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ミケル・アルテタ、ヘッドコーチとしてのファーストインタヴュー「やるべきことはわかっている」

(ペップはあなたがすでにマネージャーのように振る舞っていると語っています。どういうことでしょう?)

つまり、彼はわたしに何年にも渡って多く関与することを許してくれたということ。わたしが自分の好きなように表現できる素晴らしい環境と自由を与えてくれた。それでわれわれのあいだにすごいケミストリーが生まれて、選手とスタッフを信じさせることができたんだ。

(ペップやヴェンゲルといったモダン時代の偉大なマネージャーから学んできました。彼らから借りるものはなんでしょう?)

ふたりとも完全に違うマネージャーだからわからないね。

まずアーセンはいまわたしがここにいる理由だ。選手としてわたしとサインしてくれた。彼がわたしをクラブのキャプテンにも指名した。チャンスをくれたし、必要なリソースをすべて与えてくれた。

ペップについてはもともと憧れの選手であり憧れのコーチでもあった。

ふたりのとてもいい部分をミクスチャでもらっているね。でもわたしは自分になりたい(I want to be me)。毎日行っていくことのなかで、自分のなかから自然に出てくるもので、選手に信頼してもらい彼らを納得させる。

(5年前に「アルテタチーム」について語りました。この5年でフットボールの変化に合わせてあなたのフィロソフィも変わったのでしょうか?)

フットボールは毎日のようにとても進化しているので、自分のアイディアもそれに合わせる必要がある。青写真を持たねばならないことがあるんだ。

パッションが必要だし、支配が必要。アグレッシヴである必要もある。自分たちがやりたいだけ相手のテリトリーでプレイする必要がある。

わたしはボールがほしい。可能な限り攻撃したい。相手から攻撃されるのをなるべく避けたい。

しかし同時に、クラブで正しいカルチャーを築かねばならないと思う。それで選手たちはいい給料をもらえるし、みんながお互いをリスペクトできる環境、謙虚さをつくれる。みんなが達成したいことについて説明できる必要があるんだ。

そういったことが基本となり、そしてそこからわれわれは成長していける。そして、アイデンティティをつくっていくことができるんだ。アイデンティティはすでにわたしのあたまのなかにある。それを築き上げるために、ある場所から始めなければならないね。

(ブレずにフィロソフィについて信頼し誠実であることはどれだけ重要でしょう)

それはわたしが知っているもので、確信しているものだが、もしわたしが彼らにやるべきことを伝えなければならないとしたら、まずはわたしがそれを理解していなければならない。それを的確に表現でき、できるかぎり簡潔にして彼らが実行できるようなプロセスを与える。そうすれば、どんなものであってもレヴューができる。

メッセージはとても明快でなければならないし、わたしが確信しているのは、相手に対して困難をもたらすやり方でやるということ。

(モダンフットボールのなかでアーセナルには攻撃的で流動的なプレイをするという評判があり、世界中のファンが望んでいます。そのアイデンティティが失われつつあることが心配ですか?)

(※すこし考えながら)残念ながらイエスだね。わたしが感じていることだが、それはわたしが取り戻さねばならないものだ。チームで少しの調整をしなければならないが、トレイニングの時間は多くない。だから選手たちにはわたしがもたらしたいアイディアがちゃんと理解されているか、確かめていく必要があるね。

ゆっくりとでもいくらかの変化を見ることになるだろう。どこに向かおうとしているのかも。ディレクションはとても明快になるし、交渉できる余地もない。わたしは選手たちには正しい姿勢での同意を要求する。正しいパッションとコミットメントを。一歩づつ、われわれは進歩していき、われわれにとり正しいアイデンティティを見つけていく。

(そのアイデンティティの一部はあなたの現役時代にも若い選手たちに与えようとしていたものですね。継続していくことはどれだけ重要でしょう?)

調べているが、幸運にもここにはとても才能ある若い選手たちがいる。彼らとともにワークできるチャンスにとてもワクワクしている。彼らは準備ができているし学ぼうとしている。

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6 Comments on “ミケル・アルテタ、ヘッドコーチとしてのファーストインタヴュー「やるべきことはわかっている」

  1. こんな状況で就任するぐらいですから、勝算はあるでしょうね。具現化できるかはさておき
    期待と恐怖そして感謝の気持ちが入り乱れておりす
    ギャンブルかもしれませんが、この自身満々のインタビューで少し安心しました
    アタッキングサッカーを標榜しているの明確にコメントしてるので楽しみです

  2. 選手たちがやるべきことはわたしが知っている。それに議論の余地はない。わたしの要求に従ってもらう

    くそかっけ
    君を待っていた

  3. うまくいかない事の方が多いでしょう。うまくいっているとしても、所謂解任ブーストのようなもので一時的なものに過ぎないかもしれません。そこで私たちは我慢できるのかどうかが大事になると思います。
    しかしながらアルテタは何かやってくれそうな感じがすごいですね。頑張って欲しいです。COYG

  4. 厳しさ、強いチームにあってアーセナルに欠けているものをアルテタはもたらしてくれるのでしょう。
    ペップは監督として凄いハードワークするから同じクラブて長期に渡り指揮出来ないとか言ってたような。
    そんな厳しさを持ったところで一緒に仕事してたわけですから、今のアーセナルに何が足りないかよくわかるのでは。
    チームがどう変わるか、良くなるのかならないのか、楽しみです。

  5. 個人的に聞けて嬉しかったのは、シンプルなところからディテールへとの部分。シンプルなところ=プレー原則と解釈すれば、それはベンゲル末期からアーセナルに欠けていたものではないだろうか?

    エメリが上手くいかなかったのはプレー原則なきままに、ディテールを詰めようとしたからだと思っている。

    ポジションはどこをとるべき、パスはどこに出すべき、ランはどこに向かうべき、プレスはどうかけるべきなどを決めるプレー原則がないから、バックラインからのプレーも、ファイナルサードの崩しも、相手からボールを取り上げることもできない。

    プレー原則があれば未経験だろうが、経験豊富だろうが上手く行くし、なければ首を切られる。

    アルテタがチームにプレー原則を植え付けることができたら今季は良しとすべきだと思う。

  6. アルテタが帰ってきてくれて良かった。
    最近つまらなかった試合も改善してくれそうな感じがする。
    まだ監督としては未知数だけど可能性の方がはるかに大きい。
    クラブ、選手、現地のサポーターは全力でアルテタをサポートしてあげてほしい。

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