが補強した新しい選手を観れば、より強くなっている。タイトルに近づいていくことにチャレンジできるスクワッドを持っている。

これは(去年とは)まったく違う試合になるだろう。彼らには新しい選手がいて、いいチームになっている。プリシーズンもとてもいい試合をしていた。だから、この試合はチャレンジングなものになるとわかっている。だが、われわれも彼らに困難を強いる道具を持っている。

「タイトルにチャレンジできる」ではなく、「タイトルに近づくことへチャレンジできる」。微妙な。

※コメントくださるかたにお願い
プレヴューエントリでは、試合の結果がわかるようなコメントはお控えください
お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

11 Comments on “【マッチプレビュー】22/23EPL クリスタル・パレス vs アーセナル(5/Aug/2022)大きな期待とともに新シーズンのスタート

  1. AONを見て、開始3分で泣けてきました。
    昨シーズンの悔しさが、また湧き上がってきましたよ。
    でも、正しい方向に進んでると信じてます。
    アーセナルに、abemaに感謝し開幕戦を応援します。
    今季こそ目標に!COYG!

  2. 毎年の事ですが、なるべく怪我人が出ないことを祈ります。後はカップ戦を勝ち進んで最後の方まで楽しめるといいなぁ。開幕戦楽しみましょう。COYG

  3. 今シーズンもよろしくお願いしますm(__)m

    遂に始まりますね。栄光へのカウントダウン。
    全てのポジションがまぶしすぎる。
    正にビッグクラブ。
    どうなっても受け入れますが、ToTにだけは負けてほしくない。コンテきらい。

    いいスタートがきれますよおに。
    COYG

  4. ヴェンゲル最終年から欠かさずこのブログを読ませてもらってる身からして、

    >誰がなんと云おうが、おれは期待している。

    これは流石に少し泣きました。

    今年こそ、今年こそ我々には強いスカッドいます。
    信じて待ちましょう。

    COYG!!!!!

    1. チェンさんがここまでストレートに期待を口にしているのは初めて見るかもしれません……笑
      自分も、ここ十数年の中でも、一番期待できる希望に満ち溢れたシーズンだと思いますし、楽しみで仕方がないですね!!
      まずは苦手なパレスに昨シーズンのお返しをしましょう!
      COYG!!!

  5. >ぼくは毎シーズンでアーセナルの無敗優勝を夢見ているので

    なんか、グッと来てしまった。
    何せ、かくいう私も同志なもんで。。。

    信じて、信じて、極東から愛を送りましょう。

    COYG!!!

  6. spotv
    有料会員なってもすぐに見れなかった。
    見られるようになったのは支払いしてから1日半くらいかかったよ。
    気をつけて

  7. 今季はコメントで順位予想とかやらないんですか?
    楽しみにしてたのですがw

  8. 昨シーズンの開幕以降色んな意味でコメント控えてましたが久しぶりに。

    昨シーズンは個人的な感想として選手のパフォーマンスとは別に戦術面で段階的に変わった部分もありましたが(プレスかけるきっかけのルール落とし込みとか)、
    結局最後までカウンター以外で得点することに苦労する、攻撃の形を作るのに苦労するというか方向性が見えないというのは変わらなかったかと。
    ベストメンバーだろうがそうでなかろうが。カウンターに対処できる、プレスをある程度躱せる、ボール保持の割合がある傾向にある相手には一貫して苦労していたかなと。
    今シーズンはその辺りが改善されるのかどうか注目したいですね。

    プレオープンを軽く見た感想ですがジェズスが入って個人の動きで改善にあたるような動きを見せたり、
    ジャカやオーデガードがボックス付近に入る頻度が少し上がったかな?と思うこともありましたがはてさて。
    まぁ個人の良い動きを周りが見習って改善するというようなことは昨シーズンまでも個人的には感じる部分もありましたので、
    ジェズスの動きというのが全体にいい影響を与える事に期待したいですね(悪いのを見習ったり影響受けたりというのもまた多かった気もしますが)。
    アルテタやコーチ陣の指導で攻撃で良くなったと感じるのが見れるとなお良いんでしょうが。

    見るのが楽しみな選手が増えたので楽しみです。

  9. 俺たちのボーイズならやってくれる。
    無敗優勝、叶えてくれ。夢はサイコーにデッカく。
    Come on you gunners❤️🤍❤️🤍

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