これを書いているのは土曜の東京だけど、あったかくて気持ち悪いな。12月のなかばですぞ。お昼にビールのみたい(それはいつも)。
さて、PL。アーセナルはなんだか久しぶりのホームと思ったら2週間ぶりだった。対戦相手はブライトンことBHA。彼らには、エミレーツでリーグカップ含めて3連敗しているという、アーセナルにとってはほとんど天敵。しかも去年のあの試合なあ。あのポゼッションにこだわるプレイスタイルがめっちゃ腹立つんだよなあ。
タイトルを狙う今年は、当然勝つつもりである。PLヴィラから連敗はできないし、BHAにホーム4連敗ももちろんできない。
日曜の試合をプレヴューしてゆこう。
アルテタの試合前コメント「みんなでこのゲイムをよくしていく」
昨日行われたアルテタの試合前プレスコンファレンス。AFCオフィシャルサイトより。
(FAからの容疑が晴れた件と、そのことからなにかポジティヴなものを得られる?……)
アルテタ:そうでないと。あれはとてもよいプロセスだったし、彼らが感じていることを彼ら自身に説明してもらう機会でもあった。わたしがどう感じているかも。なぜそういうことが起きたかの背景も。
オーケイ、結局ああなってわたしも罰せられなかった。だが、思うに、われわれがいかにより建設的になり、それを教訓にして前進するために、ラインを引く必要があるんだ。それだけだ。よかったよ。
わたしもマネジャーとしての見解を述べたときは、多くのシンパシーを感じた。われわれがいかにプレッシャーにさらされ、自分たちの仕事においてディーテイルがいかに重要であるか。なぜなら、わたしは自分がやっていることをとても愛しているから。それをつづけていきたいと思っている。
しかし現実では、去年も14人のマネジャーたちが職を追われた。これはすごいことだ。われわれは結果次第。それで終わり。
結局は結果が重要というのなら、わたしはとても感情的になってしまう。試合に敗けようが、3週間前の出来事は誰もおぼえてもいない。さらに敗けることがあっても、それは別の理由だったりする。
わたしは、それはとてもよいプロセスだったと思う。
(レフリーたちがアストン・ヴィラでのハヴァーツのゴールがなぜ認められないのか説明した件について……)
ハンドボール…… ボックス内で起きることはなんでもはっきりさせる必要がある。残念ながら、今日ではそれがなんなのかは理解が非常に難しい。多くのことが起きる可能性があるからね。だが、われわれはそれを解決しようという方向性にはいる。ベストなやりかたでそれをやろうととても前向きであり、それが実現できると、わたしは楽観的ではいる。
(Rebecca Welchが12月23日に初めての女性レフリーになる件……)
グレイトなニュースだと思う。Rebeccaが、この新しい経験で成功できることを祈っている。
フィードバックはとてもポジティヴなものになると思う。女性フットボールで起きていることや、いまわれわれにある多様性は、このリーグにとっても素晴らしくポジティヴなものだ。それは必要のあるものだった。
(敗戦に対して反応できるアーセナルの能力について……)
われわれは、ベストでプレイする努力をする。われわれは勝つのが好きだし、チームは試合に勝つためにならなんでも必死になってする。
われわれは、それをアストン・ヴィラでも示した。わたしの意見としては、あの試合ではわれわれのほうがよいチームだったし、勝っているべきだった。
われわれはブライトン相手でもそれをやる。間違いなく難しい相手だが。
(ブライトンを倒すのを難しくしているものはなに?……)
彼らはとてもいいチーム。去年のわれわれの試合では、こちらがコントロールしているときに失点し、そのあとは試合は完全におかしくなってしまい、苦しんだ。とくに最後の15分。
だから、われわれはよりよいプレイをし、とても効率的になる必要がある。彼ら相手ではそれがカギになる。
(直近のチームニュースについて……)
マルティネリはよいフィーリングだ。ほかにニュースはない。モー以外では。彼はハムストリングに違和感があって、(PSVでは)下げねばならなかった。
検査も行ったが、そこまでシリアスには観えなかった。だから、彼はすぐチームに帯同することになるだろう。それはよいニュース。
(ブライトンとリヴァプールに勝つ重要性……)
毎週、われわれはどのチームとも対戦せねばならない。いまのスケジュールはああいうものだし、これからふたつのビッグゲイムがやってくる。そして、28日と31日には試合だ。だから、年間でもこの期間は極めて重要。
われわれは、間違いなく毎週勝つ努力をする。
(ブライトンのシーズンスタートについて……)
彼らはとてもよい。彼らはさらにレヴェルを上げたと思うし、ヨーロピアンフットボールもあって、とても成功している。先日の夜に彼らがやったことを観ただろう。
彼らは、選手を売ったあとであれをやっている。多くのけが人もいて。だから、それは彼らの大きな功績であり、Robertoとコーチングスタッフの功績だ。とても素晴らしい。
(FAへの答弁について……)
それは内部MTGであり、そこでなにが話されたかを説明することはできない。ごめんよ。
(レフリーの判断に選手はもっと率直でいるべき?……)
選手は選手でやるべきことがたくさんある。これ以上彼らのお皿に乗せるのはやめよう。
(これまでブライトンにはどんな問題を起こされてきた?……)
彼らはとてもいい。とてもいい選手がいて、プレイのやりかたも非常に具体的で相手に問題を起こせる。とても効率的でもある。フットボールでは効率はカギになっているし、あの日の彼らはわれわれよりも効率的だったのだ。
(あなたはニューカッスルでの試合後のようなコメントをまたする?……)
人生において、それをやるのはあまりにたやすい。それがなされたのだ。わたしは自分の意見を擁護し、自分の意見を表明した。
わたしがあらためて述べるのは、いかにこのゲイムを進歩させていくかについて、わたしが完全に協力的であることであり、レフリーはその大きな部分だということ。彼らもそれはわかっている。マネジャーも選手もそうだ。全員が関与している。
われわれには、それをする義務と責任がある。われわれが、オープンに率直にそれを語れることはいいことだ。それがわたしがやろうとしていることだ。
(あなたとRoberto De Zerbiのゲイムへの情熱について……)
われわれは、自分たちがそれを感じるようにゲイムを生きている。わたしが選手だったとき、それはとても似ていた。みんなそれぞれに自分の生き方があり、話しかたやコミュニケイティングがある。それはグレイトだと思う。われわれが、それを正しくやっているかぎり、それはグレイトなのだと思う。
(De Zerbiのブライトンでの仕事ぶりについて……)
わたしは彼を知っているし、何度か違う話題で話したこともある。わたしは、彼がウクライナへ行く前のSassuoloにいたときからキャリアを追っている。
彼のやってきたことは非常にインプレッシヴであり、彼がPLでやっているチームプレイ、彼が叶えたこともまたすごい。
(クリスマス時期のたくさんのフィクスチャはお好きで?……)
とても好きだね。家族を連れてくる機会にもなる。わたしがスペインにいたころ、それはちょっと違っていた。
わたしは選手だったときも、いまも、マネジャーとしても、とても素晴らしい思い出があるよ。
今年がとてもめずらしいのは、トレイニングセッションのない24日と25日になること。それはものすごくおかしなことだ。だが、それは家族と過ごせるからいいことだ。うちの小さな子どもたちはクリスマスにめちゃくちゃワクワクしてる。
(あなたが起訴されたのは、あなたが「ハイプロファイルなマネジャー」だからだとFAが云っている件……)
われわれには、とても大きな義務がある。できるだけベストなかたちで自分たちを律することや、ゲイム、リーグ、クラブを代表することは、われわれの役割の一部。これが、われわれが毎日やろうとしていること。よくなることがあるし、悪くなることだってある。だが、それがわれわれの意図なのだ。
(トロサールやホワイトは彼らのキャリア初期にブライトンでどう教育を受けた?……)
そのプロセスにおいては、彼らがいかに優秀だったかを知っている。彼らのカルチャーのなかで、彼らのコーチするなかで。
彼らはふたりともとても賢い選手であることはわかるはずだ。彼らはどう試合をプレイしたいかを理解している。
ふたりともとてもヴァーサティリティがある。これは偶然ではない。彼らがGraham Potterの下でプレイしたおかげだ。彼らは、その役割を果たすためにとてもよく試合を理解しなければならなかった。
(PSVでのネルソンのパフォーマンスについてと、これからもっとプレイする機会が得られるか?……)
彼はとてもいい試合をやったと思う。キミが云うように、彼はとてもいきいきしていたし、意思決定においては非常に勇敢でもあった。彼は3つか4つの大きなチャンスをつくっていた。
彼はとてもハードにワークしていたが、彼を下げねばならなかったのは彼は足がつっていたから。彼はチームにとてもいいインパクトを与えていたと思う。
(昨シーズンにホームでブライトンに敗けたことのリヴェンジがモチヴェイションになる?……)
あれはタフな日だった。ホームで敗け、あのラストゴールの取られかた。苦痛だった。夢がほとんど潰えかけたみたいだった。算数的にはそうではなかったが、あれが大きかった。とてもタフな日だったよ。
(それを選手に思い出させる?……)
彼らはわかってる。彼らも同じように感じたんだから、わかっている。
(PGMOLも改善の必要ありと認識している?……)
彼らじゃない。「わたしたち」だ。
われわれは、ゲイムをもっとよくしていきたい。選手たちのそばにいるためにタッチラインにいることを、われわれはいかによくしていけるか? 技術面でそうできるのか?
それは、すべてわれわれにかかっている。われわれは一蓮托生だ。それに取り組もうとしている人たちを分断することはない。それではうまくいかない。いっしょにそれをやらないと。
(審判には元選手がもっと関与すべき?……)
解決策はわからない。彼らがそれを見つけないと。われわれは、ほかの考えかたで協力をしなければならないが。このゲイムをコンスタントに前進させていくために。
以上
さすがに今回は「アルテタ無罪 by FA」関連のやりとりが多い。タイミング的にもっともホットなトピックということもあるし、いろんな意味でツッコミどころの多い判決ではあったという理由もあるだろう。
昨日この件でエントリを書いたので、未読のかたはぜひ。
アルテタが「disgrace」発言のバンを免れる | ARSENAL CHANGE EVERYTHING
疑惑のレフ事案を繰り返し起こしているPGMOLという組織自体に問題アリという世論も根強いなかで、アルテタは改善すべきはTheyじゃなく「We」だと述べた。レフだけじゃなくマネジャーも選手もいっしょに取り組むんだと。
クーっ(©川平慈英)。こういう発言ができるから、ハイプロファイル認定をされるんでしょうなあ。なんなら、アルテタはこの世論を味方にして名指しで怒りをぶつけてもいい対象なのに。けして分断をあおらない。リスペクト。あんたについていくよ。
あとは、ブライトンはアーセナルの天敵だけあって、彼らに関するやりとりも多い。対戦相手によっては試合前会見でだって、相手チームに関する質問なんかほとんどされない場合だってあるのに、ブライトンはかなりの量だと思う。
それだけ興味深いチームだし、実際うまくやっているという側面もある。