こんにちは。
週末のPLニューカッスルは、メリーノがサスペンションでトロサールもダメかもしれず、アーセナル的には緊急事態宣言が出るといううわさも。今年何度めの緊急事態なんだ。
さて、夏の移籍ウィンドウに向けては、ソシエダのMartin ZubimendiにHere we goが出るなどアーセナル界隈はひきつづき賑わいを見せるなか、昨日はポルトガル方面でいっせいにVictor Gyökeresとアーセナルの交渉の進展が伝えられたようで、これもだいぶ盛り上がっていた。
それと、レアル・マドリッドでここしばらくなにやらきな臭い雰囲気がただよっていたRodrygoについて、各所でアーセナル行きの可能性が指摘され、こちらもにわかに注目を集めだした。
今回はこのふたつの件について。
Victor Gyökeresがアーセナルの巨額オファーを受け入れる?
昨日のポルトガルメディア『A Bola』。Gyökeresをあしらった表紙には「アーセナルがGyökeresに€8mオファーで説得へ」とある。
アーセナルがVictor Gyökeresにネット(※税引き後の手取り)で€8.3mの年俸で4-5年契約を提示した。クラブにはすでに€75mの移籍金で予約したとみられる。彼は、アーセナルの候補リストのなかでは、RBライプツィグのBenjamin Seskoより優先されている。
しかしながら、英国では現時点ではチェルシーの興味も除外できない。彼らが獲得競争をリードしており、長らく選手を注視してきた経緯もある。
選手との合意があるとしても、彼の代理人とクラブは選手の移籍金として€70/75mを求めており、オークション次第で金額は上がる可能性もある。※彼のRCは€100m
スポルティングがリーグ終盤でタイトル争いやカップファイナルを控えていることもあり、アーセナルはまだクラブに正式なオファーはしておらず、すぐにすることもない。
(後略)
ほぼ同様の内容を『Mirror』(ジョン・クロス)も伝えている。
アーセナルは、Victor Gyökeresは£60mで獲得できると伝えられた。アーセナルの幹部は夏のストライカー補強3人候補リストで、彼をNo.1ターゲットに設定している。
来月27才になるGyokeresは、スポルティングで100試合95ゴール。アーセナルでは£200kpwを越える契約(ネットで£7mの年俸)になるとみられ、アーセナルの最高給のひとりになる。
彼の獲得にはマンUなどとの競争がある。
Gyokeresには、€70m(£60mを少し越える)でスポルティング退団が許される合意があるとみられ、スポルティングも来シーズンのチーム再構築のために、選手の現金化を想定している。入札競争次第でこの価格は上がる可能性もある。
アーセナルは、ニューカッスルのIsak、ライプツィグのSeskoにも強い興味を持ち続けているが、直近2度の移籍ウィンドウでのまずさから、素早く動くプレッシャーがある。
アルテタはいまもIsakの大ファンだが、ニューカッスルがCLを得ることに成功すれば彼を新契約で引き止めるだろうし、売却の意志もない。しかし、Isak自身は、まだ新契約にはコミットしていない。
アーセナルは去年夏Seskoをかなりほしがっていたが、彼はもう一年クラブに残ることを決めた。今月下旬には22才になる彼は、若さ、アスレティシズム、成長への余地もあり、将来のリセイルヴァリュも期待できる。
だが、アーセナルでは新SDのアンドレア・ベルタがGyokeresを高く評価し、この取り引きを完了させようとしている。
£60m、£200kpwを越えるサラリー。彼の実績や評判からすれば妥当に思えるし、移籍金に関してはお得なくらいだ。おそらくは、Isakの半分以下。
Gyökeresはベルタ主導
この件で、やや懸念があるとすれば、このジョン・クロスの記事を含めて各所で指摘されているように、この件がマネジャー主導ではなく、スポーティングダイレクター主導であること。
とあるインサイダー(自称)情報によれば、アルテタのプライオリティはIsak、つぎにSeskoであり、彼にとってGyokeresは最優先ターゲットではないという。
先日もr/Gunnersで、「選手補強は誰が行うのか?」が議論になっているのを見かけたが、ふつうのクラブではそれはSDかあるいはTDが主導して行うのだろう。ヘッドコーチは下手すると蚊帳の外。アルテタは、いまはヘッドコーチではなくマネジャーなのでもっと発言力も権力もあるはずだが、ベテランのベルタがSDになったということは、エドゥの時代よりもっと彼の権力が強い、意見が優先される可能性はあるように思う。
Gyokeresについては、もちろんポルトガルリーグでの実績は凄まじいものがあるが、果たしてそれがそのままPLで通用するかは、疑問の声もある。
ぼくが今朝、たまたま見かけたそういうスレッド。彼のゴールのひとつひとつをトップリーグで通用するかどうか検証するという。やや結論ありきで厳しい見方という気もするが。
Understandably, there have been questions regarding the scalability of Victor Gyökeres
Subsequently, I analysed all 51 of his goals in an attempt to forecast his potential ability to replicate this output in a superior league.
— CounterPressers (@CounterPressers) May 13, 2025
まあ、もちろん彼にだってPLで50ゴールなんて数字は期待できないのはいいとして、いまのアーセナルでは仮にリーグ20ゴール(およそ2試合ごとに1ゴール)が約束されるというだけで、かなり助かってしまう現実がある。それかそれ以上のアウトプットが信じられるかどうかが問題だ。
それと、アルテタの場合は周囲の選手たちとのリンクアップも重視するだろう。そのあたりでアルテタは、ほかの候補ふたりに比べて彼に不安・不満を持っているかもしれない。彼のスタイルはやや独善的だから。むしろ、そこがいいという見方もあると思う。
ベルタの見立てが当たるか、アルテタの不安が当たるか。
ぼくは、この動きはアーセナルの「いますぐトロフィを勝つ必要がある」フェイズ5にはふさわしいと思っている。しかし、それが実際うまくいくかどうかは別問題。
どうなるか観てみよう。
レアル・マドリッドのRodrygoが移籍希望でアーセナルにチャンス到来?
ぼくはRodrygoのことは、じつはよく知らなくて、この前アーセナルがCLで彼らと対戦するまでは、名前をなんとなく知っているくらいの選手だった。セレソンだっけ?みたいな。
そんな彼が、先週末のクラシコではサブからのプレイを拒否したりと、最近クラブと揉めているとかなんとか。Ancelottiは彼はケガ理由でプレイしていないと釈明を強いられている状況で、いっぽう本人はチームのなかで自分がMbappeとBellinghamより評価されていないことに不満を募らせていたとかなんとか。
こういうことがあって、クラブも彼の夏の売却も考えているという。
現在€100mのMVのRodrygoだけに、関心を持っているビッグクラブも多い。シティ、リヴァプール、アーセナル、それにPSG等。
彼は基本的にRWでも、左でも中央でもプレイできるのもアルテタ好み。いまアーセナルが求めるウィンガー像に近い。
レアル・マドリッドは歴史的に去るものは追わずのクラブで、かつてオーデガードがそうだったように、高額な移籍金を要求しないという説もある。買取オプション付きのローンなんてのも、アーセナルにはかなり都合はいい。
この夏のアーセナルはもちろんウィンガーを探している状況で、そこは最優先補強エリアのひとつ。これまでにもたくさんの名前が取りざたされてきたし、実際水面下で動いてもいるだろう。そこに突如としてあらわれた「市場機会」。
CLでアーセナルと対戦したときの彼は正直いるのかいないのかよくわからなかったけど、もちろん実績も評判も申し分ない。24才という年齢もいい。
本人もアーセナル移籍に前向き? IGでアーセナルと彼をリンクするポストに本人がLIKEしたという。これが事実なら大ニュースで、さすがに捏造かもしれない。
それにしても、またすごいタイミングで物件が出てきたものだ。
こちらもひきつづきニュースに注目していよう。
おわり