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ウナイ・エメリ 7つの大罪 by チャールズ・ワッツ

PLホームでのウォルヴズ戦でウナイ・エメリの評価は定まったところがある。まさに解任前夜。

週末のレスターはいまの彼にはあまりに重荷に思えるので、むしろその前に解任してあげたほうが親切にも思えるが。まあどうなるか見てみよう。

さて、最近は、試合ごとにエメリのクビはどんどん閉まっているという印象で、もういよいよ彼の逃げ場はなくなってきた。彼の解任はするか/しないかではなく、いつするかというタイミングだけの問題になってきたと思える。

いまアーセナルとエメリをめぐる問題は、各方面から噴出+山積しているが、『GOAL』でチャールズ・ワッツが「エメリの7つの大罪・なぜアーセナルはいますぐエメリの解任を検討せねばならぬのか」という記事で、エメリが現在直面している問題をまとめていた。

今回はそれをお題に少し書いてみたい。

それにしても“7つの大罪(Seven deadly sins)”とはまたどえらいタイトルだな。。ワッツの怒りもにじんだ記事である(各メディアでアーセナル特派員をやってる連中なんてみんな基本はクラブのサポーターである)。



「エメリの7つの大罪」

Seven deadly sins! Why Arsenal must consider sacking Emery now | Goal.com

  1.  プアな結果
  2.  ひどいパフォーマンス
  3.  混乱した選手とチームセレクション
  4.  守備の改善なし
  5.  オバメヤンとラカゼットの契約に懸念
  6.  コミュニケイション問題とファンとの関係構築失敗
  7.  「戦術的に思い通り」発言

ひとつづつお題に沿って書いてみる。

1. プアな結果

のっけから、そこだけは若干の異論があってもおかしくないのは「結果」だけは最悪ではないということ。

アーセナルにとって結果とは、もちろんスコアのことではあるのだけど、この試合もドロウで敗けてはいない。敗けた気分だったでしょ? でも引き分けなんだよなあ。

そして、パレスがレスターに敗けたおかけげでなんとまだテーブルでは「5位」をキープしている。2連勝でシーズンを始めたあと、9試合で2勝しかしておらず、それでまだ5位とはちょっと信じがたい。

いかに上位が勝ちを独占し、中位~下位のクラブが漫勉なく勝ったり敗けたりしているのかということだろう。

ちなみに5位アーセナルはトップと14ポインツ差、ボトムと12ポインツ差。つまり上位4チームより下は、より少ないポインツのなかに固まっているということ。毎回結果次第で簡単に準位が変わるし、いまそこからアーセナルが免れているのはちょっとした奇跡みたいなものだ。

エメリというひとは、去年の極端に高いCVレイトといい、ものすごい強運の持ち主なんじゃないだろうか。ずっとダメな試合をやりながらも、いつもなんとかギリギリ崖っぷちで持ちこたえている。

でも逆にそこが罠なのだろう。油断をしているとつい騙されてしまう。つぎは勝てるんじゃないかとつい期待してしまう。

去年はトップ4にあと一歩、ELタイトルにあと一歩までとそこそこの結果を残した。でも、ほんとうに見なきゃいけなかったのは、その結果にどうやって行き着いたかということで、多分にラッキー成分を含んでいたということは見過ごすべきじゃなかった。

目標を達成するために必要なインプルーヴメント(進歩・改善)、プランやアイデンティティといったものに注目しなければならなかった。いまではどれもとても疑われている。

結果については、エメリがもしこのまましばらく続けるのであれば、いずれは本来いるべき場所に落ち着くだろう。もちろんそれは今よりももっともっと下ということだ。

2. ひどいパフォーマンス

ウォルヴズには25本のシュートを打たれて、これはワトフォードでの記録やぶりな31本に次ぐ数字だという。

ワトフォードでもそうだったが、シュートを打たれるのはまあいいとしよう。5-4で勝ちたいというのなら、その試合はシュートの打ち合いになってもおかしくはない。しかし現実は打ち合いにもなっていない。シュートをたくさん打たれているだけ。問題はアーセナルのシュート数の圧倒的少なさだ。

ワトフォードでは31本に対し7本。ウォルヴズでは25本に対し10本。これのどこが打ち合いなのか? ただ単にシュートを打たれまくっているだけである。しかも相手はシティやリヴァプールじゃない。

最近はこのブログでもよく言及しているOrbinhoの連続ツイートから。今シーズンのさらなるスタッツの落ち込みを確認しよう。(スレッド以下は元ツイートにてご確認あれ)

アーセナルが昨シーズンよりももっとパフォーマンスが悪くなっているのは明らかのように見える。

まず彼らはボールを持たなくなった。平均ポゼッションは58%から56%に下落。

つぎに、チームはシュート数も少ないまま。昨シーズンのアーセナルは試合平均12.3。今シーズンは12.9だが、ヴェンゲルのファイナル3シーズンの試合平均はおよそ15。

昨シーズンの73ゴールは発覚した問題というわけではなかったが、それも問題だった。なぜならアーセナルはPL歴史上、どんなチームよりもベストなチャンス・コンヴァージョンがあったのだから。

昨シーズン、ガナーズではシュートの15.6%が得点になった。これはPL記録。だが、今シーズンはそれが11.3%に落ちた。クラブにとっては10/11シーズン以来で低い数字。結果として、今シーズンは試合平均で1.5ゴールしかない。昨シーズンは1.9ゴール。

チャンスもまたよくはない。シュートごとの平均xGは0.1。昨シーズンは0.13xG。チャンスが減り、シュートも入らなくなり、それが低いコンヴァージョンになっている。

守備でも昨シーズンのアーセナルはひどかったし、攻撃がどう変わったにせよ、チームの守備はまるでザルだ。昨シーズンのアーセナルは試合ごとに1.34失点。今シーズンはそれが1.36失点に。

昨シーズンはあんまり悪かったので、もうそれ以上悪化するとも思えなかった。しかしアーセナルはそれをやり遂げた。昨シーズンの被シュートは13.1。今シーズンはそれが16.2に増えた。なんと24%の増加!

ただし実際相手に与えているチャンスはわずかに難しいもの。今シーズンのシュートごとのxGAは0.09。昨シーズンは0.11だった。しかし、シュートをたくさん打たれているということは、警報が鳴るレヴェルで失点しつづけるということ。

まだ11試合とシーズン序盤ながら、危険な兆候がありありと見て取れる。これを見て、なお「まだ5位にいるし、いんじゃね?」と思うひとはいないだろう。なにしろ比べているのは、過去最悪レヴェルの昨シーズンの数字なのだから。

われわれの目標はトップ4フィニッシュだが、もちろんこのパフォーマンスでは無理。もしそれを達成しようというなら、ここから目に見える改善が必要で、残念ながらいまのところその兆しは見えないし、おそらく今後も難しいだろうと悲観させるに十分なのが現状である。

15 Comments on “ウナイ・エメリ 7つの大罪 by チャールズ・ワッツ

  1. 今日明日にでも解任するのかと普通に思ってました。クラブには、まだ静観する理由が何かあるんですかね。金の問題?

    個人的には、モウリーニョやアッレグリといったビッグネームありきのチーム経験が豊富な監督より、中堅チームでコレクティブなサッカーを実践している若手〜中堅の監督に託したいです。

    ほんと、ネクスト・クロップを探せ、ですね。

  2. 今回の試合でエジルはフルで使えないかなと個人的には思いました。攻撃時のアクセントや選手間をリンクする才能はやはりピカイチですけど、守備時の意識付け、インテンシティの面では他の選手と比較してかなり落ちますしね。後半残り30分からのジョーカー的な役割が合ってそう。そもそも年齢的な問題もありますし、エジルありきのシステムは長続きしないですからね。

    とはいえ、現状ではエジル使った方が攻守両面で良いとは思いますけども。
    今エメリがやってるサッカーでは中盤の守備力が足りなすぎると思いますし、殴り合う方がまだ勝率は上がりそう。なんといってもオーバ・ラカ・ペペ・エジルいますしね。

    後任はアルテタにお願いしたいけど、彼はもう無理でしょう。ペップが離してくれなさそう。相当ハードなネゴになるでしょうね。個人的にはモウでも有りです。クラブのフィロソフィや、過去の彼の発言からしてNGなんでしょうけど、現時点のスカッドをモウが操ったらかなり強いチームになりそう。まあアーセナルではバス停めても穴だらけだから、打ち合いした方がまだマシってのもモウならすぐに理解できるでしょうしね(笑)

  3. 今の状況はもちろんエメリの監督としての能力にあるんでしょうけど、それと同時に新加入選手が期待した能力を見せられていないということも考慮しないといけないと思います。ぺぺがマンチェスターUのジェームスのような活躍をしていれば、もしくはセバージョスが10番の適正がもっと高くエジルのような創造性やパスの正確さ視野の広さがあればおそらく今の状況にはなってないと思う。あと、コシエルニーやモンレアルの退団も
    なのでエメリが辞任しても、対して変わらないんじゃないかって気がします。監督に支払う給料も馬鹿になりませんし
    あぁ、選手の自信を回復させて実力の120%の力引き出してくれるモチベーターな監督が来て今までの不振が嘘みたいとかなったりしないかなぁ

    1. ペペ、セバージョスがこのままだと確かにこのままだとミスリンを切った弊害でしょうね、サンレヒのミスでしょうか
      ただエメリが適正に配置してない感もある気もします
      ペペはサポートが無いしそもそもボールが来ない。セバージョスは8番なのか10番なのか
      コーチ変えないとわからない気もします

    2. ぺぺはこのしょっぱいフットボールのなかでも(主にチャンスメイクで)十分に得点に貢献してると思います。それとエメリの10番像は下がって受けてボールを前に進めてくれる人(セビージャ時代のバネガ)なので、セバーヨスはけっこう希望通りなんだと思いますよー!

  4. チームにフィットする監督をみつけるのってとても大変なんですね。リバプールもクロップと出会うまでに何度も失敗してますし、ユナイテッドだってそう。エメリって対戦相手のビデオを何度も見て選手に見せて試合ごとにいろんな指示を出すってことだったはずなんですけど、今はどうなんでしょう。専用のカメラチームも吊れてきてたと思ってたのですが。サンレヒもバルサの血が流れてるならビッグクラブとしての決断をお願いしたい。
    レスターに負けたら、かなり落ちるでしょうね。

  5. コミュニケーション問題はなんだかとてもありそうで、寂しい気持ちになりますね。
    思えば昨年エジルが干された時に、コラシナツだったかがエジルを支持するコメントをメディアに出していました。
    誰かが(側から見て不可解に)干される姿は、それを目にするチームメイトにどんな影響を与えるのか。
    プロのフットボール選手の心理は想像できませんが、一般の会社などに置き換えて想像するなら、チームによい影響は与えなさそうですが。

    ラムジーやコシエルニーは、それぞれああいう形で出て行ってしまったわけですが、
    彼らにはエメリ監督はどのように映っていたんでしょうねぇ。

  6. オーバメヤンはまだ高値がつくであろう今のうちに売却したほうがいい。もちろん彼の得点力は高く評価しているが、それ以外の能力が平均以下で、細かいミスが多く、サイドでは何もできなくて、アーセナルのサッカーにあっていない。幸いアーセナルにはオーバメヤンがいなくてもラカゼットがいる。このクラブで最高給与に値するのはエジルでもオーバメヤンでもなくラカゼットだと思う。オーバメヤン放出で浮いた金をラカゼットとの新契約に使い、獲得した移籍金でジャカの後継となるトップクラスのMFを獲得すべきだと思う。

  7. 現時点でエメリ に希望を持っているというフロント。この人たちのフットボール感は寂れているのではないか?それが一番不安です。

  8. エメリの失敗はジャカを重宝して相棒にグエンドゥジを選んでしまったこと。ボルシアMG時代のジャカの相棒はクラマー。どんな選手かと言うとミルナーより走りまくる汗かき役であり守備専ボランチ。あの頃のクラマーは世界一走ってました。そんなジャカの相棒にフランス2部から移籍してきてまだ2年目のクラマーとは全然違うタイプの若手を起用するのは無謀で酷でしょう。最近のグエンドゥジは守備で劣勢の時に毎回パニック起こすようになってます。イップスになりかけなんじゃないかと思うくらい。可哀想に。ジャカを使うならトレイラ。コクランと相性が良かったように。グエンドゥジも守備寄りボランチと組んだ方が良いタイプですしね。今更もう遅いですけど。

    1. グエンドウジはかなり冷静な選手だと思います。若いし守備は学んでる最中なので判断を間違えてしまってるだけかと、今のプレーぶりやチームの将来を考えるとグエンドウジを使い続けてるのはエメリの素晴らしい判断だった思うし、これからも使い続けて欲しい。
      昨シーズンしばらく組んでたジャカとトレイラのコンビだとボール運べなくなりそうなのでどうかと思いますけど、よくやってると思うけどセバージョスが集中力切れてるときがあるのでグエンドウジがジャカやトレイラと組むのはバランスも取れるしいいと思います。

    2. ジャカと組ませるなら守備専ボランチにしてくれってのは全く同感です。
      僕も現状ではトレイラがベストだと思います。

      ただ将来的にゲンドゥージにアンカー役の才能がないかというと、それは別の問題だと思います。
      確かに線はまだ細いし未熟ですが、ターン・ドリブル・ロングパスなど、プレスする側から見ると厄介なスキルを持ってます。
      去年と比べると格段に強くなってますしね。

      それと身もフタもない話ですが、ゲンドゥージのパス回しの判断はお世辞にも速くない。
      スローペースのエメリサッカーですら、速いパス交換になるとけっこうボロが出ます。
      今後パスサッカーをやるんなら、ちょっと低い位置でカバーに専念させたほうが伸びるような気がします。
      当然トレイラとのポジション争いになりますが、どっちにしろPLで通年戦うならアンカー2人は必須ですしね。

  9. ローランは起用法に異議を唱えて出ていったので、すでにエメリに愛想を尽かしていたのかもしれないですね。そういう意味では、レジェンドを1人失ったという(もう1つの)エメリの罪なんですかね?

    それと、ドン・ラウルなんかがこの前のウインドウで見せた敏腕ぶりと、ジョシュがアーセナルの試合をちゃんと見てるっぽい感じからすると、表にはエメリを支持なんて言いながら裏で交渉を進めるとかやってそうな気はしますけどねー!

  10. Arsenal board本当に動いてないんですかね
    それが1番失望してますよ、エメリが失敗したのはしょうがないにしても次のステップ踏むのに判断出来ないようじゃ時間無駄にするだけです

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