hotいま読まれているエントリ

Arsenal, Behind The Scene

ヴィナイ・ヴェンカテシャンがアーセナルにとってのアジア市場を語る

先日もどこかで少し触れたように、アーセナルFCのビジネス部門トップのマネイジング・ディレクター、ヴィナイ・ヴェンカテシャンが、経済ニュースでおなじみの『Bloomberg』のインタヴューに応え、アーセナルFCとエイジアンマーケットについて語る動画が話題になっていた。

動画はこちら。

夏の補強や、この冬の移籍市場についても質問に応えたりしていたこともあって、界隈ではなかなか話題になっていた。

われら日本人として、アーセナルFCのマーケティング戦略におけるアジアの位置づけについては気になるところ。

いつものArseblogアニキがトランスクリプトをアップしていたので、それをありがたく拝借しつつ、ざっくりと紹介してみよう。



ヴィナイ・ヴェンカテシャンのインタヴュー「中国とインドにはこれからも期待」@ブルームバーグ

(アジア市場の重要性について……)

アジアはアーセナルにとってかなり重要です。われわれはファンの1/3以上はアジアからだと考えている。クラブとして、ファンにそれを届けることがすべてです。アジアはとてもとても重要なマーケットですね。プリシーズンツアーでも何度も訪れているし、スポンサーもいる。たくさんのチャリティワークも行っています。

(英国のライヴァルクラブとの競争も……)

PLがアジアでとてつもなく人気があることはありがたいことです。そこでファンの興味を惹こうとしているクラブが数多く存在しています。

われわれアーセナルにとっては、ファンの人数だけにフォーカスするのではなく、どのようにして彼らと近づき結びつきを持てるかを学んでいるところであり、それによって彼らと彼らに合った方法でコミュニケイションを取ることができるようになるはずです。

(コマーシャルディールについて……)

ファンベイスのサイズに基づくでしょう。われわれはここアジアでも巨大なファンベイスがあるので。

3つフォーカスしていることがあります。まず、アジアのブランドは、地元のアジアでの拡大を狙っています。Ganzberg(ビール)のようなブランドとは最近パートナー契約を結びました。つぎにアジアの企業は国際的にも拡大したがっている。Konamiのようなブランドがそうです。

そしてアジア市場にフォーカスしたいグローバルブランド、たとえばEmiratesのようなブランドとはわれわれはグローバル・パートナーシップを結んでいます。この3つの原則に基づいているのです。

(アジア市場の潜在力を収益化することが問題……)

それが問題だという意見にはわたしは賛成しませんね。

われわれはアジアで巨大なファンベイスがあることは述べたとおり。収益化を進める方法については、その収益はすべてチームに還元されますが、アジアでの放映権の収益からもたらされるものであり、またわれわれが契約したコマーシャルパートナーからもたらされるものです。アーセナルのようなクラブが、アジア市場から収益を上げることが問題になるなんてことはないでしょうね。

われわれはいまそれを進めているところです。その目的はチームに再投資すること。それが好循環になることを期待しています。

(チームに投資するための売上はアジアでどれだけ伸びていますか……)

正確な額については伝えるのは難しい。なぜなら、あなたはスポンサー収入と放映権収入だけについて尋ねているんでしょうから。それは大きな影響を与えるものではあるけれども。数百パウンズということはないだろうから、おそらくミリオン(数千万)パウンズにはなるでしょうね。

(1月の補強はあるのでしょうか……)

まだ夏の移籍ウィンドウが終わったばかりで、われわれはそれをメインの移籍ウィンドウと呼んでいます。われわれは今回の移籍ウィンドウでとてもアグレッシヴでした。何人ものとてもエキサイティングな選手ともサインしましたし、おもにクラブでこの先何年にも渡り成長し発展できると信じられるような若い選手たちに狙いを定めました。

1月は様子を観ることになるでしょう。しかしすでに述べたとおりわれわれはいつでも夏のウィンドウをより戦略的なウィンドウと位置づけていて、1月のウィンドウはより戦術的なもの、もし選手のケガだとかなにか別の必要があったときのためのものだと考えています。

実質的にわれわれの(補強の)仕事は夏に済んでいて、それにはほんとうに満足しているんです。

(クラブはディフェンダーの補強が必要なんでしょうか……)

何度も云うように、われわれは夏にとてもフォーカスしていました。チェルシーからダヴィド・ルイス、セルティックからキーラン・ティアニーといった何人かの守備の補強も行っている。いまは彼らがこれからどう進歩していくか、どうシーズンを過ごすかを期待して観ています。

(アーセナルはチャイナ市場にどのように食い込んでいく計画……)

チャイナの潜在力は巨大です。あそこは成長する一方ですし、この10~15年から今日までにおけるアーセナルのファンの増加を見れば、その数はじつに急速に成長しています。

われわれはチャイナではほかのマーケットとは違うやり方で取り組んでいます。チャイナだけにフォーカスしたスペシャリストチームがいて、彼らがディジトープラットフォームでコンテンツを生み出しています。それはチャイナ市場に特化したものです。われわれは、中国のファン向けにもっとも関連性の高いコンテンツを確実に届けています。

またそこはファーストチームがツアーで何度も訪れているマーケットでもあります。多くのコマーシャルパートナーも活動しているところです。

われわれはチャイナをとてもポジティヴに見ていて、この先10年でさらに成長することが見込まれる巨大なポテンシャルがあると感じています。チャイナだけではなく、同じようにインディアにもとても大きな可能性を見ています。

(アジア人のビッグネイムとの契約……)

選手契約は純粋にスポーツの観点から、ピッチでどれだけ大きなインパクトを作り出せるかが問題になる。選手を見るときに国籍を見たりはしません。すべてはスポーツ上の理由のためです。それが選手と契約するときに見ているレンズなんです。

インタヴューは以上。



Leave a Reply

Your email address will not be published.