試合の論点
アーセナル vs ウォルヴァーハンプトンのトーキングポインツ。
A five-star showing from the Gunners ❤️
Check out the highlights from our victory against Wolves 👇 pic.twitter.com/lPMJSAYUOG
— Arsenal (@Arsenal) May 28, 2023
ジェズースのウィンガー適性
この試合について書くモチヴェイションはあまりないのだが、ひとつだけ書きたいと思ったのは、ガビ・ジェズースのウィンガーロールについて。
もちろん彼は、いつも右や左や前や後ろとポジションを自由に動き回るが、この試合ではサカとポジションを入れ替えてのRWでのプレイが際立っていたように観えた。実際、ジャカの最初のゴールをアシストしたのは彼の右からの個人技クロスによるものだったし、その他の場面でも、右サイドのスペイスでボールを持てばウィングとして脅威になっていた。
今回のジェズースを観ていて、ウィンガーとしても非常に優秀とあらためて感じて、いっぽうでファンのあいだにはいまだにいわゆるNo.9らしい長身で屈強なCFの補強を求める声も多いが、今後ジェズースをCF(フォルス9)として固定してウィンガーを補強するよりは、No.9を補強してジェズースをCF兼WG候補として観たほうが、チームとしては強くなれるんじゃないかと思ったりした。
ジェズースはCFがやりたいので、WGでプレイしろと云われれば本人は抵抗はあるかもだが、実際ジェズースのWGはいいのだからしかたがない。
CFとしては、今シーズンもジェズースはゴール不足に悩まされてしまったという事実があり、フォルス9といえど、FWがゴールできないというのはやはりフットボールチームとしては深刻なのだ。
夏ウィンドウのうわさでは、そのようなCFの話はあまり出ていないが(あまり可能性のないヴラホヴィッチくらい?)、今後それが出てくるなら、ぼくは歓迎したい。
ゴールとポインツの進歩
今シーズンのアーセナルは、見た目のパフォーマンスでもだいぶ向上している印象があるが、データ的にもやはり際立ったシーズンだった。
まず、この試合の5を含めた総ゴールが88。すべてのコンペティションでは103。
PLでの88ゴールはクラブ最多。それ以前でも1963/64以来ということ。※当時はシーズン42試合
88ゴールというのは、試合平均では2.3ゴール。わりとどえらい。シティですら94。あのチートクラブとたった6ゴールしか違わない。ゴールを取りまくったといっても過言ではない。
失点(43)については、タイトルを争うチームとしては、まあ褒められたものではないので、そこは改善の余地がかなりある。とくにホーム。
それと、ポインツは結局84ポインツでフィニッシュ。
アルテタが云うように、これはクラブ史上3番めの記録。これより良かったシーズンは、01/02と03/04というタイトルを勝ち取ったシーズン。つまり、インヴィンシブルシーズン以来の記録なのである。
シーズン終盤の失速がなければ、すべて記録を塗り替えていた可能性もあった。
とにかく、今シーズンはチームとしてかなり進歩/進化した。
この進歩をこれからもつづけていけるなら、来シーズンはさらなる飛躍のシーズンになるかもしれない。
いまからメディアのシーズン予想が楽しみである。
ジャカのアーセナルライフが終了。リプレイスメントのハードルが高い
最後にふたつもゴールを決めるとは。持ってるなあ。ゴール前でのあの惜しいミスがなければ、ハットトリックで出来過ぎだった。
アルテタは試合後会見で彼の退団について問われて、初耳だなんてすっとぼけていたが、本人がすでにソーシャルメディアでファンにメッセージを送っている。
ムスティと同時期にアーセナルに加入したとか、いまでは信じられんね。7シーズン。
一時はファンにもっとも憎まれた漢が、最後にはファンにもっとも愛された漢に。なんというドラマなのか。
それはともかく、彼は今シーズンのアーセナルでG9 A7(すべてのコンペティション)というかなり立派な数字を残した。これは、もちろん彼のこれまでのアーセナルでの記録からしてもかなり多いもので、30才にしてMF(攻撃的?)として才能が開花したと云ってもおかしくないほど。
MFで、シーズン16のようなゴール貢献ができる選手というのはなかなかいない。アーセナルはそのような選手をこれから代替していかねばならない。
ジャカを失って空いた穴を埋められるかどうかは、夏の補強次第。今シーズンのジャカが際立ってよかったために、期待と不安と両方がある。
ローテイションの課題:アルテタが信頼できるチームづくり・アルテタも積極的にロテイトすべし
この試合のあとの、AFCユースエキスパートのひとのブログがちょっと気になった。
Mikel Arteta’s use of academy players – An assessment and will things change? https://t.co/3NaRrMtCRr
— Jeorge Bird (@jeorgebird) May 28, 2023
今年、アルテタは何度も試合でアカデミー選手をベンチに入れたのだけど(今回もレウ・ウォルターズとマウロ・バンデイラが入った)、結局コンペティティヴな試合で実際に起用したのは、15才のNwaneriのみだったという。PL記録をつくったあの試合。
じつは、アルテタもここまでアカデミー選手を使わなかったシーズンはこれまでなかったようで、このシーズンがいかにその余裕がなかったのかということかもしれない。
アカデミー選手に限らず、今シーズンのアーセナルはレギュラー固定が著しく、結局それがケガやフィットネス問題の一因になったのは間違いない。彼は、全然チームを変更しなかったし、試合中のサブでさえもかなり消極的だった。
サカはこの試合でスタートしたことで、2年連続PLの38試合すべてでスタートしたと話題になっていたが、考えようによってはそれだけ個人に依存しているということでもあり、コンテキスト次第ではそれは美談でもなんでもない。
こうしたやりかたは、今後に向けて持続可能性がないのは明白であり、だとすれば解決されねばならない。
ひとつは、クラブがアルテタが信頼できるチームをつくることだろう。現状ではまだ選手のレヴェルにばらつきがあり、仮にベンチに入っていたとしても、数字合わせでそこにいるだけでアルテタが信頼していないとよく感じられた。アルテタがほんとうに望むクオリティの選手を連れてくること。そして、彼が信頼できる選手たちでチームを構成する。それが成功への早道だということは、ジェズースやジンチェンコで証明されている。
それと、アルテタ自身ももっとローテイションについてシリアスにとらえるべきだと思う。彼は口では、全員が準備できていなければならないなどと云うが、バックアップの選手だってほとんど使ってもらえない/信頼されていないと感じるのであれば、集中力をつねに維持しておくのは難しいだろう。
アカデミー選手もそう。リスクをかけて試合で使ってこそ選手の価値も経験値(クオリティ)も上がる。今年そのチャンスがまるでなかったとは思えない。パティーノやバロガン、Nwaneriといったプロスペクトが今シーズンかぎりでクラブを去る可能性があるが、ほかの有望な若ものたちをつなぎとめておくためにも、「若い選手を積極的に使うアーセナル」という評判は、これからも絶対に死守せねばならない。
この試合については以上。
チェンさん、1年間お疲れ様でした!
毎週楽しみにしていました。
一年間ありがとうございました。
fine 細かい、小さい、細い
チェンさんのブログ記事、情報量が多くていつも楽しみにしてました。
これからも楽しみにしてます!シーズンお疲れ様でした!
いつも楽しく拝見しています。
試合に勝つのは勿論、グーナーの方の様々な意見を見るのも楽しみの一つですよね。
来シーズンこそ、リーグ制覇をみんなでしたお祝いしたいです。
一年間お疲れ様でした。
1年間お疲れ様でした!
これからも投稿楽しみにしております
1年間、有難う御座いました。
毎回欠かさず読ませていただいてます。
アーセナル愛溢れるこのブログ、どのような形でも末永く続いていく事を願ってます。
優勝決定したときのchanさんの反応を楽しみにしています(そろそろ現実味が帯びてきた?)。
あまりコメントできていませんでしたが、毎試合のプレビュー&レビュー楽しく読ませて頂きました。
無理のない範囲で続けていって頂きたいです。
お疲れ様でした!
COYG
最近、コメントできていませんでしたが、更新されたら必ずチェックする当ブログの狂信者です。
私もきっと生涯アーセナルの応援を続けると思うので、共に無理なく、でも熱狂して参りましょう。
上で言ってる人もいますが、来シーズンは優勝した時の貴殿の最高に浮かれた文章を楽しみに、生きていきます。
今シーズンも本当に色々な情報や感情の入った文章をありがとうございました!!
07/08の再現の様なシーズン、それ以上のシーズン、タイトルにあと少しだったシーズン
どんな時も、このブログの様々な文章に納得し、時には癒され、ラスト10試合も夢を見ることができました
こんな素晴らしいブログに出会うことはこの先ないかもしれないと思う。
熱量や愛が詰まってます!
最高な今シーズンのブログもありがとうございました!
今後はゆっくり無理せずで、またこの熱い文書に会えるのを楽しみにしております!
長々とすいませんでした!
お身体に気をつけて、それでは(^^)
いつもらがとうございます!
無理せずに、
今シーズンもお疲れ様でした!
いつも楽しく拝見しておりました。
このブログを本当に楽しみにしているので、逆にもっと頻度を高くしていただきたいです、、(笑)
1年間お疲れ様でした。
ほとんどコメント書いたことは無いのですが、毎回更新を楽しみにしています。
どんな形であれ、続けていただけると嬉しいです。
お疲れ様でした!
わたしの中でteir1 アーセナルブログなので、毎回欠かさず拝見してます。
来シーズン優勝の時のチェンさんのリアクションが楽しみです。
お疲れさまでした!良いシーズンでしたね
他の方も言っていますが、自分の中でのteir1 アーセナルブログです。
無理のない範囲で続けてくださると嬉しいです!
22-23シーズン、ありがとうございました。
また一緒に泣き笑いした1年でしたが、久しぶりにワクワク・ドキドキが止まりませんでしたね。
これからも無理せずご自分のペースで更新してくださいね。
では、来るオフシーズンも 23-24 も、COYG!
1年間お疲れ様でした!
このブログに出会えた事で、私のアーセナルライフが更に豊かになりました。
来シーズンも楽しみにしております。
COYG!
1年間おつかれさまでした!是非無理のない範囲で続けていっていただけると。
それにしてもジャカのストーリーは美しすぎますね。あそこで3点目を左足でいって外すあたりが、寧ろ記憶に残るというか。
エルネニーとの抱擁なぐっときました。ぜひこの美しいフットボールを続けて、来年はCLかけあがりましょう!COYG
このブログのエントリを見て、アーセナルを楽しみにしています。
無理のない範囲で。