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カイ・ハヴァーツがハムストリング断裂でシーズン終了の見込みと伝えられる。今後のアーセナルのスターティング11を考える

サミ・モクベルがスクープしたハヴァーツの故障について、昨日デイヴィッド・オーンステインが衝撃的な続報を伝えていた。

「カイ・ハヴァーツがトレイニング中のハムストリング断裂で残りシーズン離脱する見込み」。当初ケガの程度は判明していなかったが、結局手術が必要なレベルの重症だったという。サカと同等? すでに来シーズンに向けて集中しているなんて。OMG.

マルティネリのように1ヶ月程度の離脱であればまだよかったのに、シーズン絶望とは。5月まで残り3ヶ月、チームはさらに窮地に陥ることになった。

昨日はせっかくあのリヴァプールがエヴァトン相手にポインツを落としたことで、PLにもチャンスのきざしが見えたところでこのニュース。とほほ……

ファンベイスも当然このニュースに阿鼻叫喚という感じである。だがそのいっぽうで、現時点で残っている選手たちで今後どうチームをつくるかの検討も盛り上がっている。

それを観ていたら自分でもいろいろ検討してみたくなった。



ハヴァーツ、ジェズース、サカ、マルティネリのいないチームを考える

代替案については、昨日のエントリでもちょっと触れた。

カイ・ハヴァーツの故障でアーセナルのアタッカーが壊滅的状況へ | ARSENAL CHANGE EVERYTHING

今回は具体的にシステムと選手を入れてみよう。

1. このまま

4-3-3

スターリング、トロサール、ワニエリ

ライス、パーティ、オーデガード

MLS、ガブリエル、サリバ、ティンバー

ラヤ

 

これがもっとも無難で可能性がありそうなセレクションだろうか。残ったアタッカー3人を全員使う。うしろはレギュラー。※MLSとカラフィオーリはまあどちらでも

この11人に懸念があるとすると、まず残ったアタッカーを3人ともスタートさせてしまうと、シニアの攻撃サブがゼロになってしまう。いわゆる切り札。試合によっては、当然追いかける展開もありうるので、その役割をアカデミーの選手たちに任せるのはマネジャーとしても避けたいところだろう。

それとスターリングの生産性にもやや疑問がある。彼は、もともとスクワッドのなかでのフロント3のペッキングオーダーは最低のはずで(つまり7番め)、正直アルテタもそこまで彼を信用しているように思えない。したがって、彼をスタートから使わなくて済むやりかたを模索するかもしれない。

ちなみにワニエリの9についても、その可能性が取りざたされている。もともと彼は、ユース時代もしばしば9としてプレイしてきたという。今シーズンの彼のゴールはすでに7で、残ったアタッカーのなかではじつはもっともゴールが期待できる。

ただ、彼はRWでのパフォーマンスがかなりいいので、あのハイレベルなパフォーマンスを9でもつづけられるかは、これからどうなるか観てみる必要があるだろう。

2. メリーノのフロント起用で4-4-2

4-4-2

メリーノ、オーデガード

トロサール、ライス、パーティ、ワニエリ

MLS、ガブリエル、サリバ、ティンバー

ラヤ

 

これは、某ブロガー氏にインスパイヤされた。一見、結構強そうに見える。

オーデガードがベルカンプ役はいいとして、メリーノがアンリかあ(笑い)。そして、ここでようやくソシエダコンビ。

昨日のエントリにも書いたメリーノの9起用は笑い話かと思っていたら、その後それなりに各所で可能性が取りざたされていて、けっこうミケルはほんとにやるような気がしてきた。

メリーノの9はどうだろう。彼がヘッダーが強いのは間違いないので、ロングボールのターゲットにはなれる。ボックスで脅威になれるかどうかはよくわかんないな。フェライーニはどれくらいゴールしたんだっけ。彼は足元の技術はかなり高いので、あのクソ狭いエリアで彼がボールを持つとケイオスがつくれるかもしれない。

これのもうひとつのメリットは、3人のアタッカーのうちひとりをスタートさせなくて済むところ。

3. ビッグガビで4-2-3-1

4-2-3-1

ガブリエル

トロサール、オーデガード、ワニエリ

ライス、パーティ

MLS、カラフィオーリ、サリバ、ティンバー

ラヤ

 

ガブリエルが9。べつに433でもよかったんだが、流れで4-2-3-1にしてみた。

ビッグガビの9は相手のCBは嫌だろう。強いしでかいし。ボールを競り合うとき、それはもう交通事故である。

そして、カラフィオーリをやっとスタートさせられて満足。

カラフィオーリといえば、彼がLBで、MLSをMFで使うというアイディアはぜひやってほしい。彼はもともとCMであり、彼にとってはLBのほうが新しい挑戦だった。MFでのポジション適性はある。

4. その他

アタッカー不足ばかりがフォーカスされているが、選手がひとり減ったということはスクワッドの人数が減っているということでもある。

今後はフロントに限らず、バックアップの選手たちをより積極的に使っていく必要が出てくるのではないか。いつもベンチでくすぶっている人たち。

具体的には、ジンチェンコ、キヴィオール、KT。

LBはすでにカラフィオーリとMLSがハイレベルでスターティングポジションを競っているところで、この3人はみごとにポジションを失っている状態だ。

どうしてこれをつくったのか忘れた

個人的にはジンチェンコがもったいないといつも思う。ケガがちな彼がせっかくフィットしているのに。今シーズンはオーデガードが思ったように活躍できていないこともあるし、オーデガード役はどうなんだろうか。

彼はNTではそれをやっているので、アルテタが彼のMFを検討しない理由がいまだにまったくわからない。オーデガードもまたオーヴァワーク気味のひとりでもあるので、これはぜひやるべきのように思われる。ワニエリがウィンガーとしてほとんどレギュラーになっているいま、オーデガードの負担のことも考えねばならない。

それと、KTのウィングはやっぱりアリだろう。試合終盤のサブとはいえ、先日の試合でも彼はLWでなかなかのプレイを見せていたので、少なくともLWのサブとしては今後も可能性はありそう。アタッカーの3人の負担を減らせる。フロントにメリーノのような選手が待っているなら、彼の左足による正確なクロスは大きな武器にもなりうる。

キウイはこんな状況でもちょっと難しいか。もう残りシーズンは重要な試合しか残っていないし、緊急時以外で彼がスタートする試合はなさげ。ケガもしないし、いい選手なのだが。報われない。

バトラー・オイエデジ(“Oh yeah deh gee”みたいな発音らしい)やカビアといったアカデミー選手に、実際チャンスはあるだろうか。これまで同様、ベンチに数人が入ることはありそうだが、プレイ時間があるかどうかは微妙に思える。彼らがもしアカデミーでも際立つ存在だったりすれば、また話は違うのだろうが、評判ではどうもそうではない。

昨日のエントリにコメントいただいたAndre Harriman-Annousは、今シーズン6つのコンペティションでゴールを決めているFWということでユースレベルでは注目選手のひとりなのだが(彼はちょっと前に名前がredditで盛り上がっていた笑)、まだ17才という年齢で、22才のバトラー・オイエデジらにくらべるとまだ信頼性が乏しいのだろう。

そういう意味では、ワニエリやMLS、ダウマンらがいかに特別な選手かということですよね。17-18才でトップオブトップの現場で見劣りしない驚異的な早熟ぶり。そんな選手はこの世に何人もいない。

 

ということで、土曜のPLレスター(A)は、どんな選手とシステムでプレイするのか楽しみになってきた。状況はひどいけど、楽しまないとね。

 

おわり



※コメントくださるかたにお願い
プレヴューエントリでは、試合の結果がわかるようなコメントはお控えください
お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

2 Comments on “カイ・ハヴァーツがハムストリング断裂でシーズン終了の見込みと伝えられる。今後のアーセナルのスターティング11を考える

  1. スターリングがあんまり活躍しちゃうと、フロントが勘違いして買い取ろうとかなりそうで怖い。だがこの人数事情では活躍してもらわないとたまらん。dilemma…

  2. ガビだと、ポストだけでもやってくれると助かるね。
    クロスも、相手DFにとっては脅威だし、こぼれ球も狙える。
    意外と良いと思う。
    そしてこの苦境を、この際楽しみたい!

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