今週もELの時間がやってきた。ハッピー木曜日。
今回の相手は、先週ホームで快勝したBodø/Glimt。ノルウェイ北部の彼らの本拠地で行われるアウェイマッチ。アーセナルのEL3試合め。
この試合をプレヴューしてゆこう。
アルテタの試合前コメント「人工芝に適応しなければならない」
現地で行われた、アルテタの試合前プレスコンファレンス。今回はナショナルヒーローのオーデガードを伴った会見になっている。AFCオフィシャルサイトより。
(チームセレクションにピッチの影響はある?……)
アルテタ:われわれが考えているのは、どうやって試合に勝つか。それだけだ。どのように3日ごとに勝っていくか、違うコンディション、コンテキスト、天気、コンペティションのなかで。それしか、アプローチのやりかたはない。
(ケガの危険がある?……)
わからない。人工芝でのケガはありうるし、トレイニングセッションでのケガだってありうる。当然われわれもできるだけ選手を守るために、やるべきことをやる。だが結局のところ、明日も11人がピッチにいることになるのは間違いない。
(それがセレクションに影響を与える?……)
われわれのセレクションは、試合に勝つためにどう考えるかによる。ほかにはなにもない。
(なにゆえにガブリエル・ジェズースを置いてきたので?……)
彼がこの数週間やってきたすべてのことを鑑みて、彼は置いてくるほうがいいと考えた。
(ローマがここで6-1で敗けてる件……)
ホームゲイムのときにも述べたと思うが、この数年間、このチームとコーチングスタッフがやってきたことは、際立っている。とくにヨーロッパで。なぜなら、ヨーロッパ全体でニュースになっているから。だが、疑いなく、ここでの彼らのスコアは彼ら自身を説明している。
(Bodoのサポーターについて……)
彼らは非常にラウドで、情熱的であり、それはマーティンからも聞いている。ここはグレイトな雰囲気になると彼は云っていた。それがヨーロッパの醍醐味でもある。
(人工芝での練習はできている?……)
いいえ。
(アーセナルはトップにいるためにターゲットになっている?……)
ほかのコーチたちが、われわれにどのようなプレイをしてくるかはわからない。もちろん、ガビー(ジェズース)はかなりフィジカルコンタクトをやる選手だ。それが彼の本性であり、あとは、レフェリーがどう選手を守るかだ。
(選手の守護に関しては満足している?……)
わたしは、選手たちのパフォーマンスにはとても満足しているよ。そして、それがもっとも重要なことだ。そして、あとは彼らが守られるかどうかはレフェリー次第。
(リヴァプール戦での事案……)
それは、わたしが触れたくないものだ。FAが関与する領域だし、そこに首を突っ込みたくはない。
(自分の選手を擁護すると……)
100%。
(ワンダーキッドだったマーティン・オーデガードについて……)
それが彼の旅路だ。彼はキャリアのとても初期においてスポットライトを浴び始めた。それがいま彼があの年齢でかなり成熟している理由だろう。彼はもう長いこといて、われわれも彼が何歳だったかつい忘れてしまう。だが、それが彼の旅だ。彼は(才能を)摘まれなかった。
彼は、あの年齢でかなりいい。彼はかなりの注目を集めてきたが、それにポジティヴに対応してきた。
(明日の彼の役割……)
どこかでピッチには出るだろう! わからない。できれば彼にも良い時間を過ごしてほしい。彼には故郷を帰るとても重要な機会だろうから。それが、彼にどれほどのものかわかるだろう。今回は、彼にはいい機会だ。
(ピッチコンディションが問題になりうる……)
いいや。風だろうが、雨だろうが、雪だろうが、いい訳にはならない。われわれの集中は3日ごとに勝つこと。そのやりかたを毎回見つけること。
(ヨーロッパでプレイすることは、役立つか、あるいは邪魔か……)
プレイタイムを共有するという意味では、間違いなく(助かる)。それはとてもポジティヴなものだ。なぜなら、あまりプレイしていない選手もいるから。とくに最初の数週間。そしてわれわれの仕事は、それをマネジすること。
パフォームするかは選手次第だ。彼らはわれわれに対し、自分がプレイするに足る理由があると示すこと。勝つこと。
(リヴァプールでスタートしなかったティアニーの反応は?……)
ほかの選手と同じだ。われわれが下す決断は、つねに試合に勝つために何がベストかによって行われる。そして、キーランもほかの選手と同様に、それを受け入れた。
(リヴァプール戦はすぐに試合が動きだした……)
どんなマネジャーだって、すぐにゴールして試合が早く動き出してほしいものだ。だが、当然のことながらそれがいつもできるわけではない。われわれのやりかたは、つねに攻撃すること。試合を支配し、できるだけ早くリードすること。
(このグループのなかで、Bodoとほかのチームをくらべて……)
彼らはこのグループのなかで、トップ候補のひとつなのは間違いない。明日はまた難しいテストになるはず。
(PEオバメヤンが、あなたはビッグキャラクターが好きじゃないと述べていた件……)
ひとは誰しも云いたいことを云う自由がある。
(ドレッシングルームでのムードは?……)
ヤバい。あれよりいいドレッシングルームは観たことがない。楽しみにあふれていて、ハードワーキングがあり、スタッフと選手の関係もよくなっている。コーチとしては、このグループの一員であることは光栄でしかない。
(リヴァプール戦で最後に起きた事案は、すぐに解決される?……)
しらんがな。わたしが決めることじゃない。タイミングも予想できなかった。The FAが、いまは状況を調査している。われわれもどうなるか待つしかない。
(人工芝でプレイするのは、違うスポーツみたい?……)
当然、全員がたくさんの違いがあるとわかっている。スピードも違うし、芝の使いかたも違う。われわれはそれに適応しなければならない。それはわかっている。そしてわれわれは明日の夜、人工芝のうえで勝たねばならない。
(グループを勝つことはどれほど重要?……)
そのとおり。それがすべての試合が超重要な理由だ。グループを見れば、明日の結果がとても重要になる。なぜなら、2試合よけいにプレイする必要がなくなるから。だから、グループのトップにいたい。
(遠征に参加していないほかの選手について……)
何人かはケガをしている。明日わかるよ。
以上。人工芝の話ばっかである。
オバメヤンがミケルを腐すがっかり発言
会見のなかで質問が出ている件。それは月曜に起きた。リヴァプール戦のあと。オバメヤンがアルテタに対して、なにやら物申したという。
とあるYouTube番組での発言だそうで(リーク?)。
Auba basically called Arteta a bitch 😂😂😂 pic.twitter.com/Q7bk6CuEwb
— AZ (@V1Loxzi) October 9, 2022
オバメヤン:(アルテタは)ビッグキャラクターやビッグプレイヤーをマネジできないんだ。彼には若い選手が必要だった。彼らは何も云わず、ただ聴くだけさ。
そして直接本人からも。わしはもう彼はtwitterの“AFC Players”listから早々に外していたので、しばらくこれに気づかなかった。
Aware there is a video out that was recorded just after I arrived at Barca. At the time I still had a lot of bad feelings in me – Arsenal are doing great things this season and I wish all my old guys well, just not on November 6 😜 Now full focus on tomorrow 🔵
— AUBA⚡️ (@Auba) October 10, 2022
オバメヤン:(“All or Nothing”で)ぼくがバルサに着いた直後に撮影された部分があったと気づいた。あのとき、ぼくはまだかなり胸糞悪かった。
アーセナルは今シーズンすごくよくやっているね。古巣のみんなの成功を祈っているよ。11月6日以外はね(※PLチェルシー vs アーセナル)。いまは、明日に完全集中だ。
「アルテタは、ビッグキャラクターやビッグプレイヤーをマネジできない」「(バルサに到着したタイミングでは)まだかなりムカついてた」。発言のこのあたりがフォーカスされている。
これはなあ。どうよ。ムカつくのは本人の勝手だが、アルテタをこんなふうに腐すのは納得いかん。
アルテタが、今後のマネジャーキャリアのなかで「スター選手のエゴ」にどう対処するか、というのはこのブログでも書いたことがあり、ぼく自身もそれは興味深いトピックだとは思ってる。彼が、ステップアップしていくうえでは、いずれスター選手のエゴにも対処していかねばならなくなるから。それも、トップマネジャーの重要な仕事。
でも、だからといって、ここでアルテタをこんなふうに半人前扱いするのはどうなの?と思う。自分がルール違反をして罰を受けただけなのに、八つ当たりでは?
それとオバメヤンは、ここで自分をビッグキャラクター・ビッグプレイヤーだと暗に云ってるわけだけど、それもなんだか。自分は、コーチの云うことを聴くだけのいい子ちゃんじゃないみたいな主張って、ふつうに虚勢だなと。キャリアのなかであれだけの記録を残した選手なのだからビッグプレイヤーというのはまあいいとして、「ビッグキャラクター」かどうかは疑問がある。
なんかこのひとって、いつも取り巻きといっしょで(AFTVメンバーとの付き合いなんかもあった)内輪で盛り上がるみたいなイメージがあって、それはアーセナルのドレッシングルームでも同じだったろう。ラカたちフレンチ仲間といつもつるんで騒いで。それでいて、チームキャプテンで全員の注目が集まれば「寡黙なキャプテン」だったりするわけだ。それはことばのせいだけでもなく、それこそ彼のキャラクターなんだろう。いつもニコニコ、愉快で、楽しい仲間。それはいい。でも、こんな陰口みたいなことはさすがにみっともない。
オバメヤン個人については、もう興味もあまりなくなっているが、今回の件ではかなりがっかりさせられた。アーセナルファンにいつまでも愛される権利をまたみずから捨てていく選手。
彼のtweetでは、いちおうアーセナルファンにフォローを入れているものの、ぼくの観た多くのファンの反応はネガティヴだった。
来月のチェルシー(A)では、これで、アーセナルのチームに無駄なモチベーションも与えてしまった。SBで赤っ恥かいてもらおう。
オーバの件は、ペップもズラタンに同じようなこと言われてたな