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【マッチレビュー】17/18UEL オスターサンズ vs アーセナル (15/2/2018) 極寒アウェイで勝利

久々に眠くなる試合。結果は3得点&クリンシートと面目は保ったものの、試合内容は全然褒められたものではなかった。90分を通して負けそうに感じた瞬間こそなかったが、攻撃も守備も相変わらずの不安定さを露呈しておりチームのフォームとしてはお寒いまま。いつになったら改善するのだろう。

オスターサンズはあんなつないでくるチームだったんだな。ロングボール禁止とばかりにGKから細かくつないできた。

Ostersunds 0-3 Arsenal: Advantage Arsenal after dominant Europa League round-of-32 first leg



スターティングイレブン

ジャカをベンチに置いたのが意外だったという以外では、とくに驚きはなかった。AMNがファーストチームでCMに入ったのも珍しかったか。いくつかのパスミスはあったものの、本職のポジションということで比較的安定したパフォーマンスだったと思う。まだユースレベルに毛が生えたくらいだもの。あんなもんだろう。

MOMはSKY SPORTSがミキタリアン、BBC SPORTSはエルネニーと割れた。

17/18UEL オスターサンズ vs アーセナルの論点

オスターサンズFKなかなかやりよる

前半は引きすぎでプレッシャーもキツくないからアーセナルに好きなようにやらせてしまった。アーセナル対策を怠ったね。彼らのショートパスをつなぐプレイスタイルからすると、もしかしたらアーセナルと同じように守備が苦手なチームなのかもしれない。

しかし前半途中まで80%以上のポゼッションを許しながらも、半ばから急に盛り返し、なんか途中からはもう互角に見えた。たぶんエジルひとりの給料でオスターサンズのイレブン全員を賄えるくらいだと思うけど、アーセナルがヘボすぎるおかげでそこまでのチームには全然見えなかった。

しかし彼らはホームでまあまあうまくいったからといって、同じような戦術をエミレーツでもやるようなら今度こそチンチンにされるだろう。

アーセナルの拙いプレッシング

オスターサンズはGKからグランダーのパスでつなぐことに相当こだわっていて、たびたびアーセナルのプレスに引っかかっていた。しかし、それもアーセナルの選手たちがだんだん走らなくなると、余裕を持ってビルドアップが行えるように。

それで気付いたのは、アーセナルのプレスがとにかく全然組織だっていないこと。改めて認識した。イウォビなんか毎回チラチラ後ろを気にしながらプレスに行くのが観ていてイライラしてしまった。

ボールホルダーに寄せてパスコースを消すまではいい。それでパスコースを限定しGKにロングボールを蹴らせるか、あるいはそれでもショートパスでつなごうとするなら次がまさにボールの狩りどころなんだけど、結局中途半端な寄せで穴を残してしまうからつながれてしまう。そうされると人数をかけたプレスがムダになって徒労感がたまり、プレッシングへのモチベーションがどんどんと落ちてしまう。そういう悪循環。

やるときはとことんやる、やらないなら引く、そういう守備ユニットとしての動きが局面でできないのは、おそらく事前の決め事がなく、選手たちがひとりひとり場当たり的に判断して対応しているからに違いない。どんだけ。

モンレアル=ストライカー

さて、すでにエミレーツの「カルトヒーロー」となりつつあるおれたちのナチョ・モンレアル(32)。GKが落としたボールを目ざとく寄せ最初の得点をゲット。公式戦ここ6試合で3得点。おれたちが求めていたトゥルー・ストライカーがここにいた。

オスターサンズ戦のモンレアルのヒートマップだって。すごいよね。あだながLA CABRA(THE GOAT)だったというところからきたジョークだよ(丁寧な説明)。SKY SPORTSまで便乗しているくらいのアーセナル・ジョークだからファンとして覚えておこう。

#LACABRA がハッシュタグになっててワロタ。

どうしたウェルベック

ストライカーといえばウェルベック。おい大丈夫なのかキミ。ぺちぺち。思わず寝てるのか死んでるのかわからない人を起こしたくなるほどの低調パフォーマンス。試合前のボスいわく「シャーパー・ザン・エヴァー」だったんだけどな。ボールがまったく足に付かず。ここにも自信低下の著しい選手がいた。

結局ウェルベックはCFだったにも関わらず、シュート3本でオンゴールのシュートは0だったようだ。彼にとっては久しぶりのCFで期待を一身に浴びながらまったく見せ場なく終わった。これならモンレアルをCFにしたほうがマシである。

故障などがなければ来週のセカンドレグでもCFでの起用が予想されるが、この調子だとエンケティアにポジションを奪われかねない。彼の将来が非常に心配になってしまうパフォーマンスだった。

ボックス内で軽い守備を行う悪癖

ベレリンが無謀なタックルでペナルティを取られたのは当然として、その前にもふたつみっつボックス内でチャレンジして、ラッキーに見逃されたプレイがあった。もうね。バカかと。アホかと。なんでキミたちはボックス内に限ってそんなに勇気を持ってチャレンジしてしまうんだ。ボックス内での無謀なチャレンジというのは、もはや今季のアーセナル低迷を象徴するプレイになっている。いくらなんでもやりすぎである。

オスピナがあっさりペナルティを止める

チェフがアーセナルに加入して15回連続でペナルティストップに失敗しているというのに、この試合ではベレリンが与えたペナルティをオスピナがあっさりストップ。思わず笑ってしまったよね。たぶんチェフは練習するよりも精神科にでもかかったほうがいい。それかお祓い。ロンドンに神社はないだろうから、あれか。エクソシスト。

この試合、チェフがフィットしていたらクリンシートじゃなかったんだから。オスピナがGKを務めた甲斐があったというものだ。サンキューキャプテン。

ミキタリアン「セカンドレグも本気チームで行くべき」

Henrikh Mkhitaryan tells Arsene Wenger what team to play in Europa League second-leg v Ostersunds FK

さすが経験者。勝って兜の緒を締めよってやつだな。しかし、セカンドレグは現地時間来週木曜で中二日で日曜にはシティとのカラバオカップ決勝が控えている。ミキの本気度もわかるが、そんなことをほんとうにやったら怪我人が出てヴェンゲルが責められるに決まってる。ここは慎重にローテーションしていくべきだろう。

試合に関しては以上。

UELその他の結果

ラスト32のファーストレグは、アーセナルも含めてだいたい順当な結果っぽい。強敵はそう簡単に消えてくれない。

ハイライトで観たのは、ドルトムントvsアタランタとコペンハーゲンvsアトレチコ。どっちもヤバかった。

BVBはオバメヤンの三角貿易のアレで、チェルシーからバチュアイをローンで獲得しているんだけど彼が大爆発。これはもうニュー・オバメヤン。ちなみにBVBとチェルシーの契約には彼の買い取りオプションはないようで、あそこまで活躍するとチェルシーも安くは手放さないだろう。BVBはこんなことなら買い取りオプションつけときゃよかったと今頃ほぞをかんでいるはずである。

そしてぶっちぎり優勝候補のアトレチコ・マドリッド。守備が固いことで有名な彼らだけれど、グリーズマンを中心にわれわれが羨むような攻撃を見せる。このようなチームといまのアーセナルが互角に戦えるかといえば、それは残念なことにまったく期待できない。先は暗い。

その他話題

オックスフォード・ユニオンのベレリン

先日このブログでも伝えたとおり、オックスフォード・ユニオンでヘクター・ベレリンのトークセッションが行われた。YouTubeにその日の模様がアップされたぞ。22才。落ち着いているねえ。聴衆はみんな大学生だろうか。

約47分のビデオで前半はトークセッション、後半はQ&Aセッションとなっている。「とあるチリアンについてなんですけど……」って質問にはウケた。サンチェスのゴールセレブレーションにチームメイトたち全員が加わらなかったという例の件について、ベレリンはチェンバースと戦術的な確認をしてただけで他意はなかったとのこと。

また本人はバルセロナ生まれということでカタラン人だが、両親はもともとカタルーニャの人間ではないそうである。あとVARは賛成派。自分のチャントを初めて聴いたときはかなり上がったらしいぞ。

Q&Aでは「アーセン・ヴェンゲルの守備コーチングについてどう思いますか?」。それを訊いてほしかった。

ところでこのなかの発言で一部物議を醸しているのがあってそれは、おなじみのYouTubeチャンネル、ArsenalFanTVについて訊かれたときのコメント。黄色いキャップの男性が訊ねた。

(Arsenal Fan TVについてどう思いますか?(会場笑い) すみません。観てる選手もいますか? それともあなたは彼らに観ないようにいいますか?)

ベレリン:観ることもありますよ。だってタイムラインに出てくるし。AFTVでこんなこといわれてるよってね。でもあれは “so wrong”(おかしい)。

誰かが自分はアーセナルのファンだっていって失敗をネタに盛り上がる。それがファンだといえるかな。誰かが金儲けのためにそれをしている。そうする権利はあるけど、そうやって誰かが楽しみたいだけの意見に選手たちが耳を傾けることはないですよ。

さっきもいいましたけど、成長して自分にとって何が重要かがわかるようになって、耳を傾けるべきものとそうじゃないものの区別がつくんです。

もしコーチがぼくのダメなところを指摘すれば、そのアドヴァイスには耳を傾ける。AFTVで誰かがこいつはこうする必要があるとかごちゃごちゃいったときも一応聞きますよ。彼らが彼らのやり方で意見をいう権利はあるから。そういうのがおもしろいんでしょ?

AFTVにもこの部分が抜粋されてアップされている。トップコメントがなかなか秀逸。

「的を得てるね。AFTVの成功はアーセナルの失敗のおかげだから。でもそれが彼らが本物のファンじゃない理由にはならない」

たしかにAFTVって負けたときの罵倒のほうが圧倒的におもしろいもんな。AFTVの再生数とアーセナルの勝率は相関している。あると思います。

移籍の話題

マルコムが夏の移籍を許される

Malcom confirms Bordeaux exit will happen in summer

アーセナルともリンクされていながら結局1月はボルドーに残ったマルコム。どうしても移籍したいらしくボルドーから夏の移籍を容認されたらしい。プレミアリーグに行く気マンマンだというが、アーセナルには来ないだろうな。なんかToTに加わる予感がするよ。

しかしこの時期にクラブを出たいと明言するって、6月までどうやってチームで過ごすんだろうか。

パトリック・クライフェルトの息子がブレイク中

Justin Kluivert: How Ajax youngster is making a name for himself

マンU等が本命らしいがこっちも一応アーセナルのレーダーに引っかかってるということで。アヤックスのJustin Kluivertという18才のウインガー、彼もまたプレミアリーグに行く気マンマンマンだという。18才のドリブラーってネルソンとキャラ丸かぶりなんだよな。

ちなみにこのひと、バルセロナ等で活躍したパトリック・クライフェルトの息子だそうで、Nextロッベン、父よりもスゴイともてはやされているそう。二世フットボーラーで父ちゃんよりすごいってあんまりいない気がするんだがどうだろう。まあ、父ちゃんはアレだったからな。簡単なチャンスは外し難しいゴールばかりを決める変態ストライカーだったから。ハイライトを観るとその系譜でもないらしい。

たしかによさげ。アーセナルには絶対に来ないタイプである。

以上。週末はFAカップ。われらは試合なしで暇な週末となる。



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