試合について
試合結果
VAR(オフサイド)で取り消されたフリーキックからのメリーノのゴールが46分。あんなに時間かけたが、オフサイドはセミオートなんじゃないのかね。証拠さえあれば議論の余地はないんだから、さっさと白黒つけていただきたいと思う。
アーセナルのファースト11
SofaScoreより。
4-3-3
マルティネリ、トロサール、サカ
メリーノ、ライス、オーデガード
MLS、キヴィオール、サリバ、ティンバー
ラヤ
サブは、ホワイト(83 ティンバー)、ワネーリ(90 オーデガード)
予想どおりの11人でスタート。試合後には各所で云われているように、MFエリアにおけるパーティ不在がかなり響くことに。
今回も衝撃だったのは、サブ。今回もまたおれはアルテタのサブに文句を云っている。
あの試合展開で、最初のサブがジュリティンのケガ?理由で83分のベンジャミン。おそ。そして、ワネーリが入ったのが90分。追加時間の残り数分でなにをやれと。これは勝ってるチームが時間稼ぎでやるサブでしょう。びっくりした。
もちろん、GKを入れると4人もアカデミー選手がいたベンチであり、ベンチに座るシニア選手の顔ぶれを観ても、とてもあの競争力あるピッチに出せないとアルテタが考えてもおかしくはないとも思うが、それにしても。ああいう試合でフレッシュな足を入れる効果はそうとうあると思う。
とくにワネーリは、ネリの宇宙開発で終わった終了間際のチャンスでは、彼がボールを持ってボックスを横切るときネリに出さず、自分で左足シュートに行っていればもしやという思う場面もあった。悔やまれる。彼はああいうときに期待に応えてくれる少年なので、どうしてもゴールがほしかった展開で、彼にもっと時間を与えるべきだったと思わずにいられない。
マッチスタッツ
Sky Sportsより。
PSGにはあれだけ圧倒的に支配的にプレイされた印象もあるが、最終的にはポゼッションは50/50に近い。その他、基本スタッツを見るに、どれも思ったより拮抗している。
この試合の悪い印象は、アーセナルの試合序盤があまりにもひどかったことがあるかもしれない。ちなみに、サカがほとんどボールに触ることもできなかった最初の20分ではアーセナルのポゼッションは25%だったらしい。それだけアウェイチームに圧倒された。それと、この時間までのアーセナルのデュエル勝率は23%だったとか。それ以降は52%になったというので、とにかくスタートがほんとうにひどかった。
個人的に気になったのは、この地上/空中デュエルとドリブル。50/50状況では、かなりボールを奪われた印象があるし、PSGのどのアウトフィールド選手もやるドリブルは非常に印象的だった。とくに後ろの選手が、一枚はがしてからパスするやつ。アーセナルだとサリバやライスがすごく得意だけど、PSGは全員がそれをやるみたいに見えた。
だが、意外にもそれには大きな差はついていなかった。デュエル全体はちょうど50% v 50%。ドリブルなんかは、アーセナルのほうが数も多いし成功率も高かった。
Dipossessedの14 v 8という数字には、アーセナルがPSGのハイプレスにいかに苦しんだかが現れているように感じる。
この試合の明暗を分けた要因のひとつであるGKのセイヴについては、ラヤも悪くなかったが、とにかくDonnarummaが大当たりだった。試合後はネリやトロサールの決定力を嘆いているファンも多いが、あれはどちらかといえばGKを褒めるべきのように思える。
Donnarummaのゴール阻止(※xGOTから計測)は、ラヤの0.04に対し、驚きの1.23。1.23ゴール分を防いだ。これは試合を勝たせるGKだわ。
Opta AnaylystによるxGは、1.65 v 1.14。
アーセナルの最大のチャンスは、40分のマルティネリのショット。0.83。チャンス量からすると、入らなきゃおかしいやつ。
PSGの最大のチャンスは、84分のBarcola(0.34)、85分のGonçalo Ramos(0.37)。この終盤の立て続けのふたつのショッツは、逆になぜ外した?と思うようなチャンスだった。チャンスをつくったほう、つくられたほう、どちらも集中力を欠いていた時間帯だった。
彼らが、こういった明白なチャンスを逸していることを考えると、アーセナルは実際よりももっと悪い結果だった可能性がある。ファーストレグが1-0で済んだのは、アーセナルはむしろラッキーだったかもしれない。
これが決勝でなくてよかったと言わずにはいられない。ただ幸運なことにあと90分もあるわけで、そこでひっくり返すのみ。
おれらのladsを信じてます!
チェンさんもいつもありがとうございます。