リヴァプールについて
今シーズンのリヴァプールは、7試合消化して10ポインツの9位。
シーズン前はタイトル候補だったのに、これはさすがに期待はずれな位置。現在のシティが、期待どおりかそれ以上のパフォーマンスであることを考えると、よけいに残念だろう。
リヴァプールが不調の原因はいくつかあるのだろうが、とりわけ夏に大金を投じたDarwin Núñezがチームにフィットしていないのが痛い。一時はアーセナルともリンクされていたストライカー。いきなりのレッドカードもあり、PLでも4試合しかプレイしていないとはいえ、まだG1 A1。すぐにチームにフィットしたシティのハーランドとは比べるまでもない。
盛者必衰で、栄華を極めたクロップのリヴァプールはこのまま沈んでいくのか、あるいは何かをきっかけにして再生していくのか。アーセナルはこういうとき、いかにもバッドフォームなチームや選手をアシストをしてしまいがちなので、今回はそうならないように願いたい。Núñezに大活躍されて……みたいなのはマジ最悪である。
フォーム
今シーズンのPL7試合は、DDLWWDD。なんとまだ2試合しか勝っていない。その相手も、ボーンマスH、ニューカッスルH。
CLを含めた直近6試合のフォームは、WDLWDWとこちらも不安定。
また特筆すべきは彼らのアウェイフォームで、CLを含めてDLDLとここまでひとつも勝っていない。
今シーズン序盤のリヴァプールは、フォームを劇的に落としていると云ってもよい。
チームニュース
今シーズンずっとアウトだったCurtis Jonesがトレイニングに復帰。
Arthur Melo(ここにいたんかい)が手術で3-4ヶ月アウト。
Andy Robertson、Naby Keïta、Alex Oxlade Chamberlainもアウト。
キープレイヤーズ
この試合でもスタートが予想されている、フィルミーノ(31)が調子よさそう。PLでG5 A3。
いっぽう、モー・サラー(30)は7試合プレイしてG2 A3と、彼にしては冴えない。
ところで彼らは、ほかにもレギュラーの高齢選手が多く(チアゴ31、VVD31、マティップ31)、いずれにせよ数年以内にはチームのコアがごっそり入れ替わりそうだ。過渡期に突入して、苦しんでほしい。
新フォーメイション?
WhoScored.comの試合プレヴューによると、リヴァプールの基本システムは4-2-2が予想されている。
これは、ミドウィークに2-0で勝ったCLレンジャーズで採用したのと同じかたちで、リヴァプールにとっては新しいフォーメイションだそうで、選手にも好評なのだとか。
新フォーメイションについて、ヘンダーソンは「インテンシティのレヴェルが上がった」と述べている。
TAA:ぼくらは、よりベイシックな4-4-2に立ち戻って、とてもいいプレイができた。ピッチ全体をとてもよくシフトできていたし、コンパクトになった。彼らはぼくらを通り抜けることはできなかった。彼らはたくさんのロングボールを放り込んで、こちらはセカンドボールを拾った。
今日は戦術的な変更が完全に役立った。あれは4-4-2みたいではあったが、ジョタがダーウィンをちょっとだけ前に出していて、だからふたりの6がいる4-2-3-1みたいな感じでもあった。
そしてぼくらには、れっきとしたアウト&アウトのウィンガーたちがいる。ぼくらがふだんやっているインサイド・アウトサイドのFWではなく。
ピッチにはぼくらの4人のアタッカーがいて、それはつまりポゼッションもボールのコントロールもしていたということ。彼らはよくリンクアッププレイもしていた。流れるような動きで、4人とも楽しそうだった。
サラー:昨日ボスが違うフォーメイションについて話していて、ぼくらはそれに適応しようとトライし、うまくいったと思う。たくさんのチャンスもつくった。
あれは攻撃的なフォーメイションだと思う。ぼくらアプフロントの選手みんなにとってよかった。ぼくらはみんなゴールしたいから。今日はうまくいった。
これまでの4-3-3から、ふたりの6(DM)がいるシステムに変更したということは、中央の守備を厚くしようとしているということか。
マッチファクツ by Opta
『BBC Sports』より。
Head-to-head
- アーセナルは、PLリヴァプールの直近14試合でたった1勝しかしていない
- ガナーズはリーグでリヴァプールに5連敗の危機。そうなればクラブ史上初
- リヴァプールは、アーセナルのホームでリーグ直近2試合に勝利。これは過去20回の試合と同じ。彼らはアーセナルとのアウェイ試合で3連勝したことは一度もない
- アーセナルは、この対戦で13連続クリンシートなし。39失点
- リヴァプールは、対アーセナルの300リーグゴールまであと2点
Arsenal
- アーセナルの今シーズンPLスタートから8試合で21ポインツは、過去3位。これまでこのステイジで22ポインツが2回。2005(2位フィニッシュ)と2008(3位フィニッシュ)
- ガナーズは現在PLホーム試合で7連勝中。今シーズンの4を含む
- しかし、エミレーツでは9試合クリンシートなし。最後のクリンシートは3月のレスター
- 昨シーズンのPLで、アーセナルはトップ3フィニッシュの相手に6試合で5敗。そのうち3試合はエミレーツ
- ガブリエル・ジェズースはアーセナルで8リーグ試合でG5 A3。今シーズンこれよりゴール関与が多いのは、ハーランド(12)のみ
- ジェズースはゴールした試合で51試合無敗(48勝)
- エディ・エンケティアはアーセナルでスタートした15試合でG12(すべてのコンペティション)
Liverpool
- リヴァプールは、PLスタートからアウェイ4試合で勝利を逃せば2010-11のロイ・ホジソンのチーム以来
- レッズは、リーグの直近11試合のうち9試合でゴールを先に奪われている。が、敗けたのは1試合のみ。8月のマンU(2-1敗け)
- 今シーズンはすでに7試合でポインツを落としている
- リヴァプールのPL7試合終えての10ポインツは、2014-15のブレンダン・ロジャースのチーム以来最低
- 今シーズンのリヴァプールの前半の記録は、リーグで最悪。7試合のうち5試合でHT時点で追いかける立場になっており、またアウェイ3試合では前半のゴールなし
- ディオゴ・ジョタはリーグのアーセナル戦8試合でG6。ガナーズには67分に一回ゴールしている。対アーセナルで200分以上プレイした選手のなかでは最高率
- ロベルト・フィルミーノは、今シーズンのリーグ6試合でG5。昨シーズンの20試合のゴールと同じ
- クロップは、リヴァプールのマネジャーとしてアーセナルとの18試合で1敗しかしていない。ただしそのうちのドロウふたつ(コミュニティ・シールド、リーグカップ)はペナルティ戦での勝利
リヴァプールは、相手にリードを許しやすいが、結局ほとんど敗けていないということは、逆転するか、追いついている。アーセナルは、今回リードしても気が抜けない。
その他のファクツ。Optaグーナーの@Orbinhoのtweetsから。
Arsenal v Liverpool is the joint-highest scoring fixture in Premier League history with 175 scored so far (joint with Arsenal v Spurs)#ARSLIV
— Orbinho (@Orbinho) October 8, 2022
アーセナル vs リヴァプールは、PL史上もっともゴールが入る試合(G175。NLDと同じ)。
Arsenal have gone 10 hours and five minutes of football in all competitions against Liverpool since they last scored against Jurgen Klopp’s side.#ARSLIV
— Orbinho (@Orbinho) October 8, 2022
アーセナルは、10時間と5分間、リヴァプールからゴールできていない。
Only Liverpool (7) have hit the woodwork more often than Arsenal (5) in the Premier League this season#ARSLIV
— Orbinho (@Orbinho) October 7, 2022
今シーズンのPLでアーセナル(5)より多くショッツをポスト(バー)に当てているのは、リヴァプール(7)だけ。
こちらはOrbinhoがRTしていた。
That’s now 27 competitive games without a draw for #Arsenal – the longest run in the club’s history
— Tom Ede (@TomEde1) October 6, 2022
アーセナルは、27試合ドロウなしのクラブ記録を更新中。。。勝つか敗けるか。