まさかこんな結果になるとは。 いまの状態の悪さなら何が起きてもおかしくないなんて思っていても、さすがにほんとにこんな結果になるとは予想外だった。エメリが評価されると云われる「イージーな」4試合の初戦ドロウはもちろん不合格。3ポインツ以外は許されなかった。ひどいスタートだ。 ラカゼットのイコライザーが96分。「7分」という長過ぎる追加時間がなければ、ホームでセインツに32年ぶりの敗戦だったという。 これが火だるまになりながら決死の覚悟で望んだ試合の結果だ。背水の陣、ヨーロッパでも最高クラスのスクワッドが本気の全力でリーグ最弱チームのひとつに勝てない。目も当てられないとはまさにこのこと。あまりにもひどすぎる。 Arsenal 2-2 Southampton
エメリがルーカス・トレイラについて語る「トレイラには進歩が必要」。トレイラを正しいポジションで使うべき理由を考える
「(No.8/10起用について)本人はアンハッピー」という先日のエイジェント発言が話題になっていたルーカス・トレイラ。 今シーズン、アーセナルではまるでセカンドストライカーのようないわば「ラムジー・ロール」を与えらていることについて、メディアやファンからも間違った起用法ではないかとの指摘も絶えない。 今週はじめにはウルグアイのNTでアルゼンチン相手にMOTMの活躍。このときのポジションは彼の本来のNo.6ポジションだったこともまた、現在のトレイラの扱いへの不満に拍車をかけている。 トレイラのプリアシスト。 pic.twitter.com/7ofS7GmhPx — Mr. Arsenal Chan (‘3’)/” (@NewArsenalShirt) November 19, 2019
【マッチプレビュー】19/20EPL アーセナル vs サウサンプトン(23/Nov/2019)ウナイ・エメリの“プロジェクト4×3”【試合展望】
セインツ戦のプレヴューは、コメント集に続き、試合の展望を。 ※コメント集にはベレリンのコメントを追加したので、よろしければどうぞ。
【マッチプレビュー】19/20EPL アーセナル vs サウサンプトン(23/Nov/2019)ウナイ・エメリの“プロジェクト4×3”【コメント集】
2週間のIBが終わり、PLが帰ってきた。 今回のブレイクでもっとも大きな出来事といえば、やはり一昨日のポッチェティーノとモウリーニョの件。ヨーロピアンフットボールの話題をさらっただけでなく、アーセナルにも少なからず影響があったことは先日のエントリでも書いたとおり。IBといえど、クラブフットボールの世界が片時も止まっていないことを感じさせる出来事だった。 さてPL Week13。これをもってシーズンの1/3が消化されるという節目でもあるが、アーセナルは19位と降格圏に沈むセインツをホームに迎える。 シーズンのなかではさほど注目すべき一戦ではないが、いまのエメリの背水之陣といった状況を考えれば、かなり重要な試合になることは間違いない。 ファンから大ブーイングのウナイ・エメリはクラブからの変わらぬ支持を表明されながらも、今後の去就についてはクリスマスまでの成績・内容で評価されるといった憶測も根強い。ポッチェティーノ解任で「つぎはエメリか?」と、去就があらためて注目されている格好だ。ヘッドコーチへのプレッシャーはますます高まっている。 現在絶不調のセインツとホームでどう戦うか。本来ならばホームチームが圧倒的有利であるはずのこの試合、アーセナルにとり実質誰からも期待されていなかったアウェイのレスターなどよりも、もっともっとポイントを落とせないものになる。プレッシャーに対処するメンタリティが問われる一戦だ。 Premier League (Sky Sports)
エメリより先にポッチェがアウト
今朝起きたら、ポッチェティーノ解任&モウリーニョが後任有力のニュースがソーシャルメディアにあふれていた。 Club statement — Tottenham Hotspur (@SpursOfficial) November 19, 2019 BREAKING: Representatives of Tottenham and Jose Mourinho are this evening locked in negotiations for the Portuguese to replace Mauricio Pochettino. — Sky Sports News (@SkySportsNews) November 19, 2019 お隣のクラブのことでどうでもいいっちゃどうでもいいのだけど、じつは同じく苦境に陥っているアーセナルにもまったく影響のない件でもなく。 いくつかつれづれに書いてみる。
ヤングガナー、ロビー・バートンが見据えるアーセナルとウェールズでの未来
ゲンドゥージ、ウィロック、サカ、マルティネーリにネルソン…… 今シーズンはアカデミーからファーストチームに抜擢された20才前後の若い選手たちがますます台頭しているアーセナル。 クラブの方針もありつつも、彼らに実戦で成長する機会を与えていること、それはウナイ・エメリのアーセナルにおける数少ない功績のひとつであることは、きっとのちに語られるだろう(ウナイ・エメリのアーセナルでの失敗を論じる記事などのなかで)。 さてそんななかで、アーセナル・アカデミーにはファーストチームを虎視眈々と狙う有望な選手たちがまだまだ後ろに控えている。 そのひとりがMFロビー・バートン。6才からアーセナルの生え抜きで、現在U-23スクワッドのキャプテンを努めている。 今年のプリシーズンUSツアーではRMやBMで出場し印象的なパフォーマンスを見せながら、シーズンが始まって以降はカラバオカップで一度ベンチに入っただけで、まだファーストチームでプレイするチャンスはない。そんな彼について、BBC Sports(ウェールズ)がおととい彼のインタヴューで構成された特集記事をアップしていた。 今回はこちらと合わせて、ヤングガナー、ロビー・バートンについて書いてみよう。ロビー・バートンて誰だよエントリである。
最近のアーセナルニュース(18/Nov/2019)ジャカが1月に退団? トレイラはアンハッピー?
IBもたけなわ。つぎの試合までまだ一週間もある。 さて、アーセナルについて試合はなくとも毎日いろんなニュースや話題を見ていて、このブログでも書きたいことや書くべきことがたくさんあるのだけど、ポジティヴな話題があまりなくて気が重かったところ。 それでも、しばらく貯めていたアーセナル関係の最近のニュースをここでまとめておきたい。
サンティ・カソルラ、スペインでの復活とリタイヤ後を語る「アーセナルに戻りたい」
一時はフットボールをプレイするどころか、歩くこともできなくなるとまで云われたという元ガナー、サンティ・カソルラ。 636日という気の遠くなるようなリハビリテイションのあと、ぼくらファンの誰もが夢見たであろうアーセナルでの復活はかなわなかった。しかしその後スペインに帰ると往年の輝きを取り戻し、34才にしてスペインのNTにコールアップされるまでに。代表選手として80キャップをさらに増やそうとしている。 地獄から生還するだけでなく、いまもヨーロッパのベストプレイメイカーのひとりであり続けているという、まるでおとぎ話のようなフットボーラー人生。 そんなサンティが、いまでもノースロンドンが恋しいと英メディアに語っていた。 なにかと殺伐としている最近のアーセナル界隈。短いインタヴューながら、ファン諸兄姉におかれてはぜひあのスマイルを思い浮かべて、荒んだこころを癒していただきたい。 ではHere we go.
19-20シーズン、アーセナルのPLトップ4フィニッシュはすでにかなり難しくなっている
PLのスタート12試合で17ポインツ、とくに直近10試合ではわずか2勝しかできていないアーセナル。 まだシーズン38試合のうち1/3を消化していないとはいえ、今シーズンのプロジェクトにおいても一番のプライオリティであるPLのトップ4フィニッシュは、現時点でかなり難しくなっているという見方がある。 今回はそれがいまのアーセナルにとってどれくらい希望のないものなのか、具体的に数字で見ていこう。 ところで今回のエントリはいつもの7amkickoff氏のブログにインスパイヤされて書き始めたものだが、半分程度書いたところでArseblogにも丸かぶりのテーマでエントリが上がった。もちろんぼくが書こうと思っていたものよりももっと内容が豊富で洞察があってという、ぼくがこのエントリを書くモチヴェイションを失うに十分な内容だったのだけど、それでもまあがんばって書こうと思う。途中まで書いたし。ついでに参考にもさせてもらう。
オバメヤンとの関係悪化。アーセナルの新しい頭痛のタネ
おととい月曜日のデイヴィッド・オーンステインのリポート(The Athletic)は新たな波紋を呼んでいる。 ただでさえジャカの問題があったり、チームは低調なパフォーマンスをつづけるなど、アーセナルはピッチのなかと外で問題が山積しているというのに、そこにあらたな問題が加わることに。 いまアーセナルはまったくもってとっちらかっている。
プロセスへの忍耐を求めるウナイ・エメリ。クラブは正しい判断をする必要がある
云ってることとやってることが違うなど、ウナイ・エメリはいったい何を考えているのかいまだにミステリアスな部分も少なくないが(笑い)、そんななかで、Sky Sportsが彼の独占インタヴューを行っていた。4試合連続でリードを追いつかれてドロウをやり、かなりプレッシャーが高まっていたレスター戦前というタイミング。 エメリはこのチームで何をやろうとしているのか。かつて主張していた「プロタゴニズム(*protagonism)」はどうなったのかなど、いまサポーターが抱いているモヤモヤを問うような内容になっている。 ※エメリがアーセナルに来て当初よくコメントしていた”protagonist”については、このブログでは「主導権(を握る)」などと訳しているが、直訳すると「主人公/主役」。ボールを持たずに試合の主導権を握るという考え方もあるが、この場合はポゼッションで試合を主導することを指しているだろう。かつてはそれをやるとエメリは公言していた。アーセナルに来て以来のエメリ発言のなかではカギとなるワード。ここ試験に出るよ。 ざっくり紹介しよう。
【マッチレビュー】19/20EPL レスター・シティ vs アーセナル(9/Nov/2019)遠のくトップ4
アーセナルにとり、もはや格上感のあるレスター・シティ。テーブルで6ポインツを追いかけるこの“must win game”に、アーセナルは引いてカウンターという「ミッドテイボーチームメンタリティ」で臨むも、3ポインツ奪取にはあえなく失敗した。 この結果でアーセナルはシーズンを2連勝で始めたあと、10試合で2勝のみということに。1982/83以来で最悪のシーズンスタートとなったとのこと(このシーズンは12位でフィニッシュ)。 今シーズンここまでの勝率33%(12試合で4勝)は、アーセナルにとっては94/95シーズン以来の悪い記録で、奇しくもデイヴィッド・モイーズのマンUとまったく同じだという。 ファンからも大ブーイングで、アーセナルFCにおいてはそろそろ決断のときと思われるが…… Leicester City 2-0 Arsenal: Jamie Vardy and James Maddison score to send Foxes second
【マッチプレビュー】19/20EPL レスター・シティ vs アーセナル(9/Nov/2019)トップ4を占う重要な一戦
直近4試合、すべてでリードを追いつかれドロウ。結果もさることながらプアすぎるパフォーマンスをつづけ、ウナイ・エメリのヘッドコーチ就任以降でもかなり悪いときを過ごしているアーセナル。 PL Week12、アーセナルとは逆にフォームを維持してPLトップ4フィニッシュの本命になりつつあるレスター・シティと対戦する。 アーセナルが現在のレスターを相手に善戦する要素を見つけることは難しいが、レスターが現在のアーセナルを蹂躙する姿は容易に想像できる。 トップ4フィニッシュという今シーズン最大の目標に向けて、現在のポインツ差(6)を詰める大きなチャンスであり、それをさらに広げられるピンチでもある。アーセナルにとっては、シーズン前半の大きな山場のひとつになりそうだ。 Leicester City v Arsenal
【マッチレビュー】19/20UEL GS ヴィトーリア・ギマラエシュ vs アーセナル(6/Nov/2019)そもそも改善する気がない
またひどかったな。リードを追いつかれるのはこの試合で4試合連続だそう。 2-2 vs. Crystal Palace 5-5 vs. Liverpool 1-1 vs. Wolves 1-1 vs. Vitória それと云うまでもなくパフォーマンスの劣悪さ。ボールを前に運べず、チャンスをつくるどころかゴールまで到達できないのでシュートを打つこともできない。 このひどさについては毎回すぎて、もうあんまり新しく語ることもなくなってきた。どうしてウナイ・エメリはここまで落ちぶれてしまったのだろう。 去年終盤のボトムチームかと見紛うようなフォーム以来、アーセナルはずっとひどいままだが、それ以前はいまほどにはひどくなかったと思う。いまでは彼はチームをインプルーヴメントさせることに失敗しているどころか、むしろ後退させている。いまアーセナルはあきらかに以前よりも、悪化しているように見える。試合ごとに、さらに、さらにだ。 Vitoria Guimaraes 1-1 Arsenal: Gunners concede late equaliser in Portugal
【マッチプレビュー】19/20UEL GS ヴィトーリア・ギマラエシュ vs アーセナル(6/Nov/2019)エメリ背水の陣
19/20UELのグループステイジは折返し。4試合めは、先日ホームで対戦したばかりのヴィトーリアSCとのアウェイマッチ。 週末にビッグマッチを控えているにも関わらず、エメリはこの試合にまったく余裕の感じられぬ本気スクワッドを招集。クラブ、というよりエメリが置かれている現在地点がよくわかるというものだ。まさに背水の陣。シニア選手を消耗させて、レスターで悪い試合をやったときのいい訳にするつもりなのかと、つい勘ぐりたくなるようなメンバーをポルトガルに連れて行った。 Vitoria vs Arsenal preview: Team news and stats ahead of Europa League clash