※本記事のタイトルを修正
今シーズンのPLで最大のビッグマッチが来てしまった。このシーズン終盤戦における1位と2位の直接対戦で、この試合の結果がタイトル争いの趨勢にかなり大きな影響を与えるのは必至。どちらにとっても、アツい戦いになるはず。
アーセナルはもちろん、2月にホームでシティに敗けて以降のPL7連勝から、直近では3試合連続してポインツを落としていて、それまでの勢いにかげりが観られるのは否めず。
いっぽうのマンシティは、2月の下旬からここまで、すべてのコンペティションでポインツを落とした試合はわずかひとつ(UCLバイエルン)と、勢いを保っている。シーズンを通してホームでは、PLブレントフォード(敗け)、PLエヴァトン(分け)でポインツを落としただけで、あとは全勝という無類のつよさ。
アーセナルはエティハドでの記録も極めて悪い。いろんな意味で試練の試合となっている。
果たしてアーセナルはどうやって、このシティに勝つか。
試合をプレヴューしてゆこう。
アルテタの試合前コメント「チャンピオンになりたいならシティを倒さねばならない」
先ほど行われたアルテタの試合前プレス会見。『football.london』より。
(サリバについて……)
アルテタ:彼については、残念ながら本格的な改善はない。だからまだ待っているところだ。われわれは望みは持っているが、さらに一週間がたち、彼はまだチームとトレインもできていない。
(彼のケガは具体的には?……)
その説明はドクターに任せる。
(もう彼なしの残りシーズンにも備えている?……)
現時点でチームに彼はいない。われわれは彼ぬきで試合の準備をしているし、おそらくつぎの試合もまだ彼には早すぎる。いまは、毎週で観ていくしかない。
(ジャカは大丈夫?……)
グラニトはずっとアウトだった。願わくば、今日トレインできるといいのだが、彼には疑いがある。
(ほかにダウトの選手は?……)
そのほかは問題ない。
(サウサンプトンでのエラーの理由はなんだと?……)
ヒューマンエラーだよ。選手はたくさんのファンタスティックな決断を行うが、彼らはミスもたくさんやる。彼らがミスをしたエリアが、おそらくその程度を決め、そうしたミスの結果となった。どこでミスしたかで、われわれはヘヴィに罰せられた。
この2試合を振り返ると、それらを除いては、どちらの試合も間違いなくわれわれが勝利にふさわしかった。
(シーズンを通してやらなかったエラーを、なぜいま選手たちがやるようになったのかどう理解する?……)
われわれもエラーはやるが、そうした試合でも勝ってきた。そしてエラーは解決される。そのうちのいくつかについては、われわれがなんとかやりくりしてきたものもある。
たしかに、あるエリアではエラーはできるだけ最小限にとどめておかねばならない。なぜなら、マージンはかなり小さくなっているから。
(それは彼らにかかるプレッシャーのせい?……)
そうだとは思わない。それは意思決定であり、実行のときもあるし、ある場所でミスを強いてくる相手のせいだったりもする。われわれは、そうしたこともこれまでにやってきたし、わたしが思い出せるのはとくにホームで高くつくことがあっても、われわれは試合に勝つためにそれをなんとかしてきた。
(この連戦でも「信じつづけろ」がメッセージ?……)
100%。シティは、リヴァプールとともに倒さねばならないチームだと最初からわかっていた。彼らがこの数年にやってきたことがあるから。彼らは完全にその信頼に値するし、トップにいるにふさわしい。われわれは、できるだけ彼らとギャップを縮めたかった。
自分たちがエティハドへいかねばならないことはわかっていたし、その後にも難しい5試合がある。その日はとても大きな試合になるとわかっている。それでシーズンが決まるか? それはノーだ。
(シーズンのこのステイジで信念や心理的なことはどれほど重要?……)
かなり。それがとても大きな役を担う。もちろん、信念はそこにある。
わたしが彼らのトレインを観るとき、事後にどのような反応をするか観るとき、ドレッシングルームのムード、お互いにどれだけ守りあっているか。われわれは、それがすごくほしいし、それを明日の夜にあらためて見せるつもり。
そして、正しいときに、正しいパフォーマンスでそれをもたらさねばならない。完璧でなければならない。なぜなら、それがこのレヴェルが要求するものだから。どのすべてのボールにも完全に完璧でなければならない。
(あなたは選手としてはファイナルでもプレイしていますが、コーチとしては最大の試合?……)
間違いなく。もしわたしのキャリアのなかで、ファイナルは別ものかと訊かれたら、なぜならそれはトロフィを掲げるか、帰って涙にくれるかだから。そうした状況がひとをいいコーチにするのだ。それがチームをよりよく理解する手助けになる。
そうしたポジションにいられるのは素晴らしいこと。いつもどおりに試合に勝てるよう準備をしていく。
(どれほどの大きな?……)
とても大きい。われわれが明日プレイせねばならないほどに!
(あなたはまだシティに思い入れがあるという言説をどう打ち消す?……)
この9-10ヶ月のあいだに、われわれがやってきたように。自分たちのできることに集中すること。極端なことやとてもネガティヴなことに惑わされないこと。自分たちの考えとプロセスに固執して、毎日ベストでいられるようにいること。
結果はどうなるかはわからないし、8ヶ月前に書かれたことは、おそらくこの8ヶ月間に彼らが書いても起きなかったこととは関係がない。それは問題じゃない。問題は明日だ。あなたは当時に戻って、そのときに何が云われていたのか読まねばならない。
(ジェズースとジンチェンコにはどれほど頼っている?……)
間違いなく(頼っている)。そうした時期にいるときには経験がカギであり。そうしたときをどう対処するか、あることの重要性を理解すること、チームの全員に伝達するキャパシティ、それらはとても重要だ。彼らのなかには若い選手もいるが、彼らはすでにたくさんの試合でプレイしている。
(グアルディオラとの最後の会話は?……)
たぶん、最後にプレイしたとき。
(今週は彼と連絡をとっている?……)
いいえ。
(Haalandへの対応に集中している?……)
もちろん、彼らの脅威と弱点に取り組んでいる。われわれは彼らがいるところを知っている。シティのようなチームが起こす問題は、GKから始まることだ。ボールを持っているときの彼は脅威になる。それを毎回コントロールせねばならない。
ただ集中することだ。われわれは、彼らがやりたいことも、そうしてくるだろうこともわかっている。彼らはボックスの内側でプレイするし、彼らはダイヤモンドでプレイできる。3人で試合をつくれるし、片方にアシンメトリックにもなれる。Bernardoを右でプレイさせて、Walkerを高くしてダイヤモンドでもプレイできる。
彼らはかなりたくさんのことができるのだ。だから、自分たちがやりたい試合にするために、その適応ができるようにして、ある原則に集中せねばならない。
(勝者の総取りになる?……)
ノー。もしわれわれが明日勝っても、われわれが勝ちが決まったわけではない。
(かなりの本命になりますが?……)
多少パーセンテイジがシフトする程度だろうが、このリーグで5試合も残っていれば、まだとてもトリッキーだ。
(緊張が要素になりうる?……)
自分たちの思い通りにいかない試合では、キーモウメンツでの状況だろう。わたしがいまだに云うのは、そうしたときであってすら、この2試合はわれわれがはるかに勝利にふさわしかった。
われわれが非常に効率的というわけでなかったのがカギだ。ゴールの前でわれわれはもっとうまくやるべきときもあったし、スロッピーな失点をしてしまった。
(ジンチェンコやジェズースのような選手の経験をどう活かす?……)
とても自然なやりかたで。彼らが来たとき、彼らがいた場所ということもあり、2-3週間後に彼らが云ったのだ。「ぼくらがこのリーグを勝てる」と。それは、われわれがそれを感じ出したということでもなければ、その考えを伝達しようとしたわけでもない。それが8月のことだった。彼らに頼り切りになろうということではなく、このプロセスは長いあいだ進行しているのだ。
(もしタイトルを取れれば、それは特別なことになる……)
イェア。しかし、最大の試合はつぎの試合であり、わたしのキャリアで最大の試合はサウサンプトン戦だった。もしわれわれがあの試合に勝っていたら、もっといいポジションにいられた。
間違いなく最大の試合であるシティのあと、もしその試合で勝てれば、つぎの試合が最大になる。そうならなくても、それはウォルヴズになり、最後の試合が最大の試合になる。それは毎週変わっていくのである。
(ノッているときのシティを止めるのは難しい。この試合は2-3ヶ月前にやっていたかった?……)
それはわれわれには変えられない。彼らは素晴らしいフォームだが、テーブルでわれわれのいるところを見てほしい。つまり、われわれもまた素晴らしいフォームということだ。だから、われわれはいまそこにいる。
(マンシティ戦がいかにキツいか多くの話がある。でもその夜を楽しむ?……)
イェア。タフでチャレンジングな試合にはなるはずだが、われわれには素晴らしい機会でもある。それは最初からわかっていたことで、PLを勝ちたいのなら、スパーズのところへ行き倒さねばならない。チェルシーもそう。アウェイでも勝つ必要がある。それこそが、いまわれわれがやっていることだ。それだからこそ、いまわれわれはここにいる。
今回は、シティへ行き、彼らを倒す必要がある。チャンピオンになりたいなら、そうした試合にも勝たねばならない。シンプルなことだ。
(自分たちに集中すること。なにか変わった?……)
わたしが云ったのは、われわれは自分たちに集中しなければならないということ。自分たちにできることを理解する必要があるし、変更にも備えておく必要がある。それはたくさんあるのだ。なぜなら、試合開始から、20分後、ハーフタイム、最後の20分とできることがあるから。
それにはいい準備をしていなければならないが、つねに適応しているためのエナジーをやわらげることはできない。われわれが集中していなければならないのは、われわれにはたくさんの強みがあり、相手に問題を起こせるからだ。
(2012年にシティを倒したときの思い出は?……)
わたし自身は多くのゴールはしていなかったから、いい思い出がある。
(あなたはシティのプレイについて述べました。彼らがなにをしてくるかわかる?……)
その答えはノー。ラインナップもわからない。ラインナップがわかれば、よりラフなアイディアは持てるが。それも誰がプレイするかだ。彼らは違うやりかたもできるから…… われわれができるようにね。
(個人エラーが試合を変えている……)
もう済んだ。それはもうやらない。
(エミレーツでのシティ戦も結果に内容が反映されていない試合だった?……)
マージンは、排除することはできない。ビッグチームと対戦しても、彼らはすぐに相手を罰する。あの試合は、たくさんの状況があり、われわれは非常に非常にうまくやっていたし、もっといい結果がふさわしかった。
だが、われわれはひとつかふたつ相手に与えてしまい、そしてゲームオーバー。
(あなたには明快なスタイルがある。アプローチを変更していく必要がある?……)
それこそ、われわれがあるエリアで毎試合やっていること。キミが云っているのは、ボールポゼッションかい? それともポゼッションしていないときか、トランジションか、リスタートか、セットピースか、あるいは感情的なこと?
いつだってそれはシフトしなければならない。毎回相手の要求があり、違うことを問われ、違う機会がもたらされる。どのチームでもそれは変わらない。ただ、相手のクオリティ。
(Haalandはシティをどのように変えた?……)
数字を観れば、ほかの誰とも比べられない。彼はそれを生み出すことができる。なぜなら、彼にとり正しいやりかたでセットアップがされているから。彼の周囲にはふさわしいひとがいて、コーチされていて、彼のクオリティがある。
正しいやりかたでなければならないことはたくさんある。彼の場合は、いろいろなやりかたでプレイできるキャパシティがあり、ゴールから離れたところでプレイするとき、彼らはオープンスペイスを利用するキャパシティがあり、ロウブロックを攻撃するときも違う脅威がある。なぜなら、彼らはいまやとてもフィジカルなチームだから。
(彼への供給を止めるのが最大のチャレンジ?……)
もちろん、源泉を阻止するのがおそらくベストなレシピだろう。
(昨シーズンのこのステイジで、あなたはスタンフォード・ブリッジに適応しました。またなにか違うことをやりたい?……)
明日どうなるか観てみよう。
以上
位置、そこからの可変が通常時のときと一番変わらないのは、パーティ右CBですよね。まぁ、ホールディングを出さないパターンで一番ありそうなのはパーティ右SBだけど。この試合であれを実行しないんだったら、前に一瞬だけやったのはなんだったんだ。
タイトルが間違ってますよー